※この作品はR-18です。

夢の隙間   作:伊駒辰葉

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授業中にエロいのはいけないとおもいます!(棒
ちょっとエロシーンです。


授業中の教室と階段で 2

 今日もまたメールは届いた。どうやら多輝はずっと眠らされているらしい。どうして眠り続けているのかは気になるが、乱暴されるよりはよほどましだ。優一郎はそう思いながら今日のメールの一通目を今朝、読んだ。そして恐らく、昨日までと変わりないなら授業が終わって地下に入ったら二通目が届いている筈だ。

 

 積み重なっていく情報がやがて大きな事実を示してくれるのだろうか。優一郎は期待を込めて窓をじっと見つめた。雨粒が筋を引いて流れ落ちていく。やがてそれは窓硝子を通り抜け、サッシを通って校舎の壁を伝い地面に落ちる。見えないその光景を優一郎は想像した。

 

 水輝は元々、性が酷く不安定な存在であるらしい。その部分の説明だけは短くはなかった。いつもならメールには断片的な情報しか記されていないのに、その時だけはやけに長かった覚えがある。優一郎はふと、ポケットから携帯端末を取り出した。どうせ課題のプリントは全て埋めてある。後はどうしようと文句は言われない。何よりここはそういう学校なのだ。優一郎は堂々と端末を机の上に出し、その時のメールを表示させた。

 

 タイトルは水輝の性別について。そしてその時のメールだけは差出人が違っている。だが順と名乗っていたいつもの差出人と同じメールアドレスを使用してある。ということは、恐らくこのメールだけは順の知った、別の誰かが書いたということだろう。

 

 差出人は翠。聞いたことのない差出人の名前が文章の最後に記されている。そしてその時のメールはいつもとは違い、酷く硬質な文章で綴られていた。

 

 水輝は性が安定していない。外から何らかの力を受け、初めて水輝は片方の性を纏うことが出来る。そしてどちらかの性を纏っている間の記憶は、対する性に移った時には消えている。だから今の水輝には男だった時の記憶は残っていない。優一郎はそれらの文章を黙読した。実際、水輝たちのような人でない生き物に遭遇していなかったら、このメールの文章は全く信じられなかった。頭から嘘だと決め付けていたかも知れない。

 

 だが現に水輝たちは存在する。そして多輝もやはり存在するのだ。優一郎は何気なく目を上げてそっと息をついた。ふと、視線を感じて横を向く。すると斎姫が心配そうな面持ちで優一郎を見つめていた。

 

 端正な顔立ちに心配そうな表情。抜群のスタイル。なのに斎姫はどうして生まれた時から機械人形なのだろう。もし、自分ではない誰かが斎姫と関わり、何かのきっかけで斎姫の正体を知ったらそう思うだろうか。だが優一郎はそう考えてから思わず苦笑した。

 

 斎姫がこの姿だったからこそ、自分たちは会うことが出来たのではないだろうか。そんな気がする。

 

 最近、忙しいみたいだけど大丈夫?

 

 斎姫がゆっくりと唇を動かす。優一郎は斎姫の唇の動きだけを読み、軽く頷いた。自習時間とは言っても今は授業中だ。他の生徒の邪魔になるような私語はするべきではないだろう。優一郎は斎姫の音にならない言葉を正確に読み取り、答える。

 

 大丈夫。君こそ、ストレスたまってない? ちゃんと自慰はしてるかい?

 

 優一郎は斎姫がして見せたのと同じように唇だけで言葉を刻んだ。すると斎姫が急に真っ赤になる。どうやら唇の動きは読めたらしい。優一郎は小さく笑って斎姫の身体をじっと眺めた。もう制服は夏服に切り替わっている。少し前まで身体を覆っていたブルーグレイの上着はもうない。シャツに透ける斎姫の下着の色は白だ。優一郎はのんびりと斎姫を頭からつま先まで見つめた。

 

 斎姫はスカートをつかんで目を泳がせている。去年の今ごろ、優一郎はまだ斎姫の正体を知らなかった。斎姫は授業中にもこっそりと自慰をしていたのだが、それを周囲に悟られないように必死で隠していた。そのことも懐かしい思い出となっている。優一郎は唇で笑って首を傾げた。

 

 ストレスは……けっこう……たまってる……かも。

 

 優一郎と恐る恐る視線を合わせ、斎姫が言葉を刻む。その頬は赤く染まっている。優一郎はそっと首を伸ばして斎姫の机の上を見やった。プリントの空欄は全て埋められている。斎姫も課題を終えたのだ。そのことを知り、優一郎はほくそ笑んだ。

 

 課題、終わって暇だよね? ストレスたまってるならオナニーすればいいじゃない。

 

 目でプリントを指しながら優一郎はゆっくりと唇を動かした。途端に斎姫が驚いた顔をする。そういえば今まで授業中に自慰をしろと命じたことは数回ほどしかない。優一郎はそう思い出しながら斎姫の様子を伺った。

 

 そう言って優一郎がにっこりと微笑むと教師が焦ったように頷いた。優一郎は笑顔で一礼し、斎姫の手を有無を言わせず取った。斎姫が焦った声を上げて立ち上がる。だがすでにクラスメイトたちは二人が公認の仲なのだと理解している。冷やかす者も文句をつける者もない。教室には和やかな空気が漂い、クラスメイトたちは再び課題に向き直った。




そもそもヒューマノイド自体がエロい仕様なので……w
エロは避けられない話なのですがーw
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