※この作品はR-18です。

夢の隙間   作:伊駒辰葉

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一応、エロっぽいシーンです。
まあ、フェラだけですがw
あ! TS警報!


巴の様子がおかしい件について 2

「そんな、別に気にすることじゃないでしょ?」

「いいえ、わたしにとっては大切なことですから」

 

 巴が生真面目な顔で応える。絵美佳はそれを聞いて笑いを引っ込めた。妙な反応だ。どこがという訳ではないが、いつもの巴と違っている気がする。絵美佳は目を細めてしげしげと巴を見つめた。巴はまだ何かを口の中で呟いている。だが何を言っているのかは聞き取れない。肩を竦め、絵美佳は椅子をくるりと回してディスプレイに向かおうとした。だが動く間際に巴が無造作に手を伸ばす。絵美佳の座る椅子の背を強くつかみ、巴は真剣な眼差しをして頷いた。

 

「絵美佳先輩でどうでしょう」

「い、いいんじゃないの?」

 

 急に引き戻された格好になった絵美佳は、慌ててそう告げた。別に呼び名などどうでもいい。だが絵美佳の心の内側を読んだように巴が眉間に皺を寄せて首を横に振る。絵美佳は反論しようと開きかけていた口を閉じた。

 

「わたしにとってはとても大切なことですから、どうしても確認しておきたかったんです」

 

 どこまでも奇妙な巴の態度に絵美佳の苛立ちはピークに達した。腕組みをして巴を睨みつける。だがそんな絵美佳の視線を受けても巴は真剣な面持ちを崩さない。それどころか対抗するように視線を受け止めている。片方の眉を跳ね上げ、絵美佳は巴を指差した。

 

「ちょっと。さっきからなに言ってるのよ。あたしの名前なんてどーでもいいでしょ!?」

 

 だからあんたは一体、何が言いたいの。そうまくし立てる。だが絵美佳の剣幕にも巴はびくともしなかった。いつもなら絵美佳の剣幕に驚き、半泣きになってやたらに謝ることしか出来ない巴が、だ。

 

 巴が立ち上がる。いつもとは逆に絵美佳の方がその勢いに飲まれてしまった。驚きに目を見張り、絵美佳は唖然と巴を見上げた。ココアを一気に飲み干し、ごちそうさまでしたと早口で言ってからカップを絵美佳の机に置く。絵美佳はただそんな巴の動きを目で追いかけることしか出来なかった。

 

 不意に巴がガウンに手をかける。止める間もなく巴は着ていたガウンを脱ぎ捨てた。床に落ちたガウンを唖然と見やり、次いで巴を見る。全裸になった巴はためらうことなく絵美佳の肩に手をかけた。

 

「ちょ、ちょっと!?」

 

 焦る絵美佳の唇を柔らかな巴の唇が塞ぐ。絵美佳は目を白黒させ、慌てて腕を振り回した。肘が空のカップを直撃する。床に落ちたカップが派手な音を立てて割れた。

 

「なっ、なに考えてるのよ!」

 

 唇が離れた隙に絵美佳は勢いよく吐き捨てた。だが巴は怖がることも、驚くこともない。再び絵美佳に口づける。口の中に入ってきた舌の動くのを感じ、絵美佳は思わず目を閉じた。

 

 絡まりあった舌が唾液の音を立てる。静かな部屋の中に響く音に耳を澄ませ、絵美佳はゆらりと腕を上げた。滑らかな肌を晒している巴の身体に触れる。すると巴は絵美佳の唇を貪りながらゆっくりと手を動かした。絵美佳の白衣の裾を開き、スカートの中に手を入れる。絵美佳は急に与えられた刺激に思わず巴の口の中で呻いた。

 

 巴の手は絵美佳の下着の中に入っている。あの日から消えない絵美佳のペニスを弄っているのだ。ペニスは巴の指の動きを感じ取り、絵美佳の意志を無視して勃起し始めていた。

 

 椅子の背が机に強く当たる。絵美佳の呼吸が次第に荒くなる。唇が離れても絵美佳は巴を止めなかった。巴が静かに微笑みを浮かべ、腰を屈める。絵美佳は目を細めて天井を仰いだ。

 

 巴が何を考えているのかは判らない。けれど絵美佳はもう巴の意志を確認しようとは思わなかった。哀しそうな笑みを見たせいかも知れない。絵美佳はぼんやりと天井を見上げ、巴の舌の動きを感じていた。絵美佳のスカートをたくし上げ、下着をずらし、晒したペニスを巴が丁寧に舐めている。

 

 おもむろに巴が口を開ける。ペニスを根元まで咥えられ、絵美佳は思わずびくりと身体を震わせた。心地良い暖かさが敏感な部分にまとわりつく。息を荒らげ、絵美佳は頭を戻した。巴が夢中でペニスをしゃぶっている。その様子を目にした絵美佳のペニスは更に硬さを増した。

 

 自然と足を開く。巴は開いた絵美佳の足の間に身体を進め、再びペニスを口の奥にまで咥え込んだ。熱い吐息をつき、絵美佳は巴の髪に手を伸ばした。柔らかな髪を指で漉く。

 

 もしかしたら。絵美佳はぼんやりと思った。確証などどこにもない。だが絵美佳は心の奥から浮かび上がってきた思いを信じられる気がした。

 

 もしかしたら巴は自分の正体を知ったのかも知れない。何度も言おうと思っては言えなかったことを、巴はどこかで知ってしまったのではないだろうか。だからあんなに哀しそうな微笑みを浮かべていたのではないだろうか。絵美佳はそう考えながら目を落とした。巴の頭が小さく上下している。思いとは裏腹にペニスは張りつめている。立て続けに快感を与えられた絵美佳は思わず巴の髪を強くつかんだ。

 

「んっ!」

 

 掠れた声を上げた絵美佳の腰がひくつく。迸った精液を巴は黙って飲み下した。




性別なんか飾りですよ(棒
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