このエピソードで9章は終了です。
「紫翠……お願い、あそこに入れて……っ」
「やっと素直に言う気になったんだ?」
別の誰かを思い描く相手を思う存分に蹂躙する。何故かこの状況は優一郎の欲情をそそった。理由は判らない。優一郎はゆっくりとペニスを水輝の膣口にあてがった。
いつか誰かが同じことを言っていたような気がする。優一郎がそう思ったのは後の話だ。今の優一郎の頭には、水輝を犯すことしかなかった。
「人じゃないんだし、僕の好きにしてもいいよね」
うっすらと嗤い、優一郎は水輝の膣に挿入した。狭い膣内にペニスをねじ込むと、痛みにも似た感覚が襲ってくる。小さく呻き、優一郎は水輝の腰を両手でつかんだ。ペニスの侵入を阻止している壁を一気に突き破る。突き抜けるような感覚と共に、優一郎ペニスは水輝の膣の奥へと潜り込んだ。
「く、うっ!」
挿入の瞬間、水輝はシーツをつかみ寄せて苦しそうな声を上げた。痛みが相当に酷いのか、肩先が小刻みに震えている。優一郎は膣の奥深くにペニスを突き入れたまま、小さく動いているピンクの器具を無造作につかんだ。途端に水輝が悲鳴に似た声を上げる。
ゆっくりと器具を出し入れする。水輝は優一郎の手の動きに合わせて掠れた声を漏らした。愛液と同じ液体が器具を引き出すたびに水滴になって散る。その様子を優一郎は薄笑いを浮かべたままで見下ろした。
膣壁がうねり、ペニスを締め付ける。優一郎は器具で水輝を攻めながら空いていた手でクリトリスを探り当てた。指先で勃起したクリトリスをこねる。
「やっ、あっ! んふぅ!」
「ほら。痛みなんて感じなくなったでしょ?」
思いのままによがる水輝にほくそ笑み、優一郎は手にしていた器具をゆっくりと奥まで押し込んだ。次にベッドに転がしてあった携帯端末を取り上げる。もうそろそろいいだろう。そう内心で呟いて優一郎は端末を操作した。あらかじめ入れておいたプログラムを起動させる。すると水輝に挿入していた器具が低い音を立て始めた。
「快感を与えるためだけにこれを使うなんて、僕としては少し残念だけれどね。でもまあ、折角だから味わってよ」
そう言って優一郎は手にしていた端末を再びベッドに放り出した。そして改めて水輝の陰部に目をやる。少しペニスを引き抜くと、優一郎が思っていた通りに血の混ざった愛液が水輝の腿を伝い落ちた。
検査用の器具は必要に応じて振動させることも出来る。水輝の腹に侵入した器具は、快楽を生み出すために小刻みに振動しているのだ。優一郎は声もなく仰け反る水輝に嘲笑を浮かべ、おもむろに腰を動かし始めた。最初はゆっくりとペニスを出し入れする。
ふと優一郎は動きを止めて天井を見上げた。煌々と灯っているライトに目を細め、次いで水輝を見下ろす。暗くすれば判るだろうか。優一郎はそう呟いて端末に手を伸ばした。手早く部屋の明かりを絞る。するとうっすらとした光が優一郎の目に留まった。
水輝が淡く青い光を発している。それは普段、通常の人間には見えない光だという。だが今回だけは見えるようにしてあるらしい。優一郎はふうん、と口の中で言ってからしばらく水輝を見下ろしていた。まだ光は淡く、暗い部屋の中で何とか見える程度だ。
この光は水輝の身体を開発すれば強くなる。メールにあった説明を思い出して優一郎は思わず苦笑した。だから嫌でも性行為をしろ。メールにはそういう意味が込められていたのだろう。もしかしたら翠は多輝がまだ処女であることを知っていたのかも知れない。だからこそ、多輝にさほどその手の興味を抱いていないとでも思ったのか。優一郎はそう思いながら軽く息をついた。
別に嫌だから抱いていない訳じゃないのに。優一郎は心の中でその場にはいない翠に告げた。じっくりと味わうつもりだったから、美味しいところは後回しにしたに過ぎない。
「それとも練習用にしろって意味なのかな」
優一郎は嘲笑しながらよがる水輝の腰を強くつかんだ。もし、水輝でなければ或いは欲情できなかったかも知れない。水輝の痴態に優一郎がそそられた理由は他でもない、これほどまでに水輝の容姿が多輝と似ていたからだ。そうでなければ自分も催淫剤を飲むしかなかったかも知れない。
自分の置かれた状況をもしも正確に把握することが出来ていれば、優一郎は別の理由に気付いただろう。だが優一郎はその理由に全く気付けなかった。
かつて母親である由梨佳を犯した時、優一郎はまさにこの時と似た状況に置かれていたのだ。由梨佳は夫である総一郎を呼び続け、優一郎はそんな由梨佳を嘲笑しながら犯した。だがその記憶は優一郎の心の奥底に封じられている。本人はその時のことを覚えてはいないのだ。
「そろそろ強めに動いても大丈夫かな」
応えはない。優一郎は嗤いを浮かべたまま、水輝の腰を強く揺すった。ひときわ高い声があがる。その後、水輝の陰部には愛液が流れるほどに漏れてきた。優一郎は制服が汚れることにも全く頓着せず、ただひたすら水輝を犯し続けた。
にんげんじゃないので!!!
真似は絶対にしないでください。