前のシーンの続きです。
エロシーンです。
濡れた陰部を目の当たりにした絵美佳が喉を鳴らす。優一郎は水輝の尻に手をかけ、肛門に指を入れて見せた。指を軽く出し入れするだけで愛液が散る。
「えーい、もう! あたしも混ぜて!!」
ためらいをかなぐり捨て、絵美佳が叫ぶ。大胆にスカートをめくった絵美佳は手早く下着を脱ぎ、勃起しきったペニスを剥き出しにした。優一郎が指で開いた水輝の肛門に一気にペニスを突き入れる。その瞬間、水輝の身体が反り返った。
「ああっ! んっ、くあぁっ!」
激しく鳴きながら水輝が腰を揺する。絵美佳は顔を歪めながら水輝の身体を両腕に抱え込んだ。膝立ちになって水輝に突き入れている。
「くっ、いぃっ!」
十分に濡れた腹の中を擦りながら、絵美佳が声を上げる。優一郎は嗤いを浮かべて二人を眺めていた。二人の痴態に強い興奮を覚える。本来ならある筈のないペニスをなぜ絵美佳が持っているのか。その答えは実験の結果ではない。時限式の術が絵美佳にかけてあったからだ。絵美佳が巴相手に興奮すれば、術のスイッチが入ることになっていた。そして絵美佳は予定通りに興奮し、本来なら持ち得ない筈のペニスを生やした。
そしてかつての紫翠の魂の一部を持つ絵美佳が、記憶の退行している水輝を犯す。見た目には女二人でよがっているようにしか見えないが、水輝にしてみれば愛しい紫翠と性交している感覚しかないだろう。逆に絵美佳の方は、水輝と交わることに大した意味があるとも感じていない筈だ。心の望むままに欲情を相手にぶつけているだけだろう。
優一郎は少しの間、二人の性交する様子を眺めていた。だがふと眉を寄せる。明るい部屋の中では確認しようがないことに気付いたのだ。音もなくベッドを滑り降り、部屋の明かりのスイッチのところにまで移動する。スイッチを切るとゆっくりと部屋の明かりが絞られていく。優一郎は薄暗くなった部屋の中で静かに振り返った。
ベッドの上に淡い青の光がある。透明な青の光を纏っているのは水輝だ。快楽に喘ぐたびに光は強まり、やがては脈打つようになる。そうメールに書かれていたように、日に日に水輝の放つ光は強くなっている。そして今日もまた、光はより一層の深みを帯びていた。優一郎は静かにベッドに戻り、間近に水輝の光を眺めた。青い炎を思わせる輝きに、そっと手を触れてみる。だが感触はない。ほんの僅かな温もりすらも光からは感じられない。優一郎の手は青く照らされただけだった。
腕を伸ばして水輝の肩を軽くつかむ。乱れたブラウスのボタンを外すと白い胸が露になる。優一郎は剥き出しにした水輝の乳房に指を這わせ、しこった乳首を焦らすように弄り始めた。
二人が同時に声を上げる。絵美佳が抱き寄せた水輝の腰に自分の腰を擦り付けている。射精したのだろう。優一郎はその様子を見やってから小さく笑った。まだ絵美佳は優一郎の望む状態にはなっていない。深い息をつく絵美佳を見つめ、優一郎は首を傾げた。どうすれば効果的だろう。催淫剤は既に絵美佳には効いている。これ以上の効果を望むのは無理だろう。優一郎は少しの間、思案した。その間にも絵美佳は再度、腰を動かし始める。淫らな交わりを続ける二人を眺め、優一郎はふと口を開いた。
「姉さんは以前、僕を肴に自慰に耽ったことがあるんでしたよね」
メールに記されていたことが全くの嘘だとは思わない。だが未だに優一郎には信じがたいことだった。だが試すつもりで優一郎が訊ねた瞬間、絵美佳がぴたりと動きを止める。優一郎はへえ、と感心の声を上げて絵美佳に近づいた。耳元に唇を寄せて低く笑う。
「僕に欲情していたんですか? いつも?」
家にいる時も絵美佳にそんな気配はなかった。姉弟仲は昔から良かったがそれだけだ。だから優一郎は安易にメールに書かれていたことを信じる気はなかった。まさかそんな筈はないだろう。そう思ったからこそ、気軽に訊けたのだ。だが今、絵美佳は明らかに動揺している。視線が泳いでいるのは催淫剤のせいばかりではないだろう。
勘のいい優一郎が気づけなかったほど、絵美佳はその事実を隠していたということだ。絵美佳もばれるとはまさか思っていなかっただろう。優一郎は動揺しきっている絵美佳の耳元でそっと笑った。
「ほら、お留守になってますよ」
そう言いながら絵美佳の腰を水輝に向けて押す。すると絵美佳は掠れた呻きを上げて水輝に寄りかかった。優一郎の言葉に欲情が深まったのだ。苦しそうな息をつく絵美佳に薄笑いを向け、優一郎は水輝の腕を軽く引いた。膝立ちになっていた水輝の上体がベッドに沈む。
「あれ? もう体力の限界ですか? そんな筈はないですよね」
水輝に突き入れたまま、絵美佳は身体の動きを止めてしまっている。俯いて荒い呼吸をしている絵美佳の後ろに回り、優一郎は無造作に腕を上げた。後ろから抱きしめるようにして絵美佳の胸を弄る。
「家族に欲情するなんて、姉さんも僕と同じだね」
いつか夢で見たことを思い出す。母である由梨佳を犯す夢を。総一郎の名を呼びながら、由梨佳は快楽を激しく求めていた。それは優一郎にとって夢でしかない。本当に、現実に起こったことだということに優一郎はこの時もまだ気付いていなかった。
絵美佳の身体を弄る優一郎は、由梨佳を犯したあの時と同じ嗤いを浮かべていた。
近親相姦は変態の基本だよね!(誰かのセリフ
そのうち上のセリフを誰かが言います……。
あ、この章はこのエピソードで終わりです。
次は11章なのですが、意外と長くてオチだけという訳ではなかったです(汗)