※この作品はR-18です。

夢の隙間   作:伊駒辰葉

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TS警報! 身体の方は違うんですけどBL警報も出しておきます!!
ちょっとだけエロなシーンがあります。


夢の中のような 4

「先輩、僕のこと嫌いですか?」

 

 優一郎がそう言いながら近づいてくる。多輝は思わず目を見開いた。何故か下腹部が熱くなる。シーツに愛液が染み込んでいくのを感じながら、多輝は赤い顔を俯けた。どうして嫌いだと即答できないのだろう。男同士だぞ、おれたちは。何故かそう言い返せない。多輝は混乱しながら顔を上げた。

 

 緊張に身体を強張らせた多輝を包むようにして優一郎が腕を広げる。多輝を両側から挟むようにして優一郎は壁に手をついた。

 

「僕が嫌なら、うちの部には女性部員も居ます。先輩が望むなら、彼女のうちの誰かを呼びましょうか?」

 

 女。多輝はそう呟いた。だが何故かそうしてくれと言うことが出来ない。息のかかる距離に優一郎が迫ってきているのに、多輝は逃れようとしなかった。前の自分なら当り前と女性を選択していたかも知れない。なのに多輝はそう言えなかった。

 

 陰部が疼く。多輝は傍に優一郎を感じているだけで余計に身体が疼いていることに気付いた。焦って優一郎の身体を押し戻す。優一郎は不思議と素直に多輝から離れた。ベッドの縁に座り直して多輝を見つめている。多輝は目を逸らして唇を噛んだ。

 

「てめえ、なんか仕掛けやがっただろう?」

 

 多輝は呻き混じりにそう告げた。でなければこの身体の疼き方はどう考えてもおかしい。傍に優一郎がいるだけで感じてしまうということは、前の自分ではあり得なかった。なのに今は股間から絶え間なく愛液が滴っているのだ。男のままだったら、もしかしたら射精していたかも知れないほどの快感が襲ってくるのだ。傍にいる、というだけで。

 

「ヒューマノイド女性の身体は、欲情しやすく出来てるんです」

 

 それを聞いて多輝はふと顔を上げた。ヒューマノイド。確か斎姫もそうではなかっただろうか。そう思い出してから多輝は首を傾げた。そう、斎姫はとても欲情しやすい身体を持っていた。だが、自分はどうしてそのことを知っているのだろう。

 

「あれ? そ、うだよ、な……。でも」

 

 どうしておれはそれを知っているのだろう。多輝は何の気なしにそう呟いた。そしてふと優一郎を見やる。すると優一郎の顔からはいつの間にか笑みが消えていた。

 

「ヒューマノイド女性の性感本能は機械制御されているので、人間に比べてずっと単純化されています」

 

 真面目な顔で優一郎が語り始める。多輝は素直に頷きながらそれを聞いた。だが、何かが身体の奥で蠢く気がする。無意識の内に、多輝は内腿を擦り合わせていた。熱いものがゆっくりと体内を通って内腿に落ちる。

 

「ヒューマノイド女性が欲情する原因は主に二種類あります。ひとつは精神的ストレスです。性的快感を脳にインプットすることで、身体が機械化されていることによって生じる精神ストレスを解消します」

 

 そう言いながら優一郎はゆっくりと手を伸ばした。多輝のネグリジェをそっとめくる。多輝は段々と呼吸を荒くしていた。疼きが止まらない。優一郎は真面目な話をしている筈なのに、声を聞いているだけでも快感が襲ってくるのだ。多輝は胸元までネグリジェをめくられても抵抗しなかった。吐息をついて腿を擦り合わせる。圧迫された秘部が多輝の身体の中に新しい疼きを生む。

 

「標準的なヒューマノイド女性が正常動作するためには、一日一回、三十分以上のオナニーが必要です」

 

 優一郎の手がネグリジェを多輝の胸までめくった。現れた多輝の胸の膨らみを見下ろして薄く笑っている。乳首は興奮のためにしこっている。多輝は荒い息をつきながら腿に力を入れた。

 

 見られている。なのに多輝は全く抵抗しなかった。疼きが我慢できないほどに高まっているのだ。熱い吐息をつきながら股間をじりじりとシーツに擦りつける。シーツはもう、愛液でぐっしょり濡れていた。

 

「先輩の欲情の原因がストレスに起因するものなら、性的な快感を与えればすぐに解消するはずです」

 

 だがそう言いながらも優一郎は笑って多輝を見下ろしているだけだ。多輝は歯を食いしばってためらいがちに腰を揺らせた。陰部がベッドのクッションに圧迫される。

 

「い、つまでも……見て、んじゃ、ねえよ」

 

 呻きながら多輝はそう告げた。だが声は掠れていて殆ど音になっていない。優一郎の視線に感じていることを気取らせたくない。多輝は顔を背けて腿を擦り合わせた。疼きはどんどん激しくなる。

 

「了解しました。三十分間、席を外しましょう。その間に性欲を解消してください」

「あ……」

 

 あっさりと頷いた優一郎に多輝は思わず声を上げた。優一郎が怪訝そうな顔になる。多輝は唇を噛んで顔を背けた。それから思い切って言葉を続ける。

 

「お、女のあれのやり方、わかんねえし……その」

 

 そこで言葉に詰まる。多輝は真っ赤になってシーツを握り締めた。すると優一郎が小さく笑って多輝の顔を覗き込む。

 

「やっぱり、女性器ユニットをメンテナンスしたほうがいいですか?」

 

 多輝は慌てて目を逸らした。だが、この疼きはどうすることも出来ない。現に今も多輝の身体を苛み続けているのだ。多輝はため息をついて小さく頷いた。

 

「それでは、女性器ユニットを露出していただけますか?」

 

 優一郎はそう告げて多輝の身体をそっとベッドに押し倒した。めくれたままのネグリジェがふわりと胸元にかかる。多輝は優一郎と自分の胸を見比べた。上から見ても乳首がたっているのが判る。これ以上、身体が疼いてしまったら理性など弾け飛んでしまうだろう。多輝はため息をついて頷いた。メンテナンスというのが何を示しているのか判らないが、これ以上、疼くよりましだ。

 

 思い切って足を開く。息を殺して目を閉じた多輝の足元に優一郎が移動した。

 

「先輩、ちょっと愛液の分泌量多い気が」

「うっせえな」

 

 多輝は股間に顔を寄せた優一郎に即座に言い返した。優一郎は苦笑しながら多輝の股間を覗き込んでいる。

 

「おかしいですね、バルブが弛んでるのかな?」

 

 そう言いながら優一郎は無造作に多輝の秘部に手を伸ばした。そっぽを向いていた多輝はいきなり優一郎に局部に触れられ、びくりと身体を震わせた。無意識の内に声が出る。小さく喘いでしまってから、多輝は慌てて口を手で覆い隠した。

 

「先輩、もしかして、今、だれか恋人のこととか想像してました?」

「違うっ! 恋人なわけあるか!」

 

 反射的に叫び返す。それから多輝は改めて口を手で押さえつけた。優一郎の指が陰部に触れている。そのことで感じてしまったのだと多輝は言わなかった。そっぽを向いて声を殺す。

 

「ストレス解消のための反応にしては、愛液の分泌量が多すぎるんです。恋愛感情が絡まないとこんな反応はしないはずなんですけど」

 

 首を傾げながら優一郎が多輝の陰唇を割り開く。多輝は呻き声を上げて身体を震わせた。そして手を口から退ける。興奮のために多輝の目には涙が浮かんでいた。震える喉に力を入れ、何とか言葉を吐き出す。

 

「じゃあ、なにか? おれが、お前に惚れてるとか、そう言いたいんじゃあるまいな!?」

 

 そう言ってしまってから多輝は慌てて口を押さえた。何か間違ったことを言ってしまった気がする。多輝の言葉を聞いた優一郎は不思議そうな顔をしていたが、やがてくすくすと笑い出した。

 

「それはつまり、僕の事を考えて、こんなに欲情したってことですか?」

「ちが……っ!」

 

 指の隙間から声を上げた多輝は、次の瞬間、仰け反った。身体を何かが突き抜けるような感覚が襲ってくる。それが快楽であることすら、多輝には認識できなかった。声を殺してシーツを強くつかむ。

 

「なるほど」

 

 笑ってそう答えると、優一郎は軽く手を動かした。違う、と喚こうとしていた多輝は急に与えられた強い快感に思わず声を上げた。腰が勝手に震えてしまう。多輝は膣から再び愛液を溢れさせた。

 

「ヒューマノイドの身体は嘘が吐けないんです」

 

 ゆったりと笑いながら優一郎は多輝の勃起したクリトリスを指で刺激していた。多輝は呻き声を上げてシーツをつかみ寄せた。とても我慢などできない。多輝は涙を零しながら与えられる快感に身を委ねた。熱い愛液が体内を伝うのが判る。

 

「生身の人間と違って、ヒューマノイド女性の抱いた恋愛感情は、性欲に直結するしくみになっています」

 

 疼きが酷くなる。多輝は涙に濡れた目を薄く開け、優一郎を睨みつけた。

 

「れ、んあい、なんか、じゃ……ぐっ!」

 

 言い返していた途中で多輝は呻いた。優一郎が軽くクリトリスを擦ったのだ。疼きがさらに増し、身体の中で暴れている。多輝は必死で理性を繋ぎとめていた。

 

「もう無理して隠さなくてもいいですよ。先輩は女性なんですから」

「ちが……っ、あっ、や、やめ……っ!」

 

 言いようのない激しい快感が押し寄せてくる。多輝は掠れた声で喘ぎながら背中を大きく反らせた。優一郎は笑ってクリトリスをこねている。漏れた愛液がシーツをどんどん濡らしていく。多輝は首を振りながら懸命に堪えていた。このまま快楽に身を任せたら、何か大変なことになりそうな気がする。経験のない気持ちのよさに多輝の頭は混乱していた。

 

「そんな顔で、やめろって言われたらもっと攻めたくなるじゃないですか」

 

 くすくすと笑いながら優一郎は右手の指を舐めた。左手は変わらず多輝のクリトリスを弄っている。多輝は掠れた声でやめろ、と告げた。これ以上、攻められたら理性が保てなくなる。

 

 だがそんな多輝の気持ちを嘲笑うように優一郎は右手を陰唇に触れさせた。水音を立てて膣口を弄る。

 

「や、やめろっ!」

「本当にやめていいんですか?」

 

 そう言いながら優一郎はぴたりと指の動きを止めた。途端に多輝の膣から愛液が流れ落ちる。身体の疼きを持て余し、多輝は思わず熱い吐息をついた。

 

「わかりました、先輩がそう仰るならやめましょう」

 

 優一郎は小さく笑って多輝の身体から離れた。多輝は驚愕に目を見張って優一郎を見上げた。だが優一郎はまるで何事もなかったかのようにベッドから降りる。踵を返してドアに向かう優一郎の背中を見つめ、多輝は思わず声を上げた。

 

「あの」

 

 なにを言うつもりなのだろう。自分は。多輝は声を出してしまってから黙り込んだ。切ない疼きが下腹部に生まれている。

 

「先輩、どうしました?」

 

 静かに優一郎が振り返る。多輝は頬を赤く染めてうろたえた。これ以上、優一郎に快楽を与えられ続けたら、自分はどうなってしまうのだろう。疼きを解消したいという切羽詰まった気持ちと、言いようのない恐怖が同時に心に圧し掛かる。

 

 多輝は無意識に怯えた表情になった。怖い。何がかははっきりと判らないが怖かった。多輝は無意識の内にベッドの端に寄っていった。

 

「何でも、ない」

 

 震える声でそう告げる。すると優一郎はため息をついて苦笑した。

 

「了解しました」

 

 頷いて多輝を見つめる。だが多輝は優一郎の視線から逃げるように壁に身体を押し付けた。優一郎は困ったような顔で笑い、続ける。

 

「それでは、もし、必要だったら、クリトリスをつまんで右に回転させてください。僕はすぐに駆けつけますから」

 

 多輝は無言で頷いた。優一郎が片手を上げてドアの向こうへ消える。完全にドアが閉じてから多輝はほっと息をついた。だがすぐに顔をしかめる。身体を起こして陰部を見る。多輝は疲れたため息をついてめくれていたネグリジェを戻した。




メカなのでエロかどうか微妙なのですが……
そもそもメカがちゃんと書けていないので、また難しいというか(汗)
色々中途半端ですみません。
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