エロシーンがありますが……オナシーンという方がいいかもです。
疼きが消えない。多輝は疼きに耐えながらしばらく待ってみた。だが、どうしてもそれは消えてくれない。しかもさらに酷くなっている気がする。多輝は情けない顔をして再びネグリジェの裾を持ち上げた。
濡れそぼった秘部に恐る恐る手を伸ばす。軽く指先が触れると身体の中にあった疼きが強くなった。多輝は吐息をつきながら指先でクリトリスを探りあてた。女性にする時のことを思い出しながら軽く指を動かす。
「……んっ」
小さく声を発し、多輝は震えた。クリトリスが勃起しきっている。相当に興奮しているのだ。そのことを理解しながら多輝は自慰を続けた。情けない気分になるが、疼きが止められるならそれくらい我慢できる。だが多輝の疼きは少し自慰をしたくらいでは止まらなかった。余計に酷くなるだけだ。
「ちっくしょ……何でだよ。男だったら、もう出ててもおかしくないのに」
多輝は次第に大胆に秘部を弄った。なのに、さっき優一郎に触られていた時ほどの快感はない。それでいて疼きは一層、強くなるのだ。多輝は声を殺して懸命にクリトリスをこねた。
「なんで、どうしてだよ。こんなに弄ってんのに、なんでいけねんだよ!?」
掠れた声で叫び、多輝は震える手を膣口にあてがった。明らかに自分の身体は興奮している。膣口も開いている。多輝は息を殺して指を膣の中にゆっくりと挿入した。軽い快感が身体に走る。多輝は吐息をつきながら濡れた膣壁を攻めた。硬くしこったクリトリスを指の腹でこねる。
満たされない疼きが身体の中で燃える。多輝は激しく呼吸しながら懸命に自慰を続けた。時折、快感が襲ってくる。だが軽い快楽に煽られるたびに、多輝の身体は余計に切なくなった。
どうしてあいつに触られた時はあんなに気持ちが良かったのだろう。多輝は無意識に優一郎のことを思い出しながら自慰に耽った。微笑みを浮かべた優一郎を脳裏に思い描いて膣を攻める。多輝は自然とベッドに横たわって股間を弄り続けた。
鮮やかな微笑みが脳裏に蘇る。多輝は掠れた声を上げて快感に震えた。柔らかな笑顔で見つめられるところを思い出す。
「い……やだ……」
多輝は激しく膣を突きながら掠れた呻き声を上げた。微笑む優一郎の姿に誰かの姿が重なって見える。
「や……だ、いや……だ……」
疼きが収まらない。快感を覚えるだけ、もどかしくなる。多輝は熱い息をつきながら膣に指をねじ込んだ。乱暴にクリトリスを擦りたてる。
同時に恐怖が襲ってくる。多輝は頭を振って蘇ってきた姿を頭から叩き出そうとした。すると、余計にその姿が鮮やかになる。瞼の裏側にはっきりと蘇った微笑む立城の姿を見つめながら、多輝は低く呻いた。
「い、やだ……い、やだあっ!」
優一郎を、立城を思いながら自慰をする。そんな自分に恐怖しながら多輝は悲鳴を上げた。なのに疼きは止まらない。快感もある。多輝は涙を浮かべて膣壁を擦りたてた。クリトリスが勃起しきっている。やがて、多輝の爪に膣壁が傷つけられ、膣口から血の混ざった愛液が零れた。
しばらくして多輝はぐったりとベッドに沈みこんだ。どうしても疼きが止まらない。泣きたくなるような切なさに苛まれつつ、肩で息をする。このまま寝てしまうことも出来ない。多輝は何とか身体を起こし、剥き出しの股間を見つめた。シーツが赤く染まっている。情けない気分でそれを見て、多輝はため息をついた。
震える指でクリトリスをつまむ。優一郎の言った通りに右に回転させる。するとほどなくドアがノックされた。
「先輩、どうしました?」
微笑を浮かべた優一郎が部屋に入ってくる。多輝は顔を俯けて赤く染まったシーツを指差した。そして顔を上げる。
「……いけねんだよ」
どんなに自慰をしても絶頂に届かない。もどかしさだけがある。そのことを多輝は優一郎に説明した。
「擦り切れるまで弄ったんですね」
シーツを見下ろしながら優一郎が苦笑した。多輝は黙って顔を背けた。あれだけ自慰をしていたのに、優一郎を身近に感じているだけで身体が火照ってくる。自慰では得られなかった快感すら覚えてしまう。
「どうやっても、いけなかったから」
優一郎は静かにベッドに腰掛けた。赤く染まったシーツに指先を触れさせる。指についた色を見つめながら優一郎はぽつりと告げた。
「ごめんなさい。僕の判断ミスです」
小さな声を耳にして多輝は優一郎の方を向いた。優一郎は静かに自分の手を見つめている。それから頭を上げ、多輝をじっと見つめた。多輝は片頬を引きつらせて顔を背けた。
「女性器ユニットはとてもデリケートな装置です。無茶をすれば簡単に壊れてしまいます」
要するに多輝が乱暴にしたから壊れてしまったということだろう。多輝はぼんやりとシーツの赤い染みを見下ろした。機械の身体だということだから、もしかしたら自然治癒能力などないのかも知れない。多輝は黙って優一郎の言葉に頷いた。
「診ますから、足を開いてください」
「えっ、また!?」
多輝はうろたえながらそう訊き返した。だがきっぱりと優一郎が頷く。多輝は困惑しつつベッドに横になった。近くにいるだけでこんなに感じているのに、見られたりしたらどうなるのだろう。多輝はそう思ってから慌てて自分の考えを否定した。男同士で見られたからって、別に何でもない筈だ。そう心の中で言ってから足を開く。
「これは、酷い……。先輩、痛かったですよね……?」
多輝の股間を覗き込みながら優一郎が顔をしかめる。だが多輝は出来るだけ優一郎を見ないようにしていた。目を閉じて首を振る。股間を晒しているだけで感じているのを知られたくない。
「べ、べつに、大丈夫だったぞ」
本当は痛みも判らないほど夢中で自慰に耽っていただけのことだ。多輝は上ずった声で答えてちらりと優一郎を見た。
「膣の人工粘膜が裂けてます。傷になってないところも、磨耗が激しいです」
優一郎は真顔で多輝の女性器を観察している。時折、指で触れられる。その度に多輝はびくりと身体を震わせた。痛みを越える疼きに支配されそうになる。多輝は懸命に理性を繋ぎとめていた。
「痛みますよね? 人工粘膜を張り替えないといけないんですけど、その前に……」 唐突に優一郎は多輝の秘部に口づけた。多輝は急に襲ってきた快楽に思わず声を上げた。身体を反らして腰を震わせる。
「や、やめ……っ!」
多輝は身体を起こして優一郎の頭を股間から離そうとした。だが優一郎は多輝の腿に腕を回し、愛液を啜っている。優一郎の舌の動きに身体が敏感に反応する。多輝はシーツを握り締めて声をかみ殺した。
「先輩。どうですか? これならいけそうですか?」
にっこりと笑って優一郎が顔を上げる。その口許には赤い液体が付着していた。多輝は恥ずかしさに赤くなり、黙って目を逸らした。そうですか、と優一郎は小さく笑って再び多輝の股間に頭を埋める。多輝は慌てて優一郎の頭を両手でつかんだ。
「あ! だ、駄目だって! きたねえだろ!」
「大丈夫です。先輩のここは機械ですから、とても清潔ですよ」
股間に顔を伏せたままで優一郎が答える。多輝はそうじゃなくて、と喚いて何とか優一郎から逃れようとした。その瞬間、激しい快感に襲われる。優一郎が舌を膣口に差し入れたのだ。
「ああっ! んっ、い、やだ……っ!」
「どうせ、部品を交換しますから、壊れるまで、感じさせてあげますよ」
そう言いながら優一郎が頭を上げる。優一郎の手は多輝のクリトリスに触れていた。勃起しきったクリトリスをこねられる。多輝は呻きを上げて激しい快楽に耐えた。自然と涙が零れてくる。
「ここをこうすれば、ほら」
「やっ、やめ、ろって……あっ!」
優一郎が薄く嗤っている。多輝はその表情を見ることすら出来なかった。唐突に与えられた激しい快感が下腹部から全身に広がっていく。
「いやっ、や……だっ! はな、せ……っ!」
叫んだ瞬間、軽く肩を押される。多輝の身体はふわりとベッドに倒された。薄笑いを浮かべた優一郎が多輝の陰唇を割り開く。
「先輩、わかってますよ。先輩は僕にあのひとの面影を重ねているんですよね?」
多輝の愛液を指に絡めながら優一郎が深い笑みを刻む。多輝ははっと目を見張って優一郎を見た。目に映った優一郎の姿に立城の面影が重なる。
「ち、がう!」
多輝は目を固く閉じて叫んだ。その隙をつくようにするりと優一郎の指が膣に入ってくる。自慰の時とはまるで違う激しい快感に、多輝は思わず声を上げた。隠し切れない甘い喘ぎが唇から漏れる。それを聞きながら優一郎は多輝をゆっくりと攻め始めた。
「先輩はもう、女性なんです。意地を張る必要は無くなったんです。好きな人を好きと言ってもだいじょうぶですよ」
「ん……っ! や、やめ……っ! ああっ!」
膣の中を優しくかき回される。多輝は掠れた声を上げ、無意識の内に足を大きく広げた。瞼の裏で立城が微笑んでいる。多輝は優一郎の愛撫に感じながら、身体を震わせていた。
不意に優一郎が指で強くクリトリスを押し潰した。多輝は弾かれたように身体を反らし、高い声を上げた。
「やっあっ! た、つ……。くうぅっ!!」
一気に激しい絶頂が訪れる。多輝は絶頂の余韻を味わいながら身体の力を一気に抜いた。反り返っていた身体が力なくベッドに落ちる。だが優一郎は多輝を攻め続けた。殆ど間をおかずに新しい快感が多輝に襲い掛かってくる。多輝は声もなく仰け反り、激しい快楽に溺れた。心の何かが音を立てて崩れていく。
「彼が好きなんですよね?」
嗤いながら優一郎は多輝の膣の奥に指をねじ込んだ。クリトリスを軽く撫でる。多輝は優一郎の意志のままに快感を味わった。優一郎の姿が完全に立城に重なる。
「んふっぅ! たつきっ! たつきぃっ!!」
立城の名を叫んだ多輝は、その瞬間に二度目の絶頂に達した。掠れた声を上げながら熱い愛液を漏らす。膣に入ったままの優一郎の手は多輝の愛液に濡れそぼっていた。
「ん……! ………も…う……だああぁぁめっええ!」
幼い頃からずっと立城に見て欲しいと思ってきた。立城が斎姫を気にかけるたびに、言いようのない苛立ちを覚えていた。だがその気持ちは決して言わなかった。多輝はそのことを思いながら快感に酔いしれた。自分を愛撫しているのが優一郎だということも判らなくなる。
「あんっぅ……すき、好きなの! たつき! んふ、あはっ、くはあんっ! 好きなのぉ!!」
「つぅっ! そろそろ、限界だね。ショートしてる」
優一郎はそう呟いて手を引っ込めた。多輝は嫌だ、と泣きながら優一郎にすがりついた。どこかに行かないで。置いていかないで。そう泣き叫ぶ。
「だいじょうぶだよ。どこにもいかない。ずっと側にいるよ」
優しい声がする。顔を上げようとした途端、多輝の意識はいきなり闇に落ちた。
このシーンは、自分でもまさかの、だった覚えが。
プロット切らないで書くので自分でもびっくりすることがよくあります。
今後も多輝は割とこんな感じのキャラだと思います。たぶん。
ハーメルンに新実装された機能『喘ぎ声ジェネレータ』を1カ所だけ使ってみました。
「ん……! ………も…う……だああぁぁめっええ!」
(ちょっち編集してあります)
……超便利ですな!w