一度ミスって先に投稿してしまいました。
見てしまった方、ごめんなさい。
TSとかBLぽいネタとかが苦手な方は避けてください。
目覚めると心地のいい布団の中にいた。多輝はぼんやりと目をこすり、小さな欠伸をした。何故か身体がだるい。変な夢を見たせいかな。そう呟いて多輝はのろのろと身体を起こした。
柔らかな照明が眩しく感じられる。多輝は目を細めて部屋の中を見回した。やはり、変わっていない。多輝は少女趣味な部屋の中に寝かされていた。今度は薄ピンクの透けるネグリジェを身につけている。自分の身体をしみじみと見下ろし、多輝はため息をついた。
ため息をついて多輝はベッドから降りた。こんな透けた布に身を包んでいたままでは気分が悪い。かと言って、着られそうな服は一着しか見つからなかった。多輝は顔をしかめ、しばらく壁にかかっているその服を見上げていた。部屋の中にたんすはない。もちろん、他に服が納まっているような家具もない。あるのは壁にかかったメイド服だけだ。
「どうするかなあ。まさか、こんなの着るわけにもいかねえしなあ」
そう言いながら多輝は何気なく壁に近づいた。手を伸ばしてハンガーをフックから外す。水色の愛らしい服をしばらく眺め、多輝は深々と息をついた。そしてネグリジェを見下ろす。透けているためにどうも落ち着かない。パンティだけは身につけているが、胸は丸見えだ。多輝は仕方なく服を手にベッドに戻った。
どうすっかなあ。そう呟きながら腕組みをする。自分の腕に押し潰されている胸の膨らみは布越しにもよく見える。多輝は情けない気分で自分とメイド服とを見比べた。
眠る前に自分を苛んでいた疼きはもう落ち着いている。多輝はそのことに心底、ほっとした。あのまま疼きが止まらなかったら自分はどうなっていただろう。そんな恐怖が今も残っている。多輝は身震いして息をついた。
「べ、別に服くらいいいよな。身体がこうなんだから」
そう呟いて、多輝は服をハンガーから外した。服の下にはブラジャーもきちんと入っていた。ストッキングとガーターベルトもある。多輝は何となく周囲を見回してからネグリジェを脱いだ。
ストッキングに足を通す。慣れないために、多輝はそれだけでも悪戦苦闘した。踵の位置が定まらない。四苦八苦してストッキングを穿いて、次にガーターベルトを取り上げる。だが、どうすればいいのかが判らない。
「困ったな。脱がせ方は判るんだが、着方なんて判んねえし」
多輝は目の高さまで手を上げた。頼りなくガーターベルトがぶら下がっている。多輝は困惑した顔で周囲を見回した。どうすればいいのだろう。だが、教えてくれそうな誰かがいる筈もない。そうこうしている間に、穿いていたストッキングがずれてくる。多輝は情けない顔になってストッキングを引き上げた。
ガーターベルトと戦っていると、不意にドアが開いた。多輝は硬直してぴたりと動きを止めた。開いたドアから優一郎が入ってくる。多輝は慌ててベッドに放っていた服をかき集めた。身体を隠すように服を抱える。
「てっ、てめえ! いきなり入ってくるな!」
「着替え中だったんですね。すいません、先輩」
見れば簡単に判ることを改めて言われる。だが多輝はそこで我に返った。別に男同士なら見られたくらいは何ともないじゃないか。そう思いつつ、自分の身体を見下ろす。そして多輝はうん、と頷いて服をベッドに戻した。丸くなっていたガーターベルトを取り上げる。多輝はそれを優一郎に突き出して顎をしゃくった。
「着方、わかんねえんだよ。教えてくれ」
すると優一郎は小さく笑って首を傾げた。途端に多輝は頬を赤く染めた。勝手に顔に血が昇ってきたのだ。
「ご面倒なら、ずっと裸でもかまいませんよ。この階に居るのは僕と先輩だけですし」
そう言いながら優一郎が近づいてくる。多輝は慌てて腕で胸を隠した。座っていたベッドが軋む。優一郎は微笑みながら多輝の隣に腰を下ろした。多輝は黙って顔を俯けた。何故だろう。身体が熱くなってくる。
「裸は何か嫌だ」
小声でそう告げると優一郎が苦笑する。だが多輝は間近に優一郎の存在を感じつつ、顔を背けていた。なぜか判らないが優一郎の顔を見ることが出来ない。
「わかりました。お手伝いします」
小さく笑いながら告げると、優一郎はさりげなく多輝の手からガーターベルトを奪った。指先が触れた瞬間、多輝はびくりと身体を震わせた。身体の奥が熱い。多輝が意識しない内に、股間に生暖かいものが落ちる。多輝は緊張に身体を強張らせていた。優一郎が多輝の腰にベルトを巻きつける。立つように言われた多輝は思わず首を横に振った。
「いや、だって、あのな」
怪訝そうな顔をした優一郎に多輝は意味のない言葉を吐き出した。俯いているために自然と視線が下がる。泳がせた多輝の視線はなぜかある一点でぴたりと止まった。そのことに気付いた多輝は焦りながら顔を上げた。すると今度は優一郎とばっちり目が合ってしまう。
「あの、立たなきゃまずいかな」
「その方が着易いでしょう?」
そう言いながら優一郎は軽く多輝の背中を押した。一気に肌が粟立つ。優一郎はふらりと立ち上がった多輝のベルトのホックにストッキングを吊り下げた。その手がふわりと動いて多輝の腿を掠めていく。多輝は思わず声を殺して震えた。変だ。そう、心の中で呟く。どうして優一郎に触れられると気持ちいいと感じてしまうのだろう。
多輝の下着は湿り始めていた。薄い水色の下着の底に少し濃い水色の染みができる。多輝は出来るだけ優一郎にそれを見られないように、腰を軽く屈めた。俯いていたために視線が下がる。するとまた優一郎の股間が目に留まった。多輝は慌てて身体を起こし、勢いよくベッドに腰掛けた。長い紺の髪がふわりと揺れる。