なんでしょうね、コレw
丸めてあった服の中からブラジャーを探し当てる。多輝がストラップに腕を通したところで優一郎が顔をしかめた。
「駄目ですよ。身体を少し前に倒してください。そんなに無理に乳房を押さえると、形が悪くなりますよ」
優一郎は静かに告げて多輝の背中に手をあてがった。多輝は身体に走った小さな快感に声を殺した。駄目だ。どうしても優一郎のことが気になってしまう。多輝は優一郎に自分の感じているものを悟られないように注意した。知らん顔で言われた通りに上体を倒す。
不意に優一郎が多輝の乳房に触れた。多輝は思わず微かな声を上げた。慌てて声を飲み込む。だが優一郎は何事もなかったかのように多輝の乳房をつかんでブラジャーのカップに収めた。指先がさりげない動きで多輝の乳首をくすぐる。
「ん……っ!」
多輝は出そうになった声をかみ殺した。どうしてだろう。身体が酷く疼いている。そんな多輝に小さく笑い、優一郎はブラジャーのホックを留めた。下着の中に収まった乳首が固くなっている。多輝は鋭くそれを感じ取っていた。自然と息が荒くなる。
不意に優一郎が立ち上がった。顔を上げると目の前に優一郎が立っている。多輝は思わず目を逸らした。真正面に優一郎の股間が見えたのだ。だが優一郎はゆっくりと多輝の前を過ぎ、ベッドに放られていた服を取り上げた。
「ブラウスからですね」
「あ、あの、それくらいは」
自分で出来る。だが多輝がそう告げる前に優一郎がふわりとブラウスを翻した。多輝の背中を覆うようにブラウスが降りてくる。多輝はうろたえながらブラウスの袖に腕を通した。柔らかな布地が心地いい。多輝は思わずうっとりと目を細めた。だがすぐに慌てて首を振る。
なに考えてんだ、おれは! 心の中で自分を叱咤する。だが多輝の疼きは次第に深まっていた。それと共に優一郎の股間が気になる。おれは変態じゃない、と内心で呟いてみるが、どうしても目が向いてしまうのだ。多輝はそんな自分に動揺した。
優一郎はベッドに座る多輝の前に跪き、ブラウスのボタンを留め始めた。小さなボタンが閉じられていく。多輝は腿をぴったり合わせて濡れた下着を懸命に隠した。何が哀しくて男に欲情しなければならないのだ。情けない気分に晒されながら、多輝は優一郎の様子を大人しく見守っていた。続いてスカートを穿かされる。淡い水色のミニスカートを穿いてから、多輝は静かに息をついた。
「何でおれ、こんな格好してんだろ」
ブラウスの袖はふんわりと柔らかなカーブを描いている。短いフレアースカートの中には幾重にも布地が重なっている。優一郎によると、どうやらペチコートというものらしい。スカートを膨らませて見せるためのものだ。多輝はそれらを身につけている自分を見下ろして泣きたくなった。しかも身体の芯はずっと疼いている。特に優一郎が身体に触れると、熱いものが身体の奥からこみ上げてくるのだ。
力なくうなだれていた多輝の両腿を挟み、優一郎が身体を屈める。多輝は急に視界が暗くなったことに焦って顔を上げた。途端に優一郎のズボンで視界が一杯になる。焦った余りに多輝は奇声を上げて優一郎の腕から逃れようとした。
「髪を漉いているんです。動かないで下さい」
冷静極まりない優一郎の声が降ってくる。多輝は目を固く閉じて必死で腕を振り回した。
「い、いや、でも、ちょっと待て! 何もこんな体勢でやらなくてもいいじゃねえか!」
多輝はむきになって暴れた。動いた拍子に身体が傾く。優一郎が焦った声を上げ、多輝も短い悲鳴を上げた。二人してベッドに倒れこんでしまったのだ。
「あ、ご、ごめん」
優一郎に組み敷かれる格好になった多輝は、小声で詫びた。倒れていた優一郎が頭を上げる。困ったように笑いながら、優一郎はベッドに肘をついた。多輝の身体を下敷きにしたまま、髪を手に取る。
密着した身体が熱い。言いようのない火照りを感じ、多輝は思わず優一郎から目を逸らした。
「いえ、こちらこそすいません」
ベッドに横たわったまま、優一郎は小さく笑って告げた。多輝の髪を指で漉いている。多輝は赤い顔でちらりと優一郎を見やった。優一郎は大切なものに触れるかのように優しい手つきで髪を漉いている。
どうしよう。多輝の心の中にその言葉が何度も巡る。なぜか密着していると口の中に唾液が溜まるのだ。多輝は音を殺して口の中に溢れてくる唾液を飲み込んだ。不自然に堪えたために喉が痛くなる。
「あ、あの」
震える声で言いながら多輝は優一郎の肩に手をかけた。疼きを堪えて優一郎の身体を押し戻す。優一郎は素直に身体を起こした。続いて身を起こした多輝は、俯いて続けた。
「あの、ごめん。えと」
だがその先が続かない。多輝はスカートを握り締めて目を固く閉じた。傍に優一郎がいるだけで身体がどうにかなってしまいそうだ。
「どうしました? 顔、赤いですよ?」
多輝の顔を覗き込んだ優一郎が不思議そうに見つめている。多輝は慌てて目を逸らした。ついでにベッドに残っていたエプロンを取り上げる。とにかくこの状況から逃れよう。それしか考えられなかった多輝はエプロンを優一郎に突き出した。
「こ、これ!」
「ああ、エプロン必要ですか? 料理でもなさるのですか」
フリルのついたエプロンを受け取りながら優一郎がくすくすと笑う。多輝は真っ赤になって首を横に振った。ただあったから出しただけだ。そう告げると優一郎はさらに笑った。口許を押さえて声を殺している。
「エプロン、きっと似合いますよ」
「似合うわけないだろが!」
おれは男なんだから。そう言いかけて多輝は口を閉じた。優一郎はそんなことはありません、と言いながら多輝の前に立つ。多輝はフリルのついたエプロンをかけられ、ぼんやりと優一郎を見つめた。さっきと同じ体勢だ。目の前に優一郎の身体がある。
そもそもこいつら性別とかあん(ry