※この作品はR-18です。

夢の隙間   作:伊駒辰葉

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四分割した2エピ目です。
若干エロいかもですが、ガチのエロシーンはありません。


女子校に潜入 2

『先輩も欲しいですか? この機能』

「ばっ、ばかっ! 折角、おさまりかけてたのにっ!」

 

 多輝は涙目になって小声で喚いた。大声を上げれば誰かに気付かれる。宙に漂っているところを発見されるのは最悪だ。多輝は続けざまに喚いた。

 

「悪趣味だぞ、お前っ! おれを困らせて楽しいか!?」

『ということは、欲しいんですか?』

 

 即座に切り返される。多輝は言葉を継げなくなり、押し黙った。嫌に決まってる。そう言いたいのにどうしても言葉が出てこない。優一郎の前でそんな真似をすることを考えただけで身の毛がよだつのに、なぜか言えないのだ。

 

『それでは今日、早速改造しましょうね。準備しておきます』

 

 涼しい声で優一郎が言い切った。多輝は慌てて宙に手を差し伸べた。だが腕の先に優一郎はいる筈もない。

 

「い、いや、あの、そのな? ちょおっとそれは過激な気が」

『なるほど……。でしたら、フェイクペニスユニットなんかはどうですか?』

 

 優一郎の向こうで玲花はまだ喘いでいる。その声を聞いていた多輝は即座に反応できなかった。曖昧な声を返す。それから改めて優一郎のせりふの中身を心の中で反芻した。ペニス。その部分だけを聞き取れたのだ。

 

 それがついたらもしかしたら男に戻れるのか。多輝はぼんやりとそう考えた。もっとも、女性の機体にペニスがついたところで男性になる訳ではないのだが、この時の多輝はそのことに考えが及ばなかった。力強く頷いて目を輝かせる。

 

「欲しいかも!」

 

 そう答えて多輝はこぶしを握り締めた。これでこの疼く身体から解放される。男に欲情もしなくなる。根拠のない考えが多輝の頭の中を素早く巡った。

 

『先輩ならそうおっしゃると思いました。改造の準備をしておきますので、二十一時までには研究所まで戻ってください』

 

 小さく笑いながら優一郎が告げる。多輝は元気よく返事して頷いた。それから慌てて声を落とす。

 

「あの、転校は別にしなくていいと思うけど……ここ、人数が多いからおれのこと気にするやつはいないみたいだし」

 

 そう言いながら多輝はゆっくりと降下し始めた。誰もいない屋上に着陸する。ふわりとスカートが翻った。

 

 遠くに知らない街が見える。そう言えば清陵からは随分と遠い。多輝はぼんやりと遠くに見える景色に目を細めた。今、話している優一郎もここからは遠い場所にいるのだ。

 

『ということは、風紀はあまり良くない感じですか?』

 

 耳元に声が聞こえる。多輝は苦笑して頷いた。思い直して声に出して返事する。

 

「ああ。あんま、生徒にもやる気はなさそうだな。ただ、時々、だらけた教室の中に妙に生真面目な顔してる奴がいるんだけど」

 

 だらけた女生徒たちの中でそれは目立っていた。多輝が見た限り、そんな生徒は全部のクラスを合わせても数名ほどだ。だから余計に目立って見えたのかも知れない。多輝はそのことを説明した。

 

『なるほど。先輩は、流石に目がいいですね』

「……どういう意味だ?」

 

 笑って返した優一郎に多輝は低く告げた。だが優一郎は小さく笑いながら待ってください、と答える。怪訝に思っていると急に玲花の喘ぎ声が大きくなった。それが聞こえた途端、多輝は真っ赤になって周囲を見回した。そうしてから通信の向こうの声だということに気付く。どうやら通信機を持った優一郎が玲花に近づいたらしい。

 

 多輝の耳にはっきりと玲花の声が聞こえる。そして生々しい水音が聞こえてくる。多輝は顔を赤くしたまま舌打ちをした。身体の奥が熱い。深い息をついて多輝はそっと自分の身体に腕を回した。欲情してきた身体を強く抱きしめる。

 

『僕たちが探しているのは、一般の生徒とは違う部分を持った異質な存在です』

「うわっ!」

 

 無防備になっていたところに優一郎の声がして多輝は思わず驚きの声を上げた。胸が痛いほど激しく脈打っている。リアルに出来た機体だぜ。多輝は心の中でそう呟いて胸を押さえた。

 

「な、なるほど。そりゃそうだよな」

 

 確かに自分が探しているのは人とは違う人形だ。多輝はそのことを思い出して頷いた。だがまだ身体は火照っている。特に優一郎の声を聞いていると余計に疼きが激しくなるのだ。多輝は無意識のうちに足に力を入れた。クリトリスが勃起しているのが判る。

 

『その、目立つ、生徒の中からひとりピックアップして接触してみてください。できたら一年生で』

 

 優一郎の声と玲花の喘ぐ声、そして水音。多輝はそれらを耳にしながら息を殺した。内腿を擦り合せてため息をつく。駄目だ。とてもおさまりそうにない。多輝は目を潤ませて周囲を伺った。今は誰もいない。多輝はこっそりとスカートの中に手を入れ、下着越しにクリトリスを弄り始めた。

 

『先輩、オナニーするのは構いませんけど、任務を忘れないで下さいね』

「うわわわっ!」

 

 こっそりと自慰していたつもりだった多輝は焦って声を上げた。その拍子に手が滑ってクリトリスを強く押さえてしまう。思わず甘い声を上げた多輝は慌てて口を押さえた。手の中でおう、と返事する。

 

「とっ、とにかく一年だよな。ええと、さっきの教室で見た妙な奴に当たればいいんだよな?」

 

 多輝は真っ赤になったままそう告げた。泣きたくなるほど身体は疼いている。だが多輝は必死で欲情する身体を抑え込んでいた。冗談じゃない。ばればれだなんて聞いてない。そう思いながら顔を引きつらせる。

 

『もしもいきなり当りを引いても、今日中にゲットしてこちらに連れて来て頂いてかまいません』

 

 柔らかな優一郎の声に多輝は頷いた。その瞬間、激しい玲花の声が聞こえてきた。いきなりの声に多輝はびくりと身体を震わせた。どうやら玲花は達してしまったらしい。すすり泣くような声が続いている。そして放尿する音がその声に続いた。




玲花というキャラクタが残念な感じでよく出てきます。
このキャラクタは実は別の話でけっこー重要な感じで配置されてるんですがー……。

そこまで行くのに作内時間的にとーぶんかかるのと、事情があるのでこっちでは公開しません(汗)
すみません。
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