ヒューマノイドの機能的にオナってるのがデフォなのでちょっとエロが入るっぽくなります。
「と、と、とにかく判った! 調査続行でよろしくな!」
そう言ってから多輝は慌ててスカートの中に手を入れた。クリトリスを軽く押さえる。すると小さな電子音がして通信が切れた。ほっと胸をなでおろした瞬間、またあのメロディが響く。多輝は焦りながらスカートを大胆にめくり上げた。やけくそ気味に通信を開く。
「あ、あんだよ!」
『オナニーするのは構いませんけど気を付けてください。誰か近づいてきています』
静かな優一郎の警告に多輝は我に返った。意識を研ぎ澄ませる。確かに何かが近づいてきている。多輝は目を細めて声を落とした。
「……このまま通信を開きっ放しにしておいていいか? どうやら変なのに好かれたらしい」
『了解しました』
多輝はゆっくりと俯けていた顔をあげた。屋上に続くドアは一つ。その奥から得体の知れない気配が近づいている。黙って見つめていると唐突にドアの中央がへこんだ。金属製のドアが中央から溶けていく。多輝は息をついてドアを睨みつけた。
誰か、じゃなくて何か、だろーがっ。いない優一郎に心の中で文句を言い、多輝は静かに息を吐き出した。ドアが溶けた部分に出来た穴から、黒いものがのぞいている。それは巨大ななめくじだった。
「攻撃してもいいか? でかいなめくじなんだけど」
なぜ学校の中に異様な大きさのなめくじがいるのか。そのことは多輝は全く考えなかった。身構えて距離を目で測る。一足飛びに出来る距離を保ちつつ、多輝はなめくじを観察した。ドアを完全に溶かしてしまったなめくじは、のっそりとした動きで屋上に這い出してくる。どうやら何らかの液体を出して周囲のものを溶かすことが出来るらしい。多輝はなめくじの溶かしたドアを見てそう判断した。
『そんなものを作っているということは、例の生物部は健在なんですね……』
「なんだ、それは! おれは聞いてねえぞ!」
多輝は思わずそう喚き返した。するとなめくじがぴたりと動きを止める。そしてすぐに方向を変え、真っ直ぐ多輝に向かって動き始めた。多輝は慌てて周囲を見回した。誰もいない。ここで力を使っても問題ないだろう。そう判断して力を導こうとした瞬間、知らない声が聞こえてきた。
「あなた、だれ」
静かな女の声に多輝は目を見張った。ドアの向こうに誰かが立っている。小さな人影は黙って屋上に出てきた。なめくじがぴたりと動きを止め、ゆっくりと頭の向きを変える。
白衣を着た少女が多輝を見つめている。多輝は無言で構えを解いた。なめくじは少女の足元に近づいて大人しくしている。
『彼女は敵ではありません。味方というわけでもありませんが』
攻撃するか否かを迷っている間に優一郎がそう告げる。多輝は舌打ちをしてなめくじと少女を見比べた。驚くほど華奢な少女だ。しかもとても小柄だ。小学生といっても通るのではないだろうか。
「あなた、だれ。このがっこうのせいとではないわね」
舌足らずな喋り方も加わり、少女は本当に幼く見える。多輝は目を細めて静かに頷いた。確かに少女は幼い子供に見える。だがその目だけが狡猾な老人を思わせる輝きを帯びているのだ。とてもその場しのぎの嘘が通用すると思えない。
「あなただれ。なにをしにここにきたの」
少女はそう言いながら多輝に近づいてきた。なめくじがゆっくりと少女の後を追う。どうやらこのなめくじは少女の言うことを聞くらしい。多輝はじりじりと下がりながら答えに窮した。
『吉良優一郎の使いだと答えてください。先輩』
静かな声が聞こえてくる。多輝は小さく頷いて少女に向き直った。多輝の動きを感じ取ったのだろう。少女がぴたりと足を止める。
「おれは吉良優一郎って奴の使いだ」
そう答えると少女が片方の眉を跳ね上げた。しばらく多輝を眺め回す。そして小さく笑った。その冷ややかな笑みに多輝は思わず息を飲んだ。少女は口許を押さえてくすくすと笑っている。だが目は全く笑っていないのだ。
「そう。ねえさまのますたーのつかいなの。ふうん。じゃあ、あなたもにんぎょうなのね?」
少女はひとしきり笑ってから息をついた。そして多輝を斜に見上げる。多輝は目を細めて腕を組み合わせた。さっきまで身体を満たしていた疼きは綺麗さっぱり消えている。静かに見下ろしていると少女が白衣の裾をつまみ、丁寧にお辞儀をした。
「わたしはにしなかほ。きらゆういちろうしににんぎょうにされた、やすみのいもうとよ。よろしくね」
「え?」
驚愕に目を見張った多輝を見上げ、かほは再び笑い出した。そして膝を折ってなめくじに手を差し伸べる。かほの手の上には水色のカプセルが幾つか乗っていた。なめくじがおもむろに動き、口を開ける。かほは冷ややかに笑いながらなめくじの口にカプセルを落とした。
「これはえさ。そんなにこわがらなくてもこのこはあなたをおそわないわ。わたしがめいじないかぎり」
それからかほはくるりと身を翻した。立ち竦む多輝を肩越しに見返る。冷笑を浮かべ、かほは顎をしゃくった。
仁科という名前のキャラクターもけっこー出てきて……。
まあ、果穂は保美よりは性格はマシ……だと思います、多分。