次になります。すみません。
……保美の脳内? ではエロなんですけども……。
「優くんが……?」
一瞬、斎姫の表情が凍りつく。だがすぐに斎姫は首を横に振った。ごめんなさい、と小声で告げる。保美はいいのよ、と苦笑して頷いた。嫉妬を見せたことを斎姫は反省しているのだろう。俯いている。保美は斎姫に大丈夫よ、と声をかけながら二本の指でクリトリスを両側から挟んだ。勃起したクリトリスを皮膚越しに愛撫する。
「確かに吉良部長は私たち人形を平等に好いてくださっているわ。でも、斎姫さんだけは特別だと思うの。だから心配しなくても大丈夫よ」
「すいません。わたし、つい」
斎姫は泣きそうな顔を上げた。保美は黙って首を横に振った。早く斎姫を犯したい。その思いに囚われそうになる。だが保美は懸命に自制した。今、行動に出たら斎姫は必ず警戒する。それでは楽しめないのだ。
優一郎だけを見つめていた筈の斎姫が自分から身体を開く。その状況を保美は望んでいた。本当に好かれる必要などない。そうしなければならないように仕向ければいいだけだ。保美は自慰を続けながら斎姫をじっと見つめた。小さく笑って頷く。すると斎姫は安心したように微笑んだ。
「でも、私は便利な機能を主に求められるわ。私もそれを望んでいるからなのだけれどね」
斎姫のためらいがちな眼差しを正面から見つめ、保美は小さく笑った。指は絶え間なく陰部をこねている。時折、痛みにも似た強い快感が身体を突き抜ける。保美は平然とした表情を保ちながら斎姫に欲情していた。だが斎姫に気付いた様子はない。
「望んでいる?」
不思議そうに斎姫が訊ねる。保美は頷いてコーヒーを飲み干した。それを見ていた斎姫がカップを傾ける。
「私、この機体がとても気に入っているの。恥ずかしいと思うのに、好きなのよ」
本当は違う。恥ずかしいと感じることは殆どない。優一郎にあえて言われる時は別として、保美は自分の機体を全く恥じてはいなかった。自分にこれほどぴったり合う機体は他にない。そう思っているのだ。
「先輩も、そうなんですね」
斎姫の顔がぱっと明るくなる。保美は頷きながら指の動きを速くした。嬉しそうな斎姫を見つめながら絶頂に達する。保美が思わず漏らした熱い息がため息になった。保美は苦笑しながら首を傾げた。斎姫は微笑みを浮かべてクッキーをつまんでいる。保美も自分と同じように感じていたと思い、安心したらしい。
「ええ。……でも」
そう言いながら保美はこっそりめくれていたスカートを戻した。そして改めて両手でスカートの上から股間を押さえる。保美は寂しい笑みを浮かべて息をついた。
「私もみんなと同じように欲情することがあるの。本当は便利な機械としてだけ動けばいいと思うのに、身体がどうしても疼いてしまう時があるの」
保美の頬がうっすらと赤くなる。驚く斎姫の目の前で保美は少しだけ身体を傾けた。肩で息をしながら斎姫に見えるように腕を動かす。保美がスカートの上から股間を弄っているのを見て、斎姫は慌てて目を逸らした。
「あの、ごめんなさいっ」
口早に言って顔を背けている。そんな斎姫を見ながら保美は股間を押さえた。早く試したい。そう思う。だが保美はその思いを押し殺していた。息をついて首を振る。
「謝らなくて、いいのよ……こんな風になってしまう、私がいけないのだもの」
「先輩、いけないなんて、そんなことありません」
椅子を鳴らして立ち上がり、斎姫は懸命な面持ちで訴えてくる。保美は力ない笑みを浮かべた。唇を噛み、息を殺す。身体の奥からこみ上げてくる欲情は止まらない。保美は目を固く閉じて俯いた。
「でも、止めたくても止まらないの。ごめんなさい」
さらに大胆に股間を弄る。そんな保美を見やった斎姫は慌てたようにテーブルから離れた。それから保美から目を逸らす。
「あの、先輩。そのっ、失礼します」
斎姫は素早く身を翻した。駆け出そうとする斎姫の背を見つめ、保美は掠れた声を上げた。驚いたように斎姫が振り返る。保美は自慰を続けながら潤んだ目で斎姫を見つめていた。
「お願い、待って」
「せ、せんぱい!?」
保美が喘ぎ混じりの声をかけると斎姫が焦った声で答えた。火照った身体を腕で支えて立ち上がる。保美はテーブル脇に立って斎姫を熱っぽく見つめた。
「もし斎姫さんが嫌でなかったら……あの」
そこまで言って保美は眉間に皺を寄せて顔を背けた。期待している分だけ快感も激しくなる。保美は部屋の奥にあるベッドを見てから斎姫に目を戻した。
「嫌なら無理にとは言わないわ。でも、もし良かったら私の自慰を見ていてくれないかしら」
その方が快感が増すから。保美は掠れた声でそう続けた。斎姫を待ち続けている陰唇が疼いている。保美は熱い吐息をついて自分の身体を抱きしめた。腕に力をこめると乳房が強く潰される。保美は思わず甘い声を上げた。
「あの、もし必要なら、わたしは、かまいません。ですけど」
そう告げて斎姫は視線を彷徨わせた。どこを見ていいのか判らないといった風だ。保美は苦笑してそんな斎姫を見つめていた。可愛い。うろたえた様子も、素直なところも、可愛らしい。斎姫のことをそう思いながら保美は無意識に手を動かした。スカート越しに股間を軽くつかむ。
「ごめんなさい。はしたない格好を見せてしまうことになるけど……それでも、いいの?」
「あの、先輩がいいなら、わたしは……かまいません」
立ち去りかけていた斎姫は頷いてテーブルのある場所へと戻ってくる。保美はタイミングを測って股間をつかんでいた指を動かした。快感が走り、自然と身体の力が抜ける。よろけた保美に斎姫が慌てて駆け寄ってきた。
この段階で脳の処理をどうするかをまだ考えていなくて……。
ぼやっとしています……。