※この作品はR-18です。

IZUMO2〜鬼畜ショタ性記〜   作:イズモ

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予告通り今回で暫らく琴乃エロはお休みです。
お気に入り、ありがとうございました!


白鳥琴乃・失恋処女喪失編 22

 ぱんぱんぱんっ、ぐりゅぐりゅっ!

 

「ひぁぁぁっ♥ あああっ♥ んあぁぁぁっ♥」

 

 互いの身体がぶつかり合う音に淫靡な水音、そして甘く蕩けるような嬌声が洞窟内に響き渡る。

 嬌声を上げている琴乃は、蔦で吊るされた肢体を激しく上下させられながら年下の少年であるリンドの剛棒によって膣内を蹂躙されていく。

 

「あっ♥ あっ♥ あっ♥ リンド君♥ リンド君♥」

 

 昨晩から少し時間をおいての二度目の本格的なセックスは、初めての時よりも気持ち良く琴乃はその快楽に溺れる。

 リンドの剛棒が我が物顔で膣内を往復する度に、癒え切れていなかった失恋の心の傷が癒えて行き、既に相手には子供がいるという事実を琴乃は忘れていく。

 

(き、気持ち良いっ♥ リンド君とのセックス、すごく気持ちいいっ♥)

 

 琴乃は昨晩まで処女だった。だが、そうだとは思えないほどに大きな嬌声をあげて喘ぐ。

 そんな琴乃に更に快楽を与えて溺れさせるためにリンドは、吊るされている事で支える必要がないので自由な両手で先ずは肢体を撫で回していく。

 

「あっあっあっあ――っ♥」

 

 うなじを始め背筋、脇下など敏感な場所でも快感を感じる事が出来ることをリンドは教え込んで行く。

 無論、撫でまわす時に気を送り活性化させ、通常時よりも感度を上げておくのも怠っていない。

 白鳥琴乃という少女を、己の番の雌に身も心も堕とす為に一切手を抜かず、リンドは己と言う雄を刻んでいく。

 

「僕のチンポは気持ち良い、琴乃お姉さん?」

 

「ああっ♥ は、はいっ♥ リンド君のオチンポ♥ 気持ち良いっ……気持ち良いですぅっ♥」

 

 引っ込み思案な性格をしている筈の琴乃だが、快楽に蕩けきった顔をしながら素直に感想をリンドに言ってしまう。

 

(フフッ、もう完全に理性が無くなっているね)

 

 目論見通りに進んでいる事を喜びながらも、腰の動きに手を抜く事は無く、前後させるだけではなく時には円を描くように動かしたり、亀頭を押し付けてグリグリと動かすのも忘れずに行なっていく。

 

「んああぁぁぁ――――っ♥」

 

 的確なまでの責めと膣内の性感帯への刺激に琴乃は耐えきれず、再び背中を仰け反らせ、顔を真上に向けながら絶頂に達した。

 肢体はビクビクと激しく痙攣し、熱く蕩けた膣肉は雄の子種を求めて強く剛棒を締め付けながら子種を求めて射精を促してくる。だが、まだ昨晩処女を失ったばかりの拙い求め方でしかなく、数多くの女性を雌と雌犬に堕として来たリンドは耐えきり、止まる事無く抽送を続ける。

 

「あぁぁ♥ 奥にっ♥ き、きてますぅ♥」

 

「奥って何処の奥?」

 

「あひっ、ひぃぃっ♥ オ、オマンコ♥ 私のオマンコの奥です♥」

 

「フフッ、オマンコで気持ち良くなれるの奥だけじゃないよ」

 

 ぐりっと膣肉を抉る凶悪なカリを意図的に動かし、膣内の上側にあるざらざらした箇所を抉る。

 

「―――お゛っ♥」

 

 自身の声とは思えないほどに甲高く、何処か発情期を思わせる雌のような甘ったるい嬌声が洞窟内に反響した。

 

(あっ、駄目……私、もう戻れない)

 

 絶頂の快感に呑み込まれながら、心の何処かで琴乃は自覚してしまった。

 自身の身体が既にリンドに染められている事に。それに抗う事も出来ない。

 全身を貫くような強烈な快感。唯一それから逃れる方法は意識の喪失。即ち気絶しかなかったが、健康的になった身体は強烈な快感を甘受してしまう。更に言えば『樹界降誕』の影響で強化と回復もしているので、気絶は望めない。

 意識の方にしても既に根深く、それこそ取り除く事など出来ないほどにリンドと言う存在が琴乃の心に宿ってしまっている。

 今日一日のセックスは、染め上げた肢体を固定する為の行為。奇跡的にアシハラノクニに戻れても、琴乃自身がリンドに会う為に戻りたくなるようになるまでにリンドはするつもりなのだ。

 それを表すように絶頂してハメ心地が更に良くなった琴乃の膣内を、剛棒を出し入れしながら卑猥な水音と互いの肉がぶつかり合う音を奏でていく。

 

「いひぃぃぃぃっ♥ ま、まってっ、わたっ、わたしっ♥ もうなんどもいへぇっ……あぐううっっ♥」

 

「ほらほら、琴乃お姉さん! 自分だけイってないで、僕も気持ち良くなるように締め付けるだけじゃなくて腰を動かして! 両手を自由にしてあげるからさ!」

 

 リンドが言い終えると共に後ろ手に両手を縛っていた蔦が緩んで外れる。

 自由になると共に琴乃は無意識に両手をリンドの首筋に回して、指示された通りに腰を拙いながらもくねらせる。

 

「はひぃっ♥ こ、こうですか♥」

 

「うん。とっても良いよ。ご褒美に、んっ」

 

「んっ♥ んぅっ♥」

 

 密着度が上がった事でキスしやすくなると、すぐにリンドは唇を琴乃に寄せる。

 戸惑う事無く琴乃は唇を重ねて、舌を絡め合わせるキスをしながらリンドとのセックスに没頭していく。

 

「んんっ♥ ちゅるっ♥ じゅるるっ♥」

 

 自ら進んで淫猥な水音を鳴らしながら、琴乃はリンドと情熱的なキスを交し合う。

 大胆なその動きに満足したようにリンドは上も下も敏感な粘膜を密着させあいながら、最初の一発目の射精を琴乃の子宮に向かって凄まじい快感と共に直撃させる。

 

 びゅびゅびゅびゅっっっ、びゅるるるるっっっ――っ!

 

「んぐぅっ♥ んんんっ♥ んふぅぅぅ――っ♥」

 

 ぷしゃぁぁぁっ!

 

 漸く待ち望んでいた射精に琴乃は目を見開きながら潮を噴いて絶頂に達し、両脚はつま先までピーンと伸びた。

 見開いた翡翠色の輝きを持つ瞳は、快楽の余り目に浮かんだ涙でぼやけ、キスをしているために分かり難いが、リンドの口内では伸びて来た琴乃の舌が入り込み絡めとられていた。

 清楚と言う言葉が相応しかった琴乃の顔は、同一人物とは思えないほどに快楽に蕩けきった雌の顔へとなっている。

 そんな淫靡な顔を唯一見る事が出来る雄は、子宮口に剛棒の先をめり込ませてドクドクと大量の子種を注いでいく。

 昨晩と同じように子宮内、卵管、膣内に溢れても子種の射精は止まる事無く続き、琴乃のなだらかな腹部を膨らませていく。

 

 どびゅっ! ぼぴゅっ! びゅぷぴゅぅ!

 

(出てるぅっ♥ 昨日のようにリンド君の精液が沢山♥ 赤ちゃんデキちゃうっ♥)

 

 事前にリンドが告げた事を忘れてしまう程の大量の射精に、琴乃は絶頂と合わさって全身の痙攣が止まらない。

 首に力なく回っていた琴乃の両腕から抜け出したリンドは、数分にも及ぶ長い射精を終えると名残惜しげに絡みついてくる膣襞を強引に引きはがし、剛棒を抜き去る。すると、ドバっと音を立てながら大量の白濁液がぽっかりと口を開けた膣からゴポゴポと下の芝生に向かって零れ落ちていく。

 

(あぁっ♥ 零れてる♥ リンド君の精液が♥)

 

 何処か夢を見るような心地で、琴乃は自身の体内から零れ落ちる愛液と混じり合った大量の精液を見つめる。

 その間に琴乃を吊るしていた蔦が下に向かってゆっくりと伸びて、琴乃は精液溜まりになった柔らかな芝生の上に降ろされる。

 

「んっ♥ リ、リンド君?」

 

「お仕置きは終わり。先ずは用意した食事を取ろう。その後は……またオマンコセックスだからね」

 

「……はい♥」

 

 逆らう意志など全くなく、寧ろセックスが続く事を喜ぶように蕩けきった笑みを浮かべて琴乃は返事を返した。

 そして食事が終われば、再びリンドと琴乃の激しい交尾が再開される。

 

「はぁんっ♥ はぁんっ♥ あはあぁぁっ♥ これ♥ これオマンコの中の当たる場所が違って♥」

 

「違ってなんなの? ほら、答えなよ!」

 

「んぎぃっ♥ きもちいいですぅ♥ リンドくんのオチンポ♥ きもちいいんですぅ♥」

 

 片膝を抱える測位の体勢で膣奥まで剛棒で刺し貫かれて快感を刻まれる。他にも。

 

「あんっ♥ あっ♥ あっ♥ この体位すごいぃ♥ お、奥の子宮がオチンポで持ち上げられて♥ あ、はぁぁっ♥」

 

「フフッ、挿入しただけで満足したら駄目だよ、琴乃。ほら、早く腰を動かして。出ないと僕から動いちゃうよ」

 

「あぁっ♥ だ、だめぇ♥ リンド君に動かれると、頭の中がグチャグチャになっちゃうから♥」

 

 口からは否定の声を漏らしながらも、琴乃本人は自覚していないがその顔は期待で淫猥に蕩けきっていた。

 子供にしてはリンドの厚い胸板に手を置きながら跨り、琴乃は自分から腰を振るう騎乗位のやり方とその快感を覚えさせられる。

 

「こ、こんな動物みたいに♥ あっ、あうっ♥ は、激しいのぉ♥ リンドくん、リンドくん♥ んお゛ぉぉぉぉっ♥」

 

 四つん這いの姿勢で交尾する後背位で後ろから激しく犯され、獣同士の交わり方による快感も植え付けられた。

 他にも精霊の力で出現させた蔦で胸を弄び、小さな肉芽を弄られたりして、琴乃の身体に人外の快楽さえも覚え込ませていく。

 互いの肢体は汗も唾液、その他の様々な体液でグチャグチャに濡れて洞窟なのかは嗅ぐだけで発情してしまうのではと思えるほどの淫猥な香りが充満していた。それを発しているリンドと琴乃は、まさに獣じみた交尾を続け、やがて……。

 

「んちゅっ♥ んむんむ、じゅるるっ……れろっ♥」

 

 岩の上に座るリンドの股間に琴乃は顔を埋め、自らの愛液と精液で濡れ切った剛棒を愛おしそうに舐めしゃぶるまでになっていた。

 無論、男性器を咥えた事など琴乃には今日が始めてであり、拙いやり方なので射精にまで導く事は難しいが……。

 

(あの綺麗な笛の音を奏でる琴乃が口で咥えているのを見るのは興奮するよ)

 

 里の者達だけではなく、自身の祖先が遺した『横笛の精霊武具』が使い手として認められる程の音楽と霊力の才能に愛された者である琴乃が、進んで口淫奉仕を行なっている姿にリンドは興奮を覚えずにはいられない。

 その興奮のまま更に琴乃と爛れた行為に溺れ切りたいところだが。

 

(流石に二度目の琴乃にこれ以上は不味いからね)

 

「んぐぅっ♥ んぶぅぅぅぅぅぅ――っ♥」

 

 頭をリンドが撫でただけで琴乃は、絶頂して座り込んでいる精液だまりにイキ汁と膣内に残っている精液を撒き散らす。

 相次ぐ絶頂による絶頂を重ね過ぎた事によって、琴乃はイッた状態から戻れなくなってしまっている。軽く触られるだけで今の琴乃は容易く絶頂に達し、戻れなくなってしまう。こうなれば時間をおいて落ち付かせる以外に方法はないので、序でに口淫奉仕のやり方を教えている。

 言うまでもなく、優しさではない。今後琴乃が口淫奉仕をする時の拒否感を失わせ、口での絶頂を疑似的に味合わせる為。

 

(きもち良い♥ リンド君にされる事やする事♥ 全部きもち良いですぅ♥)

 

「んむぅっ♥ じゅるっじゅるっ♥」

 

 自らの唾液を剛棒に塗り込み、卑猥な水音を奏でながら咥え込めない竿の部分に手を這わせ、異常な大きさの睾丸を揉みしだく。

 教えられたばかりで拙いが……。

 

(フフッ、こっちの才能もあるなんて。やっぱり君を見染めた僕の目は正しかったよ)

 

 徐々に琴乃の舌や手の動きは滑らかになって行き、リンドの興奮と快感は高まって来る。

 清楚で余り性に関する事を覚え始めたばかりだった琴乃を、自身に対してだけ淫靡で卑猥な雌にへと堕としていく興奮を表すように琴乃に向かって指示を出す。

 

「琴乃お姉さん! 射精するから口を放して!」

 

「んくぅっ♥ はひぃ♥ れろっ♥」

 

 リンドの指示に従った琴乃は口を開けて舌を出しながら、剛棒から少し顔を離し、両手を受け皿のようにして構える。

 事前に教えた作法道理の姿勢になったのを確認したリンドは自らの手で剛棒を扱き、琴乃の綺麗な顔に向かって最後の大量の白濁液を剛棒の先からぶちまけた。

 

 どびゅるびゅるるるるぅぅぅぅぅ――っ!!

 

「はぁ―っ♥ はぁ―っ♥ はぁ―っ♥」

 

 大量に自身の肢体に降りかかって来る濃厚で煮えたぎるような熱さを持つドロドロした白濁液を、嫌な顔するどころから、何処か恍惚とした様子で、それが当然の義務のように全身で受け止める。

 受け皿のようにしていた両手は一瞬で満杯になり、綺麗な黒髪も、豊満な乳房も、子宮に精液を大量に注がれて膨らんでいる腹部も、両手足の全身がリンドの精液によって染め上げられて行く。

 唯一背中側だけは精液を浴びずに済んでいるが……鬼畜な雄がそれを見逃す筈がない。

 

「ほら、琴乃お姉さん! 僕に背を向けて!」

 

「はいっ♥ んあぁぁぁぁっ♥」

 

 指示に琴乃は素直に従い、しゃがみ込んだまま身体を回してリンドに背中を見せた。

 その間にも射精は続き、背中側の黒髪や綺麗な背中に魅力的なお尻と、琴乃の全身は余すことなく精液で真っ白に染め上げられて行く。

 全身が性感帯のようになっている琴乃にとって、背中に精液を浴びせられるのも快感なのか背筋を大きく振るわせて嬌声を上げている。

 そして射精が終わると共に、再び琴乃はしゃがみ込んだまま身体をリンドの方に向かせる。そのまま受け皿にしていた両手の中に溜まっている精液を口元に運び……。

 

「んふぅぅ……こくっ……こくっ……♥」

 

 戸惑う事無く精液を飲み干していく。

 文字通り全身を含め、体内にまでリンドの精液によって琴乃は染め上げられて行く。唯一無事なのはお尻の穴のみ。

 

(まっ、今日は諦めようか)

 

 自身の剛棒の大きさを理解しているリンドは、無理をして琴乃の後ろの処女を奪うつもりはなかった。勿論、何れは奪うつもりではいるが、今日のところは此処まで。

 

(楽しみは後に取っておかないとね)

 

 自分から後ろの処女を奪って欲しいと願って来る琴乃の姿をリンドは想像する。

 すると最低でも十数発は射精した剛棒はまだまだ出来るとあっさりと雄々しくそそり立つ。それを目にした琴乃は全身を精液で真っ白に染めた肢体を動かし、髪をかき上げて剛棒の先に唇を落とす。

 

「ちゅっ♥ んちゅっ♥ ちゅっぱ♥」

 

 そうするのが当然だと言うのに琴乃は何度も剛棒に唇を押し付けてキスしていく。

 頭の中がグチャグチャになるほどの快感を味わってしまった琴乃は、最早完全に後戻りできない。

 その事を自覚出来ないまま、琴乃は精液の残滓を舌で拭い去った後に顔を離す。縋るように琴乃は見上げるが、これ以上犯すつもりはリンドには無かった。

 

「最(・)後(・)の(・)思(・)い(・)出(・)をありがとうね、琴乃お姉さん?」

 

「……おもいで?」

 

「そう。最(・)後(・)の(・)思(・)い(・)出(・)。お礼に、余計なものを消してあげるよ」

 

 言いながらリンドは琴乃に右手を向ける。

 その目が捉えているのは未(・)来(・)の(・)ヒ(・)ミ(・)コ(・)が施した『死者で居る事を強制する呪い』。

 本来その呪いを維持する呪具が、この時代に存在していないために不確かな呪いとなってしまっていた。それこそがリンドも言っていた『変な呪いの掛かり方』の原因だった。

 

(だから、アマテラス様達も下手に解かずにそのままにしていた)

 

 迂闊に呪いを解いてしまえば、それ自体が歪(・)み(・)に変わりかねないので琴乃が帰還する時までは手を出さずにいた呪い。

 

「消えろ」

 

 言葉と共に解除の術が発動し、琴乃の全身を染め上げていた様々な体液も呪いの解除の触媒である気に変換し、琴乃に施されていた未(・)来(・)の(・)ヒ(・)ミ(・)コ(・)の呪いは消え去った。

 

「……えっ?」

 

 呆然と琴乃は周囲を見回す。

 先ほどまで確かに感触があった芝生の精液だまりも、全身を染め上げていた精液も消え去り、セックスによる行為の後が無くなっていた。

 

「リ、リンド君?」

 

「さようなら、琴乃お姉さん。アシハラノクニで幸せになってね」

 

「ま、まっ……」

 

「呪法スリープ」

 

「あっ……」

 

 急な眠気に襲われた琴乃は、精神的な疲弊もあってあっさりと意識を失い、そのまま目を閉じてしまう。

 倒れかかる琴乃を瞬時にリンドは支えて、再び柔らかさを取り戻した芝生の上に寝かせる。

 

「フフッ、とは言っても、アシハラノクニには戻れないけどね」

 

 リンドは既にセックスをしている最中に琴乃から聞き出していた。

 何故、自分の事を警戒していたのかを。その内容を聞いたリンドは、元々琴乃の事はアシハラノクニに戻れないと確信していたが、琴乃から聞き出した話でより確信は深まった。

 

「本当に凄いよ、琴乃。選ばれただけじゃなくて、君は一族に入って来た親族達でも至れるものが少なかった精(・)霊(・)武(・)具(・)の(・)最(・)終(・)段(・)階(・)にまで至るんだからね。その為にも必ず君を僕の番の雌に堕として、名(・)字(・)なんてものを捨てさせてただの琴乃にしてあげるよ」

 

「んっ……リンド君♥」

 

 自身に訪れる運命を今はまだ琴乃は知らず、新しい愛しい相手となった者の名を眠りながら口にするのだった。

 

 

 夜の闇を終わらすように朝日が昇って来る。

 

「……時間だな」

 

 太陽が見えて来たのを確認したカグツチは、日の光に照らされている大樹のす(・)ぐ(・)傍(・)で新たな自身の剣を鞘から引き抜く。

 それに従うように隣にいたツクヨミも虚空から大地の力を宿した刀の精霊武具を召喚し、手に持って鞘から刀を引き抜いてカグツチの横に並び立つ。

 カグツチ達から離れた場所には佐久夜を始めとして巫女頭である葉子を加えた巫女数名に兵達が、二人の様子と大樹を見守っていた。

 

「青龍には悪いがこれ以上はもう待てない」

 

「ええ、分かってるわ」

 

 当初は暴走していた『樹界降誕』の制御をリンドが順調に進めているのは、根元に居るカグツチも分かっている。

 だが、今、リンドの傍には姉のように想っていた綾香の娘である琴乃もいる。既に一日以上の時間が経過し、その上琴乃の精神状態を知っているカグツチには、これ以上待つ事は出来なかった。

 カグツチとツクヨミは自らの武器を大樹に向かって構える。

 構えると同時に二人の全身から膨大な霊力と気迫が発せられ、大気と大地が鳴動する。

 

「起し……」

 

「破きょ……」

 

「っ!? お父さん! 伯母様! 待って!? 大樹が!?」

 

『っ!?』

 

 強大無比な呪法が放たれようとした瞬間、離れていた佐久夜が慌てて静止の声を上げた。

 その声にカグツチとツクヨミも気が付く。出現してからずっと光り輝いていた大樹の光が更に増している事に。

 大樹のすぐ傍にいたカグツチとツクヨミは思わずその光に目が眩み、離れていた佐久夜達も思わず目を閉じてしまう。

 そして光が治まった後には……。

 

「……大樹が……消えて行く」

 

 雄々しく聳え立ち、僅か一日ながらも恵みを促した大樹は、まるで役目を終えたかのように朝日を浴びながら淡く小さな光を立ち昇らせながら消えて行く。

 淡く小さな光は、最後の役目を果たすように実りを恵んだ木々の下に向かい、中に宿って植物達を癒やしていく。

 急速な実りを為した事で疲弊していた植物達は、まるで喜ぶかのように騒めく。それは植物達の歓喜の合唱のようにさえ思えるほどに幻想的な光景だった。

 その光景を目撃したカグツチとツクヨミは驚きに目を見張りながら周囲を見回し、佐久夜達も辺りを見回していると……。

 

『待ってくれて、ありがとうございました、カグツチ様、ツクヨミ様。『樹界降誕』の制御に成功しました』

 

『っ!?』

 

 突然、カグツチとツクヨミの耳に聞き覚えのある声が聞こえて来た。

 だが、カグツチはその声の主を知っている相手の声だとは一瞬思えなかった。

 カグツチの知るその声の主は、気が弱く自己主張に乏しい年相応の少年だった筈。しかし、今聞こえて来た声には強い覇気と威厳と呼べるものが籠もっていた。

 凡そ同一人物が発した声とは思えない声音に、カグツチが驚く中、大樹が消えた事で滝壺に落ちるようになった滝の水が、丁度滝の中央辺りが内部から吹き荒れた風によって真っ二つに分かれた。

 その間から声の主は安らかな顔をして眠る白鳥琴乃を背に背負いながら、水(・)の(・)上(・)を(・)歩(・)い(・)て(・)カグツチ達の前に姿を見せた。

 

「お待たせしました、カグツチ様、ツクヨミ様。琴乃お姉さんは無事ですから、安心して下さい」

 

「……リンドなのか?」

 

 水の上を歩き、眠る琴乃を背中に背負っているリンドに対して、思わずカグツチは質問してしまった。

 それほどまでに発している気配が、カグツチの知るリンドとは掛け離れているのだ。何よりも……。

 

(この気配は……精霊の気配だ)

 

 先ほどまで大樹が発していた精霊の気配。その気配は紛れもなくリンドからも発せられていた。

 

「はい……色々と思い出しました。ですから、改めて言います。真の名は一族の決まりで十五の歳になるまで名乗れないので、桃花様に頂いた名を使わせて頂きますが……僕は既にご存知の通り、このネノクニの陰であり、精霊と交わり、外敵寄りの脅威から世界を守護する役割を担っている一族に生まれ、『理を紡ぐ力と理を整える力』を宿した『八尺瓊』の継承者……そしてもう意味は余りありませんが……一族の『次期当主候補』だった者です」

 

 確かな威厳を持って、遂にリンドは己の正体を告げたのだった。




次回から漸く琴乃は帰還の準備を進めて、失敗に至ります。残る四聖獣二人も登場の予定です。
もう暫らく琴乃編にお付き合いください。

アマテラス、佐久夜、琴乃の妊娠について。

  • 琴乃が堕ちた段階で孕ませる
  • 四聖の社全て攻略後に孕ませる
  • サヨ関連終了後に孕ませる
  • イザナミも加え、四人そろって孕ませる
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