IZUMO2〜鬼畜ショタ性記〜 作:イズモ
軍議が行なわれる場である部屋。
其処には何時になく険しい顔を浮かべた兵達の将であるカグツチとその軍師を務めているツクヨミが、演習場で起きた騒動を引き起こした兵達を睨んでいた。
葉子から話を聞き、演習場の様子を見に来たカグツチとツクヨミが目にしたのは、演習場の一角に広がった大きな穴と葉子が派遣したのか傷を負った兵達の治療を行なっている巫女である穂乃香と『なずな』の姿だった。
つまり、起きたのは単なる諍いなどではなく、争いだと知り、カグツチとツクヨミは即座に無事だった者から事情を聞き、事の発端である数名の兵達に罰を与えていた。
「……以上だ。今回の件はアマテラスにも伝えるつもりだから覚悟しておくんだな」
「カ、カグツチ様!? そ、それは!?」
最悪の可能性が過ぎった事の発端である兵の一人が悲鳴を上げ、他の者達も顔を青褪めさせる。
無理もない。里長であるアマテラスにまで伝えられるという事は、最悪の場合『里からの追放処分』もあり得るのだ。
悪霊や大自然の驚異が溢れるネノクニで、里の庇護を受けらず追放となった者に待っている末路は決まっている。何とかそれだけは逃れたいと事の発端である兵達はカグツチとツクヨミに懇願するが、二人が取り合う筈がない。
「俺とツクヨミは充分過ぎるほどに事情を説明した筈だ。それなのに受け入れられないどころか、精霊武具を使ってお前達は演習場で暴れて、他の兵達にも大怪我を負わせた。幸いにも葉子さんが穂乃香となずなに治療するように命じてくれたから大事にはならなかったが……」
「精霊武具を得る前だったら、その兵達は助からなかったかも知れないわね」
リンドが里に提供した一族の遺産の中には治療系の呪法を宿す『和玉』や『和魂』、『産玉』や『産魂』なども多数含まれていた。
そのおかげで、巫女達は大半の者が『勾玉』や『魂』に宿る治療系の呪法を極めるに至っていた。
だが、逆を言えばそれがなかったら怪我の治療に里長であるアマテラスが動かなければならないほどの事態に成っていた。
当然、それほどの事を引き起こした元凶達に対する視線は厳しく、精霊武具に見限られた事もあってカグツチやツクヨミだけではなく、この場にいる他の兵達の視線も厳しかった。
「連れて来なさい」
『はっ!』
冷たいカグツチとツクヨミの言葉に従い、項垂れていた数名の兵達を背後に控えていた兵達が拘束して連れて行く。
その様子を見ていたツクヨミは、軍議の場に集まっている他の面々にも顔を向ける。
「全く……これまでも何度も言ったはずよ。ヒミコの討伐は延期にするしかないの。相手はそれだけとんでもない手を打って此方の動きを封じたって説明したわよね」
「申し訳ありません! ツクヨミ様! カグツチ様!」
カグツチとツクヨミの意見を尊重している慎重派の隊長が、深々と平伏して頭を下げた。
「まさか、神聖な精霊武具を用いてまで諍いを行なうなど思っておらず……」
「はぁ……私やアマテラスが貴方達を含めた兵達に精霊武具を渡しているけど、あくまでそれは貸してるだけなのよ。意見を言うなら、これぐらい扱えてからにして欲しいものだわ」
そう告げると共にツクヨミが右手を振るえば、その手には何時の間にか大地の力を宿す『刀の精霊武具』が握られていた。
同時にツクヨミが持つ精霊武具からは凄まじい力が発せられ、その力に圧倒されたカグツチを除いた軍議の場にいる全員が床に頭をつけて平伏しながら身体を震わせる。
彼らも精霊武具は貸し与えられているが、ツクヨミが発している力の前では赤ん坊と大人ほどの差があると思い知らされてしまう。言うまでもなく赤ん坊の方は兵達の方。
「ツクヨミ。もう良いぞ」
「ええ、分かったわ」
ツクヨミの威圧に対して唯一平然としていたカグツチの言葉に、軍議の場を覆っていた力の圧力が消える。
(これで強硬な意見を言って来る奴らが大人しくなってくれれば良いんだけどなぁ)
以前まではギリギリの戦だったからこそ、カグツチとツクヨミの意見を中心に里の兵達は纏まっていた。
だが、ヒミコ軍の弱体による脅威の低下。加えて精霊武具を始めとした様々なかの一族の遺産による恩恵の数々によって出来てしまった余裕によって、慎重派と強硬派という派閥が出来てしまった事は将であるカグツチにとって頭を悩ませる問題だった。
(幸いと言うべきか、強硬的な意見を言う兵達はとにかく力を振るいたい気持ちばかりが強まっていて、意見を纏める奴がいない……ニニギがいたらヤバかったな)
不肖の息子がこの場に居ない事に、カグツチは思わず心の底から安堵する。
もしもいたならば、強硬派の筆頭に成ってヒミコ討伐に勝手に出陣してもおかしくないからだ。
「とにかく青龍が次代の四聖を産むまでは里で待機だ。今回の事があっても、強硬な意見を言う兵には……例の『黄泉平坂』の件を伝えても良い」
「よ、『黄泉平坂』の件を……ですか」
カグツチの意見に平伏していた兵達は顔を上げて、恐れを含んだ声を出さずにはいられなかった。
無理もない。『黄泉平坂』は死者の通り道と呼ばれ、嘗ては邪神ヨモツオオカミの本拠地で在り、今も尚上級の悪霊達が住まうネノクニでも最も恐れられている場所。
ある意味では、ネノクニの広大な大地で悪霊の軍勢であるヒミコ軍と戦うよりも危険な場所なのだ。
「強固な意見を言っている奴らも、『黄泉平坂』への遠征の話を聞けば大人しくなるでしょう」
「わ、分かりました」
流石に上級悪霊の巣窟であり、死者の通り道である『黄泉平坂』への遠征はカグツチに仕えていても恐怖を覚えずにはいられないか。恐れを含んだ声で兵士は返事を返した。
それを確認したカグツチとツクヨミは頷きあうと立ち上がり、軍議の場から出て行った。
「これで少しは落ち着いてくれると良いんだけど」
「ああ、本当にな」
ツクヨミの意見にカグツチも重々しい声で返事を返した。
悪霊の巣窟である『黄泉平坂』への遠征は、幾らカグツチと仕える兵達でも危険を伴う。だが、『
役目を持った悪霊は本来ならば討伐することは出来ない。だが、『牛頭』と『馬頭』はその与えられた役目を雲隠れにして新たな悪霊の長であるヒミコに仕えているばかりか、自らの権能を悪用して本来ならば『黄泉平坂』の先にある『ヨミノクニ』の行くべき死者達に『ヨモツシコメ』と言う仮の身体を与え続け、『黄泉平坂』で弄んでいる事が異常を感知した『
最早『牛頭』と『馬頭』には、番人たる資格などなく、またヒミコに仕えている時点でもアウトで在り、知らされたアマテラス達は討伐を決意した。
(役目を持った番人の悪霊が従ってるとなると、やっぱりヒミコはヨモツオオカミ様に吸収されていたのは間違いないわね)
幾ら強大な力を持っていても、普通ならば役目を持った悪霊がヒミコに従う事は無い。
だが、ヒミコは二千年もの間、邪神であるヨモツオオカミと一つに成っていた。その為に神でこそないが、限りなく神に近い悪霊と言う稀有な存在にヒミコは至っている。
厄介過ぎる敵の強大さにツクヨミが頭を悩ませていると、屋敷の方から巫女頭の葉子が歩いて来た。
「カグツチ様、ツクヨミ様」
「葉子さん。此処に貴女が居るって事はアマテラスとリンドの話し合いの方は……」
「はい。滞りなく終わり、明日の琴乃様のアシハラノクニへの御帰還の儀式には『
「泉に……か」
カグツチは少し驚いたような顔を浮かべた。
難しい儀式を執り行う為に精神を研ぎ澄ませる行為をするのは、カグツチも分かっている。アマテラスが向かった泉の場所も、嘗てその泉で逢瀬を重ねただけに知っている。
ただ、自身やツクヨミに言わずに向かった事だけは驚いたが……。
「少々軍議の場が荒れていると、先に屋敷に戻っていた穂乃香となずなから報告を受けていましたので」
「ああ、なるほど」
葉子の説明にカグツチは納得したように頷いた。
昔はアマテラスが軍事も祭事も全て取り仕切っていたが、今は軍事はカグツチとツクヨミに全てを任せて、里の祭事や守護を主にしている。
そうだと言うのに、荒れている軍議の場にアマテラスがやってくれば益々場が荒れかねない。もしも来ていれば、今回は問題を起こした者達を処罰するだけで済んだ問題が、同じ考えを持つ強硬派の全体にまで処罰を及ぼさなければならなかった。
妻の気遣いに内心で感謝しているとツクヨミがカグツチに寄り添って来る。
「それじゃあ、カグツチ。佐久夜は琴乃に付き添っているでしょうから、私達は二人で食事をしましょう」
「ああ、そうだな。じゃあ、葉子さん。伝言を伝えてくれてありがとうございます」
「いえ、お気に為さないで下さい。カグツチ様もツクヨミ様とお過ごしください」
深々と葉子は頭を下げてカグツチとツクヨミに道を譲る。
その様子に疑問を抱く事は無く、カグツチは側室であるツクヨミを伴って屋敷へと戻って行った。
嘗てアマテラスと逢瀬を重ね、心を通わせて深めたカグツチにとっても大切な泉。
しかし、その大切な泉は今宵、鬼畜な雄が己の最大の獲物と定めた雌を番へと堕とし、取り返しのつかない
「はぁっ♥ はぁっ♥ んん……っ♥」
鬱蒼と生い茂る木々や草木に間から荒くそれでいて熱い艶めかしい吐息が聞こえてくる。
その吐息を発しているのは、青龍が住んでいる部屋の裏手の木窓から屋敷の外に出たアマテラスだった。
着ている服は、変わらず肌が透けて見えてしまう程に透けている薄絹の衣。だが、今はそれ以外に衣の上から緑の蔦が縄のように巻かれていた。
縄代わりの蔦は、豊満な乳房を強調するように上下に巻かれて首にも巻かれている。両手は背中で高手後手にやはり蔦で拘束されている。
そして深い胸の谷間の間から蔦が下に向かって伸びて そのまま股間の間を通ってアマテラスの背後に付き従うように歩いているリンドの手に握られている。
その様子はどう見ても子供のリンドに、惨めで淫靡な姿で道案内を強いられているようにしか見えない。
「んぁっ……んっ♥ はぁっ……んぁっ…あぁっ♥」
だが、歩かされているアマテラスは自らがあられもない姿でいることに疑問を抱く事無く熱く艶めかしい吐息を吐いている。
(ああっ♥ オマンコに蔦が擦れて……んっ♥ 歩みを早くしようとすればオッパイが絞られる♥ で、ですが、仕方が無いのです……リンドに与えた試練に手を出さない為にも
アマテラスの脳裏に浮かぶのは此処までの歩み。
そもそもアマテラスは自ら試練の内容を口にしながらも、それがどれほど難しい事なのか理解していた。
最初の青龍の裏手の木窓から外に出る行為は、その窓の外側の警護を行なっている巫女達に気付かれないようにしなければならない。部屋の窓は閉まっているので開いたりすれば、何事かと警護を行なっている巫女達に顔を向けられてしまい、その時点でリンドは試練失敗となる。
(しかし、リンドは巫女達に気付かれる事なく私と共に木窓から外に出た)
アマテラスも知らない術を使いこなし、リンドはあっさりと最初の難関を突破して見せたのだ。
この時点でアマテラスは体術はともかく、術師としては最低でも巫女頭の葉子どころか佐久夜以上、或いは自身やツクヨミよりも術師としてリンドは優れていると認めるしかなかった。
そして二人は誰にも気づかれる事なく、屋敷を抜け出して里を覆う結界付近にまで辿り着てしまった。
(更にリンドは里の結界に何の影響も与えることなく、私と共に掻い潜ってしまった)
里を護る事を何よりも重要視しているアマテラスからすれば、自らが施した結界を安々と潜り抜けてしまうリンドに対して驚愕するしかない。
しかもアマテラスも共に結界に察知されないようにまでしていた。もしもリンドが自分だけ結界を潜り抜ける術を使っていれば、共に居たアマテラスに結界は反応し、試練は失敗に終わっていた。
(ですが、リンドはその点も見抜き、私が結界に触れても影響が出ないようにして見せた……洞察力も優れている事は明らか……青龍や桃花さんには申し訳ありませんが、リンドには佐久夜の婿になって家族に成って欲しい♥)
アマテラスは気が付いていない。
一つ一つ自身が行なわせている試練をリンドが目の前で突破していく度に、元々抱いていた親愛の情が強まって行くことに。
(フフッ、アマテラス様。確かに貴女は強い。正面からなら僕はまだまだ貴女には勝てません。でも、貴女は神としては未熟と言う弱点を持っているんですよ)
その弱点をリンドはついてアマテラスを上手く追い込んだ。
無論、誰でもできる事ではない。神に対抗するために『夢を紡ぐ力』を取り込み、用意周到に準備を重ね、数百年の間、神々と戦い続けた一族の末裔であるリンドだからこそ出来る事。
(その上に貴女は僕との間で交わされていた
リンドにとっても賭けだった。
次期当主と言う立場で神への対抗手段を教え込まれていた己の知識と先祖の精霊の影達から得られた知識を合わせて考え抜いた方法。
(これだけ準備を重ねても、上手く行く確率はかなり低い。でも、上手くさえ行けばアマテラス様は『契りの儀式』が無くても僕に逆らえなくなる)
「はぁっ…♥ んっ…はぁっ……あぁっ♥ ふぅぅっ…んあぁあっ♥」
足の動きがおぼつかなくなったアマテラスの意識をハッキリさせるようにリンドは手に握る蔦を上に向かって強く引っ張り股間部に食い込ませて擦り上げる。
「んぁぁあっ♥ あああっ♥ リ、リンド……ひ、引っ張るのを止め、んはぁあっ♥」
「じゃあ、確り歩かないと駄目ですよ。幾ら僕の術で悪霊に気付かれにくい状態になっているからと言ったって、絶対じゃありませんからね。倒せるならばともかく、アマテラス様の試練の内容は『誰にも気づかれずに目的地に辿り着く』なんですから。低級とは言え悪霊にも気づかれずに目的地に辿り着くのは大変ですからね」
(た、確かにリンドの言う通り……低級の悪霊でさえ人の気配には敏感だと言うのに、未だに悪霊には一度も遭遇していない)
力の差を感じて襲ってこないという事は在りえない。
低級の悪霊にとって、霊力を持つ人間は大きさに関わらず自らを上位の存在に押し上げる極上の餌にしか見えない。寧ろ力の差を感じて襲い掛かるのを止める悪霊は中級以降の悪霊なのだ。
低級の悪霊ならば膨大な霊力を宿しているアマテラスとリンドに惹かれて襲い掛かって来てもおかしくはないと言うのに、里の結界を抜け出てからも襲い掛かってくる様子はない。
では、悪霊が無いのかと言われればそうでもない。現にアマテラスは低級の悪霊の気配を感じている。だが、その悪霊の気配が自分達に向かって来る事は無い。時折近くに接近して来るが、やはりアマテラスとリンドに気付いた様子はなく何処かへと去っていく。
まるで自分達が居るはずなのにいないように扱われていると言う不思議な感覚をアマテラスは感じていた。
(こ、これがリンドの術の力ならば、嘗てあの人と契りを交わしていた精霊『玉藻』の加護と同じ効果を持っている)
今は何処にいるかも分からない精霊『玉藻』。
白虎以上に幼い容姿に反して、その力は四聖獣を超えるほどに強い無属性の精霊。彼女と『契りの儀式』を交わした時に得られる宝珠の加護の一つには、『悪霊の感知能力完全阻害』と言うネノクニに生きる悪霊の脅威を知る人々からすれば欲せずにはいられない加護。
似たような加護を与える精霊は他にもいるが、『玉藻』のような悪霊への絶対的な阻害能力を持つ精霊は今のところいない。
(フフッ、まぁ、これは蔓の加護を僕が術で強化しているから出来ることなんですけどね)
実を言えば、本人もこれまで宝珠を誰かに与えたりしていなかったので気付いていなかったが、蔓もまた悪霊の感知能力を弱める加護を持っていた。
『真の契りの儀式』を結んでいる事で、その加護を得ているリンドは術で加護を一時的に強化して低級の悪霊達に自身とアマテラスを感知されないようにしていたのだ。
そして二人は里を抜け出し、森の奥へ奥へと進んで行く。すると、前方に微かに違和感を感じたリンドが蔦を引っ張りながら足を止める。
「んはぁぁぁっ♥ はぁ♥ はぁっ♥ さ、流石ですね、リンド……この結界にも気づきましたか」
「はい。この結界も誤魔化した方が良いですか?」
「んっ♥ そ、その通りです……この結界は里の結界と違って惑いと悪霊払いの結界です……この先にある私にとって大切な場所……い、いずれは佐久夜にも教えるつもりですが、今はまだ教えていません」
言いながらアマテラスは両足をガニ股に開いて中腰の姿勢になってリンドに向き直る。
それに合わせて最早道案内の必要がなくなったリンドが蔦から手を離すと、アマテラスの肢体を縛っていた蔦が解けて後ろ手に縛られていた両腕が自由になる。
だが、アマテラスは自由になると共に両手を頭の後ろで組んで脇も晒し、己の恥部を全てリンドに向かって曝け出しながら、蕩けきった顔で口を開く。
「はぁっ♥ はぁっ♥ はぁぁっ♥ さぁ、リンド♥ 最後の試練です♥ 見事この結界の中に入り、目的地に辿り着くことが出来れば、んんっ♥ 屋敷で言ったようにこれまでのご褒美と合わせて口づけでの行為とケツ穴での行為に♥ はぁっ♥ はぁっ♥ 貴方が望むものを一つ渡すと
「フフッ、アマテラス様。口づけの行為はアシハラノクニでは
「そ、そうなのですね……わ、分かりました。では、
「分かりました。絶対に超えて見せますから、少し待っていて下さい」
アマテラスの説明にリンドは頷くと、持って来ていた荷物が入っている革袋を地面に降ろして結界に向き直り精神を集中させる。
(……なるほど。これは厄介な結界だ)
結界が反応しないようにしながら接触したリンドは、目の前の見えない結界の厄介さにすぐさま気が付いた。
(特定の相手以外に入れば、『妖やかしの森』のように道に迷ってしまう。しかもただ迷うだけじゃなくて、隣に結界に入れる相手が居ても気が付かない内に離れてしまう……しかもこれはアマテラス様の『夢を紡ぐ力』も干渉している。つまり、この結界を破壊せずに目的地に着く事は
その事実は絶望的と言っていい難関だった。
事実上、神が定めたルールを越えなければ目的地に辿り着けないなどどれだけ卓越した術師でも突破するのは出来ない。
だが、結界を把握したリンドは……口元を笑みで歪める。
(この結界、僕の里に張られていた結界に似ている。なら、こうすれば……)
(っ!? まさか、この結界まで!?)
様子を見ていたアマテラスは的確に結界内に入れる術式を組み上げていくリンドを、驚愕の眼差しで見つめる。
(ああっ♥ さ、佐久夜……貴女が好いている子はやはりとても優れた子です♥)
アマテラスは佐久夜がリンドの事を女性として好いている事に気が付いていた。
だが、立場が立場故にそう簡単にリンドの事を佐久夜の婚約者としては扱えない。血筋的には問題がないどころか、自らに仕えている巫女達がこぞってその血を引く子供を欲する程に優れている。
何せリンドとの間に子を為せば、必ず何らかの精霊の力を宿している上に膨大な霊力を持って産まれるのだ。
(思えば、あの夢でリンドに犯された巫女達は葉子を含めて誰もが
アマテラスの脳裏にリンドに凌辱されて、雌犬巫女に堕ちていく自らに仕えていた巫女達の光景が浮かんで来る。中には自ら進んでリンドに身体を差し出した巫女も何人かいた。
誰もがリンドと言う途轍もなく圧倒的な雄を知り、その身を貪られ犯し尽くされた後に雌犬巫女に堕ちてしまった。
(ああっ、貴方、ごめんなさい……ですが、今日でリンドとの関係は終わります。キスとケツ穴を捧げれば、もうリンドの性処理をする事はないのですから)
これまでリンドの性処理をアマテラスが行なって来たのは、性に無知なはずのリンドが暴走して子を孕んでいる青龍を犯したり、娘である佐久夜や巫女達と子を為させない為。
だが、青龍の子はもう間もなく産まれ、
(そう……リンドの性処理をするのは今日まで……ああっ♥ なのに何故オマンコがこんなにも疼いてしまって♥)
アマテラスは気が付いていないが、無意識に腰をカクカクと揺らし、パックリと開いた秘裂から愛液が止まる事無く零れて地面に染みを作っている。
十ヶ月近くリンドと言う雄に犯され続け、気と言う毒を送り込まれ続けていたアマテラスの肢体はすっかり本人も気づかない内に鬼畜な雄から与えられる快楽の虜に成ってしまっていた。
無論、カグツチの妻だと言う自覚があるアマテラスならば、理由が無くなればリンドとの行為を止められる精神力を持っている。
(これだけ身体は雌に堕ちていても、耐えられるんだから流石ですね、アマテラス様……でも、逃がしませんよ)
元より、リンドは今日でアマテラスとの関係を最後にするつもりなど無い。
その魅力的な肢体を更に味わい、己の雌に完全に堕として娘である佐久夜と共に子を孕ませるつもりなのだから。
(寧ろ難易度を上げてくれてありがとうございます。これでますます試練を突破した時の僕の要求が通りやすくなりますからね)
決して焦る事無く己の最大の獲物と定めた相手を手にする為に、リンドは慎重に目の前にある結界に対する術を組み上げていく。
「……出来ました」
完成した術式をリンドは自身に発動させた。
それを確認したアマテラスは姿勢を戻して真っ直ぐに立つと、リンドに向かって右手を差し出す。
「では、リンド……これから結界内に入ります。この手が離れる事なく目的の場所である泉に辿り着けば試練は突破です」
「はい……必ず突破します」
差し出された右手をリンドも自身の右手で握り返す。
まだ子供の部類に入る小さな手。しかし、力強さを宿している手をアマテラスは握って二人は前に向かって歩き出した。
同時に周囲の木々が異様に騒めく。それはまるで祝福するかのような騒めきだったが、既に結界内に入っていたアマテラスとリンドが気がつく事は無かったのだった。
次回は遂にアマテラスが取り返しのつかない契約をリンドと結んでしまい、本格的な番の雌への堕ちが始まります。
因みにアマテラスの認識ではリンドとの間に子を望んでいる巫女は、葉子を含めた前回の五名だけ。凌辱から護る側だった者が凌辱させる側になると言うのも良いですよね。
アマテラス、佐久夜、琴乃の妊娠について。
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琴乃が堕ちた段階で孕ませる
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四聖の社全て攻略後に孕ませる
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サヨ関連終了後に孕ませる
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イザナミも加え、四人そろって孕ませる