IZUMO2〜鬼畜ショタ性記〜 作:イズモ
しかし、次回こそはエロをちゃんとやります。
アンケートは本日の0時までとなります。
霊峰『蓬莱山』にあるヒミコの拠点。
琴乃のアシハラノクニへの帰還を阻んだヒミコは、一先ず
一年後の未来の自分がわざわざ現在にアシハラノクニから召喚した人間。何故未来の自分がそのような二つの世界を危険に晒す所業に手を出したのかまでは分からないが、どちらにしても召喚した人間をアシハラノクニに帰還させる訳には行かない。
現在のアシハラノクニに帰還してしまえば、二人の同一人物が同じ世界にいると言う矛盾が発生し、その矛盾が取り除けなくなってしまえば、その先に待っているのはアシハラノクニとネノクニの崩壊。
それだけは何としても防がなければならないと、自らの正体が四聖獣に知られる事も覚悟して儀式に介入した。
結果的に言えば、アマテラスと四聖獣以外の何者かによってヒミコが施そうとした多数の呪いは『死者でいる事を強制する呪い』以外は解呪されてしまった。だが、それでも『八咫鏡』まで用いた以上、呪いは以前の比では無いほどに強固。
これで少なくとも『反魂の術』を用いての帰還が叶わなくなった事にヒミコが安堵しているところで、
「……馬頭。その報告に間違いないのですね?」
秘密裏に配下に加えていた『黄泉平坂』の番人である
『はい……我々が番人を担う地。『黄泉平坂』に巧妙に隠された不可思議な空間が存在し、その空間の中には強力な
「
ヒミコと共に護衛役として屋敷残っていた悪霊の将であるミナカタは、馬頭の報告を聞き興奮を隠せなかった。
馬頭の報告が事実だとすれば、漸く、漸く一年もの間、父であるオオナムジと同じ側近である麟が捜索していたものが見つかったのだから。
それが当たっていて欲しいと願うようにミナカタがヒミコに顔を向けると、布が付いた冠で顔を隠しているヒミコが頷く。
「漸く……漸く私が力を取り戻す術……かの一族が所持していた無事な精霊武具の在り方が分かりました」
何処かに存在している筈だと、一年もの間腹心であるオオナムジと麟にネノクニ中を探索するように命じていた自らが滅ぼしたかの一族の遺産。
それの所在を遂にヒミコ達は知ることが出来たのだ。
「しかし、まさか、我々悪霊の本拠地にして、ヒミコ様の前の悪霊の長であったヨモツオオカミの拠点だった地に、かの一族の遺産が隠されていたとは」
「……盲点でした。ヨモツオオカミは全てを憎んでいましたが、半身であったイザナミに最後まで力を貸し、自身とも戦わなかったかの一族だけは例外だったのでしょう」
ヒミコもまさか、悪霊の総本山と言える地である『黄泉平坂』にかの一族の遺産が隠されているとは思っても見なかった。
(いえ、今の私達の状況を考えれば、先にオオナムジと麟に『黄泉平坂』を探索させるべきでした)
かの一族との戦い以後、勢力が衰えた自分達が『蓬莱山』に身を隠せていたのは、主な捜索を行なっていた四聖獣達に『蓬莱山』に潜めるはずが無いと思わせていたから。
それと同じ事をかの一族も行なっていたのだとヒミコは知り、自らの見通しの甘さに悔しい気持ちを抱いた。
(いえ、今は悔いている時ではありません。四聖獣達に私の正体が知られた以上、遠からずこの『蓬莱山』にもアマテラスとカグツチ達の手が及ぶはず。そうなる前に何としても、私の力を取り戻す術。精霊武具を得なければ)
「……馬頭。聞きますが、貴方と牛頭。二人では、その精霊の影を倒せなかったのですね?」
『申し訳ありません。相手も手練れの上に、特異な空間での戦いでしたので……ですが、どうやら相手は影ゆえに『黄泉平坂』には出てこれないようでした』
「……分かりました。では、貴方達はそのまま番人としての役目を行ない続けなさい」
牛頭と馬頭の実力は知っているが、万が一にも彼らをヒミコは失う訳には行かないのだ。
(我らの『救世主』たるスサノオ様の転生体が万が一にも、私の召喚の儀式の前にアシハラノクニで死を迎えてしまわれた時、その魂をお迎えする為には彼らの力が必要)
『黄泉平坂の番人』である牛頭と馬頭には、死者となった者に『ヨモツシコメ』と言う仮の肉体を与える権能を持っている。
この『ヨモツシコメ』の肉体と生前の記憶。そしてヒミコが所持している神器『八咫鏡』が揃った時、その者を
或いは黄泉平坂の番人たる牛頭と馬頭が課す試練を乗り越えれば、同じように条件さえ整えば死した者を蘇生させる事ができる。故に牛頭と馬頭に何かあって死なれてしまうのは、ヒミコは困る。
普通ならば『黄泉平坂の番人』の討伐などネノクニの神であるアマテラスとカグツチもおいそれとはできないが、現在のネノクニに仇を為しているヒミコに与しているとなれば別。
しかも狙っている相手は、ヒミコの所業を知れば確実に敵対する事は間違いないのだから、万全を期すためにヒミコは決断した。
「……此方から手勢は送ります。貴方と牛頭は、
『……はっ……では、来られる手勢の方々をお待ちしています』
プツンっと『宝貝』を介しての馬頭との通信が途切れた。
通信が切れると共にミナカタは不愉快そうな顔を浮かべて、『宝貝』を睨む。
「牛頭と馬頭め。我らがお前達の享楽を知らないと思っているのか?」
ミナカタと同じように悪霊の長であるヒミコに仕えている牛頭と馬頭だが、二体は同志ではない。
あくまで牛頭と馬頭はヒミコの強大な力と、その身から発せられている邪神ヨモツオオカミと同種の気配を感じて従っている過ぎない。
かの一族とヒミコ達が戦う前はネノクニの神であるアマテラスとカグツチ、そして四聖獣を超える強大な力を畏れて屈していたが、弱体化してしまった今では以前裏切った烏天狗同様に忠誠心を失う悪霊達が増えていた。
牛頭と馬頭もその類で在り、しかも自分達を排除して新たな番人を宛がえるかの一族も居なくなってしまった事で愚かな享楽に溺れてしまっている。
その噂に関してはかの一族の遺産の捜索の旅に出ているオオナムジと麟から伝えら、こうして今ヒミコは釘を刺したのだ。
(一刻も早くヒミコ様のお力を取り戻さなければ!)
「……ミナカタ。麟とオオナムジに連絡を。そして貴方を除いた今居る手勢の中で選りすぐりの配下と合流し、『黄泉平坂』にあると言うかの一族の遺産を必ず得るのです」
「はっ! 分かりました。すぐに父上と麟に連絡を致します!」
「頼みました……このネノクニに何か大きな変化が起きた以上、最早形振りは構っていられません」
(っ!? ……先日の件の事か)
凡そ十日前、剣士としてはともかく術師としての才には恵まれなかったミナカタでさえ感じた異変。
ネノクニの風が全て止まり、一日後に再び風が吹いた出来事。それは悪霊であるヒミコ達にとっても見過ごす事が出来ない事だった。
(確かに再び風は吹いた……ですが、今ネノクニに吹く風は以前の風よりも強く清涼な気配を発している新たな風……考えられるとすれば、やはり青龍の身に何かが起きたのでしょう)
嘗て邪神ヨモツオオカミの手によって四聖獣が封印された時、ネノクニは世界の崩壊こそ起きなかったが大地は荒廃し、風は瘴気に満ちた淀んだ風となり、水は泥水のように薄汚れ浴びた者を侵し、金は淀んだ光しかなくなり、火は勢いを失い衰えた。
その原因はそれぞれの属性の頂点に君臨していた四聖獣が封印されてしまったから。
四聖獣は精霊にしてネノクニの守護神の役割を担う者達。その者達に何かが起きれば、大きな異変がネノクニに起きる。そして先日起きた異変は風に関するもの。
四聖獣『青龍』の身に何かが起きた事は自ずと察せられる。
(青龍……)
遥か昔、人間だった頃に自身に仕えて共に大陸からこの地に渡って来た者。
そして……『ネノクニの人々を護るためと信じて共に邪神ヨモツオオカミに挑んだ仲間だった者』。
(……真実を知れば、貴女達は私と麟に怒りを向けるでしょうね)
今更青龍の身を心配する資格など無い事をヒミコは自覚している。
何よりもネノクニとアシハラノクニを再び一つの世界にする為には、アマテラスとカグツチ同様に守護神である四聖獣も打ち倒さなければならない。加えてネノクニと深い繋がりを持ってしまった四聖獣は、ネノクニが滅べば共に滅びる宿命を背負っている。
(ですが、最早私達は止まれない。青龍の身に何が起きたのかは気になりますが、この新たな風は間違いなく私達の脅威となる……一刻も早くかの一族の遺産を得て力を取り戻さなければなりません)
ヒミコは知らない。
既に青龍、そして白虎にとって己と麒麟が不俱戴天の敵と認識されている事を。
そして牛頭と馬頭がいるはずの『黄泉平坂』で、一体何が起きているのかも知らずにヒミコ達は動き出したのだった。
里の広場。奉納の舞など祭りでの音楽を奏でる舞台がある場所。
篝火に照らされている其処には既に里中の人々が集まり、これから始まる事を期待して誰もが笑顔を浮かべていた。
ネノクニの人々は信心深く、神でアマテラスとカグツチ、そして精霊であるツクヨミが治めている里であるだけに尚更に信仰は深い。
そんな里の人々がずっと待ち望んでいた時が遂に訪れたのだ。
そしてその吉事を伝える為に、里長であるアマテラスが設置された舞台上に姿を現した。
舞台に現れたアマテラスは、期待に満ちる目を向けている里の民達の顔を見回しながら語り出す。
「里の皆、遂にこの日が訪れました。皆も知っての通り、この里にはネノクニの四聖獣の一角である青龍が長く滞在していました」
ネノクニの守護神である四聖獣の青龍の滞在は里の者達に周知されていた。
四聖獣は、長くネノクニの人々に信仰されて崇め称えられている。今でこそ神となったアマテラスでさえ、人の身であった時は四聖獣を敬い奉っていたのだ。
そして青龍の滞在の理由も里の人々は知っている。青龍の里への滞在は、『次代の四聖獣を誕生させる』為である事を。
それはネノクニに生きる人々にとって大変名誉な事。ネノクニの守護神に認められた里だと言う事実は、他里からすれば畏怖と畏敬を向けられる事は間違いなく、新たに傘下に加わろうとする里も増えていく。
ヒミコと言う脅威がなくなった後に待つ里の繁栄の未来に集った里の者達が興奮と歓喜に包まれる中、アマテラスは話を続ける。
「皆も知っての通り、この里に青龍が滞在していたのは、次代の四聖獣を産む為。そして遂にそれは成就しました!」
アマテラスの言葉に答えるように背後から久方ぶりに龍の絵柄が施されている青いチャイナドレスに包まれた青龍が壇上に出て来た。
その腕の中には母親である青龍と同じく額に赤い紋様がある淡色の髪の赤子が大切に抱かれていた。産まれてから間もないのに既にその目は開き、綺麗な瞳が里の者達に向けられている。
瞳を向けられた里の者達は思わず息を呑んだ。興奮と歓喜は今もあるのに、それを露わにする事が出来ない。
信じられない事に、里の者達はまだ産まれて間もない赤子に気圧されてしまったのだ。
彼らは一目見ただけで理解してしまった。自分達と青龍の腕の中に抱かれている赤子との圧倒的な差を。まるで自分達の方が赤子ではないのかと思い知らされる中、話は続く。
「此処に次代の四聖獣『青龍』は誕生しました! 今宵は祝祭です! 得られた実りを糧に存分に騒ぎましょう!」
『おおおおおおおおっ!!!』
アマテラスの呼びかけに我を取り戻した里の者達は歓喜の声を上げた。
その声に応ずるように優美な音楽が鳴り始める。奏でるのは巫女衆の祭事を行なっている者達。
そして下がったアマテラスと青龍の代わりに舞台に踊り出たのは、何時もの巫女服よりも華美な巫女服と装飾を身に纏い、薄化粧を施した佐久夜。
両手に持つ扇も戦闘用ではなく祭事用の細工が施された扇であり、此処最近色気や艶やかさが増している事もあって、音楽と共に舞う佐久夜の姿に里の者達は魅入る。
自身よりも先に青龍が大切な想い人との間に為した子供を産んだ事は思うところはあれど、それでもネノクニにとっても里にとっても吉事には違いなく、心を込めて佐久夜は舞を踊る。
巫女衆達が奏でる音楽も今日この日の為に練習を重ねられ、以前よりも遥かに洗練されていた。
上座の方でそれを見ていたアマテラス、カグツチ、ツクヨミ、そして赤子を抱く青龍も舞を見ながら祝祭は始まったのだった。
次回はちゃんと赤子の名前も出てエロあります。
お相手が誰なのかは次回をお待ち下さい。
アマテラス、佐久夜、琴乃の妊娠について。
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琴乃が堕ちた段階で孕ませる
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四聖の社全て攻略後に孕ませる
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サヨ関連終了後に孕ませる
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イザナミも加え、四人そろって孕ませる