IZUMO2〜鬼畜ショタ性記〜 作:イズモ
今回は予定通り琴乃のエロ。
ちょっと進みすぎたかなと思わなくもありませんが、この後二ヶ月以上は最大フェラまでなのでご了承ください
琴乃がネノクニのアマテラス達の里にやって来てから数日が経過した。
アマテラスとカグツチは現代で言えば執務室のような部屋で、琴乃から一時『宝貝』を借りて、アシハラノクニにいる琴乃の母親にして嘗て共に戦った『白鳥綾香』と話をしていた。
『でも、あの時は驚いたわ~。私の部屋の窓を叩く音が聞こえて顔を向けてみたら、桃花さんが空に浮かんで手を振っていたから~』
「ハハハッ、それは確かに綾香さんも驚いたでしょうね」
『もうっ! ヒカルちゃんたら笑わないで! ……でも、こうしてまたヒカルちゃんとアマテラスちゃんと話せる日が来るなんて思ってなかった』
「俺もですよ、綾香さん」
二度と話せる日が来るとは思ってなかった嘗ての姉的存在兼先生であった綾香との会話に、カグツチも言い表すことが出来ない感慨を感じていた。
それはアマテラスも同じだった。
「私も、再び綾香さんと話が出来る事を不謹慎ながら嬉しく思えてしまいます」
喜んではいけないのに、それでもアマテラスも嘗て共に戦った綾香との声だけだとしても再会出来た事を嬉しく思っていた。
『それにしても、アマテラスちゃんも母親になっていたなんてね~』
「ええ。そういう綾香さんも琴乃さん以外にもう1人娘がいるそうですね」
『そうなの。琴乃から聞いてるかもしれないけど、明日香って言う娘よ……最近は少し元気がないんだけどね』
「……すみません、綾香さん。私達ネノクニの事情に琴乃さんを巻き込んでしまって」
同じ母親となった身として、アマテラスは綾香の心中が良く理解できた。
それに対して綾香は気遣ってくれているのか、あの柔らかな声でアマテラスに話しかける。
『アマテラスちゃんが気にすることは無いわよ。今回の件は、私達の時と違って、アマテラスちゃん達以外の誰かがしたこと。寧ろ悪霊の手から琴乃を守ってくれて感謝してるわ』
「綾香さん……」
アマテラスの脳裏に嘗ての綾香とのやり取りが浮かんだ。
一時価値観の違いで、仲間同士で言い争いをしてしまった時も、綾香はアマテラスを庇ってくれた。
(綾香さん。ありがとうございます)
心からの感謝の言葉をアマテラスは心中で呟いた。
それ故に……これから話さなければならない事にアマテラスの心は痛む。カグツチもアマテラスの胸中を察する。個人的に下らないと思う事だが、それがネノクニでは当たり前の社会。
そしてそういう社会が出来てしまう理由も、長くネノクニで過ごした事で今のカグツチは理解できてしまう。
(……俺も大人になったって事か)
複雑な心境を抱きながらも、一先ず本題に入る前の話題を出す。
「……それで綾香さん。何か進展はありましたか?」
『……ごめんなさい。私も六介さんも、今は出雲学園の関係者じゃなくて、琴乃が居なくなった日にどの生徒が放課後に居たか分からないの』
「……そうですか。(しかし、じっちゃんがまさか出雲学園の理事長を辞めてたとはなあ。今じゃ剣道部の外部顧問か)」
月日の流れを実感させられるが、不味い事態になってしまっている事に変わりはない。
ある程度予測していたが、やはりアシハラノクニの方では琴乃が居なくなったことで大騒ぎになっていた。荷物はそのまま学園に残されたままで、本人との連絡は取れない。
普通に警察沙汰だ。最初にこの事実に気づいたのは、夕食を作りに来る時間になっても琴乃がやって来なかった塔馬家だった。
(と言うかじっちゃん。何で綾香さんの家の娘に朝食と夕食を作りに来させてるんだよ……美由紀が結婚して海外に行ったからって)
何時まで経っても来ない事に不信を持った現在塔馬家で暮らしている『八木猛』が、白鳥家に電話。当然白鳥家に琴乃がいる筈もなく、もしかして事件に巻き込まれたのではないかと捜索を開始した。
当たり前の事だが、琴乃が見つかる事はなく、警察にも連絡して今も琴乃の捜索はアシハラノクニで続いている。
(まさか、死者の世界にいるなんて説明出来ないよな……しかし、俺達の時と違って今は世界がある程度安定しているからなのか、ネノクニとアシハラノクニの時間経過が大体同じになっているのは不味いな)
以前、カグツチと綾香を含めた仲間達がアシハラノクニに帰還した時は、多少のズレはあってもネノクニに来た時と同じ日に同じ時間帯に帰る事が出来た。
それはアマテラスの術師としての腕もあるが、何よりもネノクニとアシハラノクニの不安定さが理由だった。不安定故に、それを利用してカグツチ達は望む時間にアシハラノクニに帰還する事が出来た。
だが、現在2つの世界は問題が発生していても、世界的には安定している状態にある。それが意味する事は、一つ。
(琴乃ちゃんがこっちにいればいるほど、アシハラノクニの方でも時間が進んでしまっている)
長くネノクニに居ればいるほど、琴乃のアシハラノクニでの生活に大きく影響を及ぼしてしまう。特に琴乃は学生。このまま行けば、出雲学園を留年、悪ければ退学。
そうなる前に今回の件を解決できる保証は……残念ながらなかった。
(一応出雲学園のスポンサーをしているらしい渚と、元理事長のじいちゃんが動いてくれているから退学は何とか免れるらしいけど)
どちらにしても琴乃の人生に影響が出てしまう。
家族にしてもアマテラス達からの説明と琴乃と会話出来た綾香はともかく、綾香の夫と妹である明日香にネノクニの事を説明出来る筈が無い。
(最悪の場合はじいちゃんが直接説明して、桃花さんにも説明に行って貰うしかないか)
本当に厄介な事になったとカグツチは頭を悩ませる。
『……それで……ヒカルちゃん、アマテラスちゃん。わざわざ琴乃を外したのには理由があるんでしょう?』
「……綾香さんには敵いませんね……申し訳ありません、実は……」
「リンドの住んでいる家に琴乃さんが引っ越す!?」
昼食の席で母であるアマテラスから話を聞いた佐久夜は、思わず叫びながら立ち上がった。
同じように座りながら昼食を取っていたネノクニの服を着た琴乃も、驚いて申し訳なさそうにしているアマテラスとカグツチを見ている。
もう一人の当事者である筈のリンドはこの場にはいない。アマテラスやその部下の巫女達が過ごす屋敷で修業するとはいえ、あくまで現在のリンドの立場は術師見習い兼従者見習い。
正式な佐久夜の婚約者と言う立場を得られているならばともかく、残念ながらまだその立場にいないリンドは別室で食事中。
一体どう言う事なのかと佐久夜は肩を震わせる。
当然だ。一線を超えるどころか、佐久夜の意識では子作りまでしている関係の相手の家に、別の綺麗な女性が住む。女として目覚めている佐久夜にとって認められる事では無い。
「どうしてそんな事になったの!?」
「落ち着きなさい、佐久夜。今事情を説明します……そもそも佐久夜。リンドが今暮らしている家の役割を覚えているの?」
「役割って……あっ!?」
思い出したのか佐久夜は口に手を当てた。
最近では里の外れの方にある家だから、誰にも気づかれずにヤれる場所と佐久夜は認識していたが、そもそもリンドが暮らしている家は、里の人間でない者が長期滞在する事になった時に泊まらせる為に作られた家。
言うなれば、隔離する場所と言って良い。
何故そんな事をするのかと言えば、そもそもネノクニの人々は、里以外の人間に対して辛辣で厳しい面がある。
現に今でこそ佐久夜の婚約者候補と言う立場にいるリンドとて、悪霊に一族の里を滅ぼされたという経緯にあるにも関わらず、里内の一部の者達から疎まれ暴行を加えられていた。因みに、この件に関してはリンドは認識操作していない。そうなるだろうと分かっていたからこそ、使う必要がなかったのだ。
「あ、あのどういうことですか?」
一番事情が分からない琴乃は、困惑したように佐久夜とアマテラス、カグツチにそれぞれ視線を向ける。
すると、カグツチとアマテラスは揃って琴乃に向かって頭を下げた。
「本当にすまない、琴乃ちゃん」
「申し訳ありません、琴乃さん。出来る事ならば綾香さんの娘さんとして、丁重に里で持て為すべきなのですが、力が及びませんでした」
「カグツチさん、アマテラスさん?」
里の頂点に立つ2人が揃って頭を下げて来た事に、琴乃は困惑しながらも余程の事情があるのだと察する。
頭を上げたアマテラスは、琴乃と佐久夜に事情を説明する。
「佐久夜は理解していると思いますが、里の者達は琴乃さんに対して警戒しています」
「加えて今は戦時下中で、余所者に対して里の者達は警戒心が強まっている。だから、どうしても一時的にリンドが暮らしている家に住んで貰わないといけないんだ」
この処置は、里の人間が外部の者を受け入れる為に必要な処置。
何故こんな事をするのかと言えば、悪霊に籠絡された人間や野党の類を警戒してのもの。特に悪霊に籠絡された人間が一番危険だ。
相手を信用させて、里の内部から悪霊を引き込み、里を壊滅させるという事は現在の戦時下でも起きている。
リンドもその類ではないかと疑われていた。今、里の人間達から信用と信頼を得ているのは、一族の財産を渡し、里の力を飛躍的に引き上げたから。
もしそれが無ければ、僅か一年とちょっとでアマテラスとカグツチの娘である佐久夜の婚約者候補に名が出る事はなかった。
話の流れでおおよその事情を佐久夜は察する。察するが……納得出来る案件ではなかった。
「で、でも! 琴乃はお母さんとお父さんと昔一緒に戦ってくれた人の娘なんでしょう!? だったら!?」
「……それを言ったら、琴乃ちゃんを悪霊と戦わせることになってしまう」
「た、戦うだなんて!? そんな!?」
戦わされるかも知れない事実に、琴乃は悲鳴を上げた。
ただの高校一年生。しかも病弱で長い間入院生活をしていた自分が、あの巨大な鼠や悪霊と戦えるとは琴乃には思えなかった。
だが、琴乃が綾香の娘である事を公表するという事は、戦う事になってしまう事を意味する。
「綾香さんは私達と共に邪神ヨモツオオカミと戦ってくれました。間違いなく綾香さんは私達ネノクニにとって英雄です。そして英雄の娘である琴乃さんに、里の者達が期待するのは戦いの英雄となってしまうでしょう」
戦時下ならば尚更に。
しかもヒミコ軍はアマテラス達を狙っている。今、嘗ての英雄の娘だと名乗りを上げる事は、琴乃本人にとって危険でしかない。
ワナワナと琴乃は恐怖で身体が震える。改めて理解させられた。
此処は安全な日本と言う国ではなく、人の命が容易く失われ、戦わされる世界なのだという事を。
「勿論、私達は琴乃さんを戦わせるつもりなどありません。綾香さんの大切な娘さんを護りたいと思っています」
「その為にも一時的に里の者達を納得させる為に、リンドの家で暮らして欲しい。ある程度巫女の修業が終われば、またこの屋敷に戻すつもりでいる」
「……分かりました……あの、でも……リンド君やそのご両親の方には?」
「リンドにはこれから話すつもりだ」
ホッと佐久夜は安堵の息を吐く。
もし事前にリンドがこの話を知っていたら……。
(絶対に許せなくて、里中を追い回していたよ)
「それと両親に関してなんだが……」
「何かあるんですか?」
「……琴乃さんには話していませんでしたが、あの子。リンドには両親はいないのです」
「ええっ!?」
「あの子。リンドは悪霊に滅ぼされた里の唯一の生き残りなのです。ですが、子供1人とは言えやはり、里の外から人間と言う事で里の外れの家に住まわせるしかなく」
「そんな……」
学園の時には悪霊から助けて貰い、里に来てからは佐久夜と共に仲良くなったリンドの過去に琴乃は悲痛な顔をした。
「あっ! でも大丈夫だよ! リンドはもう里の皆から認められてるから! 今、あの家にまだ暮らしているのは……」
「佐久夜さん?」
顔を赤くしてモジモジしだした佐久夜に、琴乃は首を傾げる。
しかし、すぐにその反応に覚えがある事を思い出す。
(私が猛さんに誉められた時の見たいに……もしかして佐久夜さんは……)
「フフッ、リンドがあの家に残っているのは、一人前に術師になるまでは、あそこで暮らしたいと願ったからです」
「そ、そうなんですか」
「とにかく、琴乃ちゃん。本当に申し訳ないが暫らくリンドの家で暮らしてくれ。出来るだけ俺達も琴乃ちゃんの立場を上げられるようにするつもりだ」
「……はい……お世話になります」
不安を感じながらも、琴乃はアマテラス達の提案を受け入れたのだった。
「此方が僕が暮らしている家になります」
「結構、大きい家なんですね」
里の外れにある大きめの家を前に、琴乃とリンドは立っていた。
隔離場所とされているところに建てられている家なのだから、小さめの家だと琴乃は思っていたが、家は予想に反して広かった。
とは言っても二階建てと言う訳では無く、現代で言う平屋の類ではあるが。
「元々は大人数が来ても大丈夫なように作られた家だそうです。その分掃除は大変ですけど」
「リンド君……(こんな家にリンド君のような幼い子供が一人で……やっぱり私が知っている世界とは違うのね)」
何でもないように話すリンドに、琴乃は胸を痛めた。
現代日本の常識からすれば、子供1人で広い家に暮らすなど虐待に値する行為だ。だが、このネノクニでは子供だからとて油断できない世界。その事を琴乃は知らなかった。
「調理場は此方で、水は其処の水瓶に入っています」
「水瓶?」
「ああ、汲んで来た水を入れておく瓶です」
「そ、それは分かりますけど……汲んでくるって一体何処から?」
「此処から少し離れた場所にある井戸です。今日はもう夕方なので、明日アマテラス様達の屋敷に行く時に教えます。それと火を付ける時は……」
その後も薪を使った火打石で火の起こし方など、原始文明時代の生活の仕方に琴乃はカルチャーショックを受け続けた。
「……ほ、本当に大変そうですね」
「あのアシハラノクニの学び舎で生活されていた琴乃お姉さんには、やっぱり僕らの生活は驚きますよね。本当に便利な物が多そうでしたから。まあ、大半使い方が分からなくて僕も佐久夜お姉ちゃんも首を傾げてましたけど」
純粋なネノクニに生まれのリンドからすれば、アシハラノクニの物の方が驚きだ。
既に夕食をアマテラスの屋敷で食べて来た2人は、囲炉裏から上がる火に照らされながら話をする。
「へぇー、ネノクニにはそんなに沢山の種類や服があるんですか?」
「ええ、私がこっちに着ていた制服なんて学園……えーと、学び舎それぞれで違うの」
「こっちでは考えられないことですね」
アシハラノクニに関してリンドは興味津々で、口調こそ従者らしいが子供らしい好奇心に溢れた顔をしていた。
(でも、私とリンド君だと、やっぱり、佐久夜さん達と会話している時に比べると距離があるように感じる)
佐久夜達と話している時は、年相応の口調なのだが、琴乃と話している時は丁寧な従者口調。
仕方ない事なのだが、少しだけ寂しい感じを受けていた。
「……ごめんなさい」
「えっ?」
いきなり、リンドに謝られた琴乃は面を食らう。
「そ、その……元々僕は余り人と話せる方じゃなくて……最初の頃はアマテラス様達や佐久夜お姉ちゃんとも話すのが苦手で……従者としての立場なら話せるようになれたんだけど……琴乃お姉さんは駄目だったようだから……寂しそうな顔をさせてごめんなさい」
「……あっ」
無意識の内に寂しげな顔をしていた事に、琴乃は気がついた。
そして同時にもう一つの事に気がついた。
(そうか。リンド君も人見知りだったんだ)
琴乃も幼少の頃に長い間入院生活をしていた事もあって、酷い人見知りだった。
そんな琴乃が普通に誰かと話せるようになれたのは、猛との交流で音楽に興味を持ち、歌や楽器を通じて他人とコミュニケーションが取れるようになったからだ。
リンドも似たようなやり方で会話をしていた事に、琴乃は微かに微笑む。
「……謝らなくて良いのよ。私も子供の頃は人見知りが酷くて話すのが苦手だったの。でも、ある人に音楽を教えて貰ってからは話せるようになれたわ」
「そう言えば、琴乃お姉さんが僕と佐久夜お姉ちゃんに聴かせてくれた笛の音はとても綺麗な音だったなあ……」
「どうしたの?」
「……あっ、その……僕の一族に伝わる楽器があるんですけど……里が焼かれた時に焼かれてしまって」
「そんな……」
「で、でも!? もしかしたらアマテラス様達に渡した里の遺品の中に残っているかも……今度探してみようかな」
「良いと思うわ。やっぱり家族の思い出に繋がる品物は大切だから」
「……だけど、僕上手く鳴らせるか分からないから……」
「それだったら私が弾いてあげても良いわ。これからリンド君には助けて貰う事も多いと思うの。そのお礼に」
「ほんと!? あ、ありがとう、琴乃お姉さん」
「ふふっ」
何時の間にか2人は打ち解け、そのまま和やかな会話を続けた。
「……眠っちゃったのね?」
2人の会話はリンドが布団に横になっても続き、何時の間にか安らかな寝息をリンドは立てていた。
「……こんなに小さな子が、あんな化け物たちと」
襲い掛かって来た鼠と蜘蛛の悪霊を思い出すだけで、琴乃の身体は恐怖で震える。
母である綾香が、あんな化け物たち以上の相手と戦い抜いた事がいまだに信じられない。
琴乃はリンドに布団を被せ直して、別室に用意された自身の布団がある場所に進む。
「……月明かりって結構明るいのね。私、知らなかった」
リンドが気を使ってくれたのか、琴乃の部屋には窓があった。
無論弥生時代の頃の文化のネノクニにガラスの窓など無いので、障子式の木の板製の窓だが。
それでも琴乃は綺麗な自然と月の夜空を堪能出来ることが、寂しい心を癒してくれるように思えた。
(お母さん、お父さん、明日香、剛さん、六介さん……そして猛さん。私、必ず皆の下に帰るからね)
誓いを新たにして琴乃は窓を閉める。
そのまま布団に入り込んで目を閉じて眠りに着く。深い深い眠りへと。
(……良し。そろそろ眠ったね)
琴乃が眠りに着いたと認識していたリンドの瞳がパチリと開いた。
ゆっくりと布団から起き上がり、琴乃の眠っている部屋に入り込む。琴乃は気がついていなかったが、その部屋には眠りを誘う空気が漂っていたのだ。
蔓と『真の契りの儀式』を結んだ事で、リンドの様々な効果を持つ香りを発生させる力が強まり、今は空気を発生させる効果に進化していた。他にも木の枝だけではなく、蔦や根も操れるようなった。
慎重に琴乃の傍に近寄り、顔の前で手を振って寝息が出ているかを確認する。
「すぅ……くぅ……ん……」
「フフッ、ちゃんと寝てるね。窓も閉めたから、空気は充満してそれを吸ったから朝までグッスリだ。さてさてじゃあ先ずは治療の為に身体を見せて貰うよ」
先ずリンドは閉められた窓を開けて、月明かりが再び部屋を照らすようにする。
次に琴乃が被っていた布団を退かし、ネノクニの寝間着を着て安らかな顔で眠っている姿をじっくりと見つめる。
窓から差し込む月明かりに照らされる琴乃の姿は、犯し難い清楚さを放っていた。寝ている時もまとめるようにしているのか、綺麗な黒髪は用意された白い細長い布で束ねられている。
可愛らしい寝息を立てて、琴乃は胸を上下させている。
リンドはゆっくりと琴乃が腰に巻いている帯に手を伸ばして解く。
現代の服と違い、ネノクニの衣装は基本的に帯を巻く事で支える合わせ物の服だ。男性は一応ズボンに近い形の服を着ているが、それだって帯に支えられている。
帯を解かれた琴乃の服は、簡単に開き、その下に隠されていた肢体がリンドの前に広がった。
「……綺麗だ」
佐久夜よりは小さいが、ネノクニの厚い下着で隠されている成長途中の豊満な胸に、スラリとした長い手足。
同じように秘所は飾り気のない下着で隠されているが、それで琴乃の美しさが損なわれる事はなく、逆にその下にはどんな綺麗な光景が広がっているのかと雄の欲求を刺激する。腰もくびれていて、このまま成長すれば誰もが見惚れる美人に成長するのは間違いなかった。しかし、リンドの目には琴乃の生命力の弱さがハッキリと見えていた。
このままでは過酷なネノクニで琴乃が暮らしていくのは辛くなるのは明らか。アマテラス達は琴乃の笛の腕を買って、舞いの音楽を担当して貰うつもりのようだが。
(今は戦時下だ。そう易々と舞いの稽古に時間を得られる筈が無い)
余所者に厳しいネノクニの社会で暮らしていくには、今の琴乃には辛い出来事が多く待っている。
早急に治療が必要だと確信したリンドは口元に邪な笑みを浮かべて、琴乃の顔に自身の顔を近づけて躊躇いなくその唇を自身の唇で奪った。
「んっ……」
安らかな寝息を立てている琴乃は気がつかぬうちに、初めての口づけを奪われた。
そして奪ったリンドはそのまま口づけを続け、閉じている琴乃の歯を自らの舌で舐めていく。同時に自身の気を琴乃に流す。
「んっんっ……」
口を塞がれている為か息苦しさを覚えた琴乃は、眉根を寄せて悩まし気な息を吐く。
徐々に閉じていた歯が開き、これ幸いと言わんばかりにリンドは舌を伝って自身の唾液を流し込んで行く。
「……んくっ……」
流し込まれた唾液を、無意識に琴乃は嚥下していく。嚥下する度に琴乃の頬は徐々に赤らんでいく。
リンドはただ唾液を流しているのではなく、自身の気を含んだ唾液を流し込んでいるのだ。元々霊力や気を用いた相手の認識操作や感度の開発は、リンドが得意とすること。更に言えばリンドには薄くとも精霊の血が流れている。
気のやり取りは精霊にとって、意識しなくても出来る行為。
流し込まれる気の影響で琴乃の肢体は活性化し、火照りを見せて汗ばんでいった。
「……っ……はあ、ぁっ……あ、んっ……はあっ……」
いつしか琴乃の息は激しく乱れ、口を塞がれているせいか鼻息も荒かった。
もう気を送るのは十分だと判断したリンドは、琴乃に押し付けていた唇を離す。
「ぷはぁっ! ……フフッ、琴乃お姉さん。僕の唾液は美味しかった?」
「すぅ……すぅ……んっ……」
沢山の唾液を流し込まれたにも関わらず、琴乃は安らかな寝息を立てている。
しかし、頬は上気し、身体も汗ばんでいた。月明かりで汗が反射して輝く琴乃の肢体に、リンドは口内に残っていた唾液を呑み込む。
そのまま琴乃の胸を隠している下着に手を伸ばす。
「汗をかいたまま寝たら大変だからね。僕が琴乃お姉さんの身体を拭いてあげるよ」
言いながら琴乃の胸を隠している下着を剥ぎ取る。すると真っ白な双丘が、ふるんと震えながら出て来た。
余り肌を日に晒すことがないのか、琴乃の肌の色は佐久夜達よりも白い。その柔肌で覆われた盛り上がりは、佐久夜に及ばないまでも大きく、その頂点では桜色の可愛らしい乳首と程よい大きさの乳輪が広がっていた。
清楚な琴乃に相応しいと思えるその双丘を、リンドはその目で堪能し、見るだけで柔らかそうなその胸を自身の手で触れる。
「んぅっ……ふ、ぅ……んっ……」
胸に触れた瞬間、琴乃の顔が微かに顰めたが、すぐに穏やかな寝息を立てて眠り続ける。
「琴乃お姉さんの胸もやっぱり柔らかいね。きっと沢山母乳が絞れるよ。琴乃お姉さんの味は、どんな味かな?」
必ず吸って見せると内心で誓いながら、リンドは琴乃の乳房を揉み出す。
佐久夜よりは小さいが、いまだ小さなリンドの手では掴み切れず、まるで弾こうとしているかのように指に柔らかな弾力が伝わってくる。
「やっぱり柔らかいな。ただ大きいと感度が鈍いとかお父様が言っていたから、佐久夜お姉ちゃんやアマテラス様みたいに感度をあげてあげるね」
言いながらリンドはアマテラスや佐久夜にしたように、掴んでいる双丘に霊力と気を流し込みながら揉んでいく。
「はぁ……んんっ……」
眠りながらも感じているのか琴乃は艶めかしい熱い息を溢し出す。
掌の下にある乳首が微かに起き上がってくる感触を得たリンドは、名残惜しさを感じながらも手を放す。
「んぅっ……はぁ……はぁっ……」
手が離れた衝撃で、ぷるんっと双丘は震える。リンドに揉みしだかれた胸は少し赤くなっていて、乳房の頂点に立つ乳首も少し立っていた。
名残惜しい気持ちをリンドは感じるが、余り早急に開発するのは身体が弱い琴乃にとっては害になる。
(琴乃お姉さんを手に入れるのは、身体が子供を産んでも大丈夫になった時。今はじっくり開発させて貰うよ)
胸はもう良いと判断したリンドは、今度は下の下着に手を伸ばす。ネノクニの下着なので、琴乃が最初に着ていた可愛らしい下着に比べものにならないほどに地味だが、それで琴乃の魅力が損なわれる事はない。
「さて、そろそろこっちも見せてね。アレだけ僕の気を上げたんだから、これはお礼だよね」
もし琴乃が起きていたら確実に怒りそうな発言をしながらも、止まる事無くリンドは下の下着もずり下げた。
下げると、髪と同じ黒い陰毛が生えている肉付きの薄い秘所と包皮に覆われている肉芽があらわになった。リンドはその見ただけ処女だとわかる誰にも侵入されたことがない秘裂を興奮しながら見つめる。
「琴乃お姉さんに相応しい綺麗な秘裂だね。陰毛もそんなに濃くないし……あれ? 少し濡れて来ているかな? 僕の口づけでかな? それとも胸を揉まれたからかな? フフッ、どっちにしても……」
「……猛さん」
「……」
琴乃が微かに口にした名に、秘所を眺めていたリンドの目が険しくなる。
分かっていた事だ。琴乃には誰か想い人が居て、自身はちょっと賢い子供としか思われていない事は。
しかし、理屈と感情は別物。アマテラスのように夫婦としている相手なら奪う喜びを感じられるが、まだ恋人にもなっていない相手の名前を呟かれるのは、少々リンドの心にさざ波を立てた。
「……決めた。寝言でも何でも無意識の時に、琴乃お姉さんが呼ぶのは、桃花から貰った僕の名前にしてあげるよ。その為にも先ずは……」
自らのズボンを縛っている帯を解き、既に固くなっていた巨根をリンドは出した。
「琴乃お姉さん。これが何れ喜んで鳴らすようになる楽器だよ」
三人もの女性をものにした事で黒さを増した大人顔負けの長さと太さを持った巨根は、これから四人目の女性をものにする期待からか、既にカウパー腺がにじみ出ていた。
その巨根を琴乃の顔の前に翳し、臭いを覚え込ませるように頬に擦りつける。
「……んぅん……すんすん……んんっ……」
強烈な雄臭い臭いに、琴乃は眠りながらも眉を顰めた。
「フフッ、ちょっと臭かったかな? でもね。これから出るものは琴乃お姉さんの身体を健康にしてくれる薬になるんだ。だからね」
肉棒を持って、息が乱れて熱い吐息を溢している半開きの琴乃の口に狙いを合わせる。
「少し味に慣れてね」
「んっんっ……んぐっ……!」
ゆっくりとカウパー腺で濡れた亀頭を突き出し、口を押し広げながら口内へいれていく。
入れる直前にカウパー腺で濡れている鈴口を、唇に塗り込むように滑らせる。まるで自身の臭いを付けるように。琴乃の二度目の口づけもリンドに奪われた。しかも排泄器官でもある肉棒で。
もし今この瞬間に琴乃が起きれば、悲鳴を上げて泣きだしていただろう。だが、深い眠りの淵に落とされている琴乃が目覚めることは無かった。
大人顔負けの巨根は、琴乃の口を大きく広げ、歯の間を通り抜けて舌の上辺りで亀頭をリンドは止める。
まだ肉棒の長さからすれば、先の方しか入っていないが初めての琴乃にこれ以上するのは、流石に危ない。我慢出来ずに、喉奥まで突きかねないからだ。
(あくまで今日は琴乃お姉さんが僕の楽器になる為の前準備)
意識は無くても、身体が覚えていれば認識させやすくなる。
暖かな琴乃の口内を肉棒の先で堪能し、少しの間、肉棒を入れ続けて、その感触と味を身体に覚えさせる。
(そうすれば最初の時も深くいける。フフッ、僕がこの家にいる時は毎晩眠った後にこうして慣れるようにしてあげるね)
「……んんっ……はぁ、あっ……んむっ……」
肉棒を口内に入れられている琴乃は、舌に垂れてくるカウパー腺の味が苦いのか眉根を寄せている。口一杯に肉棒が入っているせいで先ほどよりも息が荒い。
「そろそろいいね」
「はぁっ! はぁっ……はぁっ……すぅっ……」
漸く肉棒を口内から抜かれた琴乃は、最初こそ息が荒かったが徐々に落ち着いて行き安らかな寝息へと変わっていく。
満足そうにリンドは頷く。射精こそしていないが、それでも何も知らない清楚な琴乃を穢したという満足感で、今は十分だった。脱がせた琴乃に服を綺麗に着せていく。
だが、下の下着を戻す直前に微かに濡れだしている秘裂と震える包皮に包まれた肉芽を目にして最後の悪戯を思いつく。
「此処にも跡をつけておくね。レロっ……ちゅっ」
「あんっ♥」
琴乃の秘裂の縦筋に沿うように舌を這わせ、最後に肉芽に口づけをすると、甘い声が部屋の中に木霊した。
「……んぅっ……」
朝日が昇り空が明るくなり始めると共に漂って来た良い匂いに、琴乃の瞼が震える。
瞼は少しずつ動き、琴乃の目が開いた。
「……もう朝? あっ! 大変!」
昨日からリンドが暮らしている家に引っ越して来た事を思い出した琴乃は、慌てて布団から起き上がる。
そのまま調理場の方を覗いてみると……。
「フー、フー……あっ、おはよう、琴乃お姉さん」
既にリンドが起きていて、穴の開いた竹を使って火を起こしていた。
「リンド君……ええ、おはよう……随分と早いのね?」
「そうでもないよ。今日は朝の滝行もなかったから、結構眠れたよ」
「た、滝行!?」
琴乃の脳裏に流れ落ちる滝の水を頭から受けて手を合わせるリンドの姿が浮かんだ。
(わ、私よりもこんなに幼い子がそんなことをしてるの?)
驚く琴乃だが、実際にリンドはしている。
術師の修業とは過酷なものであり、同時に佐久夜の従者としての勉強もしているので、現在のリンドは里で一番忙しい子供の立場にいる。
尤もそれに付随して隠れて厭らしい事が出来ているので、別段リンド本人は何の苦も感じていないのだが。
「あっ、其方の水瓶に水を汲んで来たから使ってね。朝一番の水は気持ちいいから。僕は朝餉の準備をしておくよ」
「そんな……私も手伝うわ」
「大丈夫だよ。もう大体準備は終わっているから。それに……」
何かに気がついたようにリンドは家の入口の方に目を向け、琴乃も釣られて其方に顔を向けた。すると……。
「リンドォォッ!! 琴乃さん! 起きてる!?」
走って来る音と共に、佐久夜の呼び声が聞こえて来た。
「佐久夜お姉ちゃんがもうすぐ来るからね。顔だけでも洗っておいた方が良いよ」
「そ、そうみたいですね……じゃあ、お言葉に甘えさせて貰います」
苦笑を浮かべながら琴乃は、水瓶がある方へと歩いて行く。
(それにしても、今日は何だか少し身体が軽いような? 気のせいよね?)
……昨晩起きた事に気づいている様子もなく、何故か何時もよりも身体の調子が良いのも気のせいと琴乃は認識する。
(その内、琴乃お姉さんが朝一番にするのは、自分から僕の楽器を鳴らす事にして見せるからね)
そして鍋をかき回しているリンドの目が自身の唇に向いている事にも、琴乃が気付くことはなかった。
取り敢えず琴乃が原作より前に来た経緯は終わりです。
次回は一番最初の意識有りでの楽器演奏にするか、それとも処女喪失の為に琴乃に悲劇を引き起こすか検討中です。後者の場合は、主人公以外のエロシーンありとなります。
因みにアマテラス以外の無印のヒロイン達はやるとしたら皆若い姿で、別時空から来訪となります。
なので、今回言葉だけ出た『白鳥綾香』さんとのエロはありません。
アマテラス、佐久夜、琴乃の妊娠について。
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琴乃が堕ちた段階で孕ませる
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四聖の社全て攻略後に孕ませる
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サヨ関連終了後に孕ませる
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イザナミも加え、四人そろって孕ませる