IZUMO2〜鬼畜ショタ性記〜 作:イズモ
今回はアマテラスに加えてあのキャラの微エロがあります。
また励みの為のアンケートを行ないます。
出来ればお答えください。
厳かな軍議の場。
天幕を張って姿を隠している悪霊の長であるヒミコは、偵察を行なった軍師であるオオナムジからの報告を聞いていた。
「四聖獣を祀る四つの社がある地。その全てで大規模な異変が発生しています」
「っ……やはり、そうなっていましたか」
ツクヨミによって片腕を奪われても尚、有数の術師であるオオナムジの報告に天幕の向こう側にいるヒミコが険しい声を出した。
軍議の場に集まっている悪霊達もざわめき、将であるミナカタが父親であるオオナムジに代表として問い出す。
「それで父上。異変とはどのようなものでしょうか?」
「うむ……先ず一番大きな異変が起きているのは、朱雀の社だ。このネノクニで最も美しいと称されていた湖の水が全て無くなり、代わりに溶岩の湖と成り果てていた」
「な、なんと……」
余りの朱雀の社の変貌ぶりに悪霊であるミナカタも流石に言葉を失う。
四聖獣の長である朱雀が祀らわれている以上、何れは攻め込む場所。故に地形などの詳細な情報は、悪霊側も調べていたが、その情報が全て意味を無くしてしまうほどの変貌だった。
(何れ、アマテラスとカグツチ達との戦に四聖獣を介入させない為、社に攻め込む策も考えていたが……)
主であるヒミコの宿願を叶える時に、必ず四聖獣はアマテラスとカグツチ側に立って敵となる以上、軍師としてオオナムジは幾重にも策を考えていた。
四聖獣を祀る社に攻め込むのもその一つ。何せ今の四聖の社は、嘗てのヨモツオオカミとの戦いの影響で、守りが弱体化し切っているのだ。四聖の社の地にある霊脈を奪われる訳にはいかない以上、社を攻められれば四聖獣の動きは最低でも鈍る。
(だが、今、社を占拠している者達はなりふり構わずに社の防衛を高めている。アマテラス達や四聖獣達では、あそこまではやらないと思っていたが、今我らを、ヒミコ様の命を狙っている者達は違う)
どんな手を使ってでも、怨敵であるヒミコを滅ぼすと言う意志をオオナムジはヒシヒシと感じていた。
「次に白虎の社ですが、現在社自体は強大な竜巻に守られています。そしてその社を守護するように周囲の地形が変化し、攻め込むのを迎え撃つ陣地が造られようとしております」
「竜巻? それはまことですか、オオナムジ?」
「はい。術を使って確認いたしました。何か気になる事でも?」
「私の中にあるヨモツオオカミとイザナミの記憶では、『黄泉平坂』の封印の儀式を行う為に、それぞれの社と一致した四聖獣、或いはそれに匹敵する者が必要なのです。そして白虎の社の属性は、『金』を司る地」
「『金』属性の主な力は雷。或いは物質としての鉱物など。なのに社を守護するのは竜巻となれば……」
「ええ……地形を変えて陣地を造っているのならば、どうやら白虎の社には最低でも二名の者がいるのでしょう」
僅かな情報からオオナムジとヒミコは推察を重ねていく。
長い間、ネノクニを脅かす脅威でいたのは伊達ではない。勢力的に確かに弱体化したが、そうなる前に戦力以外で支えていた知略は今も尚顕在だった。
「そして残る玄武と青龍の社ですが……申し訳ありません。敵側の妨害にあい、状況を把握出来ずにいます」
「妨害とはどのようなものなのですか?」
「先ず玄武の社の方ですが、術を使い状況を見ようとすれば、すぐに別の光景に、恐らくは玄武の社を占拠した者と思わしき相手の姿が見えるのです」
「っ!? 父上! その相手はどのような姿をしているのですか!?」
サヨとイザナミ以外で、漸く姿を捉える事が出来た相手の詳細が気になりミナカタが問う。
だが、オオナムジは無念そうに目を閉じて報告する。
「確かに敵と思わしき姿を私は見た。だが、見た瞬間、私はその相手に恐怖と怖気を感じたのだ」
「なっ!? 父上が恐怖に怖気を!?」
オオナムジ自身、その時の自分の反応が今も信じられなかった。
敵の詳細は何よりも知るべき情報の筈なのに、玄武の社を占拠した相手と思わしき姿を見た瞬間、即座にオオナムジは術を切って相手の姿を見えなくしたのだ。
それは長き時を生きて、悪霊でありながらも『八千矛の神』と呼ばれているオオナムジの経験と本能が危険を知らせたのだ。
見てはならない。見てしまえば、自身の存在が穢れてしまう。
それほどまでの危機感をオオナムジは玄武の社を占拠をしている者から感じたのだ。
「……どうやら容易ならざる相手が玄武の社にはいるようですね」
オオナムジの判断をヒミコは責めなかった。
それは軍議の場にいるミナカタを含めた悪霊達も同じ。自分達に宣戦布告した怨霊の憎悪。その上に敵側にはこの世を去ったはずの先代のネノクニの神であるイザナミまでいるのだ。
一つの判断の間違いで、自分達は滅ぼされてしまうと言う恐怖をヒミコを含めた全員がヒシヒシと感じていた。
「最後の青龍の社に関しては、何も分かっておりません。術を使って見ようとしても何一つ光景が映らないのです」
「貴方がそう言うのならば、間違いないのでしょう」
「厄介な……」
前者の朱雀と白虎の社は状況を捉えられたが、攻め込むのが難しい難所と化し、後者の方は情報が殆どない。
迂闊に攻めこむのは難しく、攻め込んで手薄になれば、何処かに潜んでいるサヨとイザナミがこの場所を襲う可能性が高い。つまり、ヒミコ達もまた迂闊には動けない状況に追い込まれていた。
(しかし、このまま放置すれば麟が!? あの怨霊の話が事実だとすれば、『黄泉平坂』でカグツチとツクヨミが動いている! 奴らが麟を気遣う筈など無い!!)
『黄泉平坂』に設置されている予備の要石を破壊する度に、本体の要石にされてしまった麒麟に、身を砕かれるような激痛が走るようにされてしまっている。
時間を置けば置くほど、ヒミコ達は追い込まれていくのだ。かと言って大規模な軍勢を率いて動く余裕は、今のヒミコ達にはない。潜伏場所も詳細に知られている以上、以前までヒミコ達が人間を相手に行なっていたゲリラ戦術を今度は敵側が行なって来るのが目に見えている。
(くっ!! 相手はたったの数名だと言うのに!?)
その数名がどの相手も強敵の上に、詳細はイザナミを除いて殆ど不明。
歯痒い気持ちにミナカタが支配されていると、天幕の向こう側にいるヒミコが口を開く。
「話は分かりました。では、今後の方針を言います」
軍議の場に集った者達全員の顔が天幕の向こう側にいるヒミコに向いた。
「今より五日の間、時を待ちます」
「なっ!? ヒミコ様、何故ですか!? 一刻も早く我らは動かねば」
「分かっています、ミナカタ……ですが、私ども動かずとも何らかの変化が起きる可能性があります」
「それは一体?」
「……なるほど……アマテラス達ですな、ヒミコ様」
「その通りです」
オオナムジの言葉に天幕の向こう側にいるヒミコが厳かな声で答えた。
「私の中にあるイザナミの知識によれば、要石をどうにかするには力の供給源である四聖の社の霊脈から送られている霊力を閉じなければなりません。『黄泉平坂』の封印があの怨霊とイザナミがアマテラス達の同意がなく行なわれたものならば、彼女達も封印を解く為に動くはずです。その時の過程で必ず隙が生まれるでしょう」
「な、なるほど……確かにカグツチとツクヨミ、その配下まで『黄泉平坂』に封印されるようなことをアマテラスが同意する筈がない」
「では、五日と言うのはその見極めの為という事でしょうか?」
「その通りです。しかし、五日もただ待つつもりはありません。隠密に特化した配下を四聖の社がある地に送り込むのです」
『はっ!』
一先ずの自分達の方針が決まり、それぞれが動き出す。
配下の悪霊達が軍議の場からいなくなり、残ったのはオオナムジとミナカタ、そして天幕の向こう側にいるヒミコの身となった。
「……それでヒミコ様。
先ほど決まった方針は、あくまで部下達を納得させる為の建前だとオオナムジは分かっていた。
本当にアマテラス達側が動くと言う保証はない。何よりもアマテラス達は、経緯は分からなくてもかの一族の遺産を得ていたのだ。実は裏では自分達を憎む怨霊であるサヨとイザナミと繋がっている可能性もある。
天幕の向こう側にいるヒミコはオオナムジの考えが正しいと言うように言葉を発する。
「オオナムジ。片腕を失った貴方には少々辛いかも知れませんが、私とミナカタの影を作る事は出来ますか?」
「っ!? ……部下達を誤魔化す程度ならば問題はありません」
「では、ヒミコ様!?」
「ええ……私とミナカタの二人で四聖の社の何れかに赴き、其処を占領している者を討ち果たします」
それこそがヒミコが考えていた真の策。
サヨ達を倒した後も続くアマテラス達との戦いを考えれば、これ以上配下の悪霊達を失う事は許容出来ない。
「ならば、私が直接赴き、何処か一つでも四聖の社を占拠すれば、今後の戦いも楽になるでしょう」
これまで場所が分かっていても四聖の社を狙わなかったのは、四聖獣達にヒミコの正体が知られないようにする為だった。
だが、先日の件で四聖獣に新たな悪霊の長の正体が、自分達が嘗て人だった頃に仕えていた徐福である事を知られた。ならば、これ以上己の正体を知られないように立ち回る必要はヒミコにはない。
「幸いにも私は潜んでいるこの一年近くの間に得た力の掌握に成功しました。最早力に己の意思を蝕まれる事はありません」
ヒミコもただ隠れ潜んでいたのではない。
自分達の『救世主』となる者の召喚の準備を重ねている間に、無理やり吸収し続けていた力の完全掌握を行なっていたのだ。故に力こそは半減してしまったが、強大過ぎる力に蝕まれる事は無くなった。
その報告にオオナムジは感嘆の吐息を溢す。
(流石はヒミコ様……かの一族と戦を行なう前よりも衰えたとは言え、その身に宿されていた力は強大なもの。その力を全て掌握されたとは)
ヒミコの内にはヤマタノオロチなどの邪神と呼ばれていた者の力も宿っていたのだ。
それらを負担なく使えるように成れたのは、抱えていた不安要素がなくなった事を意味する。その上、新たに力を吸収しても以前よりもヒミコに掛かる負担は格段に少なくなったのだから。
「あの怨霊は難しいでしょうが、四聖の社を占拠している者達ならば……或いは四聖獣も標的にすべきでしょう」
『っ!?』
これまで狙わなかった四聖獣まで標的とするヒミコの発言に、オオナムジとミナカタは目を見開く。
だが、考えて見れば自分達が狙うべき対象としてこれ以上なく打ってつけの相手。四聖獣がヒミコの思想に協力する筈がない。だからこそ、二千年前も真意を明かさず、これまで正体を隠していたのだから。
「……覚悟を決められたのですね、ヒミコ様」
「……ええ、四聖獣が、彼女達が私の思想に共感する事はないでしょう。オオナムジ、ミナカタ。急ぎ準備をお願いします」
ヒミコの言葉にオオナムジとミナカタは無言で平伏する事で応じた。
そして旅支度が終わるまでの間、オオナムジは少なくとも把握できる朱雀の社と白虎の社を攻略する為の情報を集める為に、術師の配下を伴って『千里眼の術』を使う為に別室に移動し、ミナカタは
残されたヒミコは、自らも旅支度を行なう為に自室に戻る。
「……麟」
自室に戻ったヒミコは髪飾りと一体になった仮面を外して、憂いを帯びた声で二千年に渡る忠臣の名を呟いた。
出来る事ならばすぐにヒミコは助けに向かいたい。だが、助けに向かおうにも肝心の『黄泉平坂』に繋がる洞窟は封印されてしまっている。その上にヒミコが居る地の所在は敵に知られて見張られてしまっているのだから、慎重に動かなければ封印を担っている四聖の社に向かう事も出来ない。
(願う資格など無いのかも知れませんが、どうか耐えて……必ず貴女を助けてみせます。幸いと言うべきか、私の素顔はこれまで隠していたのでネノクニの人間達に知られていない。幻術と服装を変える事である程度は誤魔化せ……)
………クスクス
「っ!? 何者!?」
突然脳裏に響いた嘲笑にヒミコは、すぐさま両手の指を印を組む形に変えて構えた。
しかし、ヒミコの周囲には誰の気配も感じられない。当たり前だ。今、ヒミコが居るのは本人の自室であり、今は居ない麟以外は決して足を踏み入れる事が出来ない不可侵の場。
部屋には幾重もの結界が張られていて、オオナムジでさえ部屋の扉の向こう側からヒミコに呼びかけるしかない。
少しの間警戒をするが、部屋の中にいるのはヒミコだけで、聞こえたような気がした嘲笑も聞こえなくなっていた。
(……気のせいだったのでしょうか? どうにも調子が狂う時が増えてしまったような……つい先日も夜中に急に目が覚めましたし)
だが、起きていてもネノクニの風が止まったような日のような異変は起きている様子もなく、オオナムジとミナカタも何かの変化を感じた様子は無かった。
遠回しに昨晩何かなかったのかと尋ねても、昨晩は静かだったと答えられてしまった以上、深く尋ねる事は出来ない。
(考えられるとすれば、イザナミが復活した事で、私と同化したヨモツオオカミの部分が反応している?)
ヨモツオオカミの意思が自分の内に無い事はヒミコは知っている。
二千年もの間、肉体と精神を邪神ヨモツオオカミに取り込まれていて、解放された後も悪霊と化したままだが、それでもヨモツオオカミの意思は消え去っているのは間違いないとヒミコは確信していた。
だが、ヨモツオオカミの半身であるイザナミが復活した以上、自身の身にも影響が起きている恐れがある。
「確かめねばなりません」
もしもヨモツオオカミの意思が内に在るのならば、間違いなく自分の邪魔をするとヒミコは確信していた。
何せ、ヒミコは自身の想い人にして邪神ヨモツオオカミの息子であったスサノオをその手に掛けているのだから。
大事の前に自分の意思を邪魔をされる訳にいかないと思ったヒミコは、部屋の中にあるヒミコの全身を映せる大きな姿見の前に立つ。
姿見に映るのは巫女服を着た長い白髪に光を失った赤い瞳の美少女。早い内に術師、大陸の方では道士として大成したヒミコは歳をとるのが遅れ、小柄な十代後半ぐらいの容姿をしていた。
ゆっくりと姿見に映るヒミコが、緋袴の帯に手を伸ばして解く。スルッと緋袴は下に落ち、続いて白衣の襟を広げて胸元をくつろげて脱いで行く。
床に白衣も落ちた後には、一糸纏わぬヒミコの姿が姿見に映っていた。
白虎よりも体つきは女性らしさが見えるが、華奢な体つきに小ぶりな乳房。ほっそりとした手足に、小さなお尻。そして……札が張られて隠されている股間。女性の魅力に乏しい自身の身体をまざまざと姿見に映したヒミコは溜め息を溢す。
「……スサノオ様は私に魅力を感じてくれなかったのでしょうか?」
思い出すのは再会した時に、スサノオの隣に立つのが当然だと言うように立っていた楓の容姿。
遥か昔にスサノオがヒミコが教えた術で生み出した時には、幼い子供だったが、年月を経て精霊へと至った影響なのかヒミコよりも年上で女性の魅力を持っていた。
(私の方がずっと先にスサノオ様を愛していたと言うのに……戯れで生まれたあの女郎蜘蛛が)
姿見に映るのは嫉妬に滲んだ顔。
スサノオの事を想いながらも、その気持ちを伝えずに大儀を優先したのは他ならぬヒミコ自身。蘇った後、スサノオと戦う事を選んだのもヒミコなのだ。
それでもスサノオを想う気持ちはヒミコの中で変わっていない。いや、寄り強くなっていた。
何故ならば今のヒミコは精霊と化した楓では出来なかった、
「んっ……これは
スサノオを想う気持ちが高まると共に疼いた下腹部をヒミコは撫でる。
その肌の下にあるのは、子宮。命の卵である卵子が宿ったままの子宮。想像したくなくても、ヒミコは想像してしまう。記憶の中のスサノオが自分を抱いて、熱い子種を注がれて子宮内の卵子と結びついて子を為す。
「はぁっ♥ はぁっ♥ スサノオ様ぁ♥」
姿見に映るヒミコの肌は真っ赤に染まっていく。
普通の人よりもヒミコの肌は白いので、発情しているのがすぐに分かってしまう。発情の疼きでヒミコの思考が鈍って行く。もしこれが外部的な要因ならば、ヒミコは強い精神力で耐えられる。
だが、今ヒミコに襲い掛かっているのは自身の内から、しかも想い人を想いながら起きた出来事。故に気付けない。何時の間にか自身の下腹部。丁度子宮の在る辺りに、ぼうっと紋様のものが浮かび上がっている事に。
しかも不思議な事にヒミコの下腹部に浮かんだ紋様は、目の前にある姿見に映っているヒミコには浮かんでいなかった。それどころか……。
『クスクス、ヤットココマデコレタ』
姿見に映っているヒミコの方は、冷笑を浮かべて今にも発情で自慰を始めそうなヒミコを見つめていた。だが、姿見に映るヒミコの目に……いや、『ヒミコ』の姿を象った何者かの目には深い憎悪が宿っていた。
『ズット、ズットミテイタ……オマエノセイデ、オマエノセイデ……ユルサナイ』
ドクン!
「んあぁっ♥」
一際強い疼きと共に下腹部から全身に広がった熱さに、思わずヒミコは甘い声を溢してしまう。
『オマエハ……
「ああっ♥ い、愛しき人……はぁっ♥ はぁぁんっ♥ スサノオ様♥」
何時の間にか姿見に映っているのが自分でなく、全く違う相手となっている事に疑問を抱く事無くヒミコは自らの小ぶりな膨らみの乳房に手を伸ばして弄り出す。
「あぁあぁっ♥ 愛しき御方♥ スサノオ様♥ お慕いしております♥ 貴方と繋がり合い、子を為す日が来る事を待っています♥ ああんっ♥ んんっ♥」
自分が確かめようとした事も忘れて、ヒミコは両手で乳房を揉みしだき、硬く勃起した乳首を扱いたりなどして自慰に溺れて嬌声を上げる。
姿見に映っている相手が、ずっと想いを寄せていたスサノオではなく、全くの別人である
そして自らの内に隠れ潜んでいる者がいる事も、その者が嘲笑している事にもヒミコは気付く事は無かったのだった。
早朝の朝早く、里の出入り口では旅支度を整えたリンドと佐久夜に加え、今回の青龍の社を解放する任を任されたいぶきとなずなが立っていた。
その四人を見送る為に
「佐久夜、リンド。どうかお気をつけて」
「うん! お母さんも里の事をお願いね」
「任せて下さい、アマテラス様。青龍の社を解放してご先祖様を止めて見せます」
頼もしい佐久夜とリンドの言葉に、アマテラスは微笑みを浮かべる。そのまま佐久夜とリンドと同じように背に荷物を背負い、腰や手に武具を携えたいぶきとなずなに顔を向ける。
「いぶきとなずなも気を付けて。そして佐久夜とリンドの護衛を任せます」
『お任せ下さい!』
気合いに満ちた声でいぶきとなずなは返答した。
そして最後にと言うように巫女服を着た琴乃が、四人に声を掛ける。
「その……無事に帰って来て下さい」
不安と心配に満ちた顔をしながら琴乃は声を発した。
無事に帰って来ると誰もが思っていたがカグツチ達が帰還できなくなった。相手がリンド達を害する可能性は低いとはいえ、捕らえて身動きを封じる可能性はある。出来る事ならば自分も一緒に行きたいと琴乃は思っている。
だが、自分は
(頑張って修業して……リンド様の巫女として相応しくなりたい)
強い意欲が琴乃の中で沸き上がる。
(フフッ、そうだよ、琴乃。どんどんやる気を出すんだ。君の才能なら、確実に嘗てこのネノクニに訪れた君のお母様と同じように短期間で強くなれるからね……そして最後には、僕の一族の中でも極僅かな者しか至れなかった『精霊武具』の最終段階に至って貰うよ)
琴乃の成長はリンドも待ち望んでいるもの。
何しろ荒ぶる者を鎮めるその力は、『横笛の精霊武具』と共に怨霊と化して荒ぶっているサヨにも通じる。故に琴乃の成長は急務でもあった。
(まともにサヨご先祖様を相手にするのは難しいからね。アマテラスの時のように絡め手も使って行かないと)
何れ嫌でも訪れる戦いを思いながら、リンドは佐久夜達と共に里から旅立ち、青龍の社の解放へと向かうのだった。
「では、琴乃さん。『宝貝』越しですが、笛の演奏をお願いします」
「はい、アマテラスさん」
見送りを終えて屋敷に戻ったアマテラスは青蘭に聴かせる演奏を願い出た。
これは必ず必要な事であり、自分の役目でもあると認識している琴乃は、頷いて護衛にして修業の師でもある穂乃香と桂香と共に別室に向かって行った。
三人と別れたアマテラスは見送りを終えると共に屋敷の中を歩きだす。だが、向かう場所は執務室ではなく屋敷の中庭の方だった。
「ふぅ……何度見ても感嘆しかありませんね。流石は
景観が整った屋敷の中庭。以前からも整っていたが、今、その中庭には一本の若木が聳え立っていた。
葉の一つ一つ光を発して若木は神秘的で日に照らされても幻想的な光景だった。
若木の正体は彼女達の真の主であるリンドが発生させた『樹界降誕』だった。若木状態が故に、大規模な広範囲への影響は発生していないが、それでも精霊としての側面にリンドが完全に覚醒したが故に、その影響力は里全体に及び実りにも影響を帯びている。
里の守護と豊穣を担う力の象徴に、アマテラスは感嘆の吐息を溢しながら額に巻いている紅い鉢巻を解いた。それと共にアマテラスが光り輝き、次の瞬間其処に立っていたのは別の女性。
緑色に見える長髪と瞳を持った雌犬巫女頭である葉子だった。
(娘である佐久夜様にも気づかれなかったのならば、私の幻術の腕前はかなりのもの……まさか、私にこんな才能があったなんて)
リンドに鍛え直された葉子は、その中で自分には幻術の才能がある事が分かった。
その幻術を使い、葉子はアマテラスに化けていたのだ。長年アマテラスの巫女頭として仕えていただけに所作なども模倣する事が出来た。力を除けば、影武者を演じられるほどだとまだツクヨミが里に居た頃にお墨付きすら貰っていた。
では、本物のアマテラスが何処に居るのかと言えば……。
「……ぉぉっ……んっ……もぉっ♥」
中庭の中心で輝く若木の根元からくぐもった弱々しい声が上がっていた。
その声に向かって葉子は一礼をすると共に中庭に足を踏み入れて向かって行く。
近づくごとにくぐもった本来であれば美声の筈の声が葉子の耳に聞こえて来る上に、強烈な淫臭まで漂っていた。
その声と淫臭の出所は、『樹界降誕』の若木の根元から上がっていた。
若木の根元には人の手足を縛りつければ『土』字に拘束される磔台が設置されていた。一つではなく、若木を取り囲むように磔台は四つ用意されている。
磔台に使われている木は真新しく、更には『弱体化』の呪が施されている。それは葉子達の真の主が里の真の主になると共に屋外に設置された調教台。
雌犬巫女達の主であるリンドが、己の内から沸き上がる雌への嗜虐心を満たす為のもの。その磔台に、近づいた葉子は凄まじい淫臭を発している磔にされている相手に一礼すると共に報告する。
「ご主人様と番候補であらせられる佐久夜様、並びに雌犬巫女であるいぶきとなずなが青龍様の社に向けて出立されました、
葉子が一礼する先の磔台に一番最初に『土』で磔にされているのは、佐久夜と琴乃の身代わりを買って出たアマテラスだった。
巫女服は纏っておらず、身に付けている衣類と言えば、股間を覆う前張りの部分にアマテラス自身の文字で『お仕置き中』と書かれた赤い褌と、パンパンに張り詰めている乳房に横張り付けられている『封』の文字が刻まれた呪符。他には胸を強調するように縛り付けている紅い紐に、アマテラスの目を隠すように巻きつけられた『暗闇』の呪が施された白い布。両耳には『沈黙』の呪が施された耳栓までされていた。
本来ならば綺麗な髪と白い肌は真っ赤に染まり、肌から浮き出る汗と浴びせられた精液で濡れていた。
「……もぉっ……んもぉっ♥」
「ふふ、失礼しました。今の貴女様は目も見えず、聞こえもしないのでしたね。それに声も牛のようにしか上げられない」
アマテラスの口には発した声が牛の鳴き声に変えられてしまう轡が嵌められたままで、目からは涙が、口の端からは涎が流れ落ちていた。しかも昨晩浴びせられた精液はすっかり乾いてしまい、普通の人間ならば幾ら美女でも眉根を寄せてしまう程の臭いを発していた。尤も葉子にとっては愛しい雄の臭いでしかなく、快感を抑制されても巫女服の内側で乳首が震え、秘裂が愛液を溢し出して内腿を濡らしていく。
無残としか言えない恥辱に満ちた姿で晒しもののように磔にされているが、その腹部は妊婦と見間違えるほどに膨れて、肌に浮き出ている『契約者リンド』の文字が突き出ていた。
葉子は呻き声まで牛の鳴き声となっているアマテラスに、以前までは決して向けなかった嗜虐に満ちた笑みを浮かべながら膨らんでいる腹部を優しく撫でる。
「アマテラス様。昨晩よりも二回りほどお腹が大きくなっていますが、大丈夫でしょうか?」
「んもぉぉぉぉぉぉっ♥♥」
葉子が腹部を撫でるだけでも走る快感に、アマテラスは顔を仰け反らせながら鳴き声を上げた。
同時に葉子の手に、アマテラスの腹部の内側で何かが迸る音が響く。それはアマテラスが絶頂した証。だが、股間を覆っている褌から愛液や潮が迸る様子はない。
その理由は褌の内側に隠された秘裂にも、乳房と同じように『封』の呪符が張り付けられている。その呪符が張られている限り、外部からの刺激で快感を覚える事はない。だが、アマテラスは昨晩の内に膣内に回復効果も持った媚薬を注がれ、更には後ろの穴にも主であるリンドに犯されて注がれた精液を排泄できずに同じ効果の媚薬を注がれてしまったのだ。
お尻の穴にはアシハラノクニで木で出来たアナルパールを模した物が入れられ、やはり排泄を封じられている。
前後の穴を完全に防がれ、しかも媚薬の効果で発情促され続けたアマテラスは、磔にされた昨晩の間から葉子達がこの場に来るまでの間ずっと拷問同然の快楽地獄を味わっていたのだ。
「オッパイもこんなに張り詰めて。たっぷりと母乳が溜まっているのですね♥」
「んんっ♥♥ んもぉっ♥ もぉっ♥ もおぉぉぉぉっ♥」
タプンタプンと葉子の手によってアマテラスの双丘は重く揺れる。
昨晩散々絞られたにも関わらず、アマテラスの豊満な乳房の内には新たな母乳がたっぷりと詰まっていた。
『豊穣』の若木のすぐ傍に居るという事は、その恩恵を受けるという事。
アマテラスの子を育む母性の象徴である乳房は、その影響を受けて母乳を分泌し続けているのだ。だが、その母乳も胸に張られた呪符のせいで噴出される事なく溜まるばかりでは、アマテラスを苦しめるだけ。
出したくても出せない苦しみの中で味わう快楽に、アマテラスは悶え鳴く事しか出来ない。
その姿に葉子の嗜虐心が刺激され、更に責め立てようとするが……。
『其処までだよ、葉子』
「っ!?」
若木から響いた声に葉子はアマテラスの胸から手を離し、すぐさま地面に平伏した。
同時に若木が輝き、光と共に里から佐久夜達と共に旅だった筈のリンドが現れた。それは昨晩も使ったリンドの影だった。
「葉子。言ったでしょう? 夜はともかく、日が出ている間はアマテラスを長として見るようにって」
「も、申し訳ありません!!」
地面に顔が付くほどに深々と葉子は、自らの愛しい相手にして魂の奥底まで忠誠を誓った主に土下座した。
雌犬巫女頭の謝罪をリンドは鷹揚に頷きながら口を開く。
「まぁ、こんなアマテラスの姿を見たら虐めたくなるのは分かるけど、日が出ている間は僕の許可無しで虐めたら駄目だからね」
「は、はい……申し訳ありませんでした、ご主人様」
「早く僕の子を孕みたくて仕方がないのは分かるけどね。だからと言って、日が出ている内はアマテラスに不満をぶつけるのは赦さないよ……葉子、君は僕のなに?」
「わ、私は……」
問われた葉子は地面に膝を着いたまま上半身を上げ、着ている白衣をはだける。
露わになったのは巫女達の中では一番年配の為に、若々しさでは劣るが、熟成された妖艶さを発している肌。白衣をはだける時にも、露骨でないが、しかし色香を滲ませて雄の気を自分に向けさせようとする所作が見えていた。
(ご主人様♥)
葉子はこの一瞬に幸せを感じていた。
決して自身がリンドに番として認められることなく、そして番として愛される事が無い事は分かっている。だが、それでも今だけは自分を見ている事に葉子は心の中で幸せ感じずにはいられなかった。
「貴方様にお仕えする雌犬巫女頭でございます♥」
白衣をはだけて『雌犬』と描かれた乳房を晒しながら、葉子は自らの立場を示した。
堕ち切った葉子の姿に満足そうにリンドは頷きながら、背後で今も苦しんでいるアマテラスを振り返る。
「さてと、完全に日も上がったからアマテラスの拘束を解放しないとね。本格的に森の中に入ったら、影を操作する事も出来なくなるし」
「……もぉっ……ぅっ」
ピクピクと痙攣するように汗まみれで身体を震わせているアマテラスに、リンドは近寄り先ずは耳に嵌めている耳栓を外した。
「おはよう、アマテラス。朝だよ」
「んも゛っ♥ もぉっ♥ もぉぉっ♥」
リンドの声を聞いたアマテラスは俯いていた顔を上げて、声のした方に顔を向けて必死に牛の鳴き声で懇願するように鳴いた。
ギシギシと手足を縛っている蔦と磔台が動き、母乳が溜まって量感が増している乳房と膨らんだお腹がぶつかりあって卑猥な姿をアマテラスは晒していた。
「フフッ、流石に快感と苦痛の同時責めは効いたみたいだね」
強い意志力を持っているアマテラスだが、長年忘れていた生理現象まで利用された強烈な苦痛と快楽の同時責めには耐えきれなかった。
猿轡のせいで牛の鳴き声の嬌声しか出せないにも拘らず、必死に声を上げて解放を望んだ。目元を目隠しの隙間からは快楽と苦痛に寄る涙が流れて頬を伝い、猿轡の隙間からは唾液も零れている有様。
誰も見た事が無かったであろうアマテラスの無様すぎる痴態を嗜虐に満ちた笑みを浮かべながら、リンドは声を掛ける。
「アマテラス。解放する前に言っておくけど、もしも僕が里に居ない間に琴乃やアシハラノクニに居る人に余計な事を伝えたら、次はもっとキツイ罰を味合わせるからね」
「も゛ぉぉっ!?」
フルフルとアマテラスは震えながら頷いた。
常に発する威厳に満ちた気配も、主となったリンドには発揮できず、弱々しい姿を晒してしまう。
「でも、ちゃんと僕の言う通りにしていたら、昨日の夜に見せた佐久夜と琴乃にしたみたいな番の交尾をしてあげるよ」
(っ……佐久夜……琴乃さん)
身代わりになったアマテラスと違い、佐久夜と琴乃はリンドの本体と影にそれぞれ代わりながら犯された。
その犯され方は、荒々しいながらも相手を想い気遣う犯され方だった。佐久夜と琴乃も互いを認識出来ないながらも、気持ち良さそうに喘ぎながらリンドに犯されていた。
その様子を視覚と聴覚を共有して見せつけられたアマテラスは、自分との違いを思い知り無意識に羨望すら抱いてしまった。
「言っておくけど、佐久夜と琴乃だけじゃない。僕の番になって子を為してくれた桃花、青龍、蔓、白虎も同じように犯してるよ。さてと、そろそろ拘束から解放してあげるね」
言いながらリンドは秘所に張り付いている封印の札と肛門に嵌めてある木の栓に手を伸ばす。
アマテラスは今か今かとその時が訪れるのを意識してしまう。正確に内心を見抜きながらも、これ以上焦らすことなくリンドは札を剥がし、同時に栓を引き抜いた。
「ほら、たっぷりと溜まっているものを排泄しな!!」
「っ♥♥ ん゛ぎゅうぅぅぅぅ―――っっ♥♥」
漸く訪れた解放。
勢いよく溜まっていた媚薬が混じった精液が豪快な排泄音が鳴り響くと共に排泄され、アマテラスは大きな嬌声を上げながら絶頂に達してしまうのだった。
今話で出て来たヒミコに宿っている者の存在はリンドもサヨも、そして八尺瓊も知りません。この存在がヒミコを滅ぼせなくなってしまう最大の理由で、リンドが精霊化の方法を探る原因です。。
今作ではあり得ませんが原作通りにヒミコが剛と結ばれていた場合、コイツはヨモツオオカミとヒミコを超える大邪神と化して、ヒミコが倒された瞬間に腹を突き破って出現して剛を殺し、周りにいた猛達も殺してネノクニをヨモツオオカミの全盛期時代にまで戻してしまいます。
そして励みの為のアンケート。
『どれかの社攻略中にヒミコと出会って一晩の過ちを犯すかいないかについて』
1.犯す(処女喪失)
2.犯さない
因みにヒミコ本人は夢だと思っています。
アマテラス、佐久夜、琴乃の妊娠について。
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琴乃が堕ちた段階で孕ませる
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四聖の社全て攻略後に孕ませる
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サヨ関連終了後に孕ませる
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イザナミも加え、四人そろって孕ませる