※この作品はR-18です。

IZUMO2〜鬼畜ショタ性記〜   作:イズモ

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琴乃ではありませんが、本番在りの回です。
相手は言うまでもありません。

感想、お気に入り、アンケートありがとうございました!


琴乃編② 2

 里を出たリンドと佐久夜は、アマテラスとカグツチから教わった昇り道を通り『アシハラノクニの学び舎』を目指していた。

 馬に乗っている佐久夜と違い、リンドは従者としての体裁を保つために荷物を背負って歩いているが別段苦痛と言う訳ではない。毎日鍛えた身体は、アシハラノクニの子供と違い、信じられないほどの体力を宿しているのだから。

 

「はぁっ♥ ……ふぅっ……あっ……んんっ♥……」

 

 しかし、何故か馬に乗っている佐久夜の方は顔を赤くして艶やかな甘い吐息を洩らしていた。

 何かを堪えるかのように身体を微かに揺らし、手綱を握る手も震えて今にも離れそうになっている。その様子を内心では邪に、表では心配そうな顔をしたリンドが問いかける。

 

「さ、佐久夜お姉ちゃん。そ、そのやっぱり止めた方が良いんじゃ?」

 

「い、良いの♥ お、お姉ちゃんが……はぁっ……お、お願いしたことだから……あぁっ♥」

 

 佐久夜が着ている白衣の胸元の部分が微かに動く。

 下に履いている緋袴の股の部分を擦るように馬の背の上で動かしており、快楽を感じているのは明らかだった。

 

「もう少し先にある小川に着いたら、少し休もう。昼までにつけば、桃花様と蔓様も心配しないと思うから」

 

「う、うん♥」

 

 言葉の裏に隠されている意味を悟った佐久夜は、頷きながらも口元を期待の笑みで歪めていた。

 そして小川に辿り着き、馬に水を飲ませて休ませると、リンドは緑が生い茂る大きな木の下で休んでいる佐久夜に近づく。

 頬は上気して赤く染まり、苦しそうに息を吐いていた。

 

「はぁっ、はぁっ♥ リ、リンドぉ♥」

 

「大丈夫? お水を先ずは飲もう」

 

「うぅん……の、飲ませて……く、口移しでね♥」

 

「う、うん……コクっ」

 

 佐久夜に言われたリンドは、腰の竹筒を口に運び、中に入っている水を口に含んだ。

 そのまま縋るような目を向けていた佐久夜の唇に、自身の唇を押し当てた。

 

「んむぅっ♥ コクコク……ちゅっ……ちゅぷ……」

 

 口を通して流し込まれるリンドの唾液混じりの水を佐久夜は嬉しそうに嚥下していく。

 水がなくなった後も、互いに舌を絡めて、深い口づけを交わしていく。

 

「じゅるっ……はぁっ♥ ……あぁ……ちゅっ♥」

 

 口づけを交し合いながら佐久夜の手が動き、自身の秘袴の帯にリンドの手を移動させた。

 目線でリンドが確認するように視線を向けると、佐久夜はより舌を絡める事で意思を伝える。佐久夜の意思に従うように、リンドは秘袴の帯を解く。

 そのまま手で緋袴を器用に下ろすと、佐久夜の秘所を隠す様に下着のように纏わりつく植物の蔦が表れになった。

 更にリンドが白衣の前に手を掛けて開く。すると佐久夜の豊満な双丘にも蔦が絡みついていた。

 絡みついた蔦は時折動いたり、震えたりして佐久夜に快感を与えていた。

 

(きもちいいよぉ♥ んぅっ♥ ……いけないことだけど、リンドに朝おねだりして良かったぁ……下も濡れずに済んでるし、もう下に履く下着はリンドの蔦で良いかも♥)

 

 昨晩も琴乃との会話中に淫乱な想像をして下着を濡らしてしまった佐久夜には、画期的なアイデアのように思えた。

 睦事の最中に目覚めさせてしまった精霊の力を知る佐久夜は、それをアマテラス達に知られないようにしながら行為の最中にリンドに自らの肢体を使って練習させるようにしていた。

 今、秘所に下着のように纏わりつく蔦も、佐久夜が今朝迎えに訪れたリンドに願った事で、秘裂から流れ出てくる愛液を吸収する特性を蔦に与えられていた。

 

「リンドぉ♥ 偉いよ。ちゃんとお姉ちゃんが言った通りの特性を……うぅんっ♥ 蔦に付与出来たんだから♥」

 

「う、うん……で、でも凄く太くなってるよ、佐久夜お姉ちゃん……沢山愛液を流してたんだね」

 

「あぁっ♥ そ、それは言わないで!?」

 

 恥ずかしそうに真っ赤に染まった顔を、佐久夜は両手で隠した。

 履かせた時は秘裂の縦筋をギリギリ隠せる程度の太さだった筈の蔦は、佐久夜の愛液を吸収して普通の下着と変わらない太さになっていた。

 里を出てから一時間も経たずに成長した蔦に、流石のリンドも感心するしかなかった。

 

「……佐久夜お姉ちゃん……これやっぱり止めた方がいいよ」

 

「そ、そんな事ないよ」

 

「だって、こんなに短い時間でこんなに太く成長しているんだよ」

 

 パチンと何かが外れる音と共に、佐久夜の秘所に履かれていた蔦が外れた。

 そしてその蔦をリンドは手に持って、佐久夜に見せるように掲げる。

 

「ほら……こんなに佐久夜お姉ちゃんの愛液を吸って成長したんだよ。あんなに細かったのにね」

 

 カァーっと佐久夜の顔は真っ赤に染まり切った。自分でも成長し過ぎだと思ったようだ。

 

(ふぅっ……これでこのやり方はもう佐久夜お姉ちゃんも言わないだろうね。いずれ佐久夜お姉ちゃんにもアシハラノクニの服を着て貰うんだから)

 

 リンドとしては、やはり清楚な佐久夜の服を下着も含めて脱がせたい。

 自身の操る蔦が服の下から出て来るのも悪くないかも知れないが、毎回では飽きる。それに何よりも……。

 

(アシハラノクニの服って、本当に凄いよ! あっちには下着だけでも色取り取りで……! 黒とか興奮したなぁ)

 

 何れアシハラノクニの服を着た佐久夜とヤる為にも、ちゃんとした下着を履く事を忘れられるのは困る。

 

「それにね……」

 

「あっ……♥」

 

 リンドの顔が自らの秘所に近づいているのを佐久夜は悟り、邪魔にならないように足を大きく開く。

 

「佐久夜お姉ちゃんの此処から出る愛液は、僕の飲み物でしょう?」

 

 言うと共にリンドは佐久夜の秘所に自らの口を付けて、左右に勝手にクパッと開いている膣内を舐めしゃぶる。

 

 ぴちゃ、ぴちゃ、じゅるる!

 

「ぁあああっ♥ あああぁぁぁ――っ♥」

 

 既に下準備が充分に終わっていながらも、リンドは今度は自分が喉を潤す番だというように佐久夜の秘所を嘗め回す。

 包皮から飛び出している肉芽も、秘所も、その奥にある膣口もリンドは舌で舐めて行き、溢れ出る愛液を飲み干していく。淫靡な水音と啜る音が佐久夜の股の間から鳴り響く。

 その度に佐久夜の腰が左右に動き、快感を感じているのは明らかだった。

 

「んぁぁぁっ♥ の、飲んで♥ お姉ちゃんの恥ずかしいお汁を一杯飲んで良いんだよ♥ あっ、そこ、其処をもっと舐めてぇ♥」

 

 自らの秘所から溢れ出る愛液が舐められ、飲まれている事に佐久夜は悶える。

 既に絶頂してもおかしくない快感を与えられているが、佐久夜の性感帯を把握しているリンドは絶妙な加減でイカせないようにしていた。

 

「ああっ♥ リ、リンド……も、もうイかせてぇ♥ お、お姉ちゃん、げ、限界だから……あっ♥ はぁあああっ♥」

 

 佐久夜のおねだりに応じるように、リンドの舌の動きはより激しくなり、最後に小さな肉芽を舐めしゃぶると腰が大きく上がった。やがて脱力し、佐久夜は地面に倒れ伏して艶やかながらも荒い息を吐く。

 秘所からリンドは顔を上げて、佐久夜の愛液塗れの口元を手で拭って、そのままズボンを下ろし、いきり立つ剛棒を外に出した。

 それを見た佐久夜は目を輝かせ、秘所からは再び涎を垂らす様に愛液が漏れだしていた。

 

「……佐久夜お姉ちゃん……良いよね?」

 

「うん♥ 良いよ♥」

 

 迎え入れるように両手を広げている佐久夜の秘所に、リンドは突き挿れた。

 最早慣れ親しむ程に剛棒を咥えた佐久夜の秘所は、内側から歓喜の涙を流す様に愛液が溢れ出し、膣肉は剛棒を奥へ奥へと誘っていく。

 

「あぁぁんっ♥ コレ! リンドのコレがずっと欲しかったの♥」

 

 待ち望んでいた剛棒が体内に挿入された事に、佐久夜は顔を仰け反らせながら歓喜の涙を流した。

 佐久夜の心情を表すかのように膣壁は、剛棒をきつく締め付ける。このまま膣内に挿入したままでいて欲しいと願うかのように。

 しかし、そんな願いに反するようにリンドは腰を前後に動かして、己の剛棒で佐久夜の膣内を蹂躙する。

 

「んあぁぁぁっ♥ す、凄い……あ、熱いリンドの肉棒が、あんっ♥ ほ、ほんとに凄く感じちゃう♥」

 

 焦らされ続けた佐久夜は待ち望んでいた剛棒を挿入されたことで、敏感に反応し自らも腰を動かし出した。

 淫猥な水音が2人の結合部から鳴り響き続け、2人の下半身を跳ねた愛液が濡らしていく。

 情欲に支配されたと言うようにリンドは身体を前に倒して、踊る佐久夜の豊満な胸の谷間に顔を入れた。

 

「む、胸も弄るの♥ 良いよ、沢山弄って、あぁぁぁ――っ♥」

 

 許しを得たと言わんばかりに、リンドは佐久夜の双丘を両手でこね回す。

 何処を弄れば感じるのか把握されてしまっている佐久夜の胸は、リンドの手で柔らかさを示す様にこね回され、触って欲しいと自己主張している乳首も指で擦られる。

 

「そ、そんなに弄っても、あんっ♥ で、出ないから……はぁっ♥ で、出るようになる為にも、一杯、一杯頂戴、リンドぉ♥」

 

「う、うん。射精するよ、佐久夜お姉ちゃん」

 

 腰を打ちつける音が更に早くなり、佐久夜は一滴も逃したくないと言うようにリンドの腰に両足を絡めた。

 膣壁が蠢き隙間無く剛棒に絡みつき、リンドの子種を一滴残らず搾り取ろうと根元からキリキリと締めつける。既に降りて来ている子宮口も、自らに襲い掛かってくる亀頭に吸い付く。

 リンドとの子供を心から望んでいる佐久夜の雌としての本能が為した、子種を一滴足りとも逃さないという意思表示。

 そんな愛しい佐久夜の気持ちを感じ取ったリンドは、最後のスパート言わんばかりに腰を激しく打ちつける。

 

「あっ、ああっ♥ リンドぉ、リンドぉ♥ 欲しいの♥ リンドと私の子供♥ イクっ、イクっ♥ ふあぁぁぁ――っ♥」

 

 びゅるる! どぴゅぴゅっ! びゅるるっ――!

 

 佐久夜の絶頂と共に濁流のように精液が鈴口から射精され、子宮内に入り込む。

 その衝撃と熱さに佐久夜の瞳から悦楽の涙がぽろぽろと零れ、ガクガクと激しく全身を痙攣させる。

 

「い、いつもよりすごひぃ♥ それに……なんだか多い気がするぅ♥」

 

 子宮内を埋め尽くし、更に膣道に逆流して膣口から洩れても尚精液の勢いは止まらなかった。

 

「昨日から……僕も我慢していたからね」

 

「ああっ♥ リンドぉ、好き、好き、んちゅっ♥ 大好き♥」

 

 自分と同じようにリンドも子供を欲しているのだと、白く霞んだ思考で思い、その唇にむしゃぶりつくように口づけを交わした。

 故に佐久夜は気付けなかった。本来は口づけに専念する為に細めたり、閉じたりすべきリンドの右目が何処か別のところを見ているかのように見開かれている事に。

 

(この子が四聖獣の1人……お母様とお父様、そして一族の皆を殺したヒミコに遥か昔に仕えていた(・・・・・)1人)

 

 リンドの右目には、アマテラス達と会話をしている白虎の姿が映っていたのだった。

 

 

 

「……何と言う事を……ヒミコはしたのだ」

 

 アマテラスの執務室のような部屋で事情を全て聞き終えた白虎の口から、深く苦悩し呻くような声が洩れた。

 その様子にアマテラス、カグツチ、ツクヨミはやはり四聖獣はリンドの一族の事を知っていたのだと悟る。

 この場に琴乃はいない。事はネノクニに関わる事なので、幾ら巻き込まれた立場にいるとは言え、琴乃には話せない話もするからだ。スサノオの転生体の件もあり、尚更に同席させる訳にはいかなかったので、アマテラスの部下の巫女と共に今頃は農作業をやっている事だろう。

 やがて落ち着いたのか白虎は顔を上げて、アマテラス達に顔を向けた。

 

「……事情は分かった……かの一族に関して私が知る事を話そう」

 

「やっぱり四聖獣とは交流が在ったのね?」

 

「うむ。とは言っても、交流していたのはまだネノクニとアシハラノクニと言う二つの世界に別れる前。つまり、私達四聖獣が人間だった頃の事だ」

 

「白虎達が人間だった頃か」

 

「人間だった頃の私達は、皆も知っている青龍、玄武、朱雀に加え、後2人と共に大陸からこの地へと渡って来た。当時の頃はイザヨイを長として一族とかの一族と交流をしていた……だが、カグツチ達も知っている通り、イザナギとイザヨイの悲劇が起きた時、かの一族は自ら進んで共に生きる精霊達と共にこのネノクニに飛び込んだ。その時に誕生したのが、今、アマテラスの手の中にある宝珠だ」

 

 カグツチ達の目が、虹色の輝きを発している宝珠に向けられた。

 

「その宝珠はネノクニの理を整える(・・・)力を持っている。今はアマテラスがネノクニの存在を祈り、そしてそれをカグツチが支える役目を担っているが、それ以外にも理を整える役割を担う者達こそが、精霊と混じり合ったかの一族だ」

 

「『イザナギ様とイザヨイ様と共に世界の理を紡いだ一族』と言うのは、そう言う事だったのですね」

 

「うむ。だが、かの一族は決して表に出ない事を選んだ。宝珠はかの一族の血をひく者にしか扱えないように理で決め、決して悪用されないように影から世界を護る道を選んだ。先に言っておくが、ネノクニの悪霊達の脅威を無視した訳ではない。寧ろ、彼らはより過酷な敵に対処する為に姿を隠す事を選ぶしかなかった」

 

「それが『迷い人』と言う別次元からやって来る悪霊のような存在ね……全く、そんなとんでもない悪霊が存在していたなんて、元悪霊達の将である私も知らなかったわよ。しかも、そいつが現れると同時に……最低でも中級の上位クラスの悪霊が大量に発生するだなんて、人間達にとって悪夢以外にないじゃない」

 

 『迷い人』。その悪霊はアシハラノクニやネノクニの二つの世界のどちらにも属さない世界からやって来る存在。

 主な能力は『世界移動』と『人への憑依』。一見すれば脅威に思えないかも知れないが、それは大きな間違いだ。先ず『迷い人』の本体は生まれた瞬間から、別次元の世界に自身の分身体を送り出す。

 この分身体は最初は弱いのだが、幾ら倒しても本体が消滅しない限り送り込まれた世界に存在し続けるという不死身の特性を宿している。弱いのだから放置しておいても、問題はないと人は考えてしまう。

 現に悪霊の脅威を知りながらもアマテラス達も、ほんの一年前は戦時下と言う事で『妖やかしの森』や出雲学園に出現する低級の悪霊達を放置していた。

 だが、その心理こそが『迷い人』の恐ろしさの1つ。消滅しない不死身の分身体を起点に、『迷い人』の本体は別次元への道を作ってしまうのだ。そして道が完成しかけると同時に、『迷い人』の本体は第二の特性である『人への憑依』を実行する。

 憑依される人間に男女の区別はないが、『迷い人』が選ぶのは戦いの才能に優れ、強大な負の感情を身の内に秘めている者。そして道が完成し、呼び戻した分身体を人間へと憑依した『迷い人』は、世界を移動してその先の世界で災禍を引き起こす。

 何故自身が生まれた世界で災禍を引き起こさないのかと言うと、送り込まれる人間に宿っているのも所詮操れる分身体。本体は変わらずその世界に残り続け、最終的には際限なく人を送り込む。

 故に『迷い人』。別次元から侵略を行なう最悪の悪霊。

 しかも、恐ろしいのは別次元からと言うあり得ざる場所から送り込まれた人間は、強靭な身体を得て、悪霊で言えば最上級ほどの実力を必ず持っている。その上、別次元からやって来る時に開く道は、世界に多大な悪影響を与え、中級以上の悪霊を大量発生させてしまうのだ。

 そうならないように影でリンドの一族は動いていたのだとアマテラス達は思っていた。何せ本来ならば倒す事が事実上不可能に近い存在を、倒せる術まで開発していたのだから。

 だが、白虎は真剣な顔をして首を横に振った。

 

「違う。私も『迷い人』などと言う悪霊の存在は、今、初めて知った」

 

「では、かの一族が本当に敵として見ていたのは一体?」

 

「それは……私達『精霊』のような特異な存在達だ」

 

『っ!?』

 

 告げられた事実にアマテラスとカグツチは目を見開いて驚いた。

 2人にとって、いや、このネノクニに住む人々にとって精霊とは神聖且つ畏敬の念を抱く存在。そして例外もいるが、大半の精霊はネノクニを護ろうとする。

 ツクヨミも驚いた顔をしているが……。

 

(やっぱりそうよね)

 

 既にツクヨミはリンドの一族が敵として見ている者達に当たりを付けていた。

 何故ならば余りにもリンドと言う存在は、『精霊』への対処に慣れていた。桃花と蔓は、ツクヨミにこそ及ばないが、その辺の人間では相手にならないほど強い。

 だが、そんな桃花と蔓はあっさり敗れ、今では子を為してリンドを心から愛している。下手をしたら自身も危なかったのではないかとさえ、ツクヨミは考えていた。

 

(フフッ、私が助かったのはヒカルのおかげよ……愛してるわ、ヒカル)

 

 心から愛しく思っている相手に守られた事実に、ツクヨミは歓喜する。

 しかし、表面上は驚いた様子を変えていないのでアマテラス、カグツチ、そして白虎は話を続ける。

 

「先ず前提として話すが、既にアシハラノクニから神秘は失われ、私達精霊にとって住み難い世界になっている」

 

「ええ、それは間違いないわよ。直接私も行って分かったけど、本当に力を使うのも一苦労ですもの」

 

「うむ。我らに匹敵するツクヨミでさえ、此方にいる時と比べると力の消費は大きい。だから、大半の精霊はアシハラノクニを捨て、時が止まり神秘が溢れているネノクニに移り住もうとする。それならば問題はないのだが……中にはこのネノクニに溢れる神秘をアシハラノクニに流出させ、アシハラノクニを嘗ての神秘溢れる時代に戻そうとする者達も少なからずいるのだ」

 

「なっ!? そんな事をすれば二つの世界の均衡が崩れてしまう!? そうなればイザヨイ様が決死の想いで、このネノクニを封じた意味がなくなってしまうではありませんか!?」

 

「そうだ。だが、現にそう言う輩がいる。しかも……そう言う考えを持っている存在は強大な力を持っている存在が多い……私の知る中では、『天帝』と言う神がいる……この天帝の存在がかの一族が影に潜る決意を固めた原因でもある」

 

「一体、その天帝とか言う奴は何をしたんだ?」

 

「……遥か昔にアマテラスとツクヨミと同じ『夢を紡ぐ力』の持つ女性を浚い、無理やり自らの側室にしたそうだ。目的は言うまでもなく、『夢を紡ぐ力』を手に入れる為だ」

 

『なっ!?』

 

 余りの事実にアマテラス、カグツチ、ツクヨミは声を上げた。

 話した白虎も当然だと言うように頷く。

 

「詳しい事は私も分からないが、そのような過去もあり、今だ『天帝』と言う神は何処か別空間に存在している。だが、神秘が薄れたアシハラノクニでは、かの神も思うようには動けない。配下の精霊達も表立っては動けずにいる。だが、かの天帝は強欲な神だ。今も嘗ての権勢を振るう為に力を蓄えている。そんな者達からすれば、この時が止まったネノクニの神秘の解放は望まずにはいられまい。だからこそ、そうさせない為にかの一族は影からこの世界を護っていた……だが、もうかの一族はいない。そうなれば……」

 

「……天帝を含めたアシハラノクニを再び神秘で満たしたい精霊や神が、このネノクニに攻めてくるかも知れないのか」

 

 深刻さに満ちた声でカグツチは呟いた。

 その呟きに、白虎は同じように深刻な顔のまま無言で頷く。

 沈黙が部屋の中を包んだ。強大な悪霊である『迷い人』だけではなく、更に恐ろしい敵の存在が明らかになったのだから当然だ。

 

「無論、私達のようにこのネノクニの人々を護り、この世界の安寧を願う精霊も多いが、何処まで守り切れるか分からない。それだけかの一族はこのネノクニに必要だった」

 

 ネノクニはただでさえ戦乱の世界。内側では邪な思いを抱いた力を持つ悪霊や人間が。

 外側からは、自分達がアシハラノクニで嘗て振るえた力を再び振るう為にネノクニの崩壊を望む勢力までいる。

 リンドの一族は、その外側からの脅威からネノクニを護り続けて来た。

 だが、もう外側からの脅威を祓える存在が、ネノクニにはいないのだ。

 

「……しかし、ヒミコは何処でかの一族の存在を知ったのだ?」

 

「まっ、それは同感ね。ヨモツオオカミ様に仕えていた私だって、そんな一族の存在を教えられてなかったし。影に潜っていた一族を、どうやってヒミコが知ったのかは気になるわね」

 

「ええ……いえ、それよりもヒミコもかの一族を役割を知っていたとすれば、何故かの一族を滅ぼしたのかが気になります……やはり、ヒミコの最終的な目的も……」

 

「……このネノクニの崩壊か」

 

 そうとしか、カグツチ達には思えなかった。

 実際、ヒミコの最終的な目的をリンドの一族が知れば、間違いなく阻むために動いていた。

 

「……いずれにしても由々しき事態だ。本来ならば私はカグツチ達に、ヒミコの手によって枯らされた霊地の場所を報告しに来ただけだったが……」

 

 枯らされた霊地の場所から、ヒミコの居所を予測できるかもしれないと思って来た白虎だが、残念ながらそうもいかない。

 何せカグツチ達は未来の敵よりも、差し迫る脅威である『迷い人』に対処しなければならない。

 

「済まない、白虎。本来なら嬉しい報告だが、今は俺達も遠征をしている余裕は無い」

 

「うむ……それにしてもあの一族の1人(・・)も生き残りもいないとは……」

 

「あっ、言い忘れたけどいるわよ、ちゃんと生き残りが1人」

 

「……はっ?」

 

 ツクヨミが告げた事実に白虎の目が点になった。クールな彼女らしくない表情を見て、カグツチは申し訳なさそうに説明する。

 

「す、すまない、白虎。話すのを忘れていたが、俺達が偶然その子を保護した」

 

「今ではこの里の皆からも認められ、佐久夜の従者見習いとして頑張っています」

 

「そ、そうか……因みに性別は?」

 

「ん? 男の子だが、それがどうかしたのか?」

 

「……男か」

 

 悩むような顔をして白虎は呟いた。

 白虎は知っていた。かの一族は確かに使命に忠実だが……それと同等に性欲溢れる一族である事を。

 特に精霊は危険だと言う事も。脈々と受け継がれた精霊の血とかの一族の血は、他の精霊に影響を及ぼし、精霊と言う存在に子を為せるという事実を認識させてしまう。

 

(私達、四聖獣は古の時代に交わした盟約(・・)のおかげで護られるが……この近くに住んでいる桃花と蔓は危ういかも知れん……ツクヨミはニニギを産んだおかげか影響はないようだ)

 

「聞くが、その子はまだ幼いのか?」

 

「ええっ、まだ幼い部類に入りますが、既に術師としては一人前に近い実力を持ってきています」

 

「佐久夜、桃花さん、蔓と一緒に低級だが出雲学園に出現する悪霊を退治してくれている。今日も白虎と行き違いになったが、出雲学園に向かったんだ」

 

「……そうか」

 

(まだ二次性徴を迎えていないと言う事か……ならば、桃花と蔓も惹かれてこそすれ一線は超えていないだろう……とは言え、先ずは他の四聖獣達にこの件を報告しなければ。かの一族の生き残りと会うは、『迷い人』なる悪霊の討伐が終わってからでよい)

 

 そうして白虎は今後の自らの方針を決めた。

 ……それは正解だった。もしこの時、リンドに会う為に出雲学園に向かってしまっていたら、白虎は早々に役割を果たす事になっていた。次世代の四聖獣を産むという役割を。

 白虎は、いや、他の3人の四聖獣達も含めて彼女達は知らなかった。

 既に彼女達4人を護る筈の、古(いにしえ)にかの一族達と交わした盟約(・・)が破られてしまっている事を。




と言う訳で、リンドの一族の真の敵はIZUMO3で明らかになった天帝と言う存在です。
まぁ、詳細は不明ですが、明らかに屑よりの傲慢者っぽいので、アシハラノクニで好き勝手したいが為にネノクニの崩壊を狙っています。

そして『迷い人』に関しては、学園編で出た『別次元に本体がある悪霊』、『人に憑依した悪霊』、『取り付いた物の能力を引き出して扱える悪霊』の三体を合わせた強大な存在だと思って下さい。
そして無印のヒロイン達は、2と違って全員心の闇を深く抱えています。

因みに四聖獣とリンドが為した場合は、半人半精ではなく、精霊寄りの子供が生まれます。
これに関しては、原作で元々四聖獣達はヒミコと麟と共に大陸からやって来て、其処でヒミコ達が教えてしまった知識が原因でイザナギとイザヨイの悲劇発生。
ネノクニに渡って来て、新たに信頼を得る為に四聖獣達4人は精霊になる時に、影に潜むので中立の立場を取っていたリンドの一族と盟約を交わした事でイザヨイに仕えていた神官達から信用を得ました。
内容は、『四聖に深く関わる者がネノクニを崩壊を企んだ場合、ネノクニの守護神の資格剥奪。かの一族と交わり、次代の四聖を産む』です。
この盟約のおかげで、四聖獣達はリンドを含めたかの一族が無意識に放っている精霊達への孕ませフェロモンの影響を受けずに済んでいました。
で、ヒミコが思いっきりやらかしたので、リンドと四聖の誰かが出会った場合、即『真の契りの儀式』を結んで子作りしないといけなくなっています。

相性的には、リンドの属性は『木』なので、同一属性の『青龍』が一番良くて、二番目が『玄武』。
『朱雀』は力を与えてしまう関係性なので少々孕み辛い。以前書いた通り三日三晩犯して漸く孕めます。
そして『白虎』。属性的に一番相性が悪いので、全身精液塗れと精液ボテ腹を何度も繰り返して漸く孕めるか孕めないかです。
『麒麟』は土属性なので、実は結構相性が良いです。

後、交わしたのはヒミコと麟が姿を消した後です。まさか、当時の四聖獣達もヒミコと麟がネノクニ崩壊なんて企むとは夢にも思っていませんでしたし、リンドの先祖達も想像もしていませんでした。

アマテラス、佐久夜、琴乃の妊娠について。

  • 琴乃が堕ちた段階で孕ませる
  • 四聖の社全て攻略後に孕ませる
  • サヨ関連終了後に孕ませる
  • イザナミも加え、四人そろって孕ませる
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