※この作品はR-18です。

IZUMO2〜鬼畜ショタ性記〜   作:イズモ

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お待たせしました。美由紀編です。
ただ個人的にはもうちょっと美由紀とカグツチのやり取りを詳しく書きたかったかもとは思っています。
しかし、この作品で重要なのはやはりエロなのです。

感想、お気に入り、アンケート、ありがとうございました!


美由紀編 9

 里の練兵場。

 常日頃ならば里の兵士たちが訓練を行なっている場所だが、今はカグツチと美由紀が互いに向き合いながら立っているだけだった。

 カグツチと美由紀は、一定の距離を置いて向かい合い、複雑さに満ちた目を向け合っていた。まだ、カグツチは手に持つ木刀を、美由紀も拳を構えていない。

 互いにどう切り出したら良いのかと悩んでいる様子だった。

 そして二人から離れた場所で観戦するアマテラス、ツクヨミ、佐久夜、リンド、琴乃の姿があった。

 

「あ、あの……大丈夫なんでしょうか?」

 

 動かないカグツチと美由紀に不安を感じた琴乃は、思わず口元に手をやりながら質問した。

 二人の複雑な事情を知っているだけに、どんな形にしてもぶつかり合うようなやり方で良いのか琴乃は心配だった。

 

「う、うん。琴乃さんの言う通り心配だよ」

 

 琴乃同様に佐久夜もこんな形で和解できるのかという心配もあるが、その心配の中には四聖獣級の力を持っている美由紀とネノクニ最強の剣士にして神であるカグツチが戦う事も含まれていた。

 直接美由紀が……正確に言えば『迷い人』の依り代にされていた時の美由紀の戦いぶりを見ているだけに、本当に大丈夫なのかと不安が佐久夜の中で膨らむ。

 そんな佐久夜と琴乃の不安を払拭するように、ツクヨミが口を開いた。

 

「2人が不安を感じるのは分かるわ……でも、こうでもしないと今の美由紀の感情が納得出来ないのよ。アマテラスもそう思うでしょう?」

 

「……ええっ……姉さんの言う通り……此方の美由紀さんとあの人が和解する時にも、今思えば大変でしたから……その時に比べると、確かに状況的には安全です」

 

「あ、あの……どんな形で此方の美由紀さんとカグツチ様は和解したんですか?」

 

「……火山の噴火口近くで言い争いをしたんです、リンド」

 

 その場にいる全員が絶句した。

 

「それ本当なの、アマテラス?」

 

 ツクヨミも知らなかったのか目を見開きながらアマテラスに質問した。

 

「ええ、姉さん。ヤマタノオロチに攫われた美由紀さんを助け出した場所が、火山だったので……それでそのまま其処で言い争いに」

 

「私の叔母さまって」

 

「さ、佐久夜さん……その……昔の話ですから」

 

 自身の叔母にあたる人物の行動に思い悩む佐久夜を、琴乃は困りながらも慰めた。

 そうしていると、美由紀とカグツチの様子を見ていたリンドが声をあげる。

 

「あっ」

 

 リンドの声にその場にいる全員が目を向けると、美由紀とカグツチは同時に構えを取っていた。

 

「……グローブは付けないのか?」

 

「っ……お、おにい……ううん……カグツチさんだって真剣じゃないでしょう?」

 

「当たり前だ。だけど、手加減はしないぞ」

 

「私だって!」

 

 先に仕掛けたのは美由紀だった。

 踏み込むと共にカグツチの傍に接近し、拳を連打する。

 

「はあっ!」

 

「……水影」

 

 美由紀の連打に対してカグツチは木刀を構えると、襲い掛かる拳を受け流していく。

 

「っ!?」

 

「受け流しは、お前だけの専売特許じゃないぞ!」

 

 美由紀の攻撃を受け流し、懐に入ったカグツチは木刀を振り抜く。

 

「はあっ!」

 

「……落葉」

 

 迫る木刀に対して、今度は美由紀が構えを取って受け流した。そのまま反撃し、今度はカグツチが受け流すという流れが生まれる。

 

「……凄い……これがアシハラノクニの武術同士の戦い」

 

「まるで、舞っているみたい」

 

 観戦しているリンドと佐久夜は、ネノクニで起きる荒々しい戦いとは違う流麗と表せる戦いに魅入ってしまう。

 無論、このような事が起きるのは、あくまで試合と言う形式と、互いに勝つ事が目的でないからこそ。他にも呪法など使わない純粋な技術のぶつかりと言うのもある。

 だからこそ、純粋なネノクニの人間であるリンドと佐久夜は、違う世界の戦いに魅入った。

 琴乃も剣道の試合の観戦をした事があるが、その時とは比べものにならないほどに綺麗な戦いを驚いて見つめている。

 だが、徐々に流麗な戦いは荒々しい戦いへと変わっていく。その原因は言うまでもなく、美由紀だった。

 

「っ……私は最低!」

 

「っ!?」

 

「わがままで、嫉妬深くて、思い通りにならなかったらすぐに泣きわめいて、大切な人達に当たり散らして……そんな私が戻っても皆が受け入れてくれるはずがない!」

 

「そんな事はない!」

 

「こっちの私が受け入れられたからって、私がそうだとは限らないでしょう!」

 

 力がこもった拳が言葉と共に振り抜かれた。

 受け流せないと悟ったカグツチは身体を横に動かす事で躱し、美由紀と真っ直ぐに見つめ合う。

 

「お前が最低なら、俺だって兄として最低だ……俺は美由紀が一番辛い時に離れる選択を選んだ」

 

「っ!?」

 

 カグツチがアシハラノクニで唯一抱く後悔があるとすれば、それは言うまでもなく妹である『逢須美由紀』との急な離別。

 

「『カグツチさん』って、呼ばれた時、俺はショックを受けたよ……こっちの美由紀は今は日本じゃなくてアメリカで暮らしているそうだ」

 

「ア、アメリカ……」

 

「ああ、仕事の関係もあるかも知れない……でも、もしかしたら……俺との思い出がある日本に居たくないからアメリカに渡ったのかも知れない。そう思うと……やっぱり辛く感じた」

 

「……カグツチさんは……こっちの私の事をどう思ってるの?」

 

「妹だ……もう兄として何もしてやることは出来ないけど、それでも美由紀は俺にとって大切な妹だ」

 

「大切な……妹」

 

 言われた美由紀は思い悩むような顔をする。

 

「……これは……そのな……アマテラスにも話した事がないんだが……こっちの世界で俺は母さんに最後に会った時に、俺は初めて感じる母さんの温もりに溺れそうだったんだ……それを正気に返してくれたのは……『お弁当』だった」

 

「『お弁当』?」

 

「ああ……幼い時に美由紀が頑張って俺の為に作ってくれた『お弁当』だ」

 

「……あっ」

 

 美由紀も思い出したのか呆気に取られたような顔をしてカグツチを見つめる。

 自身が知る兄よりもずっと精悍な顔つき。それだけの年月を過ごして来たのだと、美由紀は悟った。

 

「美由紀。確かにあっちの世界に戻ったら戦う事になるかも知れない……だから、無理に戻れとは言わない。美由紀が帰りたいと思った時に帰れるように準備する」

 

「……帰れるの?」

 

「いや、今は無理だが、何とか帰れるように頑張るつもりだ」

 

「………ハハッ……やっぱりカグツチさんはお兄ちゃんだよ」

 

 この世界に来て初めて美由紀はカグツチの前で笑った。

 やがて笑い終えると、美由紀はカグツチに向かって頭を下げる。

 

「カグツチさん。酷い事を沢山言ってごめんなさい」

 

「いや、良いんだ……ああ、だけど……そのカグツチさんって呼ぶのは止めてくれないか。いや、美由紀が気になるんだったら良いんだが……その……お兄ちゃんって呼んで貰いたいんだ」

 

「……良いの、呼んで?」

 

「ああ、勿論だ。別次元でも美由紀は美由紀だって俺も分かったからな」

 

「……うん、お兄ちゃん……ありがとう」

 

 一先ずの和解をカグツチと美由紀は成し遂げた。

 試合が終わったのを確認したアマテラス、佐久夜、琴乃が二人に近づく。

 遅れてツクヨミとリンドは歩き、互いに視線を交し合う。

 

(上手くやりなさいよ)

 

(勿論ですよ、ツクヨミ様……これで美由紀さんの心に決定的な隙が出来たんですから)

 

 今夜の事を思ってリンドは内心で雄としての笑みを浮かべながらも、それを表に出すことなく遅れて合流するのだった。

 

 

「良かったですね、美由紀さん」

 

「うん!」

 

 家に戻ったリンドと美由紀は、カグツチと向き合えるようになれたことを喜び合っていた。

 

(まだ、ちょっと複雑な気持ちは残っているけど、カグツチさん……ううん。こっちのお兄ちゃんとは普通に話せそう)

 

 本来の世界の兄とも、何れ向き合わなければならない事には変わりはない。

 それでも美由紀の中では一つの区切りが確かに着いた。

 

(これもずっと協力してくれていたリンド君のおかげだよ)

 

 少なくとも、琴乃はともかく佐久夜の協力を得る事が出来たのはリンドのおかげ。

 その感謝の気持ちを込めて美由紀は夕食を作り、何時ものように自身が箸を使ってリンドに食べさせる。

 

「はい、リンド君。あーん」

 

「あーん。んっ……美由紀さんの料理もやっぱり美味しいですね」

 

「家では家事全般を私がしていたからね。そう言えば、前はこの家に琴乃さんが住んでいたらしいけど、私とどっちが美味しく感じた?」

 

「う~ん……どっちがとかは比べられませんよ。琴乃お姉さんには琴乃お姉さんの。美由紀さんには美由紀さんの良さがありますから」

 

「そうだよね」

 

(何でだろう? 私、ちょっと残念に思ってる?)

 

 出来れば、琴乃よりも自分の方が美味しいと言って欲しかったと思う気持ちに美由紀は僅かに困惑する。

 そんな美由紀に何かを決意した顔をしたリンドが、真剣な眼差しを美由紀に向けながら口を開く。

 

「あ、あの美由紀さん!」

 

「な、何、リンド君?」

 

「僕にアシハラノクニの、いえ、美由紀さんの武術を教えて欲しいんです!」

 

「えっ? ……私の武術を?」

 

「はい! 今日のカグツチ様との戦いを見て、改めて美由紀さんから武術を教えて欲しいと思いました! この右腕が治ったら、どうかお願いします!」

 

 深々とリンドは美由紀に向かって頭を下げた。

 子供らしからぬ強い決意に満ちたリンドの姿に、美由紀は戸惑う。

 

「ど、どうして……武術を習いたいの? 興味本位とかじゃないよね?」

 

「……はい。僕は強くなりたいんです。逃がして貰う事しか出来なかった自分じゃなくて、今度は大切な人達を護れるようになりたいんです」

 

「あっ……」

 

(そうだ。リンド君はヒミコって言う、今のお兄ちゃん達の敵の人達に家族を……)

 

 リンドの事情を思い出した美由紀は悩む。

 武術を教える事で、リンドが無謀な事をしてしまうのではないかと危惧したのだ。

 

「……聞くけど、復讐の為じゃないよね?」

 

「……ヒミコ達の事は確かに、憎いです。でも……今は他に大切な人達がいます。だから、その大切な人達をヒミコや他の脅威から守りたいんです」

 

「っ!?」

 

 ドクンっと顔を上げたリンドの目を見た美由紀の心臓が跳ねた。

 

(な、何、今の? 何で私、胸が高鳴ったんだろう?)

 

 自身よりも幼い筈なのに、子供とは思えないリンドの決意に満ちた瞳に美由紀の心が揺らいだ。

 本来の美由紀ならば、『塔馬ヒカル』への強すぎる愛情で胸が高鳴る程の気持ちの揺らぎは起きなかっただろう。だが、別次元とは言え兄との一先ずの決着を迎えてしまった美由紀の心には大きな隙が出来てしまった。

 時間経過と共にその隙は消える筈だったが、リンドは見逃す事なく美由紀の心に自身を入り込ませた。

 やがて、美由紀は真剣な眼差しをリンドに向けながら頷く。

 

「うん。良いよ。でも、絶対に仕返しとかの為に振るったら駄目だからね……誰かを護るために武術を使ってね」

 

「はい! ありがとうございます!」

 

 アシハラノクニの武術を学べることに、年相応にリンドは喜ぶ。

 微笑ましそうに美由紀は喜ぶリンドを見つめる。

 

「それじゃあ、おやすみなさい、美由紀さん」

 

「うん。お休み。また明日ね」

 

 自身の部屋へと戻って行くリンドと分かれ、美由紀も自分が使っている部屋に入る。

 

「……私が、リンド君に武術をか」

 

 布団の上に座って美由紀は、自身の両手を見つめる。

 過ちを犯して一度は祖父の教えに背いてしまった自身が、誰かに武術を教える事に躊躇いはある。

 

(でも、リンド君は真剣だった。お兄ちゃんと和解できたのも、リンド君が協力してくれたから。私も出来るだけの事は頑張ろう)

 

 まだ、元の世界に戻った時に対する答えこそ出ていないが、それでも美由紀は前に歩く気持ちを持てるようになった。

 そういう気持ちを抱く切っ掛けを作ってくれたリンドに感謝しながら、布団の横に置かれている木製のコップに淹れられている水を飲んで美由紀は横になる。

 

(……んっ……何だか今日はちょっと暑いかも)

 

 布団の中で美由紀は火照る肢体を動かす。

 

(そう言えば今日は、お仕置きがなかった……そのせいかな?)

 

 火照る肢体と頭をぼんやりさせながら、美由紀は考える。そんな美由紀の耳に……。

 

『着替えて』

 

 何処からともなく声が届いた。

 

(着替える? 何に?)

 

 やけに耳に残る声に美由紀は問い返した。

 

『アシハラノクニの服にだよ。ほら、枕の上を見てみな?』

 

 言われて美由紀は横になりながら枕の上を見てみると、何時の間にか其処には木箱が置かれていた。

 

「……こんなの……さっきまでなかったのに? もしかして……夢?」

 

『そうだよ。これは夢だよ。その証拠に中を開けてみて』

 

 美由紀は声に従って木箱の蓋を開けてみる。

 すると、中には綺麗に折りたたまれた、美由紀が此方に来た時に着ていた白のブラジャーとショーツ、そして大きめのピンクのバスタオルが入っていた。

 それを見た美由紀はますますこれは夢だと認識していく。

 

(だって、下着は制服と一緒に入れてて、こんな木箱に仕舞っていないんだから。それにこの世界にバスタオルなんてないはずだし……)

 

 少しぼんやりしながらも美由紀は布団から起き上がり、着ている寝間着を脱いでブラジャーとショーツを穿いて行く。

 久々にブラジャーとショーツを纏う美由紀だが、感慨と言うものは感じずに、程よい大きさの美乳をブラジャーで隠し、魅力的な臀部もショーツで覆う。

 最後に残されたバスタオルを身体に巻いて、自身の肢体を覆い隠す。状況的に考えれば湯上りのような姿だが、勿論温泉に行く為の姿ではない。

 

(な、なんで私、夢だからってこんな恥ずかしい格好をしてるんだろう?)

 

 バスタオルを纏い、その下は下着しか着ていない事実に美由紀の顔は羞恥で染まる。

 

『ちゃんと着たね。じゃあ、お礼をする時間だよ』

 

「お礼? ……誰に?」

 

『フフッ、一人しかいないよ。ずっと美由紀さんが恥ずかしいお仕置きをさせていた相手だよ。まだ、ちゃんとお礼はしていないでしょう?』

 

(……そうだよ。私、まだリンド君にお礼をしていない)

 

 ただお礼の言葉を述べるだけではなく、もっと明確な形でお礼をしなければと美由紀は認識(・・)する。

 僅かにぼんやりしながらも確りと身体に巻いているバスタオルを押さえながら美由紀は部屋から出て、リンドが眠っている部屋に向かう。その間にも、耳元で声が聞こえて来る。

 

『夢なんだから、どんな願いでも叶えてあげてね。これまで現実でも恥ずかしいお仕置きをされていたんだから、夢の中ならもっと恥ずかしい事をしても良いでしょう?』

 

(……う、うん……はぁっ、はぁっ……恥ずかしい事をされても……良いよ)

 

 夢の中でお礼をするという矛盾を認識できず、美由紀は一歩一歩、歩く度にこれまでの淫靡なお仕置きで味わった快楽を思い出して頬を上気させる。

 本人も気付かない内に内股を擦り合わせ、バスタオルの下ではブラジャーを押し上げるように立ってきた乳首で一部盛り上がり、秘所を隠すショーツは一部が濡れ始める。

 美由紀は気が付いていないが、既にリンドが発する無臭の『媚香』と『思考を鈍らせる』空気が家中に充満している。

 リンドの部屋を中心に発生している空気を、向かっている美由紀は自ら吸い込んで行き、ほんの僅かな距離を歩いただけなのに発情してしまう。

 

「はぁ♥ はぁっ♥ ……んっ♥」

 

 漸くリンドの部屋の前に辿り着いた時には、既に美由紀の頬は真っ赤に染まり、艶やかな吐息を吐いて欲情していた。

 穿いている下着は欲情した事で分泌された愛液によって大きな染みを広げている。腰をモジつかせながら、美由紀は引き戸に手を掛ける。

 

『その先で起きる事は夢だけど、これは忘れないでね。この夢は、何時か現実になるかもしれない夢だよ』

 

(現実に……なる夢?)

 

 意味が分からずに美由紀は首を傾げる。

 鈍った思考ではよく考える事が出来ない。だが、確かに美由紀の心にその言葉は刻まれた。

 引き戸に掛けた手が動き、横に扉が移動する。

 同時に部屋の中から既に充満していた雄の臭いが開いた引き戸の隙間から漏れ出て、美由紀の鼻腔を伝って雌としての本能を目覚めさせる。

 

「ああっ♥」

 

 きゅんと鳴いた下腹部によって、美由紀の雌の本能が疼き悟った。

 この引き戸の先に居る雄が、自身を狙っている事を。今ならまだ引き返せると、僅かに残った美由紀の理性が訴える。だが……。

 

(これは夢なんだから。それにお礼をしないと)

 

 周到に用意された雄の罠の前に、美由紀の理性は敗北した。

 引き戸を開けて美由紀は、雄の臭いが充満している部屋の中に足を踏み入れた。後ろ手で引き戸を占めて、前を見てみると……。

 

「フフッ、そんな恥ずかしい格好で僕の部屋に何の用ですか、美由紀さん?」

 

 固定されている右腕を首から下げた布で吊るしている以外に、一糸纏わずに胡坐をかいて布団の上に座っているリンドが嗜虐的な雄の笑みを待ち構えていた。

 その股間では部屋の中に雄の臭いを充満させている元凶である剛棒が、涎を垂らすかのように鈴口からカウパー腺を溢し、雄々しく隆起していた。

 

「んあっ♥ ……はぁっ♥」

 

 これまで温泉に一緒に入る時やお仕置き時に見たことがある剛棒だが、一段と雄々しい姿に発情し切った美由紀は惹かれる。

 スルリと身体に巻いていたバスタオルを床に落とし、美由紀は自らの下着姿をリンドに晒す。

 美乳を隠す筈のブラジャーは、ハッキリと分かる程に二つの乳首が浮き出ていて、秘所を隠すショーツには大きな染みが広がっていた。

 リンドと言う雄の前で発情している事が分かる肢体を晒した美由紀は、煽情的に肢体を揺らしながら歩き傍に近づく。

 

「リ、リンド君にお礼がしたいの……その……何かお願い事はあるかな……はぁっ♥ わ、私に出来る事だったら叶えてあげるからね♥」

 

「本当ですか? 美由紀さんは口にした事を中々守ってくれませんでしたよね?」

 

「そ、それは……お兄ちゃんの事だったから……それ以外だったらリンド君のお願いは叶えてあげる」

 

「じゃあ、美由紀さん」

 

 布団からリンドは立ち上がり、美由紀と向かい合う。

 そのまま迷うことなく左手を伸ばして、ブラジャーに覆われている美由紀の胸に触れて円を描くように弄り回す。

 

「ああっ♥ んあっ♥」

 

 胸を触られても嫌がる素振りを見せずに、美由紀は熱い吐息を溢して嗜虐的な雄としての笑みを浮かべているリンドに濡れた瞳を向けた。

 

「美由紀さんのこの鍛え抜かれた肢体を今夜、僕の好きにさせて下さい。その代わりお仕置きの時のように、途中で止めたりしません」

 

「んぅっ……止めたり……しないんじゃ……」

 

「ええっ、最後までイカせてあげますね」

 

「あうっ♥ んあぁぁっ♥」

 

 弄りまわされる右胸から感じる性的快感に、美由紀は喘ぎ声を洩らした。

 ブラジャー越しとは言え、これまで受けて来たお仕置きによって開発された性感と大量に吸い込んだ思考を鈍らせ発情を促す空気で、美由紀の性感は高まり、直接胸を晒されているほどに感じていた。

 リンドの手は的確にブラジャー越しでも美由紀の感じる部分を弄り回し、内側に隠されている乳首が更に固くなって押し上げている。

 

「あっ♥ はぁっ♥ あぅ、うぅん♥ リ、リンド君……わ、分かったから……お、お礼を初めて良いよ♥」

 

「じゃあ、美由紀さん。始まりの合図として、美由紀さんから僕に口づけをして下さい」

 

「く、口づけ!?」

 

 発情していながらも美由紀は戸惑った。

 美由紀にとって誰かと口づけをするのは、初めて。年端もゆかない子供を相手にしても良いのかと悩む。

 更に脳裏に恋心を抱いている兄の姿が浮かび上がる。だが……。

 

(これは夢だもの……良いよね、お兄ちゃん)

 

 夢と言う認識に置かれている美由紀は、熱い吐息を溢しながらリンドの口に向かって自らの唇を近づける。そして……。

 

「んっ♥」

 

 美由紀は躊躇うことなく自らの唇をリンドに押し当てたのだった。




次回は遂に美由紀の処女喪失です!
因みに青龍編は八割方完成していますので、前編の投稿は早い予定です。

アマテラス、佐久夜、琴乃の妊娠について。

  • 琴乃が堕ちた段階で孕ませる
  • 四聖の社全て攻略後に孕ませる
  • サヨ関連終了後に孕ませる
  • イザナミも加え、四人そろって孕ませる
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