IZUMO2〜鬼畜ショタ性記〜 作:イズモ
「じゃ、じゃあ……お姉ちゃん帰るね」
「うん、また明日ね、佐久夜お姉ちゃん」
夕暮れが照らす中、少年と佐久夜と家の前で別れの挨拶をしていた。
(うぅっ……本当は泊まりたいけど……オマンコが疼いて我慢できなくなっちゃうよ♥)
本来ならば今からでも母であるアマテラスに外泊できるかどうかを尋ねたいのだが、父親であるカグツチが悪霊軍の討伐遠征に向かっている以上、外泊許可を貰える可能性は低い。
何故ならば少年が暮らしている家は、元々は里の外から訪れた者達が一時的に里で過ごす為の場所でもあるので佐久夜が暮らしている屋敷と比べれば守りが圧倒的に弱いの。
事情が事情なので佐久夜が過ごす事は許可されているが、本来ならば護衛の巫女達が暮らしている屋敷にいるべきなのだ。
最もそれ以上に、これ以上少年と一緒に過ごしていたら我慢できなくなってしまうと佐久夜は感じていた。最後の一線を越えてしまわない為に、佐久夜は屋敷へと戻って行く。身体の奥で昂ぶる熱を感じながら。
(フフッ、大丈夫だよ、佐久夜お姉ちゃん。もうすぐアマテラス様と同じように抱いてあげるよ)
2日前のアマテラスの肢体の感触を思い出しながら、少年は自分以外誰も居なくなった家の中へと戻る。
そのまま囲炉裏に置かれた薪に火を点けて、家の中を明るくした。その気なれば術で家の中を照らす事も出来るが、アマテラスと佐久夜を含めた里の者達には力の無い子供と思わせている状況では使えない。
故に静かに囲炉裏の前に座り、少年は待ち人を待つ。
(繋がりから伝わってくる感じだと、間違いなく今日戻って来るはずだ。なら、待っておかないとね)
やがて、里の家屋から明かりが消え始め、警護の者達以外が寝静まった頃、少年の待ち人が遂にやって来た。
「………お帰り、『
少年の呼びかけに応じるように、音もなく裾の先に桃の花の刺繍が入っている着物と思わしき桃色の袴を穿いた腰の辺りまで届く紫色の髪の美女が姿を現した。
「ただいま戻りました、
現れた女性は少年の傍で三つ指をついて深々と頭を下げながら挨拶をした。その声音には隠しきれない愛情が溢れていた。
挨拶を終えるとゆっくりと桃花と呼ばれた美女は顔を上げて、改めて少年の顔を見ようした瞬間、少年の顔が近づき桃花の綺麗な唇に少年の唇が重なった。
「んっ! ……んんっ♥」
一瞬驚いた桃花だが、すぐに表情をうっとりさせて口内に入って来た少年の舌に自身の舌を絡ませる。
「ちゅ、んむっ♥」
触れ合うような口づけではなく、互いに舌を絡ませ唾液を交換し合う。
少年の手が着物越しに胸に触れても桃花は嫌がらず、寧ろ直接触れて欲しいと言うように襟を緩めて手を入れやすくする。
桃花の願いを叶えるように少年は着物に手を入れて、その下に隠されている美乳を揉む。
「ああっ♥ だ、旦那様っ♥」
「フフッ、まだ張っていないね。
残念そうに呟きながら、今度は袴越しに桃花の下腹部に触れた。すると桃花の手が少年の手に重なり、心から幸せそうに告げる。
「此方は順調に育っています。私と旦那様の子が」
桃花は妊娠していた。
その体内では己の血を引いた新たな命が宿っている。そして宿った命の父親は、目の前にいる少年。
それはネノクニの常識を覆す重大事だった。
何故ならば桃花は人間ではなく、『精霊』と言う高位の存在。
本来『精霊』と人間の間に子供は出来ない。
特殊なケースで、偶然にも奇跡的に子供が出来てしまった事があるにはあるが、それは本当に奇跡の領分。
人間よりも高位に立つ存在が精霊なのだから。下位である人間と行為をしても子供が出来る筈が無い。
それがネノクニ、そしてアシハラノクニでの世界の覆しようのないルール。
だが、少年と桃花はそのルールを覆し、互いの血を分けた子を為していた。
(申し訳ありません、アマテラス様、カグツチ様……ですが、もう私は旦那様とこの子を何よりも優先してしまうのです)
少年がアマテラスとその娘である佐久夜に不埒な行ないをしている事は、桃花も分かっている。
そうなると分かっていながら、桃花はこの里に少年を連れて来たのだ。
「それで桃花。
「もう暫らくすれば来られると思います。旦那様のご指示通り、里に戻る前にお会いして、
「そう。ありがとう、桃花」
お礼を告げると少年は桃花の太腿の上に頭を乗せた。
それに対して桃花は嬉しそうに微笑み、愛おしさに満ちた目で少年を見ながら思い出す。自身の全てを変え、自らの永劫の番となった少年との出会いの日を。
遠くまで見渡せる見晴らしいの良い丘に、1人の少年が立って周囲を見回していた。
何かを探すように遠くを見ていた少年は、やがて広大に広がる深い森の方に目を向けた。
「……見つけた」
何かを捉えた少年は、嬉しさを隠せないような声音で呟いた。
彼が着ている服は所々焦げているばかりか、土汚れも多く、更には血の跡ような汚れまである。すぐ傍には革袋が置かれているが、此方も薄汚れて何日も旅をしたような状態だった。
事実、少年は旅をしていた。自らが住んでいた里を悪霊の軍勢に滅ぼされ、唯一生き残ったのは少年だけ。親族の力で何とか逃げおおせた少年は、ある目的の為に幼いながらも広大なネノクニを旅し、遂に目的の者が住んでいる場所を見つけ出した。
………ナセ。
「っ!? ………分かってるよ」
脳裏に聞こえて来た声と、自らの全身を駆け巡った衝動に少年はふらつき地面に手を着いてしまう。
滅ぼされた里から逃げおおせた後、少年はずっと声と衝動に襲われ続け、何時理性を失ってもおかしくない状態になってしまっていた。
それは少年に流れる血に施された呪縛に寄るもの。その呪縛に呑み込まれれば、何処かの人里を襲って呪縛を果たそうとしてしまう。
それは不味い。
(万が一、今のネノクニの神々と交流がある里とかだったら、僕の存在がバレてしまう……今後の為にもそれだけは避けないと)
少年は今のネノクニの神々と敵対するつもりはない。
故に一刻も早く呪縛を解かねばならないと思い、革袋を肩に背負って歩き出す。
広大に広がる森。足を踏み入れれば永遠に彷徨うと言われ、恐れる『妖やかしの森』に向かって。
『妖かしの森』。
この世界、『死者の世界』ネノクニには対を為す『生者の世界』アシハラノクニが存在している。
二つの世界は誕生と共に互いに交わる事無く存在していたが、十数年前に起きた世界の存亡をかけた戦が起きた時に、二つの世界が混じり合う事が起きてしまった。
その混じり合った場所の中心には、今もアシハラノクニの建物が存在している。
そしてその場所に不用意に人が近づけないようにする為に広がっているのが、『妖かしの森』。正確に言えば、『妖やかしの森』の中心に位置する場所に、アシハラノクニの建物が出現してしまったのだ。
『妖やかしの森』には、入った者の方向感覚を狂わせる力が森全体に張り巡らされていて、一度入れば簡単に出る事は出来ない。失敗すれば永遠に彷徨い続けるか、或いは力尽きて亡骸になるか。または、同じように彷徨っている悪霊に殺されてしまう恐ろしい森。
『妖やかしの森』には悪霊の他に、主であり結界を張り巡らせている精霊が住んでいるが、精霊は人全体の味方であって、個人の味方ではない。踏み入ったのならば、その者の責任であり、主である精霊は見守りはしても事情がなければ助けはしない。
何故ならば『妖やかしの森』そのものが、その精霊が施した試練の場でもあるからだ。
それは遥か昔から変わらない出来事の一つ。ネノクニの誕生と共に此方側に来て、『妖やかしの森』の主である精霊『
(……子供ですか?)
自らの力が張り巡らせている領域内で、悪霊が倒される気配を感知した桃花は其方に意識を向けた。
意識を向けて見れば、キノコ型の低級の悪霊を呪法で祓っているボロボロな服を着た少年が見えた。年端もゆかない子供が悪霊を倒している事に、桃花は疑問を抱かない。
ネノクニは戦乱の世界。幼い子供とは言え、才能があるのならば幼い内に戦い方を教えて悪霊と戦わせる里が存在している。現に現在のネノクニの神であるアマテラスは、幼い内に戦い方を覚えさせられて悪霊と戦い続けていた。
少年もその類なのだと桃花は察するが、其処には何の感情も抱かなった。桃花にとってそれは最早感情を抱くような類の出来事ではない。
二千年以上ネノクニで過ごし続けている桃花にとっては、幾度となく繰り返して来た出来事の1つに過ぎない。今更感情が揺れ動くような出来事ではない。
故に桃花は、少年から意識を逸らそうとする。だが……。
(………もう暫らく見ていても良いでしょう)
桃花自身も分からない何かが胸の内で動き、少年を注視する事に選択した。
単なる暇潰しか。或いは気の迷いか。それとも他に理由があるのか。
どちらにしても桃花は、見ず知らずの少年を見守る選択をした。
(……見られてるね)
襲い掛かって来る悪霊を勾玉を使った攻撃呪法で祓った少年は、自身を見つめる気配を感知していた。
だが、表面上はそれを悟られないように消えた悪霊の後に地面に落ちた『和玉』と『木玉』を回収して歩き出す。
(方向感覚を狂わせるだけじゃなくて、空間作用の力……この精霊は当たりだ)
信じられない事に少年は極短い時間で、『妖やかしの森』に使われている力の本質を悟っていた。
(精霊の居所も分かったし、空間作用の法則も分かった……だけど、もしこの精霊が僕と相性の悪い金属性か炎属性、或いは男性だったら不味い……なら先ずは女性か男性かだけでも確認しよう)
方針を決めた少年は、『妖やかしの森』の奥へと進んで行く。
方向感覚が狂わされ、同じ場所をグルグルと歩いているように思わせながら、時折襲い掛かって来る低級の悪霊と幾度も戦う。
やがて夕暮れに差し掛かる頃、川が流れる場所に辿り着き、疲れ切っていた少年は其処で休憩だと言うように川原に座り込んだ。
(低級とは言え、悪霊を苦も無く倒すとは……幼いながらも中々の実力のようです)
川原で休んでいる少年を、遠くから意識を向けて桃花は見ていた。
この時点で桃花は少年がただ迷い込んだ幼子ではなく、試練を受けに来た者だと察した。精霊が個人に力を貸す為には、精霊が課した試練を打ち破り、精霊を倒し『契りの儀式』を結ぶ必要がある。
或いは精霊が力を貸す事を認めるほどの何かを成し遂げた時のみ。
少年が『妖やかしの森』に訪れたのは前者だと桃花は察した。
(衣服に焼け焦げたところも見受けられる。考えられるとしたら、此処最近アマテラス様とカグツチ様とも戦を始めた悪霊の軍勢にいずこかの滅ぼされた里の者でしょうか?)
強力な悪霊が率いる軍勢が存在している事は、桃花も知っている。
だが、桃花はネノクニで最も神聖な地の守護も担う精霊。嘗て共に戦い、友人でもあるアマテラスとカグツチが戦っている事を知りながらも、その役目から離れるつもりはない。
無論、アマテラスとカグツチも桃花の役目を知っているので、協力を今のところ要請するつもりはない。何よりもアマテラスとカグツチには、桃花よりも強力な力を宿したネノクニの守護神である四聖獣が協力しているのだから。
自分が力を必要はないのだと成長したアマテラスとカグツチの事を思って誇らしさのようなものを桃花が感じていると、視界の先で少年が衣服を脱ぎ出し全裸になる光景が映った。
(っ!? なっ!?)
目に映った光景に桃花は動揺してしまった。
子供の裸など本来の桃花ならば、何も感じないが、少年の裸には目を逸らす事が出来なかった。
何故ならば少年の下腹部には、明らかに年齢と一致しないどころか大人の男性を遥かに超える肉棒と睾丸があったのだ。
(あ、あんなに大きくて太いものが何故あんな子供に!?)
何故かその少年の剛棒から桃花は目を逸らせなかった。寧ろじっくりと見つめ、本人も気付かずに無意識に頬を赤くしてしまう。
それは桃花本人も気付いていない変化の1つだった。精霊は『契りの儀式』以外で人間の男性と性行為をする事は無い。しかも、精霊が創り出す『精神世界』と言う特殊な空間での一時の出来事。
しかもその行為での本質は『親愛』と言う感情でのこと。
『精霊』は基本的に中立。善なる者、悪しき者。どちらにも組せず、自らを討ち破った者のみにその身を一時捧げ、契約が途切れるその時まで力を貸す存在。
最もネノクニと言う自分達が住まう世界の危機には、ネノクニの神側に立ってその力を貸す。
故に現実世界で精霊が契約もしていない相手に好意的な反応を示すのは、本来ならばあり得ない事の筈。
(んっ……)
意識の先で川に入り、水浴びをしている少年から桃花は目を離せなくなってしまう。
相手は異常な剛棒を持っているとは言え、明らかな子供だというのに。
更に桃花の変化は続く。無意識に着ている袴の内側で太腿を合わせて、擦り始めていた。
その間に少年は川から上がり、獲った魚を焼くために集めた薪を使って火を起こして焚き火を始めた。どうやら野宿するつもりらしい。
(け、賢明な判断ですね……私の森の中に戻ってしまえば、あの水辺には戻れないのですから)
例え川に沿って歩いても、気づけば川から離れて森の中を歩いてしまっている。
今居る場所にも悪霊はやって来るが、人は水が無ければ生きられない。同じ場所に戻って来れる保証もないのだから、水辺の場所で休むのは正しい。
服も洗い終え、獲った魚も食べ終えた少年は持っていた革袋の中から札のような物を取り出した。
(アレは悪霊祓いの札……なるほど。あの少年はやはり『術師』でしたか)
勾玉を使った呪法ばかり使用して戦っていてもしやと思っていたが、少年が『術師』であることに桃花は確信した。
(感じられる霊力は………アマテラス様に仕える巫女見習いか術師見習いと
もしやこの近くにあるアマテラス様の里の者なのでは桃花は考える。
(……いえ、あの少年が来てからもう半日ほど経っている。アマテラス様ならば自分に仕える者がこの森に来たとなれば、急いで連絡役を送ってもおかしくはない。それに服に焼けて黒くなったような跡もあるのですから……別の里の者でしょう)
ならばアマテラスの里に連れて行くわけにはいかない。
交流がない里の者は所詮余所者に過ぎないという考えが、このネノクニで当たり前の事なのだから。
更に言えば子供のフリをした間者の可能性もある。悪霊の甘言に乗って他里に忍び込み、その里を滅ぼしたという事も、ネノクニではよくあること。
その事を知っている桃花には、少年をアマテラスが治める里に連れて行くという選択肢はなかった。
(眠ったようですね)
悪霊払いの結界に護られながら、眠る少年を桃花は見つめる。
本来ならば今日は何も起きないだろうと思い、桃花も意識を向けるのを止めるべきだが……。
(………もう暫らく見守りましょう)
何故か桃花は意識を向けるのを止めなかった。
それは更なる変化。面識もない相手を、しかもこれから眠ろうとしている相手を見守るなど、本来ならばあり得ない行動。
だが、桃花は何故かその選択を取ってしまった。そして少年の口元が桃花に見えないように笑みで歪んでいる事に、桃花が気が付くことはなかった。
旧版では即座に桃花の下に向かったリンドですが、今回は事前情報無しなので慎重に行動しています。
次回は遂に一番最初の番を得る話になります。
アマテラス、佐久夜、琴乃の妊娠について。
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琴乃が堕ちた段階で孕ませる
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四聖の社全て攻略後に孕ませる
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サヨ関連終了後に孕ませる
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イザナミも加え、四人そろって孕ませる