※この作品はR-18です。

IZUMO2〜鬼畜ショタ性記〜   作:イズモ

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遂に佐久夜と一線を越えます。
感想、評価、お気に入り、アンケートありがとうございます。

今更ですが、アンケートのシュチュエーションをご説明します。

アマテラス編:神でありラスボスなので、先ずは服越しの胸愛撫までになります。
蔓編:拘束して、お腹が若干大きくなった桃花とのセックスを見せながら、卵子排出無しの自分から孕ませ懇願
琴乃編:ヒミコのせいで原作一年前にネノクニ来訪。アシハラノクニにも帰れず、里の少年の家に住む事になって、特殊なネノクニの楽器(意味深)を知り練習し出す。

因みに原作主人公とライバルキャラにはちゃんと相手がいて、ツクヨミ、凪(楓の転生体)、汀(ヤマタノオロチの転生体)の主人公とのエロはありません。


佐久夜編 後編

「じゅ、呪法! ファイアッ!」

 

 自らに向かって来る巨大芋虫に向かって、佐久夜は扇から火の玉を放って焼き尽くした。

 

「はぁ、はぁ……もう勾玉が……」

 

 扇に空いている穴に嵌め込む勾玉がない事に、佐久夜は顔を歪める。

 急がなければと全力疾走を続けて来たが、そろそろ体力の限界に近づいていた。膨大な霊力を身に宿す佐久夜ではあるが、それを扱う精神力には限界がある。

 現代日本人とは比べものにならないほどの身体能力を、見た目は華奢にしか見えない体に持っていても、佐久夜も大人達と比べればまだ子供なのだ。

 一先ず息を整える為に佐久夜は足を止めた。

 

「あっ……こんなに破れてる」

 

 ガムシャラに森の中を走ったせいで、佐久夜の着ている巫女服は所々破れていた。

 緋袴は大きく破れて太腿が露出し、白衣も破れていたり、呪法の影響で黒く焦げている部分もある。更に全力疾走と戦闘を続けたせいで佐久夜は汗まみれになっている。

 だが、今の佐久夜はそんな事を気にせず前に足を踏み出そうとし……。

 

「うわあぁぁぁぁぁっ!」

 

「今の悲鳴!? あっちね!」

 

 佐久夜は悲鳴が聞こえて来た方に向かって走り出す。

 その先には巨大なキノコに襲われて、地面に尻持ちをついている少年の姿があった。

 

「いた!」

 

「さ、佐久夜お姉ちゃん!?」

 

 少年も佐久夜に気がついて顔を向けた。

 その隙を逃さず、巨大なキノコ型の悪霊が少年にのしかかろうとする。

 

「させない!」

 

 残り少ない霊力の全てを込めた扇の一撃が、悪霊を切り裂いた。

 消滅して勾玉を悪霊が残すのを確認した佐久夜は、残心を解き、驚いて固まっている少年を抱き締める。

 

「良かったあ。本当に良かったよぉ」

 

「お、お姉ちゃん……どうして?」

 

「迎えに来たんだよ。ごめんね、嘘をついたりして。本当にごめんね」

 

 嬉しさの余り目から涙を溢しながら、佐久夜は少年を強く抱き締める。

 少年の方も怖かったのか、佐久夜に抱き着いて震えている。やがて落ち着いた佐久夜の全身を強い疲労感が襲う。だが、何時までも『妖かしの森』に居る訳にはいかないと自らを奮い立たせる。

 

「さあ、帰ろう。詳しい話は里に帰ってからね」

 

「う、うん」

 

 戸惑いながらも佐久夜に手を引かれて、少年は立ち上がる。

 これで一先ず安心と佐久夜が安堵感に包まれた瞬間……。

 

「ッ!? この妖気は!?」

 

 今まで相手にしてきた低級の悪霊など目では無いほどの強大な気配が、自分達に近づいてるのを佐久夜は感知した。

 

「中級? うぅん、上級の悪霊!? どうしてそんな相手が!?」

 

「さ、佐久夜お姉ちゃん?」

 

「あ、だ、大丈夫だからね」

 

 不安そうにしている少年を安心させるように佐久夜は宥めた。

 

「この森は迷いの森なの。それを利用して逃げれば大丈夫だから」

 

 少年の手を引き、佐久夜は森の中を進んで行く。この森の特性を利用すれば逃げ切れると佐久夜は確信していた。だが……。

 

(どうして!? どうして!? 追って来れるの!?)

 

 気配は明らかに佐久夜達を追って来ていた。

 

(そう言えば、桃花さんとも会っていない)

 

 今更ながら『妖かしの森』の主である精霊桃花と出会えていないことに気がつく。彼女と佐久夜は面識があるのに、今も高位の悪霊が出現したのにその姿を見せないという事は……。

 

(どうしよう。もう私の霊力も少ないし、勾玉もさっきの悪霊を倒したときに手に入れた和玉しかない)

 

 和玉は攻撃系ではなく、治癒系の勾玉。

 直接戦闘には役に立たない。どうすれば良いのかと佐久夜が少年の手を引いて必死に逃げていると……。

 

「佐久夜お姉ちゃん……胸が熱いよ」

 

「えっ?」

 

 言われて佐久夜は気がつく。

 少年の内に眠っていた膨大な霊力が、何かに鼓音するかのように目覚めかけている事に。

 

「一体何が起きて」

 

『見つけたぞ!!』

 

「ッ!?」

 

「わぁっ!?」

 

 突然背後から佐久夜と少年の頭上へと何かが横切り、黒い羽根をまき散らした。

 身構える佐久夜の視界に先には、木の上に降り立つ影があった。修行僧のような僧服を纏い、右手に棒を持ったカラスのような顔をした悪霊。背中に生えている黒い翼を広げながら、佐久夜と少年を見回していた。

 

「烏天狗!?」

 

 悪霊の正体を悟った佐久夜は叫んだ。

 だが、烏天狗の悪霊は佐久夜になど構わず、左手の親指と人差し指で挟んである宝珠の反応を確かめるように2人にそれぞれ向ける。

 

「一体何を?」

 

 烏天狗の行動の意味が分からず、警戒しながら佐久夜は相手の行動の意味を探ろうとしていた。

 しかし、探る必要は無かった。突然、佐久夜が背後に庇っていた少年が、胸を押さえながら地面に膝をついたからだ。

 

「うぅ、熱い……熱いよ」

 

「ど、どうしたの!?」

 

『フハハハッ! そっちか! そっちの小僧がそうなのか!』

 

「何を!? 一体何をしたの!?」

 

 少年の突然の不調が烏天狗の仕業だと思った佐久夜は問い質した。

 その問いに烏天狗は上機嫌に答えだす。

 

『我は何もしていない。ただこの宝珠に小僧が鼓音しているだけの事よ』

 

「鼓音って……もしかして貴方がこの子の里を!?」

 

『確かに、我も加わりかの里を襲った。だが、我は配下の1人としてだ。滅ぼす事を決めた首魁は、ヒミコだ!』

 

「ヒミコ?」

 

『そうだ。今の我ら悪霊の首魁。その者の名こそ『ヒミコ』。奴はその身に宿す強大な力で我ら悪霊を屈服させ、従えさせていた』

 

 烏天狗の声には、僅かに恐れが混じっていた。

 一方、佐久夜は驚いていた。まさか、こんなところで父と母が戦っている敵の首魁の名を知る事になるとは思っていなかったのだ。悪霊を統べて、力ある者達を次から次へと自身の力に変えていく存在としか佐久夜は知らなかったからだ。

 しかし、驚くのはそれだけではなかった。寧ろ此処からが本番だった。

 

『だが!』

 

 烏天狗は恐れを振り払うように、それ以上の激情を持って叫ぶ。

 

『『ヒミコ』は我らを侮辱した! 何が『救世主を呼ぶ』だ!? 我らは何の為にかの一族と戦わされたのだ! ただの手駒か!? 許さん! 許さんぞ、ヒミコ!!』

 

「……救世主を呼ぶ?」

 

 余程怒りを覚えているのか、最早烏天狗は冷静さを失いこの場にはいない相手に怒りと憎悪を撒き散らしていた。

 しかし、その怒りと憎悪に満ちた視線は、胸の熱さで苦しんでいる少年に向けられる。

 

『小娘。その小僧を渡せ。さすれば見逃して……ん? 貴様の顔? 何処かで?』

 

「(不味い!)……飛鳥の舞!」

 

 正体に気付かれる前にと、佐久夜は扇を放った。

 その扇を手に持った棒で烏天狗は振り払った。

 

『そうか! 思い出したぞ! 貴様! アマテラスとカグツチの娘だな!?』

 

(気付かれた!)

 

『道理で宝珠が反応せぬはずだ。かの一族の生き残りは貴様らが守っていたのか!』

 

「に、逃げないと! もう一回! 飛鳥の……」

 

 今は戦っても勝てないと判断した佐久夜は、もう一枚の扇を投げてけん制しようとする。

 だが、烏天狗は俊敏な速さで一瞬にして佐久夜の前に移動し、握っている棒の先を鳩尾に叩き込んだ。

 

「ゴフッ!! ゲホッ!」

 

「さ、佐久夜お姉ちゃん! こ、この!」

 

 胸の熱さに苦しみながらも、お腹を押さえて苦しんでいる佐久夜を守るように少年は立ち塞がった。

 それに対して烏天狗は残忍な笑みを浮かべて、右手に持っている棒を離すと、少年の首を掴んで持ち上げた。

 

「グゥッ!」

 

『ハハッ! 弱い弱い! 所詮、かの一族の血を引いていると言っても、所詮はただの小童に過ぎんと言う事か? だが、そんな貴様にも使い道はある』

 

 烏天狗は足をばたつかせて暴れている少年に、左手に持っている宝珠を近づける。

 次の瞬間、佐久夜の視界の中で宝珠が光り輝き、少年の身体から膨大な霊力が鼓音するかのように目覚めた。

 

「ウワアアアアアアア!!」

 

『おおおっ!! 素晴らしい! やはり! やはりそうだったのか!!』

 

「い、一体……グゥッ、な、何が?」

 

 苦しみながらも佐久夜は頑張って立ち上がった。

 烏天狗はそれに気がつき、歓喜に包まれた顔をして振り返る。

 

『ふははははは! 今までこの小僧! イザナギとイザヨイと共に『世界の理を紡いだ一族』の末裔を良く守ってくれていた! おかげで我は知識を得たぞ! 世界の理の知識を!』

 

「……世界の理を……紡いだ……一族?」

 

『何だ? 知らなかったのか? いや、この歳の小僧が自らの一族を知るのは無理か。そうだこの小僧こそ、このネノクニとアシハラノクニの世界の理が崩壊した時に、唯一理を修復する事が出来る一族の末裔よ』

 

 少年の一族。それは何らかの事情で世界が破綻しかけた時、破綻しかけた世界を修復する一族。

 その役割を担う一族故に、決して表には出てはならない。出たとしても身分を隠し、普通の人間を装っていなければならない。

 

「そんな人達がいるはず……」

 

『いるのだ! その証拠がコレだ! はぁっ!!』

 

 烏天狗が左手を勢いよく振るった。

 同時に地中から黒い靄のようなものが吹き上がった瞬間、靄の中からキノコや芋虫のような悪霊が現れた。

 

「う、嘘……悪霊を生み出した」

 

『す、素晴らしい。これが我ら悪霊が世界から現れる真実。それを……それを我が成し遂げた! そうだ! 最早ヒミコなど悪霊の長ではない! この我こそが真の悪霊の長! いや神となったのだ! ふははははっ!!』

 

 絶大な力を得たことで、烏天狗は上機嫌になる。だが……。

 

「うぅぅっ!」

 

 小さな手が烏天狗の左手にある宝珠に伸びた。

 

『き、貴様!? 何を!?』

 

「あっ!」

 

 少年は苦しみながらも必死に手を伸ばし、指先が宝珠に触れる。

 

「お、お姉ちゃんを……助けて!」

 

『なっ!? 貴様! ヌォッ!!』

 

 少年の願いに応じるように宝珠は輝き、光が溢れて周囲を包む。

 

『ぐあああああっ!!』

 

「うわあああああっ!!」

 

「だ、駄目ええぇぇぇ!!」

 

 佐久夜は必死に手を伸ばすが、光は烏天狗が生み出した悪霊達も飲み込んで消え去った。

 その光は佐久夜も包み、何か温かいものに包まれて意識は遠退き、佐久夜は気絶した。

 

 

 

「んぅ……っ! 此処は!?」

 

 意識が目覚めた佐久夜は慌てて起き上がる。

 何時の間にか夜になっていたのか、森を月明かりが照らしている。だが、直前までいた場所と変わっている事に佐久夜は気がつく。

 

「川の流れる音?」

 

 視線を向けてみると川が流れていて、佐久夜は其処から近い芝生に寝かされていた。

 

「……そうだ! あの子は!?」

 

 烏天狗に捕まっていた少年の事を思い出し、佐久夜は周囲を見回す。

 しかし、すぐに安堵した。何故ならば少年は彼女のすぐ横で寝かされていたからだ。少年を確認した佐久夜は感極まって強く抱き締める。

 

「良かった。良かったよ」

 

「……気がつかれましたか、佐久夜様?」

 

「誰!?」

 

 背後から聞こえて来た声に、眠る少年を守るようにしながら佐久夜は振り返った。

 だが、すぐに安堵の息を吐く。声を掛けて来たのは、佐久夜も知っている相手。『妖かしの森』の主である精霊桃花だったからだ。

 

「桃花様」

 

「はい。お助けに行くのが遅れてすみませんでした。私の方にもあの烏天狗の悪霊の配下の悪霊達が襲い掛かって来て、倒すのに手間取っていました」

 

「そうだったんだ」

 

 知り合いなだけに佐久夜も、桃花が直接的な戦闘能力が低い事を知っている。

 いや、それよりも何よりも……。

 

(桃花様の事を忘れていたから)

 

 絶対に口には出来ないと佐久夜が思っていると、桃花の視線が少年に向けられた。

 

「それにしてもその少年……恐ろしい力を持っていますね」

 

 口調こそ警戒するみたいだったが、何故かその声音は興奮を堪えているかのようだった。

 

(むぅっ!)

 

 何故か嫌な予感を感じて、佐久夜は桃花の視線を少年から遮るように身体を動かす。

 残念そうにしながらも、何処となく桃花は勝ち誇っているような雰囲気を発していた。

 

(桃花様。何かちょっと変わったような?)

 

 とは言っても、最後に佐久夜が桃花と会ったのはだいぶ前。戦争が始まってからは全く会っていない。

 だからかなと思いながら、佐久夜が視線を向けてみるとお腹の前に手を翳しながら桃花が口を開いた。

 

「佐久夜様」

 

「は、はい!」

 

「今日は夜分遅いので此処でお休み下さい。夜道は危険ですので」

 

「あっ、でも悪霊とかは」

 

「ご安心下さい……信じ難い事ですが、この『妖かしの森』に入り込んでいた悪霊の全てが……消滅しました」

 

「っ!? 嘘」

 

 信じ難い事実に佐久夜は声を洩らすしかなかった。

 ゆっくりと桃花は、佐久夜に見えるように左手に宝珠を出現させた。その宝珠は佐久夜も知っている。

 あの烏天狗が持っていた宝珠。こうして落ち着いて見てみると、淡く虹色に輝いているのが分かった。そしてその内にあるのは……。

 

「それ以上はいけません」

 

「っ!? ア、アレ、私」

 

 見てはいけないと言うように桃花が左手を握って宝珠を隠すと、佐久夜は自身の頭が混乱しているのを自覚した。

 

「これは正しく世界の理が内包された物なのでしょう。この宝珠の力を使えば、一時的に世界の理を揺るがす事も可能。その力を使い、この『妖かしの森』に潜んでいた悪霊は一掃されたに違いありません。更に言えば佐久夜様。貴女の傷も癒やしてくれたみたいですね」

 

「えっ!? ……あっ。本当だ」

 

 木に引っ掛けたり、悪霊達との戦いで負った傷が全て無くなっていた。

 それを成したのが誰なのかを悟り、佐久夜は振り返って眠る少年の頭を愛おしそうに撫でた。この時、佐久夜は気がついていないが、背後にいる桃花の笑みが引きつっていた。

 

(フフッ、私の方がずっとその方を理解しているのですよ、佐久夜様)

 

 出来る事なら自身の手で今すぐ介抱したい。そんな欲求が桃花の脳裏に過ぎるが……。

 

(それは旦那様が望まれない事。我慢するしかありません)

 

 このままでは我慢し切れなくなりそうだと判断した桃花は、用件を終わらせる為に話を進める。

 

「ですが、その力は大変危険な力です。この宝珠は今のところ私が預かり、後にアマテラス様にお渡しいたします」

 

「はい。桃花様。宜しくお願いします」

 

 佐久夜とてあの力が危険な事だと言うのは分かる。だが、その力を使う為には少年と宝珠が揃わなければならない事は明らか。どちらか片方を引き離して置けば問題は無い。

 

「では、今宵は此処でお休みください。明日の朝、里まで私がお連れ致します」

 

 用件は済んだと言うように桃花は空に舞い上がり、佐久夜の前から去って行った。

 ……自らのお腹を大切そうに擦りながら。

 残された佐久夜は、川のせせらぎを聞きながら眠る少年の頬を一人撫でる。安らかな寝顔に見えるが、佐久夜の目からは明らかに少年は変化していた。

 それは霊力。眠っていた霊力が完全に目覚めてしまっていた。

 

「……ごめんね。お姉ちゃんが嘘をついたばかりに、こんな危ない目にあって。駄目なお姉ちゃんだよね」

 

 何時か嘘がバレてしまうのは分かっていた。

 

「それなのにまだ大丈夫だなんて思っていて」

 

 こんな結果を招いてしまったのは自分だと佐久夜の中で罪悪感がどんどん募っていく。

 今にも泣きだしそうな顔で少年の頬を大切そうに撫でていると……。

 

「うぅん……さ……佐久夜お姉ちゃん?」

 

「気がついた! うん! お姉ちゃんだよ!」

 

「僕は……そうだ! お姉ちゃん! あの悪霊は!?」

 

「悪霊はもういないから安心して」

 

「……そうなの?」

 

 不安そうにしながらも少年は起き上がり、周囲を見回す。

 そんな少年を安心させるように佐久夜は抱き締める。少年も強く抱き締め返し、身体を震わせながら謝罪した。

 

「ご、ごめんなさい。こんなところに僕が来たから、佐久夜お姉ちゃんも危ない目に」

 

「うぅん。良いんだよ。だって、私が嘘をついていたのが悪いんだから……恥ずかしかったから言えなかったけど、お姉ちゃんが飲ませていた液体はね。女の子が気持ちよくなると勝手に出ちゃう液体なの」

 

「そ、そうなの?」

 

「うん、そう。その証拠にね」

 

 佐久夜は少年の右手を持って、破れて太腿が露出している緋袴の間から手を入れさせる。

 

「ほら、濡れてるでしょう♥」

 

「ほ、ほんとだ」

 

 佐久夜の言う通り、少年の手には濡れた下着の感触があった。それを更に確かめるかのように佐久夜の秘所を下着越しに触れて来る。

 

「あっ♥」

 

「ご、ごめんなさい!」

 

「……い、良いよ……だって、お姉ちゃんが毎日触らせていたんだから……癖で動かしちゃうよね♥」

 

 寧ろもっと触れと言うように、佐久夜は腰を動かして少年に手に積極的に触れさせる。

 佐久夜の動きに応じて少年も、手を動かし、下着越しに佐久夜の秘所を撫でまわしていく。

 

(んっ♥……気持ち良いけど……何かもどかしいよ……んぅっ♥)

 

 現代日本と違い、ネノクニの服飾技術も弥生時代ごろで止まってしまっている。

 故に下着の類も厚い生地で作られている。今更になって佐久夜は、少年にいけない事をするのは下着を脱いでしていた事を思い出す。

 

(だ、駄目……もどかしくてどうにかなりそう……)

 

 佐久夜本人も気がついていない事だが、今その身体はこれまでにないほどに昂ぶっていた。

 半日以上戦闘を続け、更に危うく命も失いかけた。神の娘とは言え、佐久夜は次代に血を繋げなければならない。

 それ故に人間が持っている生存本能が昂ぶりに昂ぶり続けている。加えて、佐久夜は毎日のように勉強と評して少年の大人顔負けの肉棒と幾ら出しても萎えない底なしの精に触れ続けた。止めに佐久夜は少年に流れる血の強大な力を知り、その一端を目の当たりにしてしまった。

 最早佐久夜の雌としての本能が、少年を番(つがい)の雄として認めてしまったのだ。

 今後いかなる男子が現れても、佐久夜の雌としての本能は少年以外に反応しないように認識させられた。

 

「……佐久夜お姉ちゃん」

 

「んぅっ♥……な、何?」

 

「僕強くなりたい。佐久夜お姉ちゃんをどんな悪霊からでも守れるぐらいに!」

 

(……ああ♥……もう私、耐えられない♥……この子の事が好き♥ 大好き♥)

 

 抗えぬ衝動に駆られて、佐久夜はその魅惑の唇を少年の唇に自ら押し付けた。

 

「ん、ちゅっ♥……んんっ………んふっ……」

 

 最早幾度もしているが、今までのどれよりも深い口づけ。佐久夜と少年は自然と舌を絡め合い、唾液を交換し合う。

 

「ちゅっ♥ んん……ちゅぅ……」

 

 一頻りしてある程度満足したのか、やがて佐久夜から唇を離した。

 そのまま名残惜し気にとめどなく溢れる愛液で濡れ切った下着を最後に少年の手に触らせる。

 

「んぁっ♥……これまでの勉強の本当の意味を教えてあげるね♥」

 

 軽い口づけを少年の唇にして、佐久夜は立ち上がる。

 そして緋袴を支えている帯を解き、下半身を露出させる。更に上半身に羽織っている白衣も開いて地べたに落とす。

 ゴクリと唾液を飲んでしまった少年の前で、佐久夜は遂に下着も外して、その未熟ながらも神々しい裸身を月明かりで照らしながら全て晒した。

 月明かりに照らされて輝く白い肌。まだ成長途中でありながらも見るだけで柔らかそうだと分かる豊満な胸。

 そして雄を興奮させるような甘い蜜のように輝き、股の間から太腿を通って足先に向かって流れる愛液。秘裂に生えている髪と同じ色の陰毛。恥ずかしそうにしながらも、これから始まる事に期待を隠せていない表情。

 全てが少年を魅了して仕方がなかった。

 

「見て……今日沢山戦って、森の中を走って細かな傷が出来てたのに、全部治ってる。君が治してくれたんだよ」

 

「僕が?」

 

「そう……だからお姉ちゃんは勉強の本当の意味を教える事にしたの……その為に、君も脱いで」

 

「う、うん」

 

 戸惑いながらも、少年は佐久夜の前で服を脱いでいく。

 華奢な体格。まだ本当の成長期を迎えていないのか、現代日本で言えば小学生四年生から五年生ぐらい。

 最も現代日本人に比べれば、ネノクニの子供の方がずっと力も体力もある。改めて目にする少年の体格に、こんな子供に性的な事をしているという背徳感を感じて、佐久夜の内で歪んだ愉悦が走った。

 だが、華奢な体格でありながらも一角だけは大人顔負けの個所があった。

 

(あっ♥ 凄く固くなってそそり立ってる♥)

 

 少年の股間から反り返るように立っている肉棒。大人顔負けのそれは、佐久夜の雌としての本能を疼かせて仕方がなかった。

 本来ならば、少年がその肉棒を手にするのは成長期を迎え終えた後になる筈だった。だが、ヒミコが少年の一族を滅ぼしてしまったので、最後の生き残りである少年は早急に次代へと繋がる子を為さなければいけない宿命を背負った。

 その為に肉棒とそれを支える二つの睾丸が呪縛によって急速に成長変異させたのだ。桃花を孕ませたところで、一度成長変異したものは戻らない。少年は幼くして女殺しの魔性の肉棒を得た。

 そして極上の女である佐久夜を前にして、カウパー線を垂らして肉棒は雌を魅了する。

 

「はぁ、はぁっ……先ずは濡らしておかないとね♥ お姉ちゃんに任せて♥」

 

「う、うん」

 

 あくまで主導権を自分にあると言いたげに佐久夜は、少年の肉棒の前に自分の顔が来るように膝をついた。

 

「はぁー♥ 近くで見ると改めて大きいって分かる♥」

 

 普通なら眉を顰めるような雄臭い臭いが漂っているのだが、既に手コキを幾度も行ない、昨日は二度も未熟ながら口淫さえした。

 佐久夜にとって最早肉棒から漂って来る臭いは、興奮させる臭いでしかない。現に佐久夜の秘裂は早くいれたいと言わんばかりに愛液を溢し、その最奥にある子宮はきゅんと鳴っていた。

 今すぐにでもいれたいが、その為に必要だと言い聞かせて最初に亀頭の先からカウパー線を溢れさせている鈴口に唇を落とす。

 

「ちゅっ♥ れろ♥……ちゅぷっ♥……れろれろっ♥」

 

 口づけだけではもの足りないと言うように、佐久夜は唾液塗れの赤い舌を伸ばしてカリ首や裏筋を舐めてその味を堪能していく。

 

「す、凄い。佐久夜お姉ちゃんが僕の小股の棒を舐めてくれる」

 

「いわなひでぇ♥……はむっ♥」

 

「うわっ!」

 

 亀頭を咥えられた少年はその気持ちよさに思わず声を洩らしてしまった。

 一方、佐久夜も口に咥えて、自身の唾液塗れにして本番に入ろうとしたところで……。

 

(? 何時ものように美味しいけど♥……何かちょっと味が……)

 

 ほんの微か。本当に微かな味だが、少年の肉棒に関して詳しい佐久夜は肉棒の味に別なものが宿っているように感じた。

 それは術で身を清めた少年でさえ消し切れなかった桃花の残り香。そのほんの僅かな残り香を、佐久夜の雌は見逃さなかった。

 

(この味……嫌い!!)

 

 じゅるるるるっ……ぐぼっぐぼっ……

 

「うぅっ! 佐久夜お姉ちゃん凄いよ」

 

 いきなり激しくなった佐久夜の口淫に少年の腰は余りの気持ちよさに震える。

 だが、口淫をしている佐久夜は少年の様子になど構わずに、顔を動かして喉奥まで肉棒を飲み込み溢れる大量の唾液を舌を動かして肉棒に塗り込んで行く。

 

(消えて! 消えて! 消えてよ!! こんな味はいらないの!)

 

 最初は濡らすだけのつもりだった口淫の筈なのに、佐久夜は自分で喉奥を突いて涙目に成りながらも肉棒を咥え込んでいく。

 大人顔負けの肉棒の大きさに辛そうにしながらも激しい口淫を続け、やがて……。

 

「で、出る!!」

 

「っ!?」

 

 少年の言葉と敏感な口内で肉棒が激しく震えた瞬間、佐久夜は自ら少年の腰に手を回し、喉奥まで肉棒を咥えた。

 同時に巨根の先から白濁の液体が爆発するように、佐久夜の喉奥で射精され大量の白濁液が胃の中に落ちていく。

 

 びゅるん! ……びゅくッびゅくッ! びゅるるるぅぅぅぅ――!

 

「んむっ!! むぅぅぅっ!! ぐぅぅぅっ!!」

 

「さ、佐久夜お姉ちゃん。苦しいなら離れても……」

 

 黙ってと言うように佐久夜は少年の腰に回している手に力を込めた。

 少年の精子は全部自分のものだと言わんばかりの行動。それを示す為なら息が出来ない苦しさなんて関係ない。

 そう言わんばかりに、佐久夜は大量の白濁液を顔を真っ赤にし、頬がパンパンに膨れ上がっても飲み干していく。

 

「ゴクッ♥ ゴクゴクッ……ハァハァッ……はぁーーっ♥」

 

 やがて大量の精液を全て飲み干した佐久夜は大きく息を吐き出す。

 口の端から僅かに残った精液が零れるが、少年の大量の精液を本当に飲み干してしまっていた。

 もう佐久夜の口淫ではイけないと思っていた少年だが、その思惑を佐久夜は打ち破った。

 

「凄く気持ちよかったぁ……佐久夜お姉ちゃん、ありがとう」

 

「……まだだよ」

 

「うわっ!」

 

 いきなり立ち上がった佐久夜は少年の肩を掴んで地面に押し倒した。

 そのまま再び立ち上がり、少年を跨ぐように足を開く。少年の視界の先には、白い液体も混じりだして濡れそぼっている佐久夜の秘裂が広がった。

 興奮からなのか、秘裂も開いていて中のピンク色の膣粘膜も見えている。更に注意深く見れば小さな肉芽も包皮から飛び出して興奮している事を自己主張している

 一番恥ずかしいところを自分から晒している事に佐久夜の顔は、真っ赤になっていた。だが、恥ずかしそうにしながらも佐久夜の眼差しは、射精したにも関わらず反り立っている肉棒を捉えている。

 

(今からこれが私の中に……)

 

 膣奥にある子宮は早くいれたいと言わんばかりに高鳴って、佐久夜を急かしている。

 しかし、僅かに残っている佐久夜の理性が歯止めをかける。今からする事はすれば、もう後戻りは出来ない。

 女の子にとって一生に一度しかないものを捧げるのだから。佐久夜の脳裏に優しい家族の姿が映った。

 これまでの日々が頭の中に思い浮かんでは消えていく。今なら止まれる。

 だが、その理性は……。

 

(この子を取られたくない!)

 

 微かに本能で感じた別の雌の気配に、佐久夜の理性は失われた。

 そして雄々しくそそり立つ肉棒を右手で握り、自らの秘裂に合わせるように向かせた。

 

「教えてあげるね。お姉ちゃん達がこれまでしていたのはね」

 

「う、うん。何なの佐久夜お姉ちゃん?」

 

「……お姉ちゃんと君の子供をね。愛し合って気持ちよくつくるための準備だよ」

 

「えええええっ!?」

 

 少年が驚愕の余り動きが止まった瞬間、佐久夜は肉棒に向かって腰を落とした。

 

「ひぐぅぅっ! あ、あぁぁっ、痛っ……あぅ……」

 

 くぷっッ、ずにゅん、ぐりゅッ、ぷちっ!

 

 騎乗位と呼ばれる乗り手の体重が掛かる体勢で挿入した佐久夜の膣内で、処女膜が破れる音が響いた。

 同時に秘裂から血が流れ出し、少年は佐久夜の下で慌てる。

 

「さ、佐久夜お姉ちゃん! 血、血が出てるよ!」

 

「う、うん……でも良いの……こ、これはね。女の子が必ず最初に通る事だから……」

 

 処女を失った痛みで涙目に成りながらも、安心させるように語り掛ける。

 そして少年に向かって手を伸ばす。

 

「握って……お姉ちゃんに勇気を頂戴」

 

 血を流す秘裂に入っている肉棒は、まだ半分以上も余っている。

 最奥まで入れる為に更なる体重をかける必要がある。その勇気を貰いたいと佐久夜は手を伸ばし、少年は握りかえした。

 

「ありがとう。行くね……ふっ!」

 

 ぐりゅぐりゅ――ッ♥

 

 佐久夜が自ら串刺しになるように体重をかけて、肉棒を最奥へと導く。

 

「カハッ!! は、入ったあぁぁぁぁぁぁぁ♥」

 

 敏感な膣内を突き進んでくる肉棒に痛みで顔を歪めながらも、それ以上の嬉しさを佐久夜は感じていた。

 

「お、お姉ちゃんの中が僕の棒を食べてる……凄く気持ち良い」

 

 漸く待ち望んでいたものがやって来たと言わんばかりに、佐久夜の膣内は歓喜に震え、愛液を流している。

 最奥に在る子宮口にも到達し、亀頭とキスをして放したくないと言わんばかりに吸い付いて来る。

 

(す、凄い♥……痛いけど……それ以上にお腹の中にある熱さで、どうにかなりそうなぐらい気持ち良いよ♥)

 

 残念ながら少年の肉棒は佐久夜の膣に納まりきらなかった。だが、火傷しそうな熱さと膣壁から感じる逞しさで佐久夜は多幸感に包まれていた。

 

(これがお母さんも通った道なんだよね♥……凄く幸せ♥……でも、まだ……)

 

 まだ膣に挿入しただけ。寧ろ此処からが本番なのだが……。

 

(痛くて……ちょっと動けない)

 

 処女を失った痛みはまだ続いている。

 暫らくは膣が解れるまでこのままで体勢でいようと決めた佐久夜は、両手を少年の両手と絡めながら見つめ合う。

 少年の方も絡みついて来る佐久夜の膣粘膜と膣圧の感触が気持ち良いのか、肉棒を時々揺らしてくる。

 

「あんっ♥……う、動くのはもうちょっと待ってね♥」

 

「う、うん……でも佐久夜お姉ちゃん……本当にこれで赤ちゃんが出来ちゃうの?」

 

 何処となく不安そうにしながら少年は、佐久夜に問いかけた。

 

「まだだよ。何時もお姉ちゃんが出させてた白い液体を、一番奥に出したら赤ちゃんが出来るかも知れないの♥」

 

「で、でも僕……」

 

「お姉ちゃんと赤ちゃんを作りたくないの?」

 

「つ、作りたいけど……僕、まだ佐久夜お姉ちゃんを守れるぐらい強くなってないよぉ」

 

 トクンっと佐久夜の胸が高鳴った。少年の腰に跨って、肉棒を膣に入れながら腰を揺すって甘い息を吐く。

 

「う、嬉しい♥……あん♥…も、もうお姉ちゃんの方が我慢出来そうに……んあっ♥」

 

 処女を失ったばかりにも関わらず、佐久夜は明らかに感じ始めていた。

 己の膣内で存在を主張するかのようにそそり立っている肉棒。それを味わう為に、ゆっくりと腰を上下させる。

 

「あぁッ♥ んぁッ♥ 凄い……大きくてお姉ちゃんの奥に当たって、あっ♥ お、奥をグリグリしちゃ、ふぁぁぁ――ッ♥」

 

 佐久夜に乗られているので、腰を思うように動かせないからか、少年は円を描くようにして最奥の子宮口を責める。

 

「お、お姉ちゃんの中、暖かくて気持ちいいよ……はあ、はぁ」

 

「わ、私も気持ち良いよぉ♥ 中で、大きいのが、暴れて、はぁっ♥ も、もう……」

 

 少年の愛撫を受けていた時にイク感覚が、佐久夜の内で高まって来ている。

 2人の接合部では、佐久夜の膣口から流れる本気汁で破瓜の血が洗い流されている。

 

(もう私、この快感から離れられない♥)

 

 人が来る事がないと分かっていても、外でする快感。年下の少年を組み敷いて本来はしてはいけない事をしている背徳感。

 何よりもこれから訪れる雌を孕ますために雄が放つ白濁液への期待感から、佐久夜は最後のスパートと言わんばかりに激しく腰を振るう。

 

「うわあぁぁっ! で、出そう!」

 

「出して♥ 出して♥ ああ、私の中に♥ たくさんちょうだい♥ ああ、あっ ふぁあぁあぁぁっ♥」

 

 どくどく、どぴゅッ! どぴゅるぴゅるぴゅるッ!

 

 膣内で跳ねた肉棒は亀頭の先から、大量の白濁液を射精した。

 体内での射精の衝撃にイった佐久夜はエビぞりに身体をはねさせ、焼けるような熱さを放つ白濁液に快感と歓喜の涙を溢す。

 

(あっ♥ 出ちゃってる♥)

 

 狭い膣道とその奥に入りきらなかった白濁液が逆流して外に出てしまう事を、佐久夜は感じて残念に思う。

 

(でも、また出して貰えば良いよね♥)

 

 その意思を伝えようと仰け反っていた身体を戻そうとするが、処女を失った衝撃と初めての繋がりは、やはり精神的にきていたのか。

 佐久夜の意識は不思議な多幸感に包まれて薄れていき、深い眠りに落ちて行った。

 意識を失った佐久夜の身体が、地面に背をついている少年に向かって倒れて来る。子供の体格では受け止める事が出来ず、少年は押し潰されて佐久夜も頭を地面にぶつけてしまう。

 

「危ないっと」

 

 しかし、そうなる直前に木の枝が伸びて来て、佐久夜の両手に巻き付き、倒れるのを阻止した。

 そのまま木の枝は動き、佐久夜の身体は持ち上げられて、深々と突き刺さっていた少年の肉棒が膣口から引き抜かれる。

 

「んっ♥」

 

 引き抜かれた衝撃に佐久夜から甘い息が放たれたが、意識を取り戻す様子はなかった。

 少年はゆっくりと立ち上がって、自身が操る木の枝に両手を広げるような形で宙に浮かばされている佐久夜を興奮しながら見つめる。

 

「ああ、とても綺麗だよ、佐久夜お姉ちゃん。このままにしておきたいぐらいだ」

 

 月明かりに照らされて、その裸身を宙に浮かされて眠る佐久夜の姿は幻想的だった。

 しかし、その股の間の膣口からは破瓜の血が混じって少しピンク色になっている白濁液が大量に零れ、両足を濡らしながら淫猥な光景を晒している。

 少年は、その光景を何時までも見ていたい衝動に駆られるが、佐久夜の負担になることは嫌なので、木の枝を操り、優しく地面に下して寝かせる。

 そのまま、眠る佐久夜の子宮がある辺りに小さな手を乗せる。

 

「ごめんね。まだ、佐久夜お姉ちゃんとは子供を作れないんだ」

 

 呪詛に縛られている時は使えなかった術を使い、佐久夜の避妊を行なう。

 

「……何をされているのですか?」

 

「ちょっと術を使って避妊をね」

 

 背後から聞こえて来た声に、少年はあっさり答えた。相手が誰なのかは振り返るまでもない。

 今、『妖かしの森』にいるのは少年と佐久夜以外に一人だけ。そして繋がりに依って、遠くから少年と佐久夜の情事を見ていたのは知っていたからだ。

 声の主である桃花は、少年の返答に嬉しそうに微笑んだ。

 

(旦那様の子を一番最初に産むのは私です、佐久夜様。貴女は産みたいのに産めない苦しみを味わう事になるでしょう)

 

 少年の雄に魅了されてしまった佐久夜の雌としての本能は、今後子作りを行ない続けることを桃花は悟っていた。

 このネノクニでは、現代社会のように娯楽と言うものは存在しないに等しい。そんな中で知ってしまった快楽に溺れてしまうのは仕方がない。

 

(私だってそうなのですから♥)

 

 袴の上から桃花はお腹を擦る。

 その奥の子宮に宿った小さな命。今はまだ形にさえなっていないが、生命の流れを感じる事が出来る桃花は、我が子の成長を常に感じて多幸感を感じていた。

 だが、不満もない訳では無い。

 

(……旦那様の肉棒をこれからも堪能できる佐久夜様を少し羨ましく思います)

 

 妊娠中の性行為は子供に危険が及ぶ。それは精霊であっても変わらない。

 

(ですが、出来る事はあります♥)

 

 ゆっくりと桃花は、眠る佐久夜に白衣を掛けている少年に近寄る。

 

「旦那様」

 

「何? 桃花。僕も少し休もうとって、わぁっ!」

 

 桃花は少年の前に跪いて、佐久夜の膣内に出したにも関わらず全く萎えていない巨根を口に咥えた。

 

「んむっ……ちゅる、んっ……ふっ♥ 旦那様♥ どうぞ、今度は桃花の口をご堪能下さい♥ 下は子がいるので駄目ですが、髪の毛でも胸でも構いません♥ 桃花に御奉仕させて下さいませ♥」

 

 言いながら桃花は着物をはだけて、ピンと乳首が立っている美乳を露出させた。

 そのまま僅かに少年の肉棒に残っていた佐久夜との破瓜の血混じりの情事の名残りを舌で舐め取って見せた。

 淫猥すぎる光景に呆気に取られていた少年だが、すぐに佐久夜には見せていない嗜虐に満ちた笑みを浮かべながら桃花の触り心地の良い紫色の髪を撫でる。

 

「フフッ、いやらしいね、桃花。良いよ、咥えて」

 

「はい♥ 旦那様♥」

 

 ぐぽっ、じゅるるるるっ……じゅぷっ……じゅずっ……

 

 月明かりに照らされた森の中で、再び淫猥な音が鳴り響く。

 その音に気がつく事無く、女としての幸福に満ちた顔をしながら、佐久夜は眠り続けるのだった。




捏造設定。
少年の一族に関して。
簡単に言えば世界の予備システム。本システムであるイザナギとイザヨイに何かあった時に動き、世界の調整を行う一族。
ヨモツオオカミが暴れていた時に動かなかったのは、ヨモツオオカミがイザヨイである為に、理と理がぶつかれば世界の崩壊が加速する為に動かなかった。それでもアシハラノクニへの影響を最小限に抑える為に、影で頑張ってた。
そしてこの予備システムの存在を知っていたヒミコが配下達と強襲、生き残りの少年を残して全員死亡。なので、アマテラスとカグツチに何かあった場合、世界の崩壊に歯止めをかける存在がいない状態。しかし、ヒミコ自身もダメージを受けて力を減衰。
その影響で配下の悪霊達に裏切者が発生。詳しい事は後日談で書く予定です。
一応一族の秘宝は残っているので、緊急時には多少の世界維持は可能です。数日ぐらいですが。

アマテラス、佐久夜、琴乃の妊娠について。

  • 琴乃が堕ちた段階で孕ませる
  • 四聖の社全て攻略後に孕ませる
  • サヨ関連終了後に孕ませる
  • イザナミも加え、四人そろって孕ませる
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