ランス「なに青藍島?」 作:ななしさん
ランス「なに青藍島?」
クルックー「はい。以前スチールホラーの住民から譲り受けたこちらを解読したらこのようなことが…」
時はRA15年から数年後。息子たちと協力し血の記憶を打ち倒したランス。
お供に外付け良心回路ことシィルと新しいレベル神クエルプランを連れて各地を旅し、クルックーの家にて休息を取っていた。
その夜、ベットの上でクルックーと一戦やりあった後、
ランスが漏らした「異世界に行きたい。あとエッチと冒険と珍しい貝が欲しい。」という彼の好きなものしかない台詞からこのやり取りは始まった。
ランス「しかし本当にあるのか?んな都合の良い島」
ランス齢23、エッチが大好な彼にとって貞操観念は他の人より低いと言えよう。
しかし、最低限の事は守っており外でおっぱじめる際は気持ちよさだけでなくスリルも快感として楽しんでいる。
だからこそ、彼は怪しんだ。
"何処でも誰とでもエッチOK"という彼にとって楽園ともいえる島、青藍島の存在を。
クルックー「しかし、この紙には有識者らしき人物とその島の詳細、経営方針、安全性が細かく記載されています。私としては存在する確率は充分かと。」
そういって彼女はパンフレットをランスに差し出す。
青い水に囲まれたハート型の島とムカつく面の鳥
かデカデカと印刷したそれをランスは流し見していく。
このパンフレット、以前ランス達がスチールホラーへ行った際クルックーがキャッチャーから受け取った物であった。
帰ってきてからは魔人達との戦争で暇が無かったが、世界が平和になったことによりこうしてランスに詳細を伝えることができたのだ。
ランス「うーむ…お前がそこまで言うのならあるのか…」
クルックーにパンフレットを押し付けこう呟く。
以前のランスなら飛び付いたのだろうが今回はあまり乗り気ではなかった。
ランスの脳裏に映るのはスチールホラーへ行った際(ランスが絡んできた通行人を斬り殺した為)駆け付けた警察達によってゴム弾で蜂の巣にされたニガイ思い出。
幾らその島が魅力的でもあんな目にあったのならば幾らランスと謂えども躊躇するものであった。
乗り気ではないランスの態度にクルックーは顔を動かさずに焦る。
ランスが異世界に行かない―――これ即ち計画の崩壊を意味する。
愛娘が密かに計画している「サプライズお茶会」
ランスを異世界に飛ばしその隙にお茶会の出席者である各国首脳陣のスケジュール合わせ、ランスの娘息子顔馴染の召集といった諸々の準備を進めるという大胆な計画。
そのスタートラインである「ランスが異世界に興味を示す」が達成されなかったからだ。
まだ足りないか―――そう思ったクルックーは追撃の一手を下す。
「…そこの島は性行為だけでなく、常に海に囲まれ貝が大量に産出されているそうです。」
「むっ」
10年に一度表れる海が常に存在し、見たことのない貝が採れる
―――ランスの心が冒険心と好奇心に揺れる
クルックーはその隙を見逃さず止めの一撃を浴びせる。
「それが―――こちらです」
そう言ってクルックーはベット近くのラックから箱を取り出しランスに見せる。
「おぉぉぉぉー!」
アサリ、シジミ、ホタテ―――それは異世界で採取してきた貝であった。
こちらの世界では見たことのない貝の数々にランスは人より大きな口を更に開き、自身の感情を顔へありったけ表現する。
驚き、憧れ、喜び、嫉妬。
その欲を満たそうとランスは箱に手を伸ばす。
しかしそれより早くクルックーは素早く箱を仕舞う。
幾ら貝集めという同じ趣向を持つ者と言えど
コレクションに手を出されるのは癪であったらしい。
しかし、既にランスの目は目の前の小さな箱には向かっていなかった。
クルックーが口を開きランスに決まりきった答えを聞く―――前にランスが先程より大きく口を開き答える。
「行くぞ青蘭島!女も貝も全部俺様も物にしてやる!ガハハハハハハハ!」