ランス「なに青藍島?」 作:ななしさん
「ガーーーハッハッハッハッハッハ!」
12:30頃、青蘭島内のヌーディストビーチにて男の特徴的な笑い声が響き渡る。
次いで響くは肉と肉が打ち合う音、辺りに立ち込める栗の華の香り。
ここ性の乱れる青蘭島ではそんな光景日常茶飯事だった。
変わっているとするならば―――
「オ゛ッ♥オ゛ッ♥オ゛ッ♥オ゛ォ゛~~~♥
スゴいのォ♥このキョダイマックスチンポ♥
おまんこの中でダイストリームして♥
おまんこどしゃ降りだよぉ♥」
「早く♥ワタシの糞雑魚無惨おまんこに貴方のDX極太日輪刀ぶちこんでぇ♥」
「ウムウム、言ってることは良く解らんが自らおまんこを差し出すとは殊勝な心掛けだな」
「だがやらーん!次はお前じゃー!とーっ!」
「キタッ♥♥不意討ちおまんこ密密チンポキタッ♥♥粘膜介して直接濃厚接触しちゃってる♥
」
「そんなぁ♥極太オチンポ♥極太オチンポ♥イかないで♥
ワタシを置いてイかないで~♥♥♥」
大量の女性を侍らせているということか。
基本的に青蘭島での性行為は男女比1:1が基本だ。
それより多くなるならば男女比は男性から多くなっていき、それに比例して女性。そして乱交へと発展していく。
しかしこの男、ランスは違った。
戦いに身をやつし、隙有らば女を抱いていた彼の持続力と性欲は青蘭島民の平均を上回った。
そして島という閉鎖空間特有の伝達力の速さによって
「とんでもなくデカイチンポを持った人が来た」
という噂は駆け回りヤり盛りの女を呼び寄せた。
溢れる性欲と欲求不満の女、需要と供給が一致しこの様な光景を作り出していた。
「ガーーーハッハッハッハッハッハ!青蘭島サイコーーーーー!」
ランス、齢23、嫁さんたくさん、子供12人。
青蘭島にて余生を謳歌中―――
時は数刻程前まで遡る。
クルックーの「青蘭島に行かないか」という答えに
乗ったランス。
その後の展開は速いものであった。
何せクルックーが服を着せてきたと思いきや
彼女を挟むように前方にゲートが開いたのだから。
ゲート。この世界に置いて魔法Lv3という神代の力を持つ者にしか使えぬとされる伝説の魔法。
様々な場所だけでなく異世界にも通じるバランスブレイカーとも呼べる代物。
交遊関係が広いランスといえども使える者は決まってくる。
クルックーは使えない方に入るので今回の件、クルックー以外の者も絡んでいるのでは?
そう考え目の前の裸(の女の身体)に聴こうと飛び掛かるランス。
しかしその疑問を聴くことは叶わなかった。
あわやその柔肌に手が触れるかと思いきやスルリと躱し慈悲を与えるように優しくランスの腕に手を添え、
思いっきりぶん投げた。
ランスの身体が中を飛びそのままゲートに一直線。
「17時頃迎えに行きます。」
その言葉を最後にランスはゲートへと吸い込まれていった。
「いでーーーっ!」
何度も味わったゲートのワープの間隔、次いで来たのは背中への衝撃であった。
どうやら何処かの建物に飛ばされたようだ。
不意に下を見やると男が目を回し倒れていた。
どうやらワープした際に下敷きになり気を失ったらしい。
齢40だろうか。とりあえず服と手荷物を漁るランス。
とりあえず男が持っていた背負い鞄まるごと回収しそこら辺にあったロープで簀巻きにした。
この男に介抱するという選択肢なぞ端から持ち合わせていなかった。
事を済ませた後辺りを見渡す。
何処かの倉庫だろうか?貨物の中を漁ると青果が入っていた。
クルックーの言っていたヤり放題の女も、見たことのない貝も、どこにも見当たらない。
「ぐぬぬ…クルックーのやつ…転送先を間違えおって…後でお仕置きしてや…る…」
そう言って今は居ないクルックーに悪態を紡ぎながら立ち上がろうとした時、
不意に鼻を突くような香りにランスは顔をしかめる。
「この香りは…そうだ。以前コパンドンの船で10年に一度現れるとされる海に冒険に出た際に―――」
「海!?」
そう言って簀巻きにした男を蹴飛ばし急いで扉を開ける。
広がるのは人が二人擦れ違えるか位の白く狭い廊下。
海らしき物はない。
すると向こうから男が歩いてくる。
急いで駆け寄りこう聴く
「海はどこだ!?」
男は不思議そうに目を瞬かせこう答えた。
「デッキですか?それならこの先の階段を―――」
言い終わる言葉も、お礼も告げずランスは駆けていった。
ランスは好奇心に足を突き動かされながら階段を駆ける。
幸い登り階段しか無かった為迷う事はなかったようだ。
昇りきった前方に扉が見える。取り付けられた丸窓から溢れんばかりの光が差し込む。
開けてる暇も惜しいと思ったランスは
「とーーーーーっ!」
ランスキックを炸裂させ乱暴に扉を開ける。
ランスの視界が白に塗り潰され、一瞬の間を置いて―――
一面の青の水が出迎えた。
そして強まる先ほどの香り。
照り付ける太陽。
ランスは言葉もでなかった。動けもしなかった。
感動。好奇心。そして、沸々と湧き出す冒険心。
それらに身体が着いていけず只眺めるのみであった。
叫べばいいのか、飛び込めばいいのか、ランスの中で激しい衝動と感情がぶつかり、永遠とも感じられる時間が流れる。
しかし、それは剥ぎ取った荷物から揺れによって
破られる。
取り出すと女の声が薄い板―――タブレットから鳴り響く。
「間もなく、青蘭島。青蘭島。お忘れものの無いように………」
セイラントウ、青蘭トウ、青蘭島。
ランスの頭に女の言葉が響き、クルックーと見たパンフレットを思い出す。
ムカつく鳥、ハートの島、
―――ヤり放題の女!異世界産の貝!!
疑問は確証へ、確証は興奮へ、興奮は喜びに変わり、喉を通り笑い声へと変換された。
「ガーーーハッハッハッハッハッハ!
ガーーーハッハッハッハッハッハ!!」
11:30頃、日本領土のとある諸島。
ドスケベ条令という頭の悪い条令によって島興しを成し復活を遂げたドスケベ達の楽園、青蘭島。
そこに来は、数々の魔人を打ち倒し、
男は斬り捨て、女は鳴かせて、鬼畜で、外道で、
悪運の強い男。ランス!
齢23、嫁さんたくさん、子供は12人。
青蘭島、上陸。