※この作品はR-18です。

ランス「なに青藍島?」   作:ななしさん

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#3 陥落

時は進み16:00頃、頭上高く昇った日が沈み、青蘭島の蒼と白濁のコントラストにオレンジを加える。

 

昼頃、ハーレムを楽しんでいたランスと女性達。

流石に日が傾くと女性達は帰路に着いていた。

 

青蘭島の女性といえど人間だ。ヤるだけではない。家庭や勤務に勤める者も少なくはない。

 

一人、一人と服を着ていき遂に女性は一人だけとなってしまった。

 

流石にランスもヤり過ぎたのか女性のお片付けフェラを甘んじて受け、セックスは行おうとしなかった。

 

今は空を見上げボゲ~~ッとしている。

 

「グギュルルルル~~~」

 

不意にランスの腹から大きな音が鳴る。

島に着くや否やヌーディストビーチに直行した為

食事を取っていなかったからだろう。

 

股に顔を埋め、ランスのハイパー兵器の汚れをとっていた女性。

 

その余りに堂々とした腹の虫についクスリと笑みが溢れる。

 

止まった奉仕にランスは首を下ろし女性を見下げ、女性と肉棒を介して目が合う。

 

不意に女性の心にザワリと不安な心が芽生える。

 

最近の青蘭島はどうにも普通じゃない。

あちこちで騒ぎを起こすNLNSという反交尾勢力。

以前より見掛けるようになったカタギではない人々。

 

その情勢を背景に彼女が不安がるのは無理もない。

 

何せ彼の身体は常人では滅多にお目にかかれない

程発達し、それでいて無駄がない筋肉。

 

身体のあちこちに日常生活では付けれないような大きさの傷後。

 

カタギだと断言するのは難しい。

 

そうして彼の身体を眺めていると、

 

「おい」

 

彼が大きな口を開き此方に語りかけた来た。

ビクリと肩を大きく跳ねる。

 

女性の心に先程とは比べ物のならない程大きくザワつく。

 

捕食者のような大きな口から何が飛び出すのか。

暴言?恫喝?

 

あらゆる最悪を考え成長した不安に心が軋む。

 

 

「おい、聴こえとらんのか。」

 

心に実った臆病に遮られ言葉が出ない。

 

「……」

 

「……」

 

二人の間に永遠と勘違いしそうな程沈黙が訪れる。

 

また、大きな口が開き言葉を紡ごうとする。

 

「シィルは知らんか?」

 

「……シィル?」

 

女性にとって聞いたことのない言葉であった。

食べ物?店?人物?

 

必死に頭を回転させどう答えれば良いか考えるが、どうしても頭に浮かばない。

そして、不安から解放されたい一心が彼女に遅延と嘘を許すはずもなく、正直に話してしまう。

 

「わ……わかりません。」

 

「なにーーーー!?」

 

「ヒィ!?」

 

更に開かれる大きな口、飛び出す大きな声。

さっきまでいただかれていたというのに、被捕食的な恐怖心が彼女の心を染め身体縛る

 

防衛的本能からか咄嗟に身体を縮め目を瞑る。

 

しかし、いくら待っても次がこない。

恐る恐る目を開くと

 

男は空を見上げワナワナと震えていた。

 

「グヌヌヌ………シィルを連れてくるのを忘れるとは……」

 

そしてガックリと肩を落とす。

 

「クエルプランちゃんも呼び出せんしどうしたもんか…飯が食えん…」

 

どうやら女性を怒っている訳ではないようだ。

様子からその人?達とはぐれたようだ。

 

心を支配していた不安が多少消え、余裕を取り戻したからか、つい、首を突っ込んでしまう。

 

「あの…待ち合わせとかはしていなかったのでしょうか…」

 

「む?待ち合わせ………………あっ」

 

考え込み、ランスはクルックーのやり取りを思い出す。

 

「あーーーー!」

「おい!今何時だ!?」

 

「は…はい…大体16:00を過ぎたかと…」

 

「ホッ…まだ帰る時間ではなかったか」

「ウーーーーム…しかし手持ち無沙汰だな…貝でも拾って待つか…」

 

「貝ですか?」

 

「ウム!俺様も欲しくてこの島に来たのだった!」

 

女性は貝集めという意外な趣味に呆気を取られるものの、つい、興味と親切心から口を開く。

 

「……貝ならお土産屋にありますよ。」

 

「そこには珍しい貝とかあるのか?」

 

「は…はい!多分…」

 

彼女の言葉が尻窄みになっていく。

 

ここ青蘭島では今でこそ性産業が盛んだが、

以前の島興しの名残として島特産の塩や貝のお土産屋がちらほらとだがある。

 

しかし、そんなものここの島民にとって見慣れたものでありあったという確証的な記憶もなく、

恐らくあったとしても店の隅でホコリを被っているだろう。

 

「よし!案内しろ!」

 

男が立ちあがり急いで服を着ていく。

 

「は…はい!」

 

女性はつい咄嗟に返事をしてしまい、遅れて服を身に付ける。

 

 

男と女ではどうしても着替える時間に差がででしまう。

 

故に着替え終わったランスは、女の着替えを視姦するという形になる。

 

また手持ち無沙汰になったランス。

とりあえず暇なので女性に質問をしてみる。

 

「おい、名前はなんというのだ。」

 

「な…名前ですか…」

 

「あぁ。因みに俺様はランスだ。」

「大総統をやったしスゴく偉いのだガハハ」

 

「ハ…ハハ…」

(ランス…漢字じゃないよね、名前。外国の人かな?)

 

ランスの異国?ジョークに愛想笑いをしていると、

 

不意に発砲音が鳴り響く。

そして黒い何かがが女性の顔めがけて突き進む。

 

が、それは叶わずランスの背によって遮られる。

 

砂に落ちたそれをランスと女性は眺める。

 

対暴徒鎮圧用ゴム弾。

 

それはランスにとっては忌まわしく、

女性にとっては日常を壊す玉であった。

 

「あの……ありがとうござ……」

 

女性が礼を言おうとするも、何かの破裂音と怒声に掻き消される。

 

「糞ッ!見失った!ブラボー隊は海岸を!我々は市街区を巡回する!」

 

「見つけ次第拘束しろ!今日こそ反交尾勢力を逃すな!」

 

「ハン…コービ?」

 

聞きなれぬ言葉にランスは首を傾げる。

 

「えっと…性行を反対する組織……らしいです。」

 

「なに!?なんと非常識なやつらだ!?」

 

「で……ですよね…!」

 

女性と一体感を感じたランス。

そして悪知恵が働く。

 

(そーだ!その反交尾勢力を取っ捕まえたら謝礼や……えっちなこともしてくれるんじゃないか?)

 

「よーし!行くか!」

 

「あっお土産屋ですよね」

 

「いや、反交尾勢力を取っ捕まえる」

 

「えっ」

 

「では俺様は行く!ガハハハハ!」

 

そう言い残してランスは山の方へと去っていった。

 

「……正義感の強い人なのかなぁ」

 

取り残された女性とその言葉。しかしその声もヒグラシによって掻き消されてしまった。




閲覧、お気に入り登録ありがとうございます。

実はストックが切れたので次話はどうしようか悩んでいます。
好評だったら続けるかもしれないです。
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