※この作品はR-18です。

ランス「なに青藍島?」   作:ななしさん

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友達からのアドバイスで、地の文を増やしてみました。


#4 少女の願い

青蘭島南部。そこは人口と観光地が集中している市街地とうって変わり、自然溢れるエリアとなっている。

 

だが、自然溢れるといっても、

ハイキングコースや温泉施設と言ったレジャー施設もある為

景観を壊さず人間がある程度手を入れたというものだ。

 

しかし、舗装されていないところは殆ど手付かずとなっており、店舗もレジャー施設も無い為

余程のことがない限り近づこうとはしないだろう。

 

そんな夕暮れが照らす鬱蒼した木々の中、動く影が6つ。

 

4つの逃げる影。

そしてそれを追う1つの影。

 

突如、追われる影の1つが止まり卵状の物体を投げる。

 

地面に触れ、破裂したかと思いきや眩い閃光が辺りを包む。

 

堪らず止まる追尾する影。

 

その隙と言わんばかりに逃げていた影が方向を変え立ち止まっていた影へと突撃を行う。

 

閃光が途切れ視界が晴れると止まった影と動く影が姿を表す。

 

 

止まっていた影から現れたのは持つ日本刀を携えた少女―――女部田郁子であった。

青い瞳に青い髪。緩いカーブを描くボブカットは年相応の活発な印象を与える。

 

が、特筆すべきはその格好。

制服であったであろうその胸元はバッサリと剥ぎ取られ惜しげもなくその乳を見せている。唯一乳首はニップレスに隠されギリギリ服装としての体裁を保っていた。

 

そして腕に巻かれたSSの風紀委員の輪。

彼女が守る風紀とは青蘭島の風紀であり、

性行のことであった。

 

 

そして、突撃して来るは180cmもの大柄な少年。

名を橘淳之介といった。

髪は茶髪で青蘭島唯一の学校の制服を着こなしている。

 

見てくれは普通だが手にもつ獲物が異常であった。

 

イヤらしい蛍光ピンクに射し込まれた夕日に照され正体を明かす。

 

―――― それは一振りのバイブであった。

 

大きさは15cm程だろうか。それをナイフのように構え少女へと飛び込む。

 

 

が、当たるであろうその一撃は彼女の携えていた刀に遮られる。

 

そして、一撃を受けてからの横凪ぎのカウンター。

しかし、男は素早く体制を立て直し、

直ぐ様バイブを構え一撃を受け流す。

あわや壊れたかと思いきやバイブにヒビ1つ入っておらず、その頑強さとただのバイブではないことが伺える。

 

「ダーリン♥今度こそアタシとセックスしてもらうからね♥」

「何度も言っているだろう!俺は非処女は嫌いなんだ!」

 

「―――じゃあ好きになるまで愛してあげるッ!」

 

振られる誘いと刀、

淳之介はそれをバイブと否定で一蹴する。

 

セックスの否定。青蘭島外であれば日常だが、青蘭島では非日常である。

青蘭島においてセックスを断ること、妨げることは非常識として罰則を受けることとなる。

 

即ち、この青蘭島においてセックスを否定する勢力。反交尾勢力。

そのリーダーを勤めるのがこの橘淳之介であった。

 

 

バイブで戦う変態こと、

反交尾勢力リーダー橘淳之介と、

 

日本刀を持った痴女こと、

反交尾勢力を刈るもの女部田郁子

 

その鍔迫り合いを木上で見守る影が1つ。

 

そう、ランスであった。

 

勘を頼りに山へ突撃したランス。

持ち前の悪運の強さによって

反交尾勢力リーダーと

それを捕らえんとする女部田郁子の攻防の現場に居合わせることができた。

 

しかし、

 

「ウーーーーム……どっちが反交尾勢力なんだ?」

 

会話を聞けば一発で解るのだが、生憎ランスの立つ木の上からは会話までは伺い知れなかった。

故にランスはどちらが反交尾勢力か決めあぐねていた。

 

「もし痴女が反交尾勢力だったら?」

「俺は男に味方するのか…なんだか癪だな」

 

「しかし、男が反交尾勢力だったら?」

「男を取っ捕まえてもなぁ…今一やる気が出ない」

「可愛い女のコだったら1発しこんだんだかなー」

 

そうしてグルグル思考しているうちに

ランスの頭に悪知恵が閃く。

 

(どうせもう少ししたら帰るんだし

男を先に潰してから痴女を頂くとするか。)

(謝礼なんざ後だ後。ムカツク男を潰して先ずは女をゲット!)

 

ランスが決めた答え、

俺は殺して女はレイプ。

詰まる所、いつものであった。

 

「ガハハハ!俺様天才!トウッ!」

そしてランスは勢いよく木から飛び降りる。

 

 

そして着地と共に2人の元へ走るが、

進行方向に新たな影が立ち塞がる。

 

シルエットは女性なのだが、余りに小さかった。

身長だけで年齢を測るのならば間違いなく未成年だろう。

 

「なんだこのガキ!?」

 

「淳君のところにはいかせないぞぉ!」

 

そう言い放ち手に持ったパイプ椅子を細い腕で上段から下段へと振るう。

が、幾多の戦場を潜り抜けたランスにとっては単調な攻撃に変わりなく

 

「ホイッと」

 

わざとらしく体を大きく反らし避けて見せる。

少女の一撃は空振りに終わった。

 

 

 

ように見えた。

 

 

「うわっとっとぉ!?」

 

少女が何かに躓いたようにバランスを崩す。

下がりきったパイプ椅子が少女を軸に持ち上がり

 

ランスの死角へ再び攻撃を仕掛ける!

 

「ヌォッ!?」

 

またランスは体を反らし躱す。

鼻先に掠めたような感覚。

掠めた威力にランスは途轍もない力が込められていると悟り、背中に冷ややかな汗が一筋落ちる。

 

少女の追撃はそれで終わらずそのままグルグルと回転を始める。

長く、桃色の長髪を振り乱して回る姿は宛ら艶やかな独楽であった。

 

「うわわわ!止まってぇ!」

 

当の少女本人はパイプ椅子に振り回されているようだ。

 

ランスは下がり少女の一撃を躱す。

しかし、回る独楽が動くように少女も適格にランスへ必殺の連撃を行う。

 

ランスは現状丸腰であり、避けるのに精一杯であった。

少女のスタミナ切れを狙う?

否、回転を増す連撃に合わせられず当たるのが関の山。

 

 

このままでは埒が明かない。

そう考えたランスは一か八かの手段に出る。

 

「待て待て待て!俺様は味方だ!」

 

咄嗟の嘘。この状況で信じるのは余程のお人好ししかいないだろう。

 

そう―――

 

「えっそうなの?」

 

独楽が止まり。その場へペタンと座り込む。

 

「なぁんだ。キミ、反交尾勢力だったんだ。」

「あえっと、ごめんね…打とうとしちゃって」

 

「あーいやそこまで気にせんでいいぞ、ウム」

 

「そんなわけいかないもん!

だって私、お姉さんなんだから!」

 

 

お人好しの少女、渡会ヒナミはすっかり信じきっていた。

 

「あっ!そうだジコショーカイ!」

「私、渡会ヒナミ。こう見えて反交尾勢力のNLNSでは一番年上なんだから!」

 

「俺様の名前はランスだ。」

 

「じゃあランス君だ。よろしくね。」

 

(まさかこんなにうまくいくとは…)

ランスは内心焦っていた。先程の嘘。

ほんの少しの隙を作り出すためのブラフであったのだが、

 

(まさかこいつが反交尾勢力のエヌ……なんたらの一員とは)

(上手く懐柔すれば本部を直接叩けるかもしれんな)

(そうすれば島中の女と貝をねだっても文句はいえんだろう)

 

「グフフフ…」

 

「?ランス君どうしたの?」

 

「いやなんでもない。しかし、そのランス君とやら止めてくれないか。どーにもムズムズする。」

 

「いいの!ランス君、淳君より小さし雰囲気的に2年生位じゃないの?」

 

「いや俺様はな…ん?そのジュンくんとやら」

 

ランスが向こうにて、バイブで戦っているの男を指す。

 

「もしかしてあのデカイ男か?」

 

「そうその男の子が淳君!私達のリーダーだよ!」

 

(あの若造が反交尾勢力のリーダー?)

(よし!ジュンくんは潰す!痴女はヤる!ヒナミを利用して反交尾勢力の本部を潰す!完璧な計画だぞ俺様!)

 

「あのね、ランス君」

「お願いがあるの」

 

 

「ん?なんだそんなことか。(最後の願いとして)聴いてやっても良いぞ。」

 

 

「わぁありがとう!」

渡会ヒナミは花が咲いたように笑うと、

 

 

 

「あのね、淳君を助けてほしいの。」

そう願ってきた。

 

「実は私、さっきのグルグルで足くじいちゃって。」

そういう彼女の足は腫れ上がっていた。

無理もない。足場の悪い場所であのような動きをすればこうなることは必然であった。

「ここからアジトに近いから、私はねきっと大丈夫。」

「けどね、淳君は私達を逃がすためにここに残って…辛いことを自分に押し付けちゃったの。」

 

「それにね、もうSSの人達が来てて……きっと淳君このままじゃ捕まっちゃうよ…」

 

少女の笑みが段々と曇る。

「私、また淳君が独りで傷つくのが嫌で…こっそり着けてきたらこうなっちゃって。」

 

ランスの中の天秤が揺れる。

ここで少女を裏切り、ジュンくんとやらを見捨て痴女を犯すのは簡単だしメリットは大きい。

 

しかし、反交尾勢力の本部を見つけたという手柄は手に入らないだろう。

 

手に入るであろう報酬と、手に入るかもしれない報酬な大きさに揺れ動く。

 

そしてなんとも、ピンクの髪と涙で潤みながら見上げる顔が、

 

あちらの世界に置いてきた、

唯一愛している奴隷と重なって仕方がなかった。

 

つい後退りするが、すがるようにヒナミがランスの服の裾を摘まむ。

 

「ランス君…お願い…なんでも聞くから…」

 

その言葉に、ランスの中の天秤が、選択を選んだ。

 

ランスは踵を返し、鍔迫る音のする方へと、

淳之介がいる方へと歩み始める。

 

「ランス君?」

 

「おい、小娘。約束だ。」

 

「えっ?」

 

「大人になったら抱かせろ。」

 

「う……うん!わかった!」

 

渡会ヒナミの威勢の良い返事を聴くと、

ランスはそのまま駆けていった。

 

取り残されたヒナミは、ホッと一息着き、ポツリと呟いた。

「ランス君、そんなにだっこが好きだなんて以外とあまえん坊さんなのかな?」

 

ランスの約束は伝わっていなかった。

 

 

 

 

一方その頃、下で行われていた戦い。千日手と思もいきや大きく動き出す。

 

男がバイブを掲げ女に突撃する、が今度は刀ではなく手で受け止められる。

そのまま刀を使うまでもなく、寝技に移行。

男は上向きに寝そべる形となった。

 

先程の勝負、痴女のおまんこ準備の時間稼ぎであり、始めから勝負などついていたようなものであった。

 

しかし、これは男の企みでもあった。

 

(よし…このまま時間を稼げばあいつらの逃げる時間を確保できる)

 

即ち囮。

 

男にとってこの戦い、先程別れた仲間の3人の逃走時間を稼ぐためのもの。端から勝ちなど狙っていなかった。

 

しかし、処女厨の男にとってこれは屈辱の選択であった。

痴女が馬乗りになりスカートとニップレスが取られ秘所と桜色の突起が露になる。

 

覚悟を決め頭を横にする。耐え難い現実から逃げるように。

 

しかし、地面についた方の耳に微動な衝撃が伝わる。

 

カチャカチャとズボンのベルトがはずされようとしている。

 

段々と音が大きくなっていく。

感覚的には何かの足音のようだ。

 

対に近くに来たと思いきや。

途切れる。気のせいか、そう思った矢先、

 

突如頭上から男が落ちてきた。

 

ドシーーーン!と地面に振動が伝わる。

 

「なにっ!?」

 

ズボンに夢中であった女部田郁子も流石に面をくらい、男の方を見る。

 

それは女部田郁子の部下の1人であった。

淳之介を犯した後、逃さないように付近に配置していた府兵であった。

 

更に次々と郁子の部下が投げ込まれる。

否、郁子の部下だけではない。

一定時間後にここへ来るように指示した他の部隊の子、果ては武装した大人の警備員までも。

 

そして、丁度10人目が投げ込まれると

男がすっかり更けた夜の木々から姿を表す。

 

そしてこちらに駆けたと思いきや、

 

「自分の女泣かせてんじゃねーーーー!」

そう言って淳之介の襟をむんずと掴み

思いっきりぶん投げた。

 

そのまま宙を山なりの軌道を描きながら飛ぶ淳之介。

 

闇夜の木々にガサガサと音をならしながら消えたかと思いきや

 

次いで鳴るチリンチリンという自転車の音。

 

どうやら何者かが自転車で淳之介を回収していったらしい。

 

そこで女部田はハッとして我に帰り突如現れた男に問いただす、

 

「ちょっと!ダーリンとのセックス邪魔して!」

「しかも、アタシの子達、こんなボコボコにして!」

 

「なんなのよ!あんた!」

 

「俺か?俺はな……」

そう呟くと男は胸を反り、自信満々にこう告げた。

 

「ランス!ランス・スーパーキング!反交尾勢力の大総統じゃーーーーー!」




閲覧ありがとうございます。
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