ふうま小太郎、ふうま一族の現当主である。原作では邪眼に目覚めず『目抜け』と侮られていたのである。
では邪眼に目覚めればどうかと言われるとそれも良くない。スペック的には相手の能力を奪って行使出来る強力無比なのだが、里抜けしてしまう為に対魔忍と敵対関係になってしまう。
ではこの世界のお館様はというと、邪眼には目覚めていない。しかし、目覚めるまでに閉じられるはずの右眼は開かれている。当初は右眼が開かれているのにも関わらず邪眼が使えないことから『目抜け』と侮られたこともあった。
しかし『目抜け』と侮られていた者達の認識はすぐに変わる事になる。
初めは僅か7歳だったふうまの子供が逸刀流の元師範代の頸を取ったことだろう。
長老衆の嫌がらせによって初陣となった任務で用心棒だったのが逸刀流の元師範代、つまり抜け忍だった。
当時任務に同行していた対魔忍の一人は言う。
「あの方の……ふうまのお館様の剣技は息を忘れる程に美しすぎた。対峙する逸刀流の元師範代の男以外の敵味方問わず舞とも言える剣技に見惚れてしまった」
「全ての剣戟をいなした上で彼の剣だけが相手を切りつける。剣の素人でも逸刀流が彼の剣技の前では児戯に等しいのだと思わされた」
「そして彼が元師範代の頸を刎ねた瞬間、感じたのは神聖だった。命を奪う頸を刎ねる行為そのものを美しいと思ったのは後にも先にも一度だけだったのだ」
その言葉が広まり、逸刀流の門下生達が次々とふうまに襲撃をかけるも50人近くが峰打ちで床に倒れ伏した時点で彼の強さは剣においては神童だと証明されたのである。
そしてもう一つが彼の忍法への分析力と理解力だった。強過ぎる忍法が故に制御出来ずに暴走するリスクがあった異端児達にふうまは近付き、制御方法を指南した。
自分で使えない忍法を持ち主以上に理解し、制御のアドバイスをして制御させる。そしてその実績は使いこなせるように身を持って体験させられる。
彼等にとってふうまは制御出来ない欠陥を抱えた自分達を掬い上げてくれる救世主と言える存在だった。
更に彼自身も忍法は使えない欠陥を抱えながらも剣技を極めたことで覇気を纏う人格者。
強くて自分達と同じ欠陥を抱えた痛みを知る理解者だからこそ彼等はふうまを崇拝した。
彼の評価は様々である。
ふうま一族からはふうま一族反乱時に幼かった彼が仲間が死なないように計略を持って仲間を救い、その圧倒的な強さから神童とも言われている。
剣を扱う者達からは7才で逸刀流の師範代の頸を取った実績から剣の神童と畏怖される。
そして自身の忍法を制御出来なかった元異端児達は大成しても尚、ふうまをお館様と崇拝している。
そして長老衆からは自分達を虐げた弾正の息子であり目障りな餓鬼……
そう思われていたのは今は昔。まさかの長老衆の過半数がふうま小太郎派に鞍替えして井河派とふうま派を長老衆同士で派閥争いになるとは思いもしなかった。
そのせいでふうま小太郎への監視に当てる余力が長老衆には無い。何せかつて暗殺すら企てた長老衆の一角が暗殺に失敗した数日後に気でも狂ったのか突然ふうま小太郎を崇拝し始めたのである。最初同じ長老衆でも愚かな奴だと蔑んでいたのだが、日が経つ毎に次々と長老衆の中でふうま派に鞍替えする事が起こったのである。
しかも野心何処に行ったという位に改心しているおまけ付きである。
一時期ふうまの餓鬼に洗脳されたと騒ぎ立てたが、長老衆以外の上層部にはふうまが忍法を使えないことは周知の事実なので盲言だと切り捨てられた。
ましてやふうま派になった長老衆達は今までの傲慢さが何処に行ったという風に真面目に対魔忍の未来を重んじる人格者になったことから良い変化と受け入れられてしまったことだろう。
こうして表沙汰にはなっていないが水面下で長老衆同士の派閥争いが激化している中でお館様であるふうま小太郎は平穏を満喫していた。
「舞華、デートしようぜ!」
「は?……ハァァァ!?」
放課後、扉を開いてやって来たふうまの突然の言葉に理解出来なかった舞華は理解した途端に顔を真っ赤にして慌てる。
「何でテメェとデートしなきゃいけねぇんだよ!」
「俺の女である舞華の可愛い私服が見たくてな」
「な、何言ってやがる。か、可愛くなんかねぇよ!」
「そうか…言葉だけじゃ足りなかったのか……」
「お、おい……」
シュンとするふうまに罪悪感が湧く舞華。
「仕方ない。こうなったら秘蔵の『舞華の可愛い所』を書いたノートを音読するしかないか」
「お、お、お、おーい!?止めろよ!テメェ!」
舞華は顔を真っ赤にしながらふうまが出したノートを取り上げようとするがふうまは身軽に躱す。
「因みに俺が舞華の一番可愛いと思った所は褒めた時にまんざらでもなさそうに照れ笑いする所だ!」
「大きな声で堂々と言うのは止めろ!」
顔を真っ赤にしながら羞恥に震える舞華。
「そもそもアタシは可愛くなんてねぇ!」
「何だと...」
照れ隠しに言ったのは分かっているが、分からず屋な舞華にカチンと来たのかふうまは立ち上がる。
「だったら言ってみろよ!俺が舞華の可愛くない所を否定してやるよ」
「女らしい格好してないし...」
「プライベートではお洒落しているじゃないか。充分可愛かったぞ」
「ガサツだし...」
「裏表が無いから親しみやすいだろう。ハッキリ言ってもらった方が好きになってもらえるように改善出来て助かる」
「言葉使いだって女らしくないし」
「口調は要素の一つに過ぎない。それに舞華の仕草や優しさだって女らしいと思う」
「あう…あう…あう…」
褒め殺しだった。しかも忘れてはいけない、ここは校舎の教室であり舞華のクラスメイトが聞いている事を…
『えぇ、あの神村さんがタジタジになってる』
『しかもふうまに口説かれて顔を真っ赤にしちゃってるし』
『あのヤンキーの舞華が可愛いと思ったのは初めてだ』
『知らなかったの?神村さん、放課後何度か私服でふうまとデートしてるの見かけられてるわよ』
クラスメイト達が騒ぎ立て、その言葉にますます舞華は羞恥してしまう。
「分かった!デートするから、これ以上恥ずかしいこと言うんじゃねぇ!」
「40秒で支度しな!」
「ば、馬鹿野郎!出来るわけねぇだろう!せっかくのデートなんだし、準備ってものが………。」
「流石に準備は冗談だ。乙女の準備は時間がかかるだろうから今度の土曜とかどうだ?」
「ああ、その日は任務も無いし、大丈夫だ」
「じゃあまた今度な」
そう言ってふうまは去っていった。そして舞華に近付くのは彼女を慕う火遁衆の女子だった。
「あの、姉さん」
「何だよ……」
「ふうまさんに教わったんです。姉さんの様に戦いだけじゃなくオシャレにも攻めの姿勢が大事だって事を……」
「姉さんの可愛い姿にますますファンになっちゃったんです!」
「あの野郎ゥゥ……」
いつの間にか火遁衆に舞華のギャル姿が布教されており、公認になっていた事に憤る舞華。怒った舞華がふうまを問い詰めてやると追い掛けて問い詰めるも彼に良いように言いくるめられてしまったのは余談である。
そして土曜日になり、ふうまと舞華は公園で待ち合わせした。そして今回は映画館に行くことになったのである
「あ、この映画を見たかったんだ」
「これは……」
舞華は主要映画の一つを目にして呟く。舞華の選んだ映画は大ヒット上映中の鬼退治をするアクション物映画だった。
「何か最近ウチの火遁衆で『炎の呼吸』とか言って忍術だけでなく剣術を練習しだして気になってたんだよ」
「確かに格好良いもんなぁ」
「ふうまは見たのか!?」
「そうだな。面白くて原作も買ったしね。舞華も嵌まると思うよ」
「へぇ…そりゃあ楽しみだなぁ。せいぜい楽しませてくれることを期待するぜ」
「舞華……ちょっと小物っぽい発言はダサいから止めた方が良いぞ」
「う、うるせぇ」
そして映画上映中……
「ウオォォォォン(泣)」
「(お、おう……感動して泣けるのは分かるけどここまでガチ泣きするとは思わなかった……)」
感動でガチ泣きする舞華に内心驚きながらもハンカチを差し出してフォローするのを忘れないふうま。
「いやぁ!あの作品最高だったぜ!」
「そうだな(即オチしてるな……)」
ハンバーガー店での昼食で映画の感想を語り合っていた。楽しそうに語る舞華の言葉に同意しながらも余りの即オチ具合に呆れるふうま。
「特に炎柱が命掛けで鬼から主人公達から守り抜く姿が格好良かったぜ!」
「そうだな。俺達も彼らのように胸を張って守りたいものだな」
命を賭して主人公を守り抜く姿には感動する事に共感する。
「だが舞華、忘れちゃいけないのは死んでしまえば悲しむ人はいるんだ。安易に命を捨てる事だけはしてはいけないよ」
「そうだな。確かに仲間が死んだら悲しいしな」
よく火遁衆は特攻こそ美学とでも言うように罠があっても猪突猛進みたいに突っ込むからふうまは心配もしていたのである。まあ最近はふうまが布教と一緒に冷静な判断が出来るように教育しているので徐々に変わりつつあるのだが……
「あ、そう言えばふうまの使う剣術も似てたな」
「残念ながら俺が使ってる剣術を会得した古文書に載ってたのは日の呼吸って物で炎の呼吸は使えないな」
「まあしゃーねーよな……日と炎は別物だからなぁ。……ん、あれ?確か日の呼吸って……」
「そんなことより食べ終わったらゲーセン行こうぜ」
「まぁそうだな」
舞華は浮かんだ考えを一旦保留にした。その後クレーンゲームでぬいぐるみを釣り上げて舞華に上げたり、協力プレイで楽しんだりしたのであった。
「ふぅ…楽しかったよ舞華」
夕焼けの帰り道ふうまは感想を口にする。今日はこれで解散予定だった。しかし、顔を真っ赤にしながら服の袖をちょこんと摘む舞華の姿があった。
「な、なぁ……最近してないだろ。最近疼いて仕方ねぇんだ。だから……」
「ッフ、欲求不満で媚びる舞華は可愛いな」
「なぁ!?違うからなぁ!」
「本当に……?」
「うぅ///……違わ無いです///」
恥ずかしそうに俯く舞華。不謹慎ではあるが舞華はからかうと可愛いタイプの女の子だとふうまは思っている。その可愛さを火遁衆に暇潰しに布教してみたら舞華ファンクラブに早変わりする位に魅力的なのは折り紙付きなのだ。
「ズリーぞ…こんなエッチな身体にしたのはお前なんだから責任取れよな!」
「もう一度舞華の身体に教えてあげよう。君が誰の女になったのかをココにね」
「(ああ教え込まれちまう!アタシがふうまの女だって事を子宮に思い出させられるんだ)」
舞華の下腹部に服の上から指をトントンと軽く小突くと背筋をゾクゾクさせながら舞華は顔を赤くする。既に舞華の身体は歓喜に震えていた。しかし忘れてはいけない。ここは人気のある帰り道である。
『おかーさん、あのお姉ちゃん顔真っ赤だよ?』
『しっ、見ちゃいけません』
『あらあら最近の若い子はお盛んね』
『あの娘完全に彼氏に骨抜きにされてるわね』
「うあぁぁぁぁ!」
人気のある場所で雌堕ち宣言してしまった事実に顔を真っ赤にして悶える舞華。ふうまは彼女の手を握ってホテルの方を指差して口にする。
「じゃあ行こうか、俺の舞華♪」
「この鬼畜野郎がァァァ!!」
この後、お持ち帰りしたふうまは舞華と滅茶苦茶セックスした。
ホテルでの1幕
「しゅきぃぃ♡、しゅきだぁぁ♡」
「俺も大好きだよ舞華」
「出してぇぇ、アタシの中にふうまの女になった証を刻んでぇぇ♡」
「出すぞ舞華!」
大量の精液が注ぎ込まれる。
「イクゥゥゥ、イクイクイクゥゥ」
ふうまに手足を絡めて抱き付きながら絶頂する舞華。
本番描写を描くとエタるのでカット。
『逸刀流』
…対魔忍の中で伝わる剣術。対魔忍RPGでは使い手が結構現れる。抜け忍の元師範代はお館様の名を挙げる為に頸を刎ねられてしまった。実はイチャラブお館様は秘密裏に逸刀流の師範代から道場破りはしないでくださいと懇願された事がある。
『神村舞華』
…ヤンキー系女子。実はギャルに憧れていて休日とかにクラスメイトに見つからないように隣町とかギャルの服を着て満喫してたのをお館様に見つかるのがRPGX。
今まで強引イチャラブだったのにバニーになったら突然陵辱になったのにはショックを受けた。まあ対魔忍純愛ヒロイン枠は若さくら・ゆきかぜ・紅・きららといるから仕方ない気もするが個人的には好き。
本編でも原作のRPGと馴れ初めはそこまで変わらないがイチャラブお館様に完全に手名付けられている。
強いていうならイチャラブお館様は捕まらないのでバニー姿はイチャラブお館様を喜ばせる為だけに使われた。
『火遁衆(舞華ファンクラブ)』
…ふうまの布教によって舞華ファンクラブに変貌を遂げてしまった。最近とある映画の影響で『炎の呼吸』ブームが起こって名称を煉獄衆に変えようか議論されている。
そしてふうまから定期的に私服姿の舞華のデート動画を送られてるので女子からはギャルファッションの参考にされている。
因みに舞華がデート動画が火遁衆に保管されてる事を知って悶えるのは別の話…
炎の呼吸(鬼滅の刃)
…炎柱と呼ばれる最高幹部が扱う剣技。彼の生き様には火遁衆や舞華も嵌ってしまった。
日の呼吸(鬼滅の刃)
…始まりの呼吸と言われるもの。炎の呼吸は日の呼吸から派生したものらしい。ふうまのお館様は古文書を見て会得してしまった。
【長老衆】
弾正に嫌がらせをされた影響かふうまを目の仇にしている連中。原作ではアサギの情報売るわ、心願寺紅を任務で始末しようとするわと色々酷い。
RPGだと目抜けと侮られていたから手を出されなかった。
今作のイチャラブお館様が活躍する上で障害になると判断した彼は長老衆の懐柔を先に行った。
因みに暗殺依頼を出した時点で長老衆の過半数は既にふうま派に鞍替え済みであり、ふうま派の一人にわざと暗殺依頼を出すように命じて失敗させる事で報復にあって気が狂ったと思わせた。
因みに井河派の連中の後継者達は既に懐柔済みであるので後はキリの良いところで引退させてふうま派の当主に変える予定らしい。