というわけでイチャラブお館様時空の魔界剣豪七番勝負の予選です。賛否両論は認める。
ある日、お館様は夢でお告げを受ける。
「イソノ、魔界剣豪七番勝負シヨウゼ!」
眼鏡を掛けたガングロの少年から誘われた。
「ッハ!?イソノって誰だよ……」
目が覚めたお館様は呟いた。
後に語り継がれる魔界剣豪七番勝負、その切欠は些細なものだった……
東京キングダムに一人の青年が現れる。白い仮面と腰に刀を帯刀していた。そして道のど真ん中で青年は周囲に響く程に大きく息を吸って拡声器無しの大声で宣言する。
「東京キングダムの諸君、今から一ヶ月後に魔界剣豪七番勝負を開始する!」
突然の大きな声に周囲は何だと注目を集める。
「会場は沙無羅威、沙無羅威の本部で行う」
その言葉に周りの一般市民はざわめき立つ。沙無羅威、それは後にRPG本編で五強と言われる裏社会でも規模のデカイ闇組織である。そんなことをすれば、彼らに喧嘩を売っているのと同義である。
「一ヶ月後、魔界剣豪七番勝負を行う。私も勿論その場に参加する。参加条件は剣の強さ、最低でも自ら沙無羅威の下っ端を斬り伏せて会場にやって来る実力が無ければ話にならない。所属も種族も問わない。示すのは己の武のみ。我こそは最強だと思う者は一週間後に沙無羅威本部に来るが良い。私が本気だと証明する為に、ここで一週間どんな相手からでも挑戦を受けよう。さあ腕に自身がある者は私に掛かってきたまえ」
突如東京キングダムで行われた辻斬り宣言。勿論嘗められたと面子を気にする裏社会の者達が次々とやって来て下手人を殺そうとするのだが、仮面の剣士は下っ端達を問わず全て斬り伏せて死体の山を築いた。
周囲は辻斬りだと騒ぎ立てて慌てるが辻斬りをした仮面の剣士は自らは死体の側から離れず、待ち構えていた。そして夕方の6時になった段階で彼はまたも大きな声で叫ぶ。
「では今日からの一週間、この場所で私はどんな相手からでも挑戦を受け付ける。自身のある者、武の頂きを見たいものは来るが良い。私は誰の挑戦をも受け付ける」
そう言って仮面の剣士は去っていった。
次の日に宣戦布告を受けた沙無羅威から制圧の為に大軍が押し寄せて来たのだが仮面の剣士は準備運動とばかりに全てを斬り伏せた。
「では只今より魔界剣豪七番勝負のデモンストレーションを開始する挑戦者はかかってこい!」
そうやって繰り返していく内に噂を聞きつけ、数々の我こそはと思う剣豪達がヨミハラに続々と現れ仮面の剣士に挑戦しては敗北していく。
唯一の懸念点は沙無羅威や沙無羅威を傘下にしていたノマドからの刺客は容赦なく殺しているのに挑戦してきた剣豪は全員が峰打ちで殺さなかった事である。
最初はバカが吠えているのだと侮っていた連中も日が経つ毎に勝ち続けることで本気なのだと考えを改めざるを得なかった。
中には魔界騎士や米連のサイボーグまで彼に挑戦しては返り討ちにあった。
「では一週間立ったのでデモンストレーションは終了する。舞台は3ヶ月後の沙無羅威本部、そこで私を含めた腕に自身のある剣豪は待っている。参加条件はそこに居座っている沙無羅威の下っ端を退けること。斬り伏せても良いし、交渉しても構わない。その会場に自力で来れる程度には強くないと話にならないからな。では皆の挑戦を期待している」
そう言って仮面の剣士は去っていく。
そうして3週間後に行われた闇組織である沙無羅威が統括する本部に数々の剣豪が集結する。
面子を潰されたと憤怒する沙無羅威は幹部達を集結して待ち構えていたが現れる剣豪達に余興代わりに幹部達が容易く斬り伏せられていく。
太刀打ち出来ないと思った彼らは最終的に毒ガス兵器を放つ暴挙に出たのだが、仮面の剣士が刀の一振りで毒ガスを上空に巻き上げ遠方に吹き飛ばしたことで呆然としてしまった。
「では揃ったな。これより魔界剣豪七番勝負、予選を開始する」
仮面の剣士は自ら仮面を外す。その素顔は人間であった事に剣豪達は驚愕する。何せ仮面の剣士は明らかに人間の域を超えていたからである。魔界にいる数々の二つ名持ちである魔族の剣士や裏社会のマフィア連中を斬り伏せていた。弱小と呼ばれる人間とかけ離れているのだ。
「私の名はふうま小太郎、今回の魔界剣豪七番勝負の開催を企画した者だ」
その声には魔族ですら畏怖する程の威圧感が込められていた。
「まずは予選を開始する。ルールは簡単だ、この会場にいる剣豪全員でのバトルロワイヤルで七名になるまで斬り合う」
「徒党を組んでも良し、一人で全員を相手取っても構わない。この会場で立つ剣豪が七人になるまで予選は終わらない」
「そして今回の魔界剣豪七番勝負では死人は出ない。何故なら数ある有能魔族を集めて治療部門を用意している。死んでも生き返らせれるレベルの連中を集めてある。優れた剣士が死ぬことは大きな損失だからな。だから君達は存分に我々と殺し合って欲しい」
その言葉に参加している剣豪達はざわめき立つ。死人を出さないのは甘さではなく、本気で才能の損失を嘆くという強さの狂気を感じ取れたからである。
そして死なないと聞いて安堵した連中は勘違いをしている。死なないということは身の安全を保証しているのではなく、容赦を捨てさせる為だということを。
魔界剣豪七番勝負に参加した者達は語る。そこは紛れもなく剣の修羅が集っていたと……
まず洗礼として巨大な鉄塊が正面から迫る。それを躱せなかった者や受け太刀しようとした者達は全員が吹き飛ばされた。受け太刀した者達はその勢いを弱めることなく弾き飛ばした。
その山をも超える巨人は傭兵であり、雇うには一個大隊分の依頼料がかかるが、雇えば一振りで地形が代わり、奴が動けば地図が書き変わると言われた傭兵。
ビルのような巨大な太刀を容易く振り回す『巨人剣』
とある剣士によって袈裟斬りを受けた少女から鮮血が舞う。ここで少女が脱落したのかと思ったのだろう。だが恐ろしいのはここからだった。
明らかに人の体積を超える程の血が間欠泉のように噴き出す。その少女は斬られたにも関わらず笑っており、その剣士は異様な光景に恐れを抱く。
「じゃあ今度は私の番だね♪」
上空に舞い上がった血は落下する事なく、上空に滞空していた。そして血の池と言える程の質量の液体が無数の刀剣となって剣士に降り注ぐ。
「ギャアアアア!?」
全身を刀の雨で切り刻まれた剣士は絶命する。
血液を操り、変幻自在の刃として振るうその姿から『血鬼剣』
「くたばれぇ!」
ロケットランチャーを放つ男。
向かってくるロケット弾を彼女は手刀で切り裂いた。
「ドクターは言いました。優れた剣士は剣を己の一部として扱える境地に至ると……」
そして瞬時にロケットランチャーを放った男の隣に降り立つ。
「ならば全身を武器に出来る私は誰よりも剣と一つに至れます」
手を刃物に変形させた少女は瞬時に元の人間の手に戻す。その瞬間に目の前の男は真っ二つに両断されて鮮血を吹き上げた。
米連のサイボーグ技術を駆使した全身を刃物に出来、その上で自在に間合いの違う全身の刃を使いこなす全身兵器の『機械剣』
「咲き誇れ、大槍樹」
その男は妖刀を地面に突き刺す。その瞬間前方に鋭利な樹木が発生し、参加した剣士達を次々と串刺しにしていく。
串刺しにされた者達は次々と痩せ細る。その魔剣は串刺しにした相手の血液を吸って育つ魔界樹を生み出す魔剣だった。
そして大量の花粉が宙を舞い魔界樹付近を覆うように広がった。彼が抜いた刀で地面を擦る事で火花を散らせた瞬間、可燃性のある花粉は瞬時に燃え上がり樹木もろとも大爆発を起こして焼き尽くす。
数々の魔剣や妖刀を手懐け自在に扱う『妖魔剣』
「死ねぇ!」
ナイフを持った男の片腕が突如レーザーガンに変貌してレーザー砲を発射する。米連の改造を受けたサイボーグ人間だ。彼は初めから剣で挑むつもりは無かった。
「ふむ……」
成人男性の背丈であり鬼という種族の中では小柄な方の鬼は向かってくるレーザーを剣で捌き分けて防ぐ。
「は!?」
レーザーを容易く切り裂いたその光景に驚愕するサイボーグ。
「何を驚いておる。剣を極めればあらゆる物を斬れるようになる。それがレーザーなどの物理的な物で無くてもだ……」
鬼という常人を遥かに超える優れた身体能力を持ちながらも人間の扱う剣術という技術に感動して技巧に特化した剣の鬼『流水剣』
「ヒャッハー!汚物は消毒だァァ」
機関銃をぶっ放すオーク傭兵団。腰にはサバイバルナイフがぶら下げられている。彼らは銃火器を扱う傭兵団であり、サバイバルナイフも護身術レベルの技量しか無いが剣を持っているという体裁を持って参加したグレーな連中だった。
10人のオーク傭兵達による弾丸の集中砲火で次々と参加者をハチの巣にしていく傭兵団。一旦リロードの為に補充をしようとした瞬間に隣からドサッと倒れる音がする。
振り向くと仲間のオーク傭兵の一人が無数の手裏剣が全身に刺さって絶命していた。
「そうね。貴方達はよく分かってる。戦いは数よ」
「てめぇがやったのか!?」
「そうよ。私に銃弾を放ったのだから当然でしょう」
そのくノ一は人間だった。しかし機関銃を向けられたというにも関わらず、弾丸の掠り傷一つ無い。
「ハッタリかましやがってハチの巣にしてやるよ!」
彼らは弾丸が外れたのだと勘違いしてしまった。そう……してしまったのである。
ズドドドドド!
彼らは一人のくノ一へ向けて十字砲火で弾丸の雨を放つ。一人減ったとはいえ九人で放てば互いの弾丸が相殺したり、射線状に入るリスクが生じるにも関わらず全員が巧みな連携で一切のリスクを負うことなく集中砲火を浴びせた。傭兵としての連携は優れていると言って良い。
そのくノ一は投擲をする。機関銃相手に馬鹿な真似をと彼らは思う。しかしその認識は間違いだと思わされる。
ギギギギギギン!ズドドドドド!
彼らが目視出来ない程に高速で振るわれる腕から放たれる無数の手裏剣での投擲は、九つある機関銃から放たれた全ての弾丸を超える質量だった。
その上で弾数で上回った手裏剣が機関銃と同じ連射音で彼らをハチの巣にした。
手裏剣などの飛び道具を機関銃以上の火力と連射で放てる『飛影剣』
ここに集った剣客達はいずれも剣の極地に至った超人ばかりである。彼らに共通するのは、自身の剣が彼に通用するのか……
ノイ・イーズレーンと呼ばれるアミダハラ随一の魔術師の伝手を使って知らされた彼らに届いたのは一つの動画。
その動画には一人の剣士が自身の剣技の型を放つ姿。彼らを魅了する程にその剣技は美し過ぎた。そして彼らは思う……
自身の剣は彼に通用するのかと……
彼らは剣に圧倒的な自負を持つ。それを証明する為にここへ来たのだ。
そして彼らの視線を集めるのは一人で悠然と佇む一人の人間。六人の剣客達が挑戦者を薙ぎ払う中で彼に挑む者は誰一人いなかった。
勿論、仮面の剣士としてのデモンストレーションで彼の強さを証明したからというのもある。
だが、彼らは直感する。
彼に挑まない者は、本能で負けると諦観したか、この予選で挑むには惜しいと武者震いしたかのどちらかであると……
六人の剣士は勿論後者、こんな予選という振るい分けで戦うのは勿体ない。
一対一で互いしか意識を向ける事が出来ない程の集中した状況で彼の剣を破ったのならどれだけ気持ち良いのかと……
その為には有象無象の剣士は邪魔だ。それにメインディッシュは彼であっても、周りにいる六人の剣客は自分に劣らぬ剣の極地に至った同類である。
彼らと剣で語り合うのも心地良いだろう。
だからこそ彼らは一秒でも早く殲滅する。予選を終えた先にある剣の極地のぶつかり合いを望むが故に……
そして予選通過の鐘が鳴る。
その鐘を聞いて立っているのは、後に魔界剣豪と呼ばれる七人の剣客達だった……
魔界剣豪七番勝負
…我こそは剣の頂点に立つ者なりと集った剣の修羅達。実際はお館様が「イソノ、魔界剣豪七番勝負シヨウゼ」というお告げから考案された事件。
そこで予選を通過した七人の魔界剣豪は全員がそれぞれ剣の極地に到達している。因みに本編では語られてないが、RPGで名のある剣豪達や魔界騎士イングリッドやリーナなども参加していた。
五強
…RPG本編で東京キングダムを分割統治する5つの勢力。獣王会、マダム率いるDSO、鬼武衆、沙無羅威、ニ車である。
そしてイチャラブお館様時空では魔界剣豪七番勝負で沙無羅威は被害者である。
巨人剣
…魔界剣豪で猛威を振るった一人で巨人族。大きさのイメージはNARUTOの完成体スサノオ位でビル並みの巨大な太刀を扱う。
パワーだけかと思いきや扱う剣術は「飛天○剣流」という神速の殺人剣。コイツが隙を生じぬ二段構えの抜刀術や鼓膜どころじゃ済まない龍鳴閃、ハリケーン並みに間合いへ吸い込む飛天○剣流の奥義を放ってくるといえばヤバさが感じれると思う。
沙無羅威
…RPGだと五大勢力だと言われている一つ。ボスは魔界の侍風の男でニールセンという剣士。妖刀・天ノ弱を扱うフュルストの腹心の部下らしい。イチャラブお館様のせいで魔界剣豪七番勝負の会場にされた被害者。下っ端は仮面の剣士やってたイチャラブお館様のせいで件並み死亡。
本部にやって来た剣豪連中に暇潰し感覚で幹部を斬り捨てられ、毒ガス兵器などは魔界剣豪の一人に容易く吹き飛ばされた。
幹部達?巨人剣含めた魔界剣豪達が予選で暴れた余波で全滅してるよ……
魔界剣豪に出てくる剣豪で一番強いのは?(お館様を除く)
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巨人剣
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血鬼剣
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機械剣
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妖魔剣
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流水剣
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飛影剣