※この作品はR-18です。

義父に雨宿り   作:浅見智幸

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あらっ、まっ!・・・同衾しちゃった。

「……じろじろ見ないでくださいよ!エッチ!」

「か、勘違いだよ!……」

 

 互いに強い言葉で虚勢を張っても、よそよそしさは互いに隠せないのは同じ。

 

 

 義父の部屋で、こうして二人っきりになるのは初めての事じゃないけど、着ているものが男性用のシャツ。しかも、義父のシャツを着ているだけで、こうも雰囲気が変わり、異性を意識してしまうものだろうか?

 

 

「……くしゅん!」

 

 突然、思わずしてクシャミが出てしまった私。

 指で鼻を擦りながら、何事も無かったかのようにやり過ごそうとするも、

 

「由紀子さん。やっぱり寒いんだろう?無理しなさんなよ……」

 そう言って腰を上げ、私をベッドへと引き上げようとする義父。

 部屋のつくりは1K。ベッドがある部屋以外に部屋はない。私が独身時代に住んでいたところ。

 

 

「へっ・・・クション」

「風邪引かれたら私が困るからさぁ。・・・布団の中にでも入って……」

「大丈夫ですよ。・・・お義父さんこそ、風邪引いているんだから……」

「いいって!チラチラと見たくもないものが見えて……目のやり場に困るんだよっ私が……」

 その言葉を聞くや、私は慌てて両手でシャツの裾を抑えた。

 やっぱり見えていたのか……恥ずかしい。気にはしていたのだけど……

 

 

 もそもそと身体を移動させては、義父が寝ていた布団の中に潜り込む私。

 

 

「す、すいませんでした……変なもの見せちゃって」

 

 布団から顔を出し、義父を見ながら虚勢を張るも、恥ずかしくて顔が赤くなってやしないだろうか?

 

 いや、そんな事よりも……

 

 今日、履いてる下着は確かおろしたての白いショーツ。

 生理もまだ先だから汚れてなんか無いだろうけど、生地が薄いヤツだから・・・陰毛が透けたりして……なかったかな?」

 

 考えれば考えるほど、ショーツが気になってしまってしょうがない。

 

 

「ヘックション!」

 私がそんな馬鹿な事を考えていると、突然、豪快なクシャミを飛ばしては鼻を啜る義父。

 

 

 すっかり忘れていた。

 私なんかより、義父の方がよっぽどひどい風邪だったんだ。

 

 

「お義父さん、また風邪がぶり返してるんじゃないですか?私はいいからお義父さんこそ布団入ってくださいよ」

 そう言いながら、慌てて布団を出ると、急いで義父のもとへと歩み寄る私。

 けれど、そんな私を見るや義父は、見る見る顔を紅潮させ、視線を大きく外してしまった。

 

 

「ちょっと、早く布団に入ってくださいよ!」

「だ、だからっ……由紀子さん、見えてるって言っているでしょう」

 

 私はハッとなり、自分の姿を見下ろした。

 

 

 ペロリと捲れ上がったシャツの裾から、覗き見える白い下着。無造作に大きく開かれた両脚がまた……

 

 

「気にしないでください。見られても……減るもんじゃないですから」

「減るもんじゃないって……わ、私が恥ずかしいんだよ!」

 

「んもうっ!とにかくお布団に入ってくださいよ!」

「うるさいなぁ!由紀子さんこそ布団に入ってなさいよ……」

 

「ああもうっ!んじゃ、一緒に入ればいいでしょ!」

 売り言葉に買い言葉。

 

 

 ああ言えばこう言う。つい、そんな事を私は口走るも、今更あとには引けず、強引に義父の手を引いては、一緒に布団の中へと潜り込んでしまった。

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