「さっき、私がずぶ濡れになったの見て……正直……?」
「うん?ああ……まあ、少しくらいは……な」
(少しだけ?ふ~ん、少しだけねぇ……)
私は唇を尖らせながら、右手の動きをわずかに速めた。
パジャマの上からでもしっかりとその形状がわかるくらい、義父のそれは随分と堅く反り上がっている。
比べるのは失礼と思いつつも、太さも長さも孝明のとは全然違っていた。
もしも、これが私の中に入ってきたらどんな感じだろう?
そんな、はしたない妄想を繰り返しながらも、私は相変わらず素知らぬ顔で、義父の目を見つめ続けている。
強かなのは義父よりも嫁の私。
「いかん!なんか、ちょっとボーッとしてきたかも……」
「大丈夫ですか?風邪引いていたんですよね、無理しちゃ駄目ですよ?」
繕うために無理する会話。
「ああ、由紀子さんこそ、大丈夫なの?まだ、随分と……濡れているみたいでは?」
(義父がいう濡れているは・・・意味が……)
割れ目に沿うように、太い指先が何度もそこを往復したかと思うと、ゆっくりと、少しずつ、私の中にそれが侵入してきた。
「あ、んんっ」
唇を噛みしめるも、心地よい快感で眉がハの字に垂れ下がる。
「わ、悪いっ 痛かったか?」
言いつつ、慌てて指を抜こうとする義父を見て、私は首を左右に振りながら必死で笑顔を作った。
(随分と久しぶりの感覚だから、ちょっと身体がびっくりしただけ)
本当はすごく気持ちよくて、恥ずかしいくらい身体が欲しがっているのがわかる。
潤んだ目で黙って義父を見つめる私。
どうこうして欲しいだなんて義父に言えるわけがない。
私がそんなことを考えていると、何を思ったのか義父は、私の右手をとり、そっと股間から手を離させた。
もぞもぞと布団のなかで、なにやら身体を動かしている義父。
(無言の戯れは、もうこれでおしまいなのだろうか?)
火照りあがった私の身体、茂みの奥は、いまだ雨が降り続いているというのに……
「なんか暑くなってきた……よな?由紀子さん」
「……ええ?」
そう言うや、そっと私の右手をまた股間へと導く義父。
あれ?なんだかさっきまでの感触と違う。
(ごわごわした厚手のパジャマの感触がない)
掻き分けた茂みの先に反り上がる、太くて長い義父の陰茎。
私の右手には、久しく感じていなかった懐かしい人肌が伝わっていた。
「ほんとだ……すごく、熱くなってる……ね」
ゆっくりと、その形を確認するように、私は右手で義父の陰茎を撫で上げた。
さっきよりもはっきりと感じる。太さも、長さも、そして思っていた以上の堅さも。
私は少しだけ義父に身体を寄せた。
互いの息が届くくらいの距離。
額が当たりそうで、鼻先はすでに何度か擦っている。
「私も……風邪、うつっちゃったかもしれない?」
「……暑いのか?」
「ん、ちょっと身体が……熱っぽくて……」
火照る身体を差し出すように、義父へと胸を突き出すと、視界の向こう側でひとつ、またひとつと、シャツのボタンが外されていくのがわかった。
大丈夫、布団のなかの出来事……。誰にも、孝明にさえも見えてないはず。
寒いから布団に入っているだけ。いつもよりちょっと近いけれど、義父の目を見て話をしているだけ。
会話が少ないから、唇が乾いちゃっていたから、ただ潤いが欲しくて──唇を重ねただけだ。
「……本当に風邪うつっちゃうぞ?」
「平気ですよ?それより濡れっぱなしの方が……風邪引いちゃうもん」
私は義父の手を取り、自ら濡れた股間へと当てがわせた。
「す、凄い!?すっかりずぶ濡れじないか?・・・我慢は身体に良くないよ」
「仕方ないよ……凄い、夕立でしたからね」
「濡れた服を着たままだと風邪ひくんじゃねぇか?」
(そう思うんだったら…………はやく、脱がせてよ?)
全てを雨のせいにする、ちぐはぐな会話。
そう言って私が腰を上げると、するすると下着が肌を離れていくのがわかった。
「こうなるのだったら、これも最初から乾燥機にかけてればよかったな……って」
義父の意地悪な言葉を聞き、私は思わず右手を強めに握り締めた。
(お義父さまの傘だって……濡れてるよ)
先端を指で撫でながら、粘り気のある樹液を引き伸ばす私。
「……これだけの雨が降っていたら、傘だって濡れるよ」
(全然上手く言えてないよ?ジョークでもないよ・・・お義父さん)
私はそう思い、笑いながら義父にもう一度キスをした。
義父の手がいつの間にか私の身体を抱き締めている。
義理の親子の距離ってどれくらいだっけ?
相変わらずそんなどうでもいいことを考えながら、気がつくと私もまた、義父の背中に両手をまわして抱き締めていた。