洋館のとある実験室、長髪の眼鏡を掛けた和服の男は右手人差し指にある銀色の指ハメを外すと溜息をついた
「あれぇ? 止め刺さないの?」
その側で男の様子を見ていた髪を止めた和服の女が尋ねる。
「うん、折角自分から自我が芽生えたタイプが見つかったのにこのまま殺したり持ってきちゃうのはもったいないでしょ?
だから吹き飛ばしただけで終わりのにしたの。まあ、あの言葉は少し癪に触ってけれどね。」
男は己の実験の成果と女の欲望に動かされる気持ちを抑えながらガラス窓から見える陽を見た。
「あの子、足で人間を絞る程脚力もあるからおまんこのキツさも凄いと思うよ...。このまま連れて帰れば、あの子のおまんこでお楽しみに出来たのに...」
女は男に向けて卑猥な冗談を飛ばす。
「...同じ顔をした君がそれ言うの...?」
余りの発言に男は呆れて物が言えなかった。
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「着きました...」
一方、その姫を担いでいた青年は森を抜け、宿泊先のログハウスに到着した。
左腕で姫の尻を支えながら、右手でドアノブを捻り中に入ると外の寒風を押し返す様に暖炉による暖かい空気が2人を出迎える。
部屋には青年の私服と共に少し厚みのあるレポート用紙と資料が机の上に置かれていた。
(あんな山の中で薄着でいるだなんてそりゃあ倒れるよ。でも近くで自分が現物集めの為に出ていてよかった。もし僕が見つけなかったらあの人は...)
青年は姫を近くにあったベッドに寝かせる。
「ありがとうございます...見ず知らずの私を助けてくれて...」
姫は穏やかな声で青年に礼を言った。
「いえいえ、お構いなく。人を助けるのは当たり前ですから」
青年は笑いながら礼を返す。
「ふふっ...優しい人ですね...。貴方、お名前は?」
その笑顔を見た姫は白いフードを戻すと頬を緩める。子供の為の餌とは違う、対等な存在に向ける笑みだった。
「僕の名前は...」
青年の名前は岬 幹人、東京にある城南大学農学部、植物科学科在籍の2年生である。
休暇を利用した植物の研究の為に奥久慈に出向きログハウスの近くにある森で山菜の採集をしていた様だ。
「幹人さん...ですね...? よろしくお願いします...」
「失礼ですが。貴女のお名前は....?」
「私は」
姫は一瞬答えに息詰まった。自分には『イッタンモメンの姫』と言う人間では考えられない名前しか無い。此処で正直に言ってしまえば怪しまれるに違いないのだ。姫はどうにか誤魔化せないか頭脳を張り巡らせる
「真鍋...真鍋真奈美です」
姫は伏目になりながら、かつての子供であったイッタンモメンの餌やりの為に童子が脚に掛けた男性の懐にあった封筒に記載されていた名前を口に出した。
「真奈美さんですね? よろしくお願いします」
幹人は真奈美と言った姫に頭を下げる。男は彼女が倒れていたせいで記憶が曖昧になったと解釈してそれに怪しむ事は無かった。それより何より...
(すごく...美しい人だなぁ....)
幹人は姫の常人離れした顔立ちの良さに心を奪われていた。
「あのう...」
「はっ...はい!」
見惚れた女の優しい声に妄想の浸水から引き上げられた青年は即座に首を上げる。
「貴方...料理はお得意ですか?」
「はい!」
幹人は真奈美からの質問を簡潔な返事で返す。
「そうですか。恥ずかしい事に体力を使い過ぎたせいでお腹が空いているのです。申し訳ないのですが、お料理...お願いする事は出来るでしょうか...?」
姫は鬼やクグツとの戦闘で空腹状態になっていた。
(そうか、この人濡れていたと言う事は彼処の湖に落ちていたと言う事だし、泳いであそこまで来たのだから疲れたって仕方は無い...)
幹人は見当違いの推理を繰り広げながらベッドの女性に向けて
「分かりました!今からお作りしますので少々お待ちください!!」
快く返事をすれば台所の方へ素早く向かって行った。
「お願いします...」
姫は男の優しさに感謝する様に微笑んだ。
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「うーん」
一方、例の洋館では和装の女が何か考え事をしていた。
「珍しいね、君が考え事なんて」
和装の男は眼鏡に手を掛けながら女に声を掛ける。
「まあ、あの子が今どうしているのかと考えると心配になっったってね...。人間に拾われていやらしい事をされている可能性だってあるだろうし...」
「そう言うこともあるかぁ...。まあ拾われたとしても相手が相手だから淫らな事をしたら死んじゃうと思うんだけれどねぇ...」
女の心配を他所に男はビーカーを並べるとまた何かを作り出そうとする。
「まあそうだけど...あっ、そうだ」
「ん、どうしたの?」
女の閃く声が聞こえ、男が視線を音の元へと向かわせれば、視界一杯に女の顔が寄る。
「貴方のクグツの杖、少し貸してくれない?」
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洋館の地下にある部屋。壁の上にある隙間からは深緑色の燻んだ光が漏れており、地下室特有の陰湿さを程よく照らしていた。
「うふふ...」
その入り口付近にいるのは同じ顔ながらイッタンモメンの姫とは正反対の邪悪な笑みを浮かべる和装の女。先程、男の了承を得たのか右手には黒クグツの所有物であるはかりの付いた金色の杖だった。
「これを此処に刺して...こうすれば...」
女は慣れない手付きで液体の入った容器を杖の側面に取り付け、先を地面に突き刺す。
ゴポゴポと下水の流れる音がすれば杖の先から液体が流れ出し、数メートル進んだ先で一つ隆起する。
地面から盛り上がる様に茶色い長い布を靡かせながら現れたのは、彼女が心配していたイッタンモメンの姫の番であり、鬼戦士に倒されたイッタンモメンの童子であった。
「お呼びでしょうか? 主様」
片足を立て跪きながら目の前の女に問いかける声はその女の声帯を模写したかの様に同じであった。
「少し貴方のナニを貸して欲しいの...」
女は金色の杖を側に置くと、するすると白い和装を解きながら右手を開き、念力を発生させて童子の身体を無理矢理金縛りに合わせた様に直立させる。
「!?」
突然の動作に戸惑いを隠しきれない童子。そんな事はお構い無しに女は右手指を波打つように折り曲げると童子の身体を纏った茶色い衣服は縮み始め、首元に集約される。
両親の美男の風貌もすっかり黒鎧の白顔と言う怪物然とした姿、「怪童子」へと姿を変えられた。
「ああ...ううっ...」
筋肉隆々とした姿での白い仮面の中にある露出した細い唇からうら若き乙女の様な呻き声を漏らしながら、動く筈のない身体でもがいていたら全裸になった女が怪童子の黒い胸板に女のちいさな胸の膨らみが当たる。
怪童子の股間からは体表に合わせた様な黒い愚直を突き立てる。女はすかさずその愚直を己の程よく濡れた秘所で絡め取った。
「ああぅ!! うひひっ..! んうぅぅっ...!!
恐ろしい顔から悩ましげな喘ぎ声を漏らしながら怪童子の愚直は主人である姫に似た女に包み込まれていた。
「どう? 今まで人間の汁気を絞り取って来た貴方が今度は絞られる番になるとはねぇ...!!」
「ひうぅぅうううううううん!!!」
怪物は創造主とも呼べる人間に屈辱を腰音と共に叩き込まれては因果応報とばかりに女の膣中へ白濁をびしゃびしゃと流し込んだ。
「あっ...ああ...」
怪童子は全裸のまま人間体である童子の姿に戻るとマフラー状の物体で顔を隠しながら恥かしめを受けた思春期の女の様に地べたで泣き崩れていた。
女はそんな姿にある程度の満足感を得られたのか穏やかに微笑むと童子の身体に抱きつきながら耳元でこう囁く。
「番を探しなさい...」
童子は啜り泣きながら力無く頷いた。
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