※この作品はR-18です。

精喰らう姫   作:Z ERO

25 / 35
染められる町 二 (東雲のオオナマズの姫)

 

高田馬場の地下駐車場。オオナマズの姫は番であるオオナマズの怪童子がイッタンモメンの妖姫へ水流を発射した際、2人の一瞬の隙をついて柱の奥へと隠れた。

 

“自分がこんなところで死ぬ訳にはいかない。もう面倒な事はしたくない”

 

姫は育児どころか姫としての使命を放棄するとその場から立ち去ろうとした。

 

しかし、蹴り飛ばした何かを見て姫の視線は揺らぐ。そこにあったのは白い液体が混入した銅色のガラスの入れ物だった。姫はそれを黒い手袋がはめられた右手で取り、それを握り潰せば、溢れてきた液体を口の中に注いだ。 姫は溢れた液体を飲み干せば気味の悪い微笑を見せ、元のいた場所へ歩み戻る。

 

そこでは怪童子が妖姫の攻撃により重傷を負っていた。姫は番の救うのかのように、姿勢を変えて爪先で地面を鳴らし、オオナマズを読んだ。

 

しかし子供のが穴を開けたのは敵である妖姫では無く番の筈の怪童子。

 

姫は子供を利用して番を消そうと動いたのだ。

 

穴の中で怪童子の断末魔を聴きながら満足げな笑みを見せると、姫はその場を立ち去った。

 

----------------------------

 

東京都東雲のとある喫煙所、昼休みに10数人のビジネスマンが屯するこの場所に1人のスーツ姿の男が公共灰皿が少し揺れている事に気がつく。

 

「ん?」

 

男が首を傾げた途端。灰皿の揺れは大きくなった。

 

 

そこから数分後、1人の男が喫煙所に向けて歩いてくる。

 

「いやぁー、会議長かった...あれっ?」

 

男は喫煙所の前に集まる黒山の人だかりを目にする。それはタバコを吸うのではなく何か珍しい物を観に集まった野次馬と読んだ方が適切な集まりだった。

男はその先に何があるのか一目見ようと、人混みを掻き分ける。

 

「これは...!?」

 

それを見た男の表情は硬直する。そこにあったのは周囲を囲う巨大な穴があり、いつもなら満杯であるはずの同業者が人っ子1人いなかったからだ。周りは地盤沈下事故か何かかと騒ぎ立てていたがこの男はこの事件が何の仕業か確信が付いており。すぐさま手持ちの携帯電話で何処かへ連絡する。表側にはとあるロゴとアルファベットで「TAKESHI」と書かれたシールが貼られていた。

 

----------------------------

 

「もしもし、たちばなです。あっ!そうなの!?」

 

男の電話は初老の男性へ繋がった。男の名は立花勢一郎、葛飾柴又にある甘味処「たちばな」の店主であり、全国各地に出現する魔化魍を退治する音撃戦士を支援する団体、猛士の関東支部を取り仕切る男でもある。

 

勢一郎は電話で聴いたことをメモに残すと、店の奥の階段を降り、そこに居た同じエプロンの若い女性であり勢一郎の娘、立花日菜佳に声を掛けた。

 

「えっ!? 都会に魔化魍ですか!?」

 

「そうなんだよ地面に大きな穴が空いたから多分オオナマズじゃないかと思うんだけどね?」

 

「そうですか〜。じゃあ今そっちに向かえる人に連絡しておきますね?」

 

 

日菜佳は得意げな表情でシフト表を出し始める。

 

「いや〜忙しいなぁー、今日はお姉様がイブキさんとデートだから私が...あっ!」

 

日菜佳は何か思い出したように振り向く。

 

「あとお父様? ツルキさんはヤマアラシ退治の帰り掛けによった高田馬場で事故に遭って遅れるそうですよ?」

 

「えっ?事故って何?」

 

「ニュース見てないんですか? 駅前のビルで突然水が溢れ出して流されちゃったんですって! しかもそこにいた男女2人が行方不明らしいんですよ!?」

 

「あら〜そんな事あったんだ...。いや〜ツルキくんもお気の毒に...」

 

目をまるくしながら話を聴く勢一郎。しかしこの高田馬場の一件にも魔化魍が関与している事を、2人は知るよしも無かったのだ。

 

 

----------------------------

 

 

そんな中、都内の地下の何処かにある水の無い水路ではコツンコツンとパンプスがアスファルトを鳴らす音がした。決められた人間しか入れないこの場所を悠々と歩くのはベールを被ったエプロン姿の顔の悪い女の姿をした存在、オオナマズの姫である。

首をだらんと揺らして不気味な雰囲気を漂わせる怪しい女は僅かな光が灯る場所に目を向けた。

 

「...書物にあったぞ。男の股間にある逸物から溢れ出る種汁を私の股間に注げば...私に子供が宿ると...」

 

そこにいたのは身ぐるみを剥がされパンツ一枚だけになり目元を布で巻かれ、手足をロープで縛られ気を失った男がずぶ濡れな姿で地面に転がされていた。

姫は番を殺したのち、自らの思惑であった自分の遺伝子を残した子供を産むため、高田馬場駅で品定めをしていた。この男はその姫に目を付けられて此処に無理矢理連れてこられたのだった。

 

「さあ、お前の子種を貰うぞ?」

 

姫は瞳を見開くと、背を屈めて男の股間に眼をやる。気を失った男の股間は盛り上がってすらいない。

 

「先ずは此処を手で擦ると...」

 

姫は数時間前に読んでいた雑誌の内容を記憶から引き出せば、黒い布状の手袋で男のパンツに手を忍ばせ、柔らかいそれを撫ではじめる。

 

(最初に口の中で種汁を受け止めれば良いと書いてあった...)

 

男の股間は気を失っているにも関わらずパンツを持ち上げ、隙間が見える程に持ち上がっる。黒い手袋でも手際良くパンツを脱がせば、男の逸物は跳ね上がる様に直立した。

 

「次は..」

 

姫はその次の順序を思い出すと。暗い色の唇を開き魚の様な大口を開けると、立ち上がった逸物をすっぽりと飲み込んだ。

 

「すちゅっ...くぽっ...ひゅぅぅぅ...んくっ...んくふぅ....」

 

波打つ様に顔を上下させ、鼻息が陰毛を戦がせる。唇の滑りや舌の刺激は思いの外強く...

 

「ん...んん...」

 

男を昏倒の海から引き上げる形となった。

 

 

「あれっ? 何これ見えない...身体が動かない...背中とチンコが冷たいっ!!」

 

 

男は自分が置かれている状況が分からず、火がついた様に叫び出した。しかし此処は殆どの人間が存在すら知らない地下水路。勿論誰も気がつく筈無い。更に自分の股間を冷たくしているのは先程まで怪物を育てていた怪人。これではどれだけ踠いても意味が無いのである。

 

当の姫も身体が動かない男の事などお構い無しに尚も立ち上がる愚直を口の海へと溺れさせているのだ。

 

(こうすれば、もっと出るのだろうか?)

 

姫は口の奥から水を分泌させ、口内から漏らし出した。勢いは妖姫時の水流とは行かずともその様は量は人間の比ではなく、たちまち男の下半身を水浸しにした。

 

「何何何っ!!!? なんか水が太腿をっ!!」

 

未開の恐怖に慄く男

 

(出ろ、早く種を出せ)

 

雑誌の実践に集中する姫

 

「ふっ...!!ううっ...!」

 

遂に男は我慢出来ずに姫の口の中に白濁の液を解き放ってしまう。

 

「くっ...ちゅぽっ!」

 

姫は口内に射精された事を汁と水音を立てながら逸物から口を放つ。

精液は口内で溢れた水に馴染んでおり、喉に突っかかる事なく飲み込まれた。

 

「人間の男の性欲は無限...逸物もまた大きくなる...」

 

姫が手に入れた知識の通り、男の逸物は見知らぬ何かの口に精をぶちまけてもまだ足りないと立派に立ち上がっていた。

 

「次は胸で挟む」

 

姫は衣服を着たまま、両手を自分の胸の脇に置き寄せ上げれば、男の逸物を挟み込もうとした。

 

「ん?」

 

しかし、姫の胸は男の愚直を挟み込める程大きくは無かった。これでは性交の段階を進めない。

 

「...」

 

姫は黙り込み、両手を胸から離し立ち上がった。すると姫の衣服は収縮し、首元へマフラー状になった。そして姫の身体も人間的な姿から黒い帯が纏わりついた身体に変わり、両腕もナマズの様に滑りが良く、顔も後頭部にカールがかった長髪を流したナマズに似た怪物の様な顔をもつオオナマズの妖姫へと変貌したのだ。

 

「これで良い...」

 

人間らしい表情がより一層見えなくなった妖姫は体型も変化し、姫の時は小さかった胸もはち切れんばかりのサイズに変わっていた事に満足げな言葉を漏らすと、再び身体を下ろし、再び男の逸物を挟み込んだ。

 

「くあっ!?」

 

今度は先程とは違う別の快楽が湧き上がり男は困惑した表情をする。

 

妖姫の仮面の様な顔の隙間から覗き見える口は白い歯を晒した。男の反応に喜びを抱いているのだろう。姫は2回目の子種を絞り出そうと、口元から粘液を垂らせば挟んだ胸から覗き見える鈴口に注ぎ、魚に似た色の両腕で胸を押し、男の逸物を更に圧迫した。

 

「ぬああああっ!!!」

 

妖姫の責めには耐えられず、男は2回目の射精をする、かなり激し目な放ち方だったらしく、妖姫の黒い乳房どころか、顔や髪に至るまで白く汚されていた。姫は歯に付いていた精液を赤い舌で舐めとると僅かに見える暗い唇が微笑みの結びをした。

 

「さあ、コレが本番」

 

妖姫は身体を上げると立ち膝状態になり、ベタベタに濡れた右手で黒く帯の集まった股間をぱっくりと開いた。妖姫の膣内は人間の物と同じように桃色で、程よい粘液に覆われていた。

 

「餌になって貰うぞ?」

 

姫は男の身体に覆い被さるように倒れ、精液の付いた大きな胸は胸板に置かれべちゃりと音がなり、男の白い逸物を膣で飲み込んだ。

 

「がはっ!!? おっもっ!!?」

 

男の衝撃は逸物による快楽より覆い被さったものの重さの方が大きかった。

妖姫の重さは成人男性の平均体重の2倍以上。下手をすれば怪我だらけになる。

 

「くくうっ...あぁあぅううんっ!!」

 

そんな事妖姫にはお構いなし。怪物然とした姿の女は、子供を作ることの喜びと怪物を育てるという使命からの脱却を本能で感じ、暗い性格を押し上げるほどの喜びを貪っていた。

 

胸は精液が擦り合わされにちゃにちゃ音が鳴り、興奮を抑えられなくなった妖姫は腰を手拍子のように高らかと鳴らすと男の耳元で歌い出す

 

「種さんこちら、腰鳴る方へ。種さんこちら、腰鳴る方へ...」

 

「ぐっ...ああっ...」

 

力無い男の声とは裏腹に逸物は過去最大の射精を繰り出し、妖姫の膣内を満杯にさせた。

 

「んくうほおおおおおおっ!!!」

 

妖姫は喜びに満ちた喘ぎ声を上げながら、男を力強く抱きしめる。

 

 

 

骨や肉が引き裂かれる音が水路に木霊した。

 

 

----------------------------

 

数日後、点検に来た水道作業員が全裸で人間としての原型を留めていない程ぐちゃぐちゃにされた男の遺体が発見された。この殺人事件は東京を騒がせる一大ニュースとなったが犯人は未だに捕まっていないらしい。

 

----------------------------

 

神奈川の横須賀の森、誰も立ち入らない場所でオオナマズの姫はクリーム色の服から膨れたお腹の部分を愛おしげに撫でている。

 

姫の願いは、かつての子供が飢える森の中で叶えられようとしていた。

 

 

 

 

書いて欲しい姫を募集します

  • 奥多摩のヤマビコの姫
  • 奥久慈のイッタンモメンの姫
  • 藤岡のオオアリの姫
  • 秩父のオトロシの姫
  • 下野のヌリカベの姫
  • 鎌西湖のウブメの姫
  • 小菅のヤマビコの姫
  • 大月のオトロシの姫
  • 日光のバケガニの姫
  • 足尾のヤマアラシの姫
  • 東雲のオオナマズの姫
  • 大洗のバケガニの姫
  • 大洗のアミキリの姫
  • 浅間山のウブメの姫
  • 浅間山のヤマアラシの姫
  • 旭村のドロタボウの姫
  • 猿橋のバケネコの姫
  • 榧ノ木ヨロイツチグモの姫
  • スーパー姫
  • 洋館の女
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。