※この作品はR-18です。

精喰らう姫   作:Z ERO

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盛る緑 (旭村のドロタボウの姫)

 

「はぁーっ!楽しかったぁ〜♪」

 

蝉の声と揺れる草木に囲まれた場所で爽やかな女の声が聞こえる。そこには布面積の小さい和服と露出度の高い肌を泥で汚した若い女が幸せに満ちた顔で天を仰いでいた。辺り一面には黒色の人間に似た姿の怪物の亡骸が黒い体液を流してそこら中に倒れており、近くの田圃には白い水溜りに囲まれながら女に似た和服姿の男が千切られた喉から白色の体液を噴き出しながら物の様に仰向けになっていた。

 

凄惨な光景にも関わらず楽しそうに笑っている女。そんな空間にまた非日常な雰囲気が一滴侵食する。

 

「ん〜?」

 

女はその雰囲気をすぐに察知すると笑いを止めてその方向に振り向く。

 

「...」

 

視線の先にいたのは程よく素肌の見える白装束に身を包み、複数のタコメーターが付いた銀色の杖を持った人物だった。身体の形状を見ると和服の女と同じ身長と体格ぐらいの女であろう。

 

「わぁ!我々を産んだ主様のお使いさんだぁ〜♪」

 

女は自らが使いと女を見るや、

 

「お世話になってますっ」

 

礼儀正しくお辞儀をしたのち、無邪気にその場で踊り始める。

 

ぴょんぴょんと子供の様に燥ぐ和服の女とは対照的に白装束の女はマネキン人形の様な魂のこもっていない目付きで見ていた。

 

白装束の女は右手を持ち上げると手に持った杖を和服の女に向ければ

 

「てゃあっ!」

 

突然和服の女が一気に白装束の女に間合いを詰めると右脚を大きく振り上げて、白装束の女の杖を吹き飛ばしてしまう。2人から大きく外れた場所に杖が落ち、白装束の女の動揺とした視線がそちらの方に向いてしまうと、和服の女が両手で白装束の女の胸元に触れて押し倒そうとする。だが白装束の女はそれを利用してダメージを軽減する為に後ろに大きく飛び上がり地面に軽々と着地する。

 

「ねえお使いさん?なんでここに来たか分かるよ、うちを殺すんでしょぉ〜?」

 

和服の女はあっけらかんとした顔で首を傾げる。白装束の女は声を発さず、首すらも動かさずに視線で肯定の意思を伝える。

 

泥だらけの和服の女の正体はドロタボウの姫であり、目の前の白装束の女によって童子と共に産み出され、同時に植え付けられた使命である「魔化魍ドロタボウの育成」の為に餌になる人間を襲い続けていた。しかし、餌となる人間を探す際に村に引っ越した若い男に姫は一目惚れする。元々人間臭い性格だったドロタボウの姫に芽生えた餌である筈の人間への恋心は一気に膨張し、本来の使命を一瞬で放棄してしまった。男の声を持つ姫は男の元へ近づく為に、対照的に女の声を持つ童子の喉を食い破り声を自分の物にすると、いずれ惚れた男へ危害を加えるであろう子供であるドロタボウ達をあろう事か皆殺しにしてしまう。なので洋館の男の命を受けた白装束の女クグツが直々に来訪して欠陥品である姫を殺そうとしたのだ。魔化魍を育てる事をしない姫は必要ないのである。

 

「嫌だよ? うち死にたくないもん」

 

ところが姫は動揺する素振りすら見せず主人からの死刑宣言をあっさりと拒否する。

 

「...!」

 

女クグツは黒マスク越しから覗く殺気だった瞳で姫を睨み付ける。

 

「そんな怖い目で見ても死なないよ? 折角良い人見つけたし、こんなかわいー声だって貰ったんだからぁ〜...主様の命令は聞けまっせーん!」

 

姫の意思は硬く女クグツからの強烈な威圧も無意味かの如く巫山戯た態度にそっぽを向いた。

 

もう話の通じない姫は問答無用で始末してしまおうと言うかの如く、女クグツは幻術で遠くに飛ばされた杖を引き寄せて構え直せば姫の首を掻き切らんと目にも止まらぬ速さで畦道を駆け出す。

 

「!」

 

姫との間合いを詰めるまで1秒にも満たない脅威の俊足を見せつけながら女クグツは手持ちの杖を空を叩きつけるように横へ振り被った。

 

「とうっ!」

 

しかし身体能力の高いドロタボウの姫は軽々と後方一回転して女クグツの攻撃を交わせば、

 

「はっ!」

 

宙に浮いたまま大口を開けて、女クグツの白衣に向けて泥を連射する。自分が育てていた魔化魍を苦しめる程の毒気を秘めた泥を浴びればひとたまりも無いが、

 

「...」

 

そこは創造者である女クグツ、身体を後ろに逸らして地面を蹴り上げて泥の軌道から身体をうまく避ける。べちゃべちゃ汚い音を鳴らしながら地面にばら撒かれた泥はじわじわ煮立った音を鳴らしながら地面を溶かしていた。

 

「よっとぉ!...あっ...!...ゆさゆさっ...!」

 

地面に降り立った姫は自分の胸がズレた事に気がつくと左手を使って胸をアピールする様に動かしながら着物を調整する。そして胸を治し終えれば体勢を戻した女クグツに目をやる。

 

「いやぁ〜やっぱ強いねぇ〜♡」

 

首を傾げながら楽しげな表情で余裕げに女クグツに話し掛けるドロタボウの姫。

 

「...」

 

身体をピクリとも動かさずに無表情のまま人形の如き無機質な瞳でドロタボウの姫を睨み付ける白い女のクグツ。

顔は鏡で映したように瓜二つながらまるで他人の様に性格の違う異質な二つの人妖。周りに散らばるのはドロタボウの姫が育て、殺した我が子の残骸。長閑な田園地帯に映る非日常的な何か、蝉の声が空間を覆い尽くすように広がる中張り詰めた空気を切ったのは女のクグツだった。

 

「...」

 

女のクグツは指が抜かれた白い手袋がはめられた右手を姫に向けて突き出す。手に妖気を集め、辺りに緊張感の波を打ち出す。

 

「たあぁっ⭐︎」

 

ところが想定外の事態が起きた。

マイペースな性格であるドロタボウの姫は従来の姫なら確実に固まるであろう技もまるで漣の様に全く通用せず、まるで先程の女クグツの技を模倣したのか黒いショートブーツを鳴らしながら走り出せば華奢で青白い左腕を振り上げれば、妖姫と同じ泥の様に黒く堅牢な腕に変化させ、

 

「えーいっ☆」

 

可愛げな声で女クグツの顔へ容赦なく叩きつけた。

 

女クグツの身体は軽く吹き飛ばされ、畦道の脇にある草むらに叩きつけられた。

 

「わーいっ!勝った勝ったぁーっ!!」

 

左腕が元の姿に戻ったドロタボウの姫は上位存在への勝利を勝ち取った事で子供の様に地面を飛び回る。子供の残骸を踏みつけていることも知らずに。そして泥ついた畦道で急に足を止めれば右手を顎に付けて考える素振りをする。

 

「じゃあ、どうしよっかなぁ〜...」

 

彼女はどうせ女クグツを見逃しても自分が狙われる事には変わりない、だがこのまま処分するのも気が引ける...そう思考を巡らせて3秒後

 

「あっ!...わぁ...っ♡」

 

姫は名案を思い付いたかのように右手の人差し指を立て、晴れやかな笑みを浮かべた。

決めた後は実行のみ。姫は両腕を伸ばしながらペンギンの様な歩き方で地面に倒れ伏す女クグツへと足を進める。

 

「...」

 

草むらに倒れ伏したクグツは糸の切れた人形の様にピクリとも動かない。ドロタボウの姫は膝を曲げると側に落ちていた銀色の杖に装着されていたガラス製の筒を引き抜けば、帯を解き反対側の手で黒いショートパンツを下ろす。毛の一本程の無い綺麗な秘所が露わになれば、開け口を鈴口に触れ合わせ、その中に透明な液体を注いでいく。

 

「あっはぁ〜っ♡」

 

温泉に浸かった様な艶かしい溜息をこぼせば、液体で満たされた筒を股間から離して、クグツの黒いマスクを剥ぎ取る。

 

その顔はそれを晒したドロタボウの姫と全く同じ顔立ちだった。姉妹以上と言うよりドッペルゲンガーと呼んでも差し支えない程である。

今まで晒されなかった顔、それも美しい寝顔を見た姫は口角を更に上げる。

そして何も持っていない手でクグツの熱い唇を開くと...

 

「お使い様ぁ〜?うちの美味しいお汁、召し上がれぇ♡」

 

------------------------

 

「お兄ちゃんの美味しそうなおちんちん...うちのおまんこのご飯になってもらってぇ...可愛い子供、一杯作ろ♡」

 

「は...?」

 

吐息混じりの姫の言葉に男は目を丸くした。

病気に罹ったのかと思えば意味不明な言葉を言い始めたからだ。

 

「....いや、一体何を言っているんだお前は。俺を揶揄っているのか?」

 

男は明らかに動揺していた。自分は彼女の事を妹の様に捉えていたが彼女として、性的対象としては一度も捉えた事が無かったからだ。共に風呂に入った際に全裸を見ても何も感じる事は無い程にである。だから彼女の言葉も悪戯としか思っていないのである。

 

「冗談じゃ無いよぉ〜? うち、お兄ちゃんのおちんちん食べたいもん♡」

 

溶ろけるような甘い声で揺らいだ目であるが雰囲気で真剣なのが男にも分かった。愚直な性格の男は彼女の求めるものを受け入れようと考えるものの...

 

(うーん...)

 

男は戸惑っていた。先程の通り男はドロタボウの姫に性的な目で見た事が無い。なので自分の陰茎が勃起するなんて事もあり得ない。

それにたとえ勃起して姫と行為に及ぼうとも、換気や涼みの為に家の戸と言う戸は全て開いており、屋内の外から丸見えなのだ。万が一村民に見られてしまったら、すぐにでも逃げ出したい程だった。脳内でそう思考を巡らせていたら、

 

「大丈夫だよ? おちんちんも扉も...うちらが何とかするからねぇ♡」

 

「あぁ、ありが...ええっ!?」

 

男は自然に流しかけた姫の言葉を素通りしたが、何かに気づいた様に声を振り向かせた。

何故姫に己の思考を読まれたのか? 自分達から数メートル程離れた電動式でも無い戸や窓をどう閉めるか? 

 

そして何故複数形なのか?

 

「うん、じゃあ白ちゃんお願い〜」

 

困惑する男を他所に姫は廊下を挟んで大窓側にある一枚の襖に目を向ける。

 

その襖の裏側には...

 

姫に似た白装束姿のクグツが立っていた。クグツは瞼を閉じたまま、手袋の嵌められた右手を外へ向ける。指先に念を送る様に震わせながら、女は真蓋をかっぴらき苗の様に青々とした緑色に変わった瞳を明かす。

 

その瞬間、家のそこら中から木が滑り歯切れ良くぶつかる音が聞こえて来る。そして姫の目線の先にあった雨戸も自動ドアの様に一人でに敷居を滑り、穏やかな庭や青空を黒く塞いでいく。

 

外光の大部分が遮られた時には男の開いた口は塞がらなくなっていた。

 

「ありがと〜♡、じゃあ白ちゃんこっちに来て〜?」

 

姫が左腕に巻かれた数珠をじゃらじゃら振りながら手招きすると、

 

「へ?」

 

女の白クグツは音も時間差も無く、瞬間移動としか形容出来ない速さで男の背後に現れ無感情の表情で男を見下ろしていた。

 

「うわぁっ!?」

 

再び驚愕の目で思わず身体を後ろに引いてしまう。しかし女のクグツは男を逃さず右手で背中に手を回す。

 

「えっ...? お前のお姉さん?」

 

姫に瓜二つの顔を持つ白装束の女を姉妹と認識するが勿論そんな関係では無い。女は懐から黒い錠剤を取り出すと、男の口に放り込む。

 

「ん...んむっ...うんんっ!!?」

 

無抵抗で錠剤を入れられた男の身体は大きく痙攣し、皮膚から一気に汗が噴き出した。全身に異常を感じとる男、中でもそれは陰茎に現れた。その力はファスナーを歪ませ、ズボンに大きなテントを張らせた。

 

「白ちゃんも大胆だねぇ〜 じゃあ、お兄ちゃん、覚悟してよね?」

 

女から立場が入れ替わったのかいつの間にか男を抱き止めていた姫は、程よく実った胸を男の胸板に布越しに擦り合わせ、左手の指ででテントの頂点を擦った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

書いて欲しい姫を募集します

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