※この作品はR-18です。

精喰らう姫   作:Z ERO

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久々の投稿です。


かき鳴らす恥部(大洗のバケガニの姫と大洗のアミキリの姫)

幾重もの波が岩へと打ちつけられる人気の無い岩場に囲まれた薄暗い海岸、確認できる人工物はコンクリートで出来た古びた小屋のみ。無造作に転がる小石の上に立つのはタコメーターが搭載された金色の杖を持った い夏場ににつかわない全身黒装束の女性、そしてその前で跪く現代の人間がまず着ない様な奇抜な和装に身を包んだ二人の男女の三人。

 

黒装束の女の足元にはリュックサックが無造作に転がっており、三人の後ろにある海面にはジャージ姿の男が胸元の四つの穴から水に馴染んだ鮮血を拡がらせながら漂っていた。

 

それを眺める黒装束の女の瞳が怪しく照らされる。海面から蟹のハサミが巨大化した様な謎の物体が現れ男の身体を水中へと引き摺り込んで行く。

 

黒装束の女の目線は目の前でひざまづく男女に移った。

 

「....鬼が現れたのですね?」

 

紺色の和装の男が目線を上げ、女の様な声で黒装束の女からの声無き言葉を受け取ったかの様に呟く。

 

「...アミキリをお守りします」

 

朱色の和装の女も目線を上げ、男の様な声で続けた。

 

女の声が終わると同時に黒装束の女は男に向けて目線を集中させる。

男は瞼を大きく開き三白眼を露わにする。

 

「...我のみで鬼を倒せ、と?」

 

黒装束の女は頷いた。

 

「承知しました」

 

男は静かに頷くと立膝を崩し黒装束の女より一回り大きい身の丈まで上げると岩場の出口に繋がる道へと歩み始め、女は目線を下ろした。

 

黒装束の女はこの場から去る和装の男から目を外すと懐から謎の透明な液体が入った試験管を取り出し、マスク越しに液体を飲み干す。

 

 

男の姿が見えなくなって数分後、今度は男の行き先とは逆の方向から足音が聴こえてくる。

二人の女は音のする方へと首を向ける。

 

そこには髪型や服装は違えど跪いている女と瓜二つの顔をした女がゆっくりと歩を進めていた。

 

「....」

 

人形の様な瞳で見続ける黒装束の女と親族を見る様な目で目線を向ける朱色の和装の女、こちら向けて歩いてくる赤い洋装の女は口元を吊り上げていた。

 

洋装の女が黒装束の女の前にたどり着くと和装の女と同じ様に跪く姿勢を取った。

 

「ちょっと鬼さんとの闘いに抜け出す事に成功しました。父と子は鬼さんに殺されてしまいましたが」

 

和装の女と同じ顔をした洋装の女は目線を上げ、今此処にはいない和装の男と同じ声で黒装束の女に淡々と報告をする。和装の女の眼差しは軽蔑へと変わる。

 

黒装束の女は「これで良い」と言うような眼差しを洋装の女に向けた。

 

「ちょっとありがたき幸せです」

 

微笑みを向ける和装の女とは対照的に、和装の女の顔は戸惑いを隠せない。更に洋装の女はゆっくり立ち上がると指の抜かれた赤い手袋を嵌めた左手でじゃんけんのチョキの形を作ると赤いホットパンツ越しに己の秘所に当たる部分を弄り始めた。

 

「くぅぅ...んんっ...!...んはあぁ〜...」

 

蟹の鋏の様な刺青が頬に入った洋装の女は瞼を閉じながら艶かしいよがり声を零す

 

「....」

 

自分と同じ顔の女の痴態をこれ以上見たくない恥ずかしさと同族としての使命を果たさないどころか踏み躙った事を嬉々として報告する事への怒り。横で跪く事を辞めた和装の女は洋装の女と同じ形状の手袋を嵌めた左手を上げ、洋装の女と同じチョキを形作る。

 

その指は洋装の女とは違い鮮血に濡れ臓物や骨の欠片の様なものがこびりついていた。

そしてその指は触手の様に長く長く伸び始め、洋装の女の背中を貫かんとした。

 

ーーしかしその指は瞬時に元の長さに戻っていた。黒装束の女の黒い手袋をはめた右手が和装の女の顎を鷲掴みにしていたのだ。

 

「...何故ですか..!?何故お姉様の処分を止めるのですか!?」

 

「ぁぁ...鬼さんのおちんちん...」

 

戸惑いの表情を見せる和装の女と自慰を続ける洋装の女。黒装束の女は洋装の女に目もくれず和装の女の顔に紫色の長い爪を立てながら瞼を大きく開き、黒く澱んだ波動が和装の女を飲み込んだ。

 

「!?...ーー!....ーーー?.......ッ!!?」

 

和装の女は言葉を奪われた。内で何を思おうともそれは意味の無い音になる。

 

「ーーーーッ!!?--------------!!!?」

 

どれほどまでに叫んでも和装の女の叫びは海鳥の鳴き声と同じ。まるで糸の切れた傀儡人形の如く身体を動かす事も出来ない和装の女を右手に収めた黒装束の女はもう片方の赤い爪のある手袋を嵌めた左手を使い紫色のマスクを外す。

 

そこにあったのは和装と洋装の女と同じ顔であった。

 

素顔を見せた黒装束の女は和装の女の顔に近距離まで近づくと、己の唇を相手の唇に重ね合わせた。

 

「!?」

 

和装の女は瞼を開くも抵抗など出来るわけもなく、波音とは違う水音が内から響き渡る。

 

「んあああああああん〜っ!!!」

 

横では洋装の女のホットパンツの股部分から泡が潮の様に吹き出し、艶かしい声を上げながら地面へと仰向けに倒れる。股間から泡の様な愛液がブクブク音を立てながら溢れ出て、青白い太ももや赤いルーズソックスを濡らしていた。

 

「...ちょっと足りないなぁ...」

 

洋装の女はまだ満足していないのか赤いグローブをはめた左手で泡まみれの秘所を再び弄り始め、素手の右手を白いショールと赤いシャツの間に滑らせ、己の程よく実った乳房をもみほぐし始める。

 

「...はぁ...」

 

和装の女は接吻から解き放たれると嬌声を漏らしながら尻餅を付いた。瞳はとろん、と柔な形で天を仰いでいた。

 

「.....相当気持ちいい」

 

和装の女は隣にいる洋装の女、そして番である和装の男と同じ女の声で呟いた。

 

「....」

 

和装の女の痴態を見下ろす黒装束の女。しかし仕上げがまだだと言わんばかりの目付きで中腰になると、和装の女の黒いショートパンツに右手を掛け一気に腿まで下し白い股間を露わにする。

 

「何を...」

 

和装の女は声を上げるも身体の自由拘束は解けていない様で後退りする事もままならない。

 

黒装束の女は鍔広帽を脱ぐと、青白い太ももに両手を起き、和装の女の股間に顔を埋め秘所に舌を挿し込んだ。

 

「んむくうっ!?」

 

和装の女が驚き混じりの嬌声をあげ、それを合図に黒装束の女の秘所の蹂躙は激しさを増した。

 

「んかあっ!んはあっ..!?ん〜〜ッ!!!」

 

恥ずかしさか口を黙つつも蹂躙における快楽はとても抑えられるものじゃない。

 

「はぁ...ちょっ...とぉ...ひぃもちっ...」

 

自慰に耽る洋装の女、

 

「んふぅ〜〜〜〜!!!」

 

秘所を舐められる和装の女。

 

同時に響き渡る二つの嬌声は波と風、そして黒装束の女しか知らない秘めたものとなっていた。

 

 

-------------------------------------

 

 

ーーなんで俺はこんな目に遭ってるんだ....?

魔化魍退治の為に栃木の山奥まで来たら女声の妖姫にあしらわ....れた所までが覚えてはいるけれど...何か冷たい物が...ーー

 

ーーって俺縛られてる...!?ーー

 

ーーいや割とマジで何でだよ!?知らない合間に変身も解けて真っ裸になっちゃってるし!!幾らなんでもこんな惨めな姿を誰かに見られたくはねぇなぁ〜まあ廃墟だから遠目でバレる心配は無いけれどーー

 

ーー......ーー

 

ーーマズイこんな事言ってたら誰か来やがった...!?ーー

 

ーーダダダダダダッ!!ーー

 

ーー...は?ーー

 

ーーツルキィッ!!ーー

 

ドゴオッ!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

「があっ!!!!」

 

まるで10トントラックに撥ねられた人間の如く男性は窓の外から身を弾き出され、向かいの住宅の部屋へとけたたましい音を響かせながら飛び込んで行った。

 

「のわあっ!?なになになになにっ!!泥棒!?討ち入り!?それとも隕石落下!?」

 

煙の舞う部屋の中では丸渕眼鏡を掛けた男性が赤本を立てがわりにして狼狽えている。

 

「痛ってぇ〜」

 

煙の中に居たのは白いTシャツとジーンズと言う簡易的な服装をした20代後半ぐらいの男性だった。

 

「向かいの津川さん!?一体全体何があったんですか!?」

 

「俺が知りたいよ!!もう何がなんだkわっぶべえっ!!」

 

室内を舞う煙を払いながら肩を落とす津川と呼ばれた男性の頭に黒い影が飛び込み室内に衝撃が走った。

 

「でええっ!またあっ!?」

 

丸渕眼鏡の男は情け無い叫びを上げながら扉を突き破り廊下へ出てしまう。

 

「またなんだよぬおっ!?」

 

凹み切った畳から無傷のまま起き上がる男、しかしたつ煙から伸びてきた黒い手に胸ぐらを掴まれ木目天井へと突き上げられる。

 

「ツルキぃ...!なんでまた鍋とか言うのでメシを作ってんだ...?」

 

怒りを帯びた声が煙をかき分け、その中から黒いマタギの様な服装の黒髪ロングの女性が睨みつけていた。

 

「良いだろお前...その方が光熱費が安上がりなんだから...」

 

「生きているなら餌ぐらい捕まえろ!!」

 

女は胸ぐらを掴んだ手で男を床に叩きつけると口から鋭い針を三本吐き出す。

 

「危ねえ!」

 

男は咄嗟に持っていたしゃもじで針を弾き返す。軌道を変えた針達は部屋を飛び出し、近くにあるコンクリート製の電信柱の肢に深々と刺さった。

 

「無理言うな俺は狩人じゃねえしカニバリストでもねえんだぞ!!こんな現代社会でそんな事したら臭い飯を食う事に...」

 

しゃもじを振り回しながら怒りを露わにする男は突然トーンダウンする。

 

「どうした?」

 

「まずい!蒸らし時間過ぎてる!戻らなきゃ!!

....あっ、村岡さん後で部屋弁償しておきますね!」

 

男の表情が焦りに変わると自宅へ戻るために窓の外へと飛び降りる。

 

「待てツルキ!それにカニバ...って何なんだ!教えろ!!」

 

女は男の後を追う様に窓の外から空中で前転しながら飛び出していった。

 

「.....今日の占い....乙女座一位って言ってたじゃん....」

 

丸渕眼鏡の男はフローリングの上に転がりながら萎れた様に呟く。

 

生活音が響き渡る住宅街に男の米を思う声が微かに流れた。

 

------------------------------------

 

陽が少し南西に傾いた茨城県大洗の草むら、セミの鳴き声が響き始めた緑の中に一台のマゼンタカラーのSUVが真横に黒いテントを張った状態で停車していた。

 

「ようやく着きましたね。まあソノキ抜け道を見つけてくれたおかげでかなり早く着きましたけれど」

 

テーブルと椅子を展開しながら少年は言う。

 

「本当に良かったよ篤志くん。あの穴場道が分からなかったら数時間は遅れを取っていたからね」

 

プラスチックボックスに入っている厚めのディスクを見ながら美女は微笑んでいる。

 

二人は大洗付近で人間を捕食している魔化魍を退治する為に東京からやってきた音撃戦士のソノキとその弟子の東川篤志である。道中で渋滞に挟まったりもしたがなんとか夕暮れ前までには到着する事が出来た様だ。

 

「それにしてもまた海の奴ですからね。まあ改めてケータイやメモで見てもバケガニ以外の何がいるんだって話ですし、ソノキさんとの食い合わせは抜群ですからね」

 

「まあねぇ、バケガニは言っても蟹とほぼ構造が同じだし腹や関節という弱い部分があるから徹底的に狙っていけば良いしね。最近出てきた泡が出てくるタイプも私の音激弦なら問題無いから」

 

「改めて思うとソノキさんの音撃弦ってまあまあ特殊ですよね。なんか管的な要素もありますし」

 

「まあ吉野の人に頼み込んで作って貰った物だからね。良い素材を使っているから今のにして刃こぼれも弦切れも一回も無かったし...よし、ディスクアニマルの確認終わりっ!」

 

ソノキはプラスチックボックスを畳んでそばにあったバイオリン用のハードケースを手に持つ。

 

「そろそろ行きます?」

 

「うん、夜になっちゃうと見つけづらくなっちゃうからね。明るいうちにやっつけた方が楽だし安全」

 

「そうですね。それじゃあいってらっしゃい!」

 

「行ってきます!!」

 

ソノキは手を振る篤志に敬礼をすると草むらを掻き分けながら走り出した。

 

「よし...」

 

ソノキの姿が見えなくなると篤志は立てたばかりのテントに入り仰向けになる...

 

「ソノキさん...」

 

篤志にとってソノキは師匠であり命の恩人、そして恋煩いの源である。共に行動してニ年目になろうとしているが今もソノキさんと関わっていると動悸が止まらない時がある。その時彼はいつも...

 

感情を己の愚直にぶつけていた。

 

「はぁ...はぁ...ソノキさん...」

 

ズボンとパンツを下ろしそそり立った逸物を右手でしごく。感情を高まらせながら逸物をしごく、しごく、しごく。

 

吐息混ざりにソノキの名前を呼びながら自慰は一年以上はし続けているだろう。彼はテントの中で悶えながらソノキへの愛によがっていた。

 

「...」

 

じきに疲れてしまったのか、いつの間にか篤志は下半身丸出しで鈴口から精子を垂れ流しながら眠りに着く。

 

テントの外では背の高い草の群が互いに絡み合いを続けていた。

 

------------------------------------------

 

夕暮れ時の広大な岩場、あたり一面にオレンジ色が混ざる世界、ソノキはその上を走り抜けていた。

 

「うーん、かれこれ一時間も動いているけれど見つからないなぁ...」

 

どれほど探しても今回の魔化魍が見当たらない。三十分前にアサギワシやキハダガニを放ってはいるが当たっているかどうかも分からないままである。早く見つけなければ....

 

そんなソノキの背後から迫る、二本の白い触手...あわやソノキの背中を貫かんとしたその時、

 

「ピィィィィィッ!!!」

 

けたましい鳴き声を上げながら橙色の空を切り裂きながら急降下する緑色の大群、ソノキが放ったアサギワシが主人を救う為に現れたのだ。

 

しかしそう簡単に傷付けられる訳がないと言わんばかりに二本の触手は蛇の如く奇妙な動きをしながらアサギワシの猛攻を避けていく。

 

「!?」

 

背後の異変に気づいたソノキはバイオリンケースを構えながら振り向く。

 

「はっ!」

 

眼前は謎の影が急接近しながら体当たりを仕掛けようとしていたが、ソノキはそれを軽くいなす。

 

謎の影の正体である紺色の和装の男が岩場に着地すると振り向き状に女の声で恨めしそうにつぶやいた

 

「我等の邪魔をする愚かな鬼め...」

 

「バケガニ...?いや、貴方バケガニの童子じゃ無い」

 

敵を目の前にしたソノキはいつものほんわりとした眼から刃の如き鋭さへと変わっていた。

 

「それに姫の方はどうしたの?一人だけじゃ勝率は高くないでしょ?」

 

「...お前如き私のみで...」

 

ソノキの単純な疑問に童子は苦虫を噛み潰したような顔で返し、紺色の和装が首元へ収縮裸体を晒すとその身体は頭部と両腕は赤黒く、そしてそれ以外は黒く変色していく。

 

対峙するソノキは左手に巻かれた鬼の型取りがあるブレスレットを展開し、内部に備わっている三本の白い弦を弾く。三味線の如き和の音が響くと鬼の面を自らの額の前に置く。

 

「...」

 

童子の体は蟹に似た頭部と黒い筋骨隆々の胴体、そして海老の様な両腕を持つ戦闘形態である怪童子に変化し、ソノキに向けて海老の触覚に似た左腕を向け常人を超えた速さで襲い掛からんとする。

 

しかしソノキへの干渉は許さないと言わんばかりにどこからともなく白色の落雷が降り注ぎ、橙色の岩場に火花を散らす。

 

「ぐっ!?」

 

電撃をまともに喰らった怪童子は全身に痺れを受けながら後ろへと吹き飛ばされた。

 

「.....はあっ!」

 

怪童子の身体が岩場に叩き付けられたと同時にソノキは左手で雷を振り払う。

そこには優しそうな若年の女性の姿は無く、白を基調とし金色の装飾を身に纏った鬼に酷似した姿があった。

 

 

 

書いて欲しい姫を募集します

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