「行ってくる」
「えぇ。いってらっしゃい」
ガチャッ。と音を立てドアが閉まった。
夫と結婚して早数年が経とうとしている。何の不自由も不満もなく、楽しい日々を過ごしていた。
リビングに戻り、ふと棚の上に置いてある写真に目がいった。高校を卒業した日に夫と私で撮った一枚。初めてあの人の笑顔を見て、私もつられて笑った。一生忘れることない思い出。
結婚式にはいろんな人が来た。それこそ、夫を毛嫌いしていた人でさえ結婚式には来てくれた。姉は泣いて喜んでくれたっけ。どれもこれも、いい思い出。
「よしっ。頑張らなきゃっ!」
高校生の時は医者になりたかった。頭は悪くなかったから一生懸命勉強した。でも、いつからだっけ。今の夫を好きになってからは考えが180度変わった。あの人の隣に立ちたい。あの人を支えたい。そう思うようになって、卒業式の何日か前に思い切って告って、運良くOKしてもらった。運命、だったのだろうか。あの人も私に気があったそうで。それが必然で。姉に報告した時はやっぱり、と言って祝福してくれた。
食器を洗いながらそんな懐かしいことを思い出しては頬が緩んだ。
「今日は鮭大根かなぁ」
そんな事を呟いていると。玄関からドアを叩く音がして呼び鈴を鳴らせばいいのにと思いながらドアを開けた。
「叫んだら殺す」
「...っ!?」
叫ばせないよう口をハンカチで塞がれる。何が起きたのか分からぬまま強制的に気絶させられた。
◆
「...?」
目が覚めるとリビングのソファに寝かせられていた。流していたTVも消され、ガタイのいい男性が目の前に座っている。
「起きた?」
状態を起こそうとしたとき、思うように手首が動かなかった。足首も同様。どうやらキツく縄で縛られている様だ。
目の前の男にキッと鋭い睨みをきかすが相手は怯むどころかニヤリと笑った。
「まぁまぁそう怒らないでよ。睨んだところで状況が変わるわけないんだからさ」
チャラそうな白橡色の髪。明らかに日本人にはありえない虹色の瞳。私の夫以上に鍛え抜かれた身体。抗っても私に到底勝ち目はないことは確実だった。隙を見て逃げるしかない。
「んー。思った以上に気の強い女の子だなぁ。まぁそんな君も好きだけどね」
誰かが助けに来ることを願うが、夫が帰ってくるまでにはまだ時間があるし姉は旦那さんと旅行に行くと言っていたし、妹は彼氏とドライブに行くと張り切っていた。隣人はどっちも夫婦だが共働きでしばらく帰ってこない。叫んだとして、誰の耳にも届かない。
「俺も頑張ったんだぜ?しのぶちゃんが幸せならそれでいいって。でもやっぱり、しのぶちゃんの事が忘れられないんだ」
「...」
「だからさ、しのぶちゃん。今の奴と離婚して、俺と結婚しようよ」
喋れるように口を塞いでいたガムテープが剥がされる。今では叫ぶことができるが、助けられる前に、コイツに殺されるだろう。
「だれが、お前なんかと結婚するか...!それぐらいなら舌を噛み切って死ぬ方がマシだ...!」
「......そっかあ。じゃ、仕方ないね。本当はこんな事したくなかったんだよ?」
「きゃっ...!?」
いきなり上に覆い被さって来て、キスをされる。なんとか歯は閉じたものの唇を噛まれたり歯を舐められた。手と足を縛られているから身じろぎをするしかなくて、抵抗らしい抵抗が出来ない。
「な、何を...っ!?」
不意に胸を触られる。その口が開いた一瞬。その一瞬で舌を入れて来た。歯列をなぞり口内を舐め回し、舌を絡め取られる。夫としかしたくなかったのに。まさかコイツに。
「やめろ...!触るなぁ...ッ!」
服が捲られ下着の上から揉まれる。大っ嫌いなコイツに揉まれるなんて!
だめだ。反応したらコイツの思う壺だ。
ふいっと顔を晒せ、下唇を噛み締める。目を瞑り何も考えないようにする。
「こらこら、ダメだよしのぶちゃん。ちゃんとこっち見て」
途端にシュッシュと香水みたいに水滴のような何かをかけられる。反射で何をかけられたのか見ると、なにやら瓶のような形をしたものをもっていた。
「しのぶちゃんがあまりにも嫌々するから使っちゃった、媚薬」
私が目を丸くすると更に笑みを深くした。
「これね、副作用がないんだ。即効性で効き目抜群。凄いだろ?俺が作ったんだ」
ニヤッと不気味な笑顔で笑う。
完全に逃げ道はなくなった...いや、逃げ道なんてコイツに捕まった時点で元からなかったんだ。
「ほら、顔が火照り始めただろ?もうここが疼いて仕方ないんじゃないかい?」
お腹の少し下あたり。丁度子宮があるところ。愛おしそうな瞳で撫でられる。
「...っ」
「強がらなくていいんだぜ?つらいだろう?俺がよくシてあげるよ」
「ンン...っ、や、めっ...!」
いつのまにかブラジャーが外され直で揉まれる。コイツの手にちょうど収まる程度の乳房。まるで子供がおもちゃで遊ぶみたいに乱暴に揉みしだいてくる。だが手つきが焦らす様に触れてくる。頂には触れずその周りを円を書くように。
「完全に媚薬が回ったな。ほらしのぶちゃん。乳首がもうたってるよ」
人差し指で押しつぶされたり、つままれたり、引っ張られたり。その度に甘い声が鼻から出てしまう。
感じていることに気分を良くしたのか、胸をイジっていた手は徐々に下へと下がっていく。
「や...っ!そこはっ、」
「...嬉しいなぁ。こんな感じでくれてたのかい?もうびちょびちょじゃないか。下着にまでシミが出来ちゃってるよ」
ズボンの中に手を入れられ、下着の上からソコを触られる。嫌なのに、なぜ感じてしまうのか。
「脱がすよ」
「あっ、ン...っ」
服が肌に擦れるだけで感じてしまう。
「凄く敏感になってるね...可愛いなぁ」
「ひ、やぁあっ...だめぇ...っ、そこ、やぁ...っ」
「首筋も耳も弱いなんて、しのぶちゃんは淫乱だなぁ」
首筋に舌が這う。くすぐったい。のに、気持ちイイ。
「じゃそろそろ拝見されてもらうね。しのぶちゃんの大事なトコロ」
下着に手を掛け、ゆっくりゆっくり脱がされる。羞恥と怒りで私の顔はきっと真っ赤だ。
「綺麗なピンク色だ、処女じゃないのが残念」
「み、みるなぁ...!」
足を上に上げられ親指で左右に広げられる。蹴っても男はビクともしない。
「ヒクヒクしちゃって、欲しいんでしょ?おねだりは?」
女陰を撫でられ思わず声が出てしまう。
「だ、れが...おねだり、なんか...っ!」
「こんな濡らしてるのにそんなこと言ったって説得力ないよ」
「あぁ...っ!や、やめっ...ンンッ」
分かりきっていた事だが、コイツ頭が可笑しい。異常だ。誰がおねだりなんかするか馬鹿野郎!!
「絶対言わないって顔してるね。うぅーん...しょうがないなぁ」
_____カシャ、カシャ。
「......は?」
「うん。上手く撮れてる」
数秒間思考がフリーズする。音の正体が理解できたころには男は満面の笑みで私の方に携帯を向けてきた。
そこに写ってるのは紛う事なき、自分の姿で、アソコから蜜を滴せながら切なそうな表情をしている。顔から血の気が引いていく気がする。
「この写真をバラされたくなければ、俺の言うことを聞いて」
バラされる。バラされる。誰に?どいつに...。
真っ先に思いついたのが、夫だった。
「ぃや...それだけはっ、やだぁっ...」
いやいやとぐずる赤子のように、首を横に振りながらやだやだと泣く。
それすらも面白そうに、男が笑う。
「ほら、なんて言うの?」
抵抗しないと思ったのか、足首と手首の拘束が外される。これなら、逃げられそうだが、こんな格好で人前なんぞ出られる訳がない。
男はそれが分かって拘束を外した。汚らしい。
「言う...っ、言います、からぁっ...お願いっ、夫には...、言わないでっ...」
足を上げ、自分の手で、ソコを広げる。次から次へと蜜がまた溢れた。
「ココ、切ないのぉ...っ...お願いしますっ...貴方のっ、ちょうだい...」
何もできない自分に嫌気がさす。媚薬をかけられたとは言え、夫じゃない人に触られ、いじられ、感じさせられる。肉体も精神もズタズタだ。
「よく言えたね。ご褒美に一回イこうか」
「へ、?あっ、!あぁぁ...っ!?」
今一番触れてはならないトコロ。女性が一番敏感なトコロ。そう、クリトリスだ。
「アッ、アァッ...!んぁあっんっ...!ひゃぁあんっ!」
親指でソコをイジりながら、別の指が中に入ってくる感覚がした。
「どう?イきそう?イクときはちゃんと言ってね?」
次から次へと溢れる蜜のせいで指が動くたびにクチュクチュいやらしい音がなる。太い指は夫の手でも届かないトコまで入ってくる。子宮の入り口を指で一定のリズムで突かれる。気持ち悪いのに、気持ち良くて、ギュッと中にある指を締め付けてしまう。するとまた中に何かが入ってきた。指、指だ。
「やっ...!?アッ、ンンッ...!だめぇっ、!あ、あぁっ...!」
2本の指が交互に動き良いトコロを刺激してくる。クリトリスも同時に弄ばされ、頭がチカチカする。
「イッ...!い、くぅぅうッ.......!」
ビクンビクンッ。指が折れるくらいキツく締め付け痙攣する。気持ちイイ...っ。
「イくの早かったねぇ。そんな良かった?」
「そ、そんなわけ...!」
だ、駄目よ!しっかりしなさい胡蝶しのぶ!気持ち良くなんてなかった!気持ち悪いだけなんだから!!!
「まぁいいや。ほら、見て?」
「...は、?」
「吃驚した?君の旦那さんのより大きいでしょ?ほら、自分で広げてみせて?挿れられるようにね」
カチャカチャとベルトを外し下着を脱いだ。見たくもないのに、なのに自然と目がいってしまう。それは、夫よりも一回り大きい。こ、んなの、入るわけ...。
「ほらほら、広げて」
「くっ、うぅ...」
嫌で仕方がない。吐きそうなほど気色悪い。でも従わなきゃ夫に...。
「ン、ンンッ...」
両手で左右に広げる。見られていることを意識すると、また蜜がこぼれた。ソファに垂れ、床に水溜りができている。下唇を舐め、女陰にコイツのソレが触れる。血管が脈打ってビクビクしている。
「じゃぁ、挿れるね」
「ン、ふぅっ...アッ...!」
ゆっくり、ゆっくり挿入される。焦らすように、ゆっくりと。
「あぅぅっ...は、ぁンっ」
「アハッ、まだ半分しか入ってないよ、しのぶちゃん。もう子宮にキスしちゃった」
しのぶちゃんの
「!?はぁッ...!ひ、ぃいッ!」
文句の一つ二つ言ってやりたい、そう思って口を開いた瞬間、あろう事か、コイツ、無理矢理挿れてくるつもりだ。もう入んないっ、苦しい。
「や、やぁっ...!入んな、いっ、」
体重を乗っけて、無理に挿れようとする男の肩を叩く。首を横に振っても男はやめてくれなかった。痛い、痛い、痛い。はずなのに。媚薬のせいか、口から出るのは甘い喘ぎ声ばかりで、痛みなど一切なかった。
「やっ、やだぁ...っ、ンンッ、あ、ぅ...っ」
ヌチャ、グチュッ。
卑猥な音が鼓膜に響いて気持ち悪い。
「ふうっ、しのぶちゃん、全部入ったよ」
「アァッンぅ...!」
コイツのソレが入っている、お腹のちょっと下あたりを優しく撫でられる。ほんとに、入っちゃった...。
「可愛いね、しのぶちゃん。動いていい?」
耳元で囁かれ、舌を入れてくる。下半身も、耳からも音がして、全身を犯されているよう。生理的な涙が、目尻から溢れた。
それを拭い取ろうと猫のようにチロチロ舐められてはキスを落とされる。
「好きに...っ、すれば、いいじゃない...」
どうせ私に拒否権など存在しないことは明白なのだから。それが分かってて言っているんだ、この男。
「好きだぜ、しのぶちゃん」
「はっ、あぁッ...!ンぅッ...あっ、アッ!」
挿れるときと違って、いきなり激しくされ、声を抑えても鼻から出ていってしまう。親指の付け根あたりを噛み、声を出さないようにするが、両手を掴まれ頭上で拘束されてしまう。
「噛んだら駄目だよ、しのぶちゃん。ほら、舌出して」
拘束していない方の手で口を強制的に開けられる。下半身からはまだ卑猥な音が鳴っている。
「ンッ...」
獲物を見つけた虎のように舌を強引に絡ませ唾液を流し込んでくる。飲みたくないのに、次から次へと唾液が送り込まれ口の端から垂れていく。下の刺激もありうまく呼吸ができない。頭がおかしくなりそうだった。
「しのぶちゃんっ、気持ちイイかい?はっ、はっ、」
膣の中に入っているコイツのソレがビクビクと脈を打っている。もうイきそうなのだろうか。
「アァンッ...!はっ、アァっ!ンンッ...!」
お互いの口から口へ線を引いた。白く透明な糸。
「やらしいゼ、しのぶちゃんっ!」
「やぁっ...!ナカ、やだぁっ!んぁあっ」
「俺もそこまで鬼じゃない、今回は外に出すよっ!」
それは同時だった。急いで抜くと、お腹や胸に白く粘つくものが付着する。荒い呼吸が響く部屋。
_____ 私も、達してしまった。
罪悪感で胸が締め付けられる。そんな、わたしっ...。
「ふぅ...さっ、しのぶちゃん。まだ始まったばかりだぜ」
その後、何回も、何度も、突かれては達して、の繰り返しで、気が付くともう日は偏り始めていた。
「じゃぁ、まあ来るね。しのぶちゃん」
読んでいただきありがとうございました。評価や感想を下さると泣いて喜びますので宜しければ下さい...。