入り口
1番目の部屋←→ティベリウスの中、コンテナ
↑
↓
2番目の部屋
↑
↓
3番目の部屋
乾いた平野帯
☆エルトナ
◯◯◯◯↖️
◯◯◯◯◯↘️
◯◯☆エルトナ付近の焚き火←↘️洞窟
◯◯◯◯◯◯↖️◯◯◯◯↙️◯◯☆水晶群の焚き火
◯◯◯◯◯◯◯↘️◯◯↙️◯◯◯◯◯◯◯↑
洞窟◯◯◯☆オアシスの焚き火◯◯◯◯↑
◯↑◯◯◯↑◯◯◯↖️◯◯◯◯◯◯◯↗️
☆焚き火◯↓◯◯◯◯↘️◯◯◯◯◯↙️
◯↑◯◯◯↓◯◯◯☆三叉路の焚き火
◯↑◯◯◯↓◯◯◯◯◯◯↖️
◯◯↖️◯◯↓◯洞窟◯◯◯↗️↘️
◯◯◯☆南の焚き火←←←◯☆看板の焚き火
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯↑
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯↓
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯ファーヴェ丘陵へ
ファーヴェ丘陵
☆乾いた平野帯
◯↖️◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
◯◯↘️◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯☆北東の焚き火
◯◯◯☆麦屋敷の焚き火◯◯◯↗️東の橋↘️
◯◯◯↑◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯果樹園◯◯↓
◯◯◯↘️◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯↗️◯◯◯牙獣
◯◯◯☆ディオン側の焚き火◯◯◯↖️◯◯◯◯◯
◯◯◯↙️↖️→☆メッヘン村←→☆商人側の焚き火
◯◯羊◯◯◯
◯↙️
湖◯
↓
→坂道→→花園→☆花園の焚き火→洞窟
☆
錬金術のアトリエ 10
「フィリスちゃんが、これほどステキな武器を作り出すなんて……夢にも思わなかったわ……」
リア姉も陽炎の剣を持って、驚く。
全能力強化は、それぞれの能力+3。
現状のリア姉だと……
HP75→78
MP39→42
攻撃力14→17
防御力10→13
素早さ15→18
結構な、壊れ性能なのである。
そしてLP100!
フィリスパーティーは旅に出る。
「ディオンさんの課題にはないけれど……地図を埋めてない北の方、気になるよねぇ……」
フィリスは小さな林が見える方角を見る。
「この辺りの魔物は退屈なんだけど、ナメルダケに後れを取った以上、地味な積み重ねも大事だからな」
ハインツ君もそう話す。
ちょっとハイキング気分で、魔物の巣に突撃!
……なんてのもハインツ君にレヴィさん、リア姉とティアちゃんが居るおかげだ。
それと、勿論ティベリウス。
今回のティベリウス弁当は、カメの強壮エキス配合でより元気になれるみたいだし。
前回の黄金色の臭い岩洞窟で、大量のカメが影に呑まれて行った成果でもある。
フィリスパーティーは、小さな林へと向かう。
特に特筆するべき物も無く、夜の小さな林を抜けると、巨大クリスタルと焚き火の跡。
フィリスは、つるはしを出す。
「すげえ!」
つるはし2発で巨大クリスタルが粉々に!
ソウルストンがぼろぼろ手に入る。
「なんか、柔らかいんだけど……スカスカクリスタル?」
フィリスは首を傾げる。
……このつるはし、ティベリウスパワーでも宿っているのだろうか?
そしてその先にもう1つ林があって、取り敢えず行ってみると、朝になり、朝日に照らされる洞窟の姿もあった。
「……またも洞窟……」
ティアちゃんは鼻をつまむ。
「……あの臭いのもありそうだよな……」
そんなティアちゃんを見て、ハインツ君も呟く。
でも臭いで引き返していられない!
フィリスパーティーは、洞窟へ突撃する。
ナメルダケ、そしてナメルダケ、更にナメルダケ。
獣の骨や皮が落ちている辺り、ナメルダケが獣を襲って食べている、ナメルダケの巣だったのだろうか?
一応、蒼剛石とソウルストンのカケラがあったりもした。
宝箱もあったけれど、何の変哲もない中和剤(赤)が1つ、入ってるだけだったり……
「錬金術を使ったナメルダケが居た……それで記念に宝箱に大事に取っておいた……なんかそんな気がするな」
ハインツ君が推理する。
「未来の錬金術ナメルダケの芽を、つむいでしまった訳ですか……」
フィリスが呟く。
「つむいでしまった?つまんでしまった……じゃない?」
ティアちゃんから物言いが入った。
「……摘んでしまった……だろう」
レヴィさんが突っ込む。
少し浅かった洞窟を出て、夜なのでゴーストに絡まれて……
「全能力強化パワーも確かなモノっぽいし、ディオンさんの3つ目の課題……」
フィリスは紙を出す。
…………
『乾いた平野帯、エルトナ付近のソウルストン商隊にハンコを貰って来る』
・ソウルストンはこれからも錬金術で有用な金属。
是非とも自分用のストックも持つと良い金属。
『乾いた平野帯、南の洞窟より、黄金色の岩を持って来る』
・黄金色の岩はとてもクサイけれど、これも錬金術で有用な鉱石。
採取した物は、提出ではなく、見せてくれたら良い。
是非とも自分用のストックも持つと良い。
『ファーヴェ丘陵、東の平原で強い獣を倒す』
・ちゃんとメッヘン木材隊と共に行く事。
メッヘン木材隊と行く事で負けても撤退してくる事は出来る。また、難易度が高いので、この課題は最後に行う事。強い獣、マジで強い。
…………
「メッヘン木材隊かぁ……」
紙を見てハインツ君が呟く。
「ダメだった時のフォロー兼証人という事か……ディオンという男……思った以上に賢く優しい男だな」
レヴィさんもそう話す。
そして乾いた平野帯、地図の埋まってない所を埋めて、ファーヴェ丘陵へと向かう。
ファーヴェ丘陵に入ると、朝になっていて、ティベリウスワープで、ローリングモーモーへ。
ビーグラーを食べたいのと、木材隊の話を聞かなくては!
そしてお昼に、ローリングモーモーに到着。
徒歩と比べると、格段にラクで早い。
洞窟突撃後のフィリスパーティーとしては、有難い限りなのである。
「おじさん!ビーグラー食べに来ました!」
麦わらフィリスが、ローリングモーモーに突撃する。
「確かにお腹減ってるけど、お金ないよ?なんか60枚くらいしかないよ!」
ティアちゃんがフィリスを追いかける。
「お嬢ちゃん、5人揃っていい気配だな。木材隊の護衛を頼まれてくれるなら、ビーグラーぐらい奢ってやれるんだが……」
食事をしているおじさんが立ち上がり、そう話す。
……木材隊の出発は5月4日の朝6時。
今は4月30日、12時30分。
LP回復してから、木材隊の護衛が出来そう。
「やります!てか、ディオンさんの課題で……」
フィリスは、ディオンさんの課題を記した紙を、おじさんに見せる。
「キメラビーストまで倒せるのかアンタら!?奥まで行けるとなりゃ、木材がっぽり取れるんだよな!この前の炎のお嬢様といい……キメラビーストからしたら災難だな!はっはっはっ……5人前のビーグラー、食べて行きな」
おじさんはやたら上機嫌。
フィリスパーティーは、ビーグラーにありつく事が出来た。
「さて、約束は5月4日の朝か……」
ローリングモーモーを出て、レヴィさんが呟く。
「おそらく、錬金術LP回復してると考えると、丁度良い感じだと思いました」
フィリスは自慢気に言う。
「好都合って事なら有難いよな」
ハインツ君はそんなフィリスのリュックをぽん、と叩く。
ともかく、メッヘン商人側の焚き火へと行く。
「出でよ!ティベリウス!」
ぽこん!
煙と共にアトリエテントが現れる。
ティベリウスの中は、夕方のメッヘン村。
商人も人もディオンさんも居ないけれど、家とか酒場、宿屋とディオンさんのアトリエは健在。
ティベリウスのアードラと、ティベリウスのナメルダケが居る。
「お帰り~。食事は必要ないみたいだね?」
ティベリウスのナメルダケは、そう言うと無人の村をふらふらと歩き出す。
「結構長い旅だったからな。ゆっくりと過ごしますか」
ハインツ君もふらふらと歩き出す。
……そしてフィリスは、錬金術の時間になる。
まずは手織り布8時間。
手織り布を仕込むと、フィリスもティベリウスの中の村へと行く。
……取り敢えず誰も見当たらない。
建物の中に入られたり、川の上でゆらゆら寝る場合、障害物の向こうになるので見えない。
かくれんぼ向きの場所だ。
……フィリスは耳を澄ます。
この場所の場合、音が頼り的なトコロがあるけど、静かなもので何も聞こえない。
……きっとみんな疲れているし、寝てるんだろうと思う。
取り敢えずフィリスは、テントの側で地面に大の字になって空を見上げて、眠る。
……目を覚ますと、ティベリウスのアードラがフィリスにのしかかり、タマゴを暖めてる感じで、フィリスを暖めていた。
足は足で、アードラのしっぽで暖めている感じなので、巨大毛布が上に乗ってる感じだ。
「……おはよう」
フィリスは呟く。
「おはよう、フィリス。あと2時間くらいで仕上げかな。もうひと眠り出来るね」
ティベリウスのアードラは言う。
「んじゃあ……」
フィリスは目を閉じる。
なんかふわふわしてるのが心地好くて、眠たくなる。
……ふわふわしてるのが浮いて、その間に風が吹いた。
少し寒くて目を覚ますと、ティベリウスのアードラが、その巨体をばたばたして、嫌でも目が覚める。
そして飛んでった。
「……仕上げ……かな……」
リチュアルクレリック衣装のフィリスは、錬金釜へと戻る。
手織り布を仕上げて、次は蒼剛石の剣。
全能力強化を付けて、防御ブーストも付いて、48時間。
仕込んで、またティベリウスの中へと行く。
他に行く所もないし、そして48時間という膨大な時間を潰さないといけない。
錬金術の手掛かりがあるかも……
なんて考えて、ディオンさんのアトリエに行ってみる。
本とか錬金釜とか、ディオンさんは居ないけれど、中はちゃんとディオンさんのアトリエしてる。
本を手に取って開いてみると、中は全部真っ白だった。
「……ハリボテじゃん!」
フィリスは思わず1人、突っ込む。
本を戻して、錬金釜を見る。
錬金術も出来そうな、立派な錬金釜だけど、おそらくハリボテだろう。
そして、それらのハリボテはぷにぷにしてる。
次に、ローリングモーモーへと行ってみる。
ティベリウスのナメルダケが居た。
「いらっしゃい!お肉は違うけどビーグラー、出来るよ?」
「え!?本当に!?」
フィリスは驚く。
「食べる?」
「ん~……1人で食べるのもな~……」
フィリスは首を傾げる。
「リアーネとレヴィは食べに来てないから、誘ったら来るかも。リアーネは宿屋に、レヴィは麦畑に居るよ」
ナメルダケが教えてくれた。
ティベリウスの中だから、ティベリウスのナメルダケは知っていたりする訳か。
結構苦労するのは、それぞれが遠かったりするからか。
とにかくリア姉とレヴィさんを連れて、ローリングモーモーへと戻るフィリス。
6時間ぐらい掛かった。
特に麦畑が遠かった。
パンとビーグラーの食事をする。
「衣と揚がり具合、まさにビーグラーだが、ウサギ肉だと、また違った赴きで旨いな」
レヴィさんも絶賛の一品。
ティベリウスのナメルダケは、ドヤ顔?でお尻?をふりふりしてる。
「ところで、ハインツ君とティアちゃんはどこに居るのかしら?」
リア姉が尋ねる。
「川で泳いでるよ?」
ティベリウスのナメルダケが答える。
……ディオンさんのアトリエを出た時、川を見ておけば良かった……
なんてフィリスは思う。
そして3人で川へと行くと……
完全装備ハインツ君は、水中から飛び出してバク転する練習をしていた。
ハダカ族ティアちゃんは、水の上でダウンしてる。
5人で川泳ぎをする展開となった。
……蒼剛石の剣完成!
蒼剛石さながらの涼しげな青い刀身。
熱を纏う陽炎の剣とは違う、冷気を纏う剣だ。
「チョーカッコいい!ティアめっちゃ強くなっちゃうじゃん!」
ティアちゃんも喜んでくれて。
それからも錬金術と川泳ぎの時間は流れ……
決戦の時、5月4日の夜中。
フィリス達はローリングモーモーへと向かう。
木材隊のおじさん達の護衛をして、更にディオンさんの課題、キメラビーストを倒す旅だ。
「だから、早すぎるって言ったじゃない」
リア姉は言う。
ローリングモーモー……誰も居ない。
そんな夜中の3時。約束は6時。
「……たる!」
フィリスは、ローリングモーモーの前に積まれてる樽を指差す。
「たるっ!」
ティアちゃんもやってくれた。
「お嬢ちゃん達が1番乗りかぁ。気合い入ってるな!」
4時。
木材隊のおじさんが荷車を引いてやって来た。
「えへへ。公認錬金術士になれるかどうか!大事な課題ですので」
リゾートバケーション、麦わら帽子フィリスは頬に指をやる。
「公認錬金術士?まあ、ディオンの課題、って事は、そういう事なんだなぁ……」
ほのぼのと、おじさんと話していたりする。
5時。
更におじさん達が集まり、6時になる前に全員集まったようで、出発となる。
「公認錬金術士のタマゴか~。この前のイルメリャーってのもさ、公認錬金術士のタマゴみたいでさ、助けられたんだよな」
「お~……爆弾投げて、杖が炎の塊になってなぁ……凄かったよぉ」
おじさん達はそう話す。
フィリスも出会った赤い女の子は、イルメリャー不穏ライエーバーという長い名前で、名門、ライエーバー家の凄いお嬢様だそうで。
12時。
メッヘン果樹園を通過する。
1つだけボロい風車があるそうで、苦労してる話とかされる。
果樹園の人達から甘露の実を貰って、それぞれかじりながら更に進む。
18時。
雨の降る中、東へと架かる橋を通過。
ハインツ君が荷車を引いて、おじさん達は荷車に乗っていた。ついでにティアちゃんも乗っていた。
22時。
キメラビーストの縄張りみたいで、フィリス達は警戒して歩く。
凄い遠くから、真っ直ぐこちらへ駆けてくるキメラビーストと、戦闘になる。
ハインツ君がキメラビーストの攻撃を誤魔化して、パーティーへの被害を出さないまま、キメラビーストのHPバリアを削って行く。
そして……
フィリスのストーンシュート!
リア姉の高速斬り!
レヴィさんの高速斬り!
ティアちゃんの高速斬り!
ハインツ君の高速斬り!
と、連打されてキメラビーストは倒れた。
「よ~し!倒したぁ!」
フィリスは大喜びする。
「やっぱり頼りになるなぁ……」
おじさん達は満足気に頷く。
24時。
そしてキメラビーストが居なければ、木材がっぽり取れる!
……という事で木材採取が始まる。
なんか木が倒れていて、おじさん達は斧やらノコギリで木材採取する。
それでも倒れてる木材があり、フィリスはつるはしを取り出す。
「……ていっ!」
ぽこっ!……ばごん!
つるはし1発で、木材が砕ける!
「え?お前のつるはし、どうなってんの?」
ハインツ君が驚く。
ぽこっ!……ばごん!
ぽこっ!……ばごん!
ぽこっ!……ばごん!
つるはしボンバーで、木材が取れる取れる!
3時。
アードラ2匹とナメルダケが襲って来るも、結構あっさりと倒していく。
全能力強化を4人装備しているのが、効いているのか。
6時。
1番奥まで突撃。荷車を満載にする。
朝に雨が降り、木材がやたら重くなってしまう。
皆で木材荷車を押したりする。
そしてお弁当タイム。
「雨はいいよね~」
雨に降られて、ご機嫌のフィリス。
「雨が好きなのか?変わったお嬢ちゃんだなぁ……」
おじさん達はそんなフィリスを見て、思わずにやける。
12時。
そして木材隊と共に、帰る道になった。
橋の手前に木材を半分程降ろし、メッヘン村へと向かう。
「次は護衛が居ないかもだしな。この場所なら、護衛が居なくても平気だから、次も成功だな」
おじさんは笑う。
18時。
メッヘン果樹園を通過する。
おじさん達と家族の話をしたり、これからの予定の話をしたり、楽しく過ごす。
24時。
メッヘンの商人達と、焚き火の辺りを通過する。
真夜中だけど、星がやたらと明るい夜。
そして皆でローリングモーモーへと帰り、祝杯を上げる。
またもやビーグラーにありつく事が出来た!
今回はケーキと紅茶、レヴィさんとリア姉はエール酒まで振る舞われる!
朝までローリングモーモーで過ごして、木材隊のおじさん達とディオンさんのアトリエへと行く。
ローリングモーモーからだと、出てすぐディオンさんのアトリエ。
「ディオンさーん!」
フィリスは得意気な顔をして、ディオンのアトリエのドアを開ける。
「ぅおおっ!……あっ!フィリスさん!」
机でうたた寝をしていたディオンさんが、飛び起きる。
「へへ~……あっ!黄金色の岩忘れた!」
フィリスは持ち込んで居ない事を思い出す。
商人のハンコを貰ったのは、ディオンさんの課題を書いた紙なので、持ってるけれども。
「……でも、採ったのてすか?」
ディオンさんは優しく笑う。
「はい!なんか腐った卵の臭いの洞窟、ぐるぐるしました!」
フィリスは元気に答える。
「あれを持ち歩くのはキツいモノがありますからね。じゃあ、キメラビーストは……」
ディオンさんは木材隊のおじさん達を見る。
「バッチリこの目で見たぜ?一撃で粉々よ!」
「おう!あれは凄かったよな!なんでつるはしでああなるんだろうな?」
「あの技、俺も欲しいぜ……」
おじさん達は答える。
「あの!それはキメラビーストじゃない……」
フィリスは慌てて酔っ払い達に意見する。
「……つるはしで倒したのかい?」
ディオンさんも、目が点になった。
「ディオン!大変だ!ボロい風車、ついに止まっちまった!」
そんな中、なんか村の人が慌てて駆け付ける。
「なんだって!?今行く!」
ディオンさんは木材隊のおじさんを掻き分け、走って行ってしまった。
「まあ……俺らは帰るな?」
木材隊のおじさん達は解散していく。
飲み過ぎてるし。
「さて、ディオンを追いかけますか!」
ハインツ君は相変わらずの笑顔で言う。
「公認錬金術士か……良い目標だな」
レヴィさんも元気そうだ。
「帰って寝たい~……」
ティアちゃんは元気じゃなかった。
ともかくディオンさんを追いかける事にする。
川の側の風車の前で、ディオンさんを呼びに来た村の人と、ディオンさんが何やら話している。
フィリスもその話に乗って、歯車を作る事になった。
ディオンさんは何やら材料の調達に行くみたいで、手分けして取り掛かる事になった。
「ディオンさんのアトリエに、設計図があるから探してね!って恐ろしく乱暴に話が飛んで来ました!」
その話を聞いてたティアちゃんが、ハインツ君に報告する。
「ふ~ん……セッケイズ?」
ハインツ君は首を傾げる。
「だめだこいつ!レヴィおじさん!」
ティアちゃんは、レヴィさんを見る。
「まあ……フィリスが飛んで行くだろうから、その時に公認家捜しする展開だな。籠手は外しておくか……」
レヴィさんは冷静に籠手を外し出す。
「結構色んな設計図があったりしそうよね?」
リア姉も乗り気だ。
ディオンさんの話とかが終わり、フィリスは振り返る。
「設計図探し……行くぞ」
レヴィさんが素手をわきわきさせる。
「はいっ!」
そしてディオンさんのアトリエ。
歯車の設計図は机の上にあったので、すぐに見つかる。
「……なんか鋼鉄の弓の設計図もあるんだけど……何故か同じ設計図が何枚もあるわ」
リア姉が弓の設計図を見つける。
「……メタルスラッシャー……これは強そうなデザインだな……これの設計図も何枚もあるな」
レヴィさんもナイフの設計図を見つける。
「くふふっ……エロい設計図も見つけた!何これ~っ!?」
ティアちゃんは脱線してた。
「……ディオンって人は何の武器の使い手なんだろうな?」
普通の生活空間、という感じのアトリエを眺めて、ハインツ君は呟く。
……設計図は手に入れたし……
ともかく、木材隊の護衛、キメラビーストの討伐の疲れもあるし……
ディオンさんのアトリエ側の焚き火を目指す。
「出でよ!ティベリウス!」
ぽこん!
煙と共にアトリエテントが現れる。
川の近いアトリエテント。
ティベリウスの中も、川遊びがメインの場所だ。
「おかえり~」
ティベリウスのアードラと、ティベリウスのマンドラゴラがお出迎え。
「マンドラゴラ!」
フィリスはティベリウスのマンドラゴラを、背後から捕まえる。
「おおう!?」
ティベリウスのマンドラゴラはデカい目を更にデカくさせて驚く。
フィリスは、ぽっこりキュートな、お腹を撫でる。
「ティアも!はぁ~……癒される……」
ティアちゃんも、ぽっこりキュートなお腹を撫でる。
「ああん!フィリスちゃん!」
リア姉はフィリスを捕まえて撫でる。
「……疲れてるハズだからな、まずは寝るか!」
ハインツ君は橋から川へと向かう。
橋に掛かる水の階段も、谷底行きの階段、途中の草地行きの階段。
充実してる……
ともかく、錬金術!
フィリスはワンダーランド衣装に変えて、琥珀砂糖の調合から始める。
3時間。
……身体をキレイにする為に、ワンダーランドフィリスはティベリウスの中、橋の上で行き倒れスタイルで眠る。
どこだろうと、地面からティベリウスのうにょうにょが出てくると、フィリスの身体の汚れを食べてくれる。
更にティベリウスのアードラがやって来て、暖めてくれた。
次も琥珀砂糖3時間。
行き倒れスタイル。
次は遊星歯車24時間。
ディオンさんの設計図の歯車も、呑気に浸け置くと出来上がるという便利さ。
設計図を見たイメージさえ、しっかりとしていれば完成となる。
川泳ぎして、リア姉にヘンタイにされる。
ヘンタイにされた後も、ティベリウスのうにょうにょがキレイにしてくれる。
更にお次は、メタルスラッシャーに全能力強化を付けて20時間。
これでLP100!
元気全開で旅立つ、フィリスパーティー。
「さて、まずはディオンさんのアトリエで、遊星歯車を見せに行こう!」
フィリスは、でかい歯車を準備する。
「ボロい風車、直るかな?なんか、そんな凄い歯車があれば、直りそうだよね」
ティアちゃんも、でかい歯車を見る。
「あの釜から、何でも出てくるよなぁ~」
ハインツ君も、そう言って歯車を見る。
そして新しい武器、メタルスラッシャーを見る。
……これがまた、ぽわぽわ呑気なフィリスが作ったとは思えない、凶悪フォルムな頼れそうなナイフなのだ。
ともかく、のどかな午後のぽかぽか陽気、ディオンさんのアトリエへと向かう。
丁度ディオンさんがアトリエから出てきた。
「おお!フィリスさん!それは……歯車はもう出来たのかい!?ともかく、風車の方に!」
ディオンさんと共に、壊れた風車に向かう。
橋を渡り、川沿いを歩き……
壊れた風車と村の人が居る場所へと辿り着く。
「ほお!ピッタリはまりそうだな!ちょっと付けてくるな!」
フィリスから歯車を受け取った村の人は、風車の中へと消えて行く。
「さて……どうかな?」
ディオンさんはそう呟く。
「回るといいんですけど……」
フィリスも風車を見守る。
見守り続けて、夕方になり……
ガコン!
1つ大きな音を立てて、風車はゆっくりと回転を始める。
そして中から村の人が出てきた。
「バッチリだ!これでこいつからは、しばらく解放されそうだよ!」
村の人は大喜びだ。
「おお~!すげぇな!」
ハインツ君も驚きの声を上げる。
「やりました!」
フィリスも諸手を上げて喜ぶ。
「フィリスさん!ありがとう!こんなに若いのに、大したもんだね!」
ディオンさんは絶賛してくれて、推薦状もくれた。
「ありがとうございます!これで私も公認錬金術士なんですね!」
フィリスは目をキラキラさせる。
「え?」
ディオンさんは怯む。
「え?」
リア姉も怯む。
「……あれ?」
回りの空気が変な感じになったのを感じて、フィリスはキョロキョロする。
「……試験、頑張ってね!」
ディオンさんは、キラリと笑って去って行く。
「はははっ!フィリス!試験を受ける為に、推薦状が必要なんだろ?俺でも知ってたぞ!」
ハインツ君が大笑いする。
「……わ、わざとだから!わざと言ってみただけだから!」
フィリスは顔を赤くする。
「ディオンさんもドン引いて逃げちゃったものねぇ……」
リア姉は、遠くなっていくディオンさんを眺める。
「まあ、それはそれとして、これからどうするか?」
レヴィさんが尋ねる。
「公認錬金術士を求めて、次の町?」
ティアちゃんは首を傾げる。
「それは考えてあるぜ!」
ハインツ君が手を上げる。
「おお!?何?」
フィリスは期待の眼差しを向ける。
「アードラに撤退した焚き火あるだろ?あそこにリベンジだろ!?」
ハインツ君はそう言ってニヤっ、と笑う。
……と、いう訳でティベリウスワープ!
花園の向こうの焚き火へと行き、先の洞窟を目指す。
……夜の草原、アードラが遠くに飛んでいる。
「フィリスの作ってくれたこのナイフ、試さない訳にも行かないよな!」
フィリスパーティーは、意気揚々とアードラにリベンジする。
あまり消耗する事なく、サクサクとアードラを倒す。
そして木材が転がっていたりするので、フィリスのつるはしで砕く。
「やっぱりこのナイフ、ヤバいな!強過ぎるぞ!」
ノリノリのハインツ君を先頭に、夜中の洞窟に突撃していく。
「うおおぉ!なんだこの禍々しいキノコ!」
ハインツ君が足を止める。
薄暗い洞窟の中、レヴィさんの光る古道具の光りを受けて、あやしく黒紫に光るヤミヨタケ。
しかも沢山ある。
そして黒い羽虫……
ゴキブリ的な虫が、わさわさと逃げて行く。
「毒々しいな!これをあの大釜に入れてかき混ぜてたら、完全に魔女だな!」
ハインツ君が笑う。
「言わないで!傷つくからー!」
そして、フィリスにぽかぽかされる。
結構深くない洞窟。
コウモリが目を光らせていたり、ゴキブリ的な虫がわさわさとしていたり……
行き止まりだらけで、ヤミヨタケとマンドラゴラと緑プニのセットが居る。
倒して進むと、宝箱に辿り着く。
「……シャリオミルク……だと……?」
レヴィさんが嫌そうな顔をする。
確かに、毒キノコだらけの洞窟の奥……
その宝箱の中にある1杯のシャリオミルク……
「なんか、新鮮的ないい匂いがする……」
フィリスが鑑定する。
「マジか!?」
ハインツ君は大いに怯む。
洞窟を出ると、夜。
例によって24時間以上を過ごしてしまった。
……そして、洞窟前の焚き火に戻る。
「よし!出でよ!ティベリウス!」
ぽこん!
アトリエテントが現れる。
今回の調合は……
いよいよリア姉の必殺兵器、鋼鉄弓の作成!
なんと効果も伸びるし、特性も2つ移せる!
ケイオスアローとかいうのが使えて、全能力強化に攻撃ブーストまで付いた。
そして浸け置き、32時間掛かる。
ティベリウスの中は、過ごしやすい林の中。
ここで32時間を過ごさないと……
こういう場所だと、皆して行き倒れスタイルで休む。
実際に地面に寝ると、良くない虫とか上がって来たりするので、基本的に行き倒れスタイルでは寝たりしないし、そういう訳に行かない。
けれど、ここはティベリウスの中。
地面で行き倒れスタイルで寝ると、ティベリウスのうにょうにょが上がって来て、身体と服、装備のメンテナンスをしてくれる。
汚れを食べる為に出てくるらしいけど、ひどく便利だ。
……そして行き倒れスタイルで寝てると、暇を持て余した猿キノコの持ち主に、ヘンタイにされる。
またも、そんな風に過ごす。
ここには、ゲームには無い、勝手に付け加えた設定を書いておく所。
[ティベリウス]
フィリスを主とするマナの柱。魔法パワー不思議パワーの源。
[マナの柱]
この世界に点在する魔法パワー不思議パワーの源。かなり沢山の数が存在している。
[ティアナ]
ゲームではそんなに登場しない。だけど1番可愛いまである。仲間にもならない。残念。
[ビーグラー]
メッヘン、ローリングモーモー名物の牛カツ。フルーツの効いた至高の甘味ソースで、とても美味しい。
[ティベリウスの中]
ティベリウスの中に行くと、なんとお外。だけど魔物も人も採取物も無い。硬いハズの物が柔らかかったり、深い谷底みたいな川に、水で階段を作っていて降りる事が出来るようになっていたり、過ごしやすい場所。
ハダカの汁をどこにこぼしても、ティベリウスの中だからティベリウスが吸収するらしい。
[蒼剛石の剣]
ティアナの武器。ゲームではパーティーメンバーにはならないので、存在しない。
[ハダカの汁]
人間から出てくる液体。
[鋼鉄の弓の設計図]
ディオンさん、弓の使い手疑惑。
[メタルスラッシャーの設計図]
ディオンさん、ナイフの使い手疑惑。
[エロい設計図]
ディオンさん、エロの使い手疑惑。
[ゴキブリ的な虫]
洞窟を彩る虫。人が近付くと逃げる。
[コウモリ]
洞窟を彩る獣。哺乳類なので、母乳で子供を育てていたりする。