※この作品はR-18です。

錬金術のアトリエF   作:東京のぷるぷる

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ティベリウスのツノ

入り口

1番目の部屋←→ティベリウスの中、コンテナ
↑
↓
2番目の部屋
↑
↓
3番目の部屋

ファーヴェ丘陵
☆乾いた平野帯
◯↖️◯◯◯◯◯◯→→→◯◯◯◯◯◯
◯◯↘️◯◯◯◯↗️◯◯◯↘️◯◯☆北東の焚き火
◯◯◯☆麦屋敷の焚き火◯◯↘️↗️東の橋↘️
◯◯◯↑◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯果樹園◯◯↓
◯◯◯↘️◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯↗️◯◯◯牙獣
◯◯◯☆ディオン側の焚き火◯◯◯↖️◯◯◯◯◯
◯◯◯↙️↖️→☆メッヘン村←→☆商人側の焚き火
◯◯羊◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯↓◯
◯↙️◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯↙️◯◯
湖◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯↘️◯◯◯
↓◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯↘️◯◯
→坂道→花園→☆花園の焚き火→洞窟◯◯↓◯◯
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯↓◯◯
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯☆南の焚き火→★

★旅人の雑木林へ

旅人の雑木林 ★1ファーヴェ丘陵へ

◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
◯◯◯◯◯→→↘️◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
★1↘️◯↗️◯◯☆森の小屋の焚き火←→洞窟◯
◯◯◯↗️◯◯◯◯◯◯◯◯↓◯◯◯◯◯◯◯◯
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯↓◯◯◯◯◯◯◯◯
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯↓◯◯◯◯◯◯◯◯
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯↙️◯◯◯◯◯◯◯
◯◯洞窟◯◯◯◯◯◯◯◯↓◯◯◯◯◯◯◯◯◯
◯◯◯↖️◯◯↗️◯◯☆浅瀬の焚き火◯◯◯◯◯
◯☆4叉路の焚き火◯↙️◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
◯◯◯◯↙️◯◯◯↖️←◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
◯◯◯↙️◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
◯◯★南方原野◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯

南方原野
★旅人の雑木林

◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯★◯◯
◯◯◯◯洞窟◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯↓◯◯
◯◯◯◯◯☆湿原の一軒家←◯◯◯◯◯◯↓◯◯
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯↖️◯◯◯◯↙️◯◯
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯←←←←◯◯◯◯
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯↙️◯◯◯◯◯◯◯
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯↙️◯◯◯◯◯◯◯◯
◯◯◯◯◯◯◯◯◯☆水溜まりに囲まれた焚き火
◯◯◯◯◯◯◯◯↙️◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
◯◯◯◯◯◯◯↙️集落◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
◯◯◯◯◯◯↙️◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
◯◯↓←←☆集落南の焚き火◯◯◯◯◯◯◯◯◯
◯◯↓◯◯◯◯◯◯◯◯↘️◯◯◯◯◯◯◯◯◯
◯◯↓◯◯◯◯◯◯◯◯◯↘️◯◯◯◯◯◯◯◯
◯◯↓◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯↘️◯◯◯◯◯◯◯
◯◯↓◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯☆南東の焚き火◯
◯◯☆砂浜の焚き火◯◯◯◯◯◯↘️◯◯◯◯◯
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯↘️◯◯◯◯
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯★◯◯◯◯

★レーベンヴァルト

レーベンヴァルト
★南方原野
☆白霧ガ森

◯★◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯☆◯
◯↓◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯↑◯
◯☆北東の焚き火→→→→◯◯◯◯◯◯◯◯↑◯
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯↓◯◯◯◯◯◯◯◯↑◯
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯↙️◯◯◯◯◯◯◯◯↑◯
◯◯◯◯◯◯◯←←←◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯↑◯
◯◯◯◯◯◯↙️◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯↑◯
◯◯◯◯◯←◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯↑◯◯
◯◯◯◯↙️◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯☆1
◯◯◯↙️◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯↗️◯◯
◯◯↓◯◯◯◯◯◯☆南の焚き火→↓★1◯◯◯
◯◯↓◯◯◯◯◯◯↑◯◯◯◯◯◯↗️◯◯◯◯
◯◯↘️◯◯◯◯◯↗️◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
◯◯◯→→→→→◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
☆1東の焚き火
★1木人形の墓場

白霧ガ森

★レーヴェンヴァルト

〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
〇 森林中央の焚き火
〇
〇
〇
〇
★→→→→→南の洞窟



錬金術のアトリエF 15

☆

錬金術のアトリエF 15

 

ともかく、ブラウフラム完成!

しかも漣パワーで2個出来上がる。

リチュアルクレリック衣装のフィリスは、そのまま次の仕込みに。

次の調合は、ドナーストーン!

グリフォン、グリフォニアン相手に活躍のめでたい爆弾なので、作っておく理由は充分にある。

これも漣石パワーで2個出来上がる予定、12時間。

そしてティベリウスの中へ。

 

レヴィとイチャイチャしに行く足取りが、やたらと軽かったりする。

そんなリチュアルクレリック衣装のフィリスの前に、リア姉が立ち塞がる。

「あ、リア姉!これからお食事なんだけど、リア姉は食べたばっかり?」

特に最近、各々が気ままに食事にする感じになってるので、フィリスは聞いてみる。

「……いいわね。何か食べておこうかしら」

リア姉は自分のお腹に手を当てて、少し考えてから答える。

「我が盟友、レヴィと晩餐の約を!」

フィリスは、レヴィとの待ち合わせ場所を杖で示す。

「それ、困った所が感染しちゃったものよねぇ……」

リア姉は苦笑いを浮かべてフィリスに続く。

 

 

「合体攻撃だ!フィリス!」

「お~っ!」

食事の後は、ハインツ君隊長とティアちゃん、イルちゃんも合流したので、ティベリウスの島魚を相手に、連携攻撃の練習をしてみたり。

そんな12時間を過ごし、疲れてダウンする。

 

 

「よっしゃ!そらっ!」

「ふっ!はははっ!」

「はいっ!てやっ!」

フィリスとイルちゃん、ティアちゃんが疲れてダウンしても、ハインツ君隊長とレヴィさん、リア姉は元気に連携攻撃の練習に明け暮れる。

ティベリウスの島魚は無尽蔵の体力で、その攻撃を受け止めている。

「……戦士3人はさすがねぇ……」

フィリスの隣でダウンするイルちゃんが、そう呟く。

「ああいう人が戦士なんだねぇ……猿キノコだけじゃないんだねぇ」

その隣でダウンする、ティアちゃんも呟く。

「ああ……レヴィさんカッコいい……」

仰向けダウンからうつ伏せになり、フィリスは島魚に技を試す3人を眺めて呟く。

「なんか、ホレてるわよね~」

イルちゃんもうつ伏せになり、フィリスに身体をくっつける。

「レヴィおじさんは、まあカッコいいっちゃカッコいいんだけどね~」

ティアちゃんも転がって、更にイルちゃんに身体をくっつける。

3人くっついて並んだ。

「ヘンタイを突き抜けてからね、なんかそれはそれで楽しい感じなんだよね~……」

フィリスが呑気にそう話す。

「まあ、かなりクセになってるトコがあるから、楽しい感じなのは同意するしかないのよね……」

イルちゃんはそう話す。

結構、積極的にティベリウスに貢献しているみたいで。

イルちゃんてば、ヘンタイを突き抜けるのが楽しいみたいだ……とフィリスも聞いている。

「なんかチヤホヤされる感じが、いいよねぇ……」

ティアちゃんも、そう話す。

そんなこんな話していると、戦士3人もやって来た。

 

ティベリウスのスポアドッグ達もやって来て、それぞれに取りついて汗と汚れを取る。

 

 

お次はグナーデリングの調合、これも12時間。

なんとこれも漣石パワーで2個出来る!

イルちゃんの火焔式錬金釜調合でも、グナーデリング2個を作り出す!

「漣石、やっぱり凄いわね!」

出来上がったグナーデリングを眺めて、ご満悦のイルちゃん。

フィリスの方は、12時間後に仕上げなので、まだ待つ時間だったりする。

「金色の指輪、オシャレだよね~……しかもパワーみなぎる感じになれるんだから、ステキだよぉ……」

フィリスも、イルちゃんのグナーデリングを見つめる。

「フィリスの方は見た目がちょっとイマイチなんだけど、効果が強いのよね。実用的っていうのは羨ましいけれど、本能調合してるから、真似しようがないのよね」

イルちゃんは、そう話す。

「でもでも、すぐに完成するのは、やっぱり羨ましいかなぁ~……」

フィリスはそう話し、2人はまたティベリウスの中へと入る。

 

そして更に連携攻撃の練習。

各々、技の追求などをして過ごし、疲れてダウンする。

そんな健全な12時間を過ごし……

それからはワンダーランド衣装で汎用触媒、中和剤なんかを作り、LP98!

旅立ちの朝3時となった。

 

 

「さて、北へ!」

フィリスは杖を高々と上げ、元気に声を上げる。

いつもの出発風景でもある。

「次はどんな魔物が我の前に立ちはだかるものか……楽しみだな……」

ノリノリのレヴィさんと、それに続くティアちゃん。

「レヴィの旦那は1回この辺りに来たんじゃないのか?……あっ……魔物の形態が変わったんだったか……」

ハインツ君隊長とリア姉、イルちゃんも元気に出発する。

風も気持ちの良いレーベンヴァルト。

水際でもある森の道へと、フィリスパーティーは歩き始める。

 

「うりゃ!」

ぼこん!

ばごん!

そんな道の傍らに落ちて転がっている木材に、フィリスのつるはしが炸裂する。

ドナの木にエヴィヒブラウ、植物油とか蜂の巣とかが採れる。

「この辺りの木材って、バラエティーに富んでるのね……」

砕けた木材を採取するフィリスパーティー。

そんな中でイルちゃんは呟く。

「確かに、俺は詳しくないけど木材も色合いとか雰囲気とかも少しずつ違うような感じもするもんな」

ハインツ君隊長も、そう話しながら木材を拾う。

ともかく、更に進むと赤プニとカイゼルピジョンが襲い掛かって来た!

 

赤プニとの戦いになると、なんか灰色のアードラ的な魔物が飛んで来る。

「ぶるっぽ!ぶるっぽ~!」

そしてカイゼルピジョンの群れとの戦いが始まる。

「頃合いの敵だな!」

ハインツ君とレヴィさん、リア姉で応戦して、フィリスも余り物フラムを投げる。

ところが、後から後からカイゼルピジョンが追加されていき、ティアちゃんとフィリス……

パーティーの弱点にも攻撃が及ぶ。

そしてそれぞれのカイゼルピジョンが、結構打たれ強い。

 

「おりゃ!とりゃ!」

フィリスも杖で応戦。

ティアちゃんも、いつになく必死で応戦する。

「ぶるっぽっ!ぶるっぽ~!」

打たれながら、それでも突っ込むカイゼルピジョン。

これがタチが悪く、フィリスとティアちゃんのダメージが重なる。

薄いHPバリアが、無くなる寸前になった。

「後はこっちを片付ける!」

ハインツ君隊長が駆けつけ、レヴィさんも駆けつけて来て、カイゼルピジョン達を倒していく。

パーティーの戦士達、頼もしい……

少し余裕が出て来て、フィリスは回復に回る。

リア姉とイルちゃんも回復していて、生き残りのカイゼルピジョンは逃げて行った。

 

「なんか、ヤバい魔物だったな……」

戦いが終わり、ハインツ君が1つため息をついて、そう話す。

「皇帝って名前なのに、群れまくりなのは不思議ね……」

逃げるカイゼルピジョン達を眺めて、リア姉が呟く。

そしてフィリスパーティーは更に北……

1本の大木が佇む、行き止まりへと進む。

 

水が行き止まりを形作り、島みたいになっている場所に、1本の大木……

その大木の根本には、うにゅうが3つ落ちていた。

動かない、ピッカピカのうにゅう……

「凄い美人さんだけど……うにゅう?」

フィリスは手に取って首を傾げる。

「伸びたり跳ねたりしないわね……」

イルちゃんも、そんなうにゅうを眺める。

「うにゅうで作った、うにゅうの剥製みたい……」

リア姉もそこに注目してみたり。

ともかく、行き止まりだったのでティベリウスワープを使って、南の焚き火に戻る事にする。

 

 

そして今度は、東へと進む事にする。

「おお?」

なんかダメな臭いのする花が咲いている。

それは巨大で、花びらの1枚がフィリスの顔よりもデカい。

そんな花びらの中心に、これまたフィリスの顔よりもデカい穴が、ぽっかりと空いてるのだ。

……しかしダメな臭いがする……

「なんだ?この腐った肉の塊みたいなのは……」

そんな花を目の前に、足を止めたフィリスの後ろで、ハインツ君隊長が言う。

「錬金術素材の匂いがします!」

フィリスは、その花のぽっかりと空いてる穴に手を突っ込む!

「マジか!」

怯むハインツ君隊長。

「ええ~!?」

イルちゃんとティアちゃんもビックリだ。

「フィリスちゃん!?」

リア姉も、そんな妹を心配しつつ、しっかりと距離を取っている。

 

ねちゃあ~……と、金色の糸と銀色の糸を掴み、フィリスは引っ張り出す。

金の絹糸と、鉱石を食べる蜘蛛の糸……

粘銀の糸を、フィリスは引っ張り出しきった。

「ええ~!?これ、貴重な糸じゃない!?」

イルちゃんは大いに驚く。

「このお花……蜘蛛と絹イモムシを食べちゃったのかな?」

フィリスは巨大な花を眺める。

「そんな糸を見破るなんて、フィリス凄い!」

ティアちゃんも大いに驚き、そして拍手する。

「えへへ~……なんとなく分かっちゃうんだよね~……」

フィリスは照れ笑いで拍手に応える。

ともかく金の絹糸と粘銀の糸は、めちゃめちゃ絡まったまま、カゴに突っ込まれて……

フィリスパーティーは東へと進む。

どんなとんでもない状態でも、ティベリウスに預けるとキッチリ分けてくれて、錬金術に使える状態で保存してくれるので安心だ。

あまりにも便利過ぎる。

 

……旅は続く……

「こんな所を旅するなんて、本当に夢みたいだよ~……ティアちゃんは、ずっと旅してるんでしょ?」

旅の道、フィリスとティアちゃん、イルちゃんで話しながら歩くいつもの光景。

「さすがにこの辺りは道があるのか無いのか……だから1人旅では選べない道なんだよね~……もっと分かりやすい道を選ぶかなぁ……」

ティアちゃんはそう話す。

「ドナの村にも公認錬金術士が居る、って話なんだけど……ドナの村だと険しい道になるのよね?それにイマイチどこにあるのか分からなくて……」

イルちゃんも、そう話す。

「あ!素材の匂い!」

話しながら歩く中でも、フィリスは素材の匂いを嗅ぎつける。

草の生い茂るヤブの中から、落ちてるうにとかキノコとかを拾う。

 

……夜になり……

またも巨大な花。

でも、リア姉と世間話をするフィリスは、手を突っ込まない。

次の巨大な花は、フィリスは素材の匂いを嗅ぎつけ、手を突っ込み、粘銀の糸を引っ張り出す。

「なんで分かるんだろうなぁ……結構スゴい嗅覚だよなぁ……」

そんなフィリスに、ハインツ君隊長も感心していたり。

夜の森の中……星が眩しいのでそれほど暗い訳ではないけれど、それでも暗い場所は暗い。

そんな中でも、フィリスの嗅覚はバッチリ素材を見つけ出すのだ。

「……イル助は素材の匂いとか嗅ぎつけられるのか?」

ハインツ君隊長は、何気なく近くに居たイルちゃんに聞いてみる。

「残念ながら、そんな能力は無いわね。素材商人とか商隊なんかに分けてもらう専門だから、お金お金で素材を手に入れる物だと思っていたわ」

イルちゃんはそう話す。

 

しかも麦わらフィリスの手に入れる素材達は、素材商人でも扱っていないような、飛び抜けた特性を持つスゴ過ぎる物もある。

出来上がるインゴットやシルヴァリア、なめし皮なんかにもそんな特性を移すのだから、フィリス製武器や装飾品も、スゴ過ぎる物となる……

と、イルちゃんは話した。

フィリスパーティーは、手持ちのお金こそ無いけれど、お金を遣う所と言えば……

 

衣……フィリスの錬金術により、装備を強化している。洗濯は、ティベリウスがキッチリ綺麗にしてくれる。

 

食……ティベリウスがバッチリ準備してくれる。食中毒の心配も要らない。

 

宿、寝る所……ティベリウスの中で快適に眠れて、更にヘンタイを突き抜けても、病気の心配が要らない。

病気になった所で、ティベリウスが健康状態に戻せる。

更に身体もキレイになる!

 

衣食住が、完全にフォローされているのである。

ティベリウスが凄過ぎる。

そんな話をしながら、フィリスパーティーは夜の森を進む。

道はちゃんとあるので、歩き易い不思議。

 

 

そして24時。

木人形の墓場、という場所に差し掛かった時……

「気配がするな!」

ハインツ君隊長が突然振り返る。

木の影から、スポアドッグとカイゼルピジョンが出て来た!

後続のカイゼルピジョン達が居なかったので、戦闘はあっさりと終わる。

 

「しかし背後を狙うとは……油断もスキも無いわね……」

影に呑み込まれるスポアドッグを眺めて、リア姉が言う。

「上から更に来るぞ!」

ハインツ君隊長が更に発見して、カイゼルピジョン達との戦闘が始まる。

終わって油断する所への急襲も、ハインツ君隊長が見破った。

 

……これも3匹だけだったので、あっさりと片付く。

「……寝てる所を通り掛かった……のかも知れないね?」

ティアちゃんがそう言って、カイゼルピジョンが出て来たと思われる木を眺める。

倒されたカイゼルピジョンは、影に呑まれて消える。

 

そして道は北東へとぐりぐり伸びる。

細くなっていたりする森の道を、フィリスパーティーは進んで行く。

色々な採取物に寄り道しつつ、カイゼルピジョンを警戒しつつ進み、朝焼けも終わって朝になる頃、開けた場所に出た。

「焚き火!」

その場所には焚き火もあり、その付近には旅の冒険者と白いローブの人、そして女の人が居て、焚き火を使っている最中だった。

そこから少し離れた木の影から、スポアドッグがその焚き火を遠目に見ている。

 

「おはようございます!」

フィリスは持ち前の大声で挨拶する。

「おはようございます!」

ティアちゃんも、それに続く。

アホの子のダブル挨拶に、旅の冒険者も白いローブの人も苦笑いをした。

「おはよう。君たちは大所帯なんだね?」

旅の冒険者が、そう話した。

「はい!色々な錬金術の材料を拾い歩いて来ています」

フィリスもそう話す。

「そうか。僕も錬金術士なんだよ。今年は公認試験に挑戦しようと思っているんだけど、君たちもかな?」

白いローブの人は、そう話す。

でも出発の時間みたいで、フィリス達との会話もそこそこに、馬車と傭兵の人達と共に旅立って行く。

……旅立ちの朝だった……という訳だったみたいで。

 

「出でよ!ティベリウス!」

人目も無くなり、フィリスはいつものポーズを決めて、焚き火跡にティベリウスを召喚する。

ぽこん!

いつものように出てくるアトリエテント。

そしてフィリス達は、ティベリウスの中へと入って行く。

 

「おかえり~」

ティベリウスのカイゼルピジョン達がお出迎え。

アードラよりも頭の毛が立派で、ちょっと偉そうな……

「うわ~っ!トラウマがっ!」

結構苦戦して、カイゼルピジョン達に襲い掛かって来られたティアちゃんが大いに怯む。

HPバリアを大きく削る一撃も脅威だっただけに、恐ろしい魔物でもある。

「早速カイゼルピジョンなんだな!ティベリウスは鳥が好きだなぁ」

ハインツ君隊長は、微笑ましい挨拶。

フィリスは、例によってコンテナ溢れがあり、破棄するアイテムを選択しないといけないので、錬金釜へと向かう事に。

そんないつものおかえり風景。

 

「む~……フリューゲルを仕込んだら、1発30時間だから、これだけでまた旅立てます!」

リチュアルクレリックフィリスは、錬金釜に来たついでにフリューゲルを仕込む。

「フィリスの錬金術も、なんかハイレベルになったねぇ……」

その傍らで、ティベリウスのスポアドッグが呟く。

錬金釜の場所までついてくるのは、あまり大きくないゴーストかナメルダケ、スポアドッグな感じだ。

「ハイレベルだと、ティベリウス的にはしんどい?とかあるの?」

フィリスはスポアドッグに聞いてみる。

「特に何もないかな。今はフィリスに一存しきってる錬金術だからね。僕からは何もしてないよ?」

スポアドッグは、そう答えた。

 

……ティベリウスが一緒に錬金術をしていたのは、エルトナに居た時くらいまでで、そのエルトナの時も、8割方はフィリス次第。

なので、錬金術の才能が無かったなら、何も作れていないそうだ。

「ふむ~……あまり実感してないけれど……」

フィリスは首を傾げる。

「そういうものらしいね?僕もあんまり実感してないから、お揃いだね」

ティベリウスのスポアドッグはそう言うと、フィリスに緑色の頭……傘をぐりぐりする。

「お~……よしよしよしよし」

フィリスは、じゃれつくスポアドッグを受け止める。

 

そして、戦闘のダメージも旅の疲れもあるし、ティベリウスの中へと続く扉を開く。

「わお~♪」

ティベリウスの中に入ってすぐ、鳥肉料理の並ぶテーブルに、皆で揃ってフィリスを待っていたり。

「今回も倒した魔物材料と、僕のエネルギーも充実してるからね!」

ティベリウスのカイゼルピジョンが、そう話す焚き火のあった森の中の開けた場所。

付近の木には、ティベリウスのスポアドッグ達やらカイゼルピジョンやら……

それぞれの木に取りついていて、賑やかな感じだ。

「カイゼルピジョンは食べられないって話なんだけどなぁ……」

ハインツ君隊長は、テーブルに並ぶ肉料理を眺めて話す。

何であれ、構成する物質を分けられるティベリウスなので、美味しい仕上がりになっているのだけれど。

「カイゼルピジョンは、血に毒があるんだよね。100%取り除かれてるから、美味しく食べられるハズだよ」

テーブルの側のカイゼルピジョンがそう話し、フィリス達は食事にする。

のどかな森……

お肉にかじりつくフィリスの横で、リア姉は緩やかな風を感じる。

ティベリウスのマスコット達も、そこら中でくつろいでいるみたいで。

……1匹のスポアドッグが寝返りを打った……

 

「……この子達は、みんなティベリウスが操ってる感じなのかしら?」

ふと疑問に思って、リア姉が尋ねる。

「ハインツとレヴィから命の種を貰ってるからね。それとリアーネとフィリス、ティアちゃんからは種つき卵を貰ってる。だから、それぞれに命があったりするよ?今は僕が操ってる感じだけども」

ティベリウスのカイゼルピジョンは、そう説明した。

「……命の種?」

レヴィさんが反応する。

「生き物が子供を作る為のモノだね。花粉みたいな命の粉を、僕が貰ってるね。その命の粉を受けた卵が、種つき卵だね」

ティベリウスのカイゼルピジョンはそう話す。

「花粉……?」

リア姉が首を傾げる。

「レヴィとハインツは、キノコから白い汁が出るでしょ?それが命の粉。無数の命が小魚の群れみたいに蠢いているんだよ。目に見える大きさじゃないけれど」

ティベリウスのカイゼルピジョンはそう説明する。

そしてそういう命こそが、ティベリウスの餌として有益なのだと話した。

そんな勉強会が開かれる。

 

「スポアドッグも、雄とか雌とかあるの?」

じゃれつくスポアドッグを受け止めているティアちゃんが尋ねる。

「あるよ。雄1雄2雌1雌2みたいな感じで、雄1と雌2、雄2と雌1が交配出来る……みたいな複雑な感じのやつがあるね」

ティベリウスのカイゼルピジョン先生が答える。

植物にも動物にも、雄とか雌とか違いがあって、人間で言う所の、男の子女の子があるのだそうだ。

「お前は?」

じゃれつくスポアドッグに、ティアちゃんは尋ねる。

「どれかだね~。どれかは分からないけど」

スポアドッグ的には、雄1だからどーの雌2だからどーのという、立ち居振舞い的な違いは無い。

交配するタイミングで合うか合わないか、それだけなんだそうだ。

「そっか~……お洋服とか髪飾りとか、無いもんね?」

ティアちゃんが納得する。

カイゼルピジョンは、魔物として出るのは雄で、雌は姿がまるで違う、あまり飛び回らない鳥なんだとか。

それと、姿が地味らしい。

カイゼルピジョンの記憶から、そういうのが分かるのだとか。

 

……ともかく、ティベリウスの中でゆったりまったり過ごす30時間。

その後でフリューゲルの仕上げとなり、旅立ちとなる。

 

 

テントを出た旅立ちのお昼。

出た途端に、赤プニを頭に乗せたスポアドッグ達が現れた。

「ティベリウスのヤツじゃないぞ!油断するなよ!」

ハインツ君隊長が、なんかスタートから暖まっている!

「戦いをこそ待っていたぞ!我が剣の錆びとしてくれる!」

レヴィさんも充分にやる気満々だ。

フィリスパーティーの風の盾、ハインツ君隊長がスポアドッグ達と赤プニ達の攻撃を引き受け、のらりくらりとやり過ごす。

受けるダメージのほとんどを誤魔化しながら、攻撃を引き付ける。

そこにリア姉の矢、レヴィさんの剣、フィリスの爆弾、イルちゃんの爆弾が襲い掛かる。

赤プニ達は影に呑まれ、スポアドッグの1匹も影に呑まれる。

スポアドッグはあと4匹。

「ティアちゃん危ない!」

イルちゃんがスポアドッグのロケット頭突きを、炎の杖アタックで受け止める。

そんなぽこすか祭りをして、スポアドッグ達は全部影に呑まれて消える。

 

「もう……私が何をしたってゆーのよ……この辺りの魔物は狂暴だわ……」

戦いが終わり、ティアちゃんがため息を吐いてこぼす。

「もうちょっと、やる気を見せてくれても良さげだな!」

気持ちの良い笑顔で、ハインツ君隊長が言う。

リア姉もレヴィさんも、イルちゃんも……

戦士4人は戦いが好きなもんで。

 

それからも北の細道は続く。

「木材!綿花!良いのが沢山あるなぁ〜……」

採取に余念の無いフィリス。

時折、つるはしで丸太を叩くのも忘れない。

「本当に……なんか素敵な物が混じるのよね、フィリスの採る物は」

イルちゃんが言って、その物を手に取ってみたりする。

そうしてフィリス一行はまた夜を迎え……

 

コオモリとドライアド、戦士達の悲願、戦闘もこなしてゆく。

そんな先の真夜中……

「ティベリウスの森林クラゲ……じゃないよね?」

なんか一回りデカい森林クラゲの住処に突撃したみたいで……

「何かお宝の匂いがするな!」

「相手に取って不足はないわ!」

「……我が刃の糧となって貰おう」

戦士3人が、やる気の構えとなる。

 

けれど、なんか少し気配があって大きいだけで、別に強くは無かった。

そんな行き止まりの水場。

そしてフィリスは採取の為にキョロキョロし出す。

皆がスポアドッグ汚れの目立つ……そんな朝。

「これは……なるほど」

ハインツ君隊長が言って、こちらに寄せてくる森林クラゲ3匹を見る。

「素早く倒して行かないと囲まれるわね」

イルちゃんも杖を構える。

 

……前から3匹。

ハインツ君隊長に続いて戦いを挑む。

いつもの森林クラゲと様子は変わらないのに、なんかタフな上に、積極的にこちらに迫って来ては触手ビンタをしてくる!

ハインツ君隊長が攻撃を誤魔化すも、リア姉とレヴィさん、ティアちゃんが犠牲になった。

ダメージがでかい。

 

それでも3匹を倒すと、ハインツ君隊長は振り向く。

「まだ来るぞ!」

今度は後ろから3匹……

「ええ〜……休ませて〜……」

ティアちゃんが早くも弱音を吐く。確かに一撃が重かった。

フィリスは回復に回り、リア姉は矢を降らす。

なんか手強い3匹に突撃するハメに。

そしてその3匹を倒すと……

 

「うわあぁぁ……!」

座り込んで空を見上げたティアちゃんが悲鳴を上げる。

上から3匹の森林クラゲがゆっくりと降って来る!

「でかしたティア助!」

ハインツ君隊長が戦闘態勢に入る。

「イキナリやる気になって来たわね……」

リア姉も配置に着く。

 

……朝から始まり、昼まで……

次々と迫り来る3匹を倒し、ようやく森林クラゲが現れなくなった。

「はひ〜……クラゲの逆襲ヤバいよぉ〜……」

ティアちゃんが空を仰いで寝転がる。

「ティア助!目を覚ましてええ!」

イルちゃんがそこに覆いかぶさり、嘆く人の構えになる。

「ぐえ!」

疲れた所に乗られたティアちゃんから、なんか面白い音が鳴る。

 

「地図を埋めるには〜……」

水場で行き止まりの場所。

レヴィさんとフィリスで地図を眺める。

「西へ北へ……って感じの所に、地図が埋まってない所があるね!」

フィリスが杖を西へと向ける。

そしてフィリスパーティーは歩みを進める。

 

その道では、アードラが1匹だけ出てきたり、森林クラゲも、しょぼくれてるのが1匹だけ出てきたり。

順調に進んで北へと地図が埋まる。

 

「ここらで、ここの焚き火に戻るのがいいかな」

地図を眺めるフィリスパーティー。

地図に記された焚き火のポイントを吟味する。

吟味した結果、東の焚き火へと戻る事にする。

「よ〜し!ティベリウス召喚!我の呼び掛けに答えよ!」

フィリスが杖を地面に突き刺す。

木陰なんかの影とは違う、ひときわ濃い影が広がって消えた。

 

「じゃあ、移動中だよ〜」

そして木の影から出てくるティベリウスのスポアドッグ。

木の枝葉から、ティベリウスの森林クラゲ達がゆったりと出て来て、空を彩り始める。

「何!?いつの間にっ!?」

ハインツ君隊長が驚く。

確かに、何の変化も無く変わるのだから、驚きの移動方法だ。

 

「おおお……よしよし……うわぁ……」

じゃれつくスポアドッグ3匹に押し倒されるティアちゃん。

「これは……あぁああ!」

イルちゃんにもスポアドッグ3匹が来て、押し倒される。

「もう!目が血走ってるの何とかして!」

「ばふっ!ばふっ……」

「ばふっ……ばふっ!」

そんな微笑ましい、ティベリウスの中の風景。

尖った草とかが、ぷにぷにしてる所にティベリウスの中感がする。

「焚き火到着で、錬金術にしたいかなぁ……」

フィリスが呟く。

 

そして帰り着いたらしい話が出て、フィリスは錬金術に向かう。

またも破棄する60個のアイテムを選ぶ。

「むむ……段々とこの……究極の選択が……」

苦渋の決断顔のフィリス。

「ツノの部屋に新しい保管用の箱があると、保存出来るアイテムが増えるよ」

ぽんぽんと弾みながら、ティベリウスのゴーストが言う。

「なんと!そんな事も出来たの!?」

驚くフィリス。

そしてまずは金庫を作る事に決めた。

こちらには18時間掛かる。

 

そして金属も欲しくなり、砂鉄触媒に12時間。

 

更に追加リュック。24時間。ゆっくりと過ごすティベリウスライフとなった。

 

 

 

 

 

 

☆追加リュック24 LP100 0705 0100

★

白霧ガ森到着 ドロッセルワイスベルグと遭遇

森を抜けないといけないらしい。すげえ道に迷ってるっぽい。

LP64 0705 2200

 

カノンの実

漆黒の倒木石のカケラ

漆黒の倒木石

 

広大なので迷い歩く。

 

LP35 0706 1900

 

 

森林中央の焚き火到着

 

ポールアックス オリフラム発想

 

LP24 0707 0600

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フィリス15

イルメリア15

ハインツ16

ティアナ16

リアーネ18

ソフィー20

レヴィ24

プラフタ???

 

 

マナの柱、パスカー。ソフィーの子供という事でこの名前にした。

マナの柱、ティベリウス。コルネリアの子供という事でこの名前になった。

 




ここには、ゲームには無い、勝手に付け加えた設定を書いておく所。

[ティベリウス]
フィリスを主とするマナの柱。魔法パワー不思議パワーの源。
[マナの柱]
この世界に点在する魔法パワー不思議パワーの源。かなり沢山の数が存在している。
[ティアナ]
ゲームではそんなに登場しない。だけど1番可愛いまである。仲間にもならない。残念。ちなみに小説でも戦闘での活躍は特にしない予定。
[カイゼルピジョン]
群れで襲い来る話になっているけれど、ゲームでは普通に出て来て普通に倒せる感じ。
血に毒がある話も、この小説のみ。
[カイゼルピジョン雄雌]
この小説では、カイゼルピジョンの雌は地味な飛ばない鳥であり、人前に姿を表さない。
子供を連れて草むらを歩き回ってる。





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