☆ フィリスのアトリエ (すぐ庭先)
アガルマばあちゃんの家(近所)
4時間 南↓↑北
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おばちゃんの中継所小屋
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2時間 南↓↑北
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中心クリスタル広場
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1時間 南↓↑北
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中心クリスタル広場南中継所小屋
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8時間 南↓↑北
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パーストン一家の中継所小屋 兼トロッコ置き場。パーストンのご隠居
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4時間 南↓↑北
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空の見える場所兼釣り場
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1時間 東↓↑北
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坑道入り口中継所小屋
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錬金術のアトリエF 5
そしてアトリエにて、フラムを作り出す日々。
支払いの12時間になると、錬金術の話と戦闘訓練。
そしてエロエロハダカの汁採取……
そんな時間が、どんどん流れて行く。
なお、リチュアルクレリック衣装は、なんかティベリウスの中で不思議パワーを得られる予感がする……
と、ティベリウスが言うので、寒い所、ティベリウスの中の壁の1角に貼り付いている。
なので結局いつもの服装のフィリスとリア姉。
いつもの服装だって、お父さんとお母さんの力作なのでオシャレで可愛い訳だし。
……ともかく、約束の1ヶ月までは、あと19日……
「ここのキノコ……なんか頻繁に生えて来るけど、なめし液にもなるし、エルトナ軟膏にもなるし……」
フィリスとリア姉は、家の近くのキノコ採取をしてる。
ミストルート家の食事の大半を賄う、謎の無限キノコポイントに、今日も元気に3本の「妖精の日傘」が生えていた。
「おお、今日も元気そうじゃのう。ほっほっほっ」
なんかベルント長老が、採掘組4人を連れてやって来た。
「長老!長老も元気そうで!」
フィリスが手を振る。
「なんか、パーティーの匂いがするわ。採掘組4人は、酒樽を運んでいたもの」
リア姉が呟く。
「フィリス!フィリーィス!」
そして井戸水を汲んでると、お父さんが出て来て、なんか必死に叫んだ。
「めっちゃ目の前に居るじゃん。何~?」
フィリスは首を傾げながら尋ねる。
「また!外の世界でも役に立つ!絶対に役に立つ衣装が出来たんだっ!」
なんか必死なお父さん。
「早く!早く来てくれ!リアーネも!」
色々と疑問に思いながらも、フィリスとリアーネは家の中へと入る。
「ぅわ!暑苦しい!」
思わずフィリスは叫ぶ。
ベルント長老と採掘組4人のおじさんが、固まって床に座り、そして謎の包みがテーブルに置かれている。
「何かしらこの状況……はっ!」
リア姉が何かに気付く。
「これ……半年前にテアさんが言ってた……ヘンタイ集団……!」
そして思い出す。
……半年前に、宿屋のテアさんの前に現れた6人組……
それは大好物の貢ぎ物を前に、エロい要求をしてくるのだと言う。
……この服を着てくれ……と。
どうやらその6人組が……
今まさに目の前に居て、そして謎の包みは、大好物の貢ぎ物……とやらみたいだ。
「お肉的な……香ばしい匂い……じゅるり」
フィリスは思わず、ヨダレを禁じ得ない状態になっている。
実際に、謎の包みからは非常に美味しそうな匂いがするのだ。
リアーネ的にも、こんな物を逃したくはない。
「反応が良いのぉ……さてルーカス……本題に入ってくれ!」
ベルント長老は立ち上がり、謎のキメポーズを取って、言い放つ。
「よしきた!フィリス!リアーネ!お父さんを助ける……いや、我々を幸せにすると思って……これを!着てくれ!」
お父さんは、謎の布と金属の塊と、図面を渡される。
「ナイトレスセイバー」と名付けられた衣装の、着用図と、細かい説明。
「エロい!なんかエロい衣装!」
フィリスとリア姉で驚き、6人を見る。
「エロいなんてとんでもない!これは東方世界に伝わるスノビという闇の戦士の衣装!」
6人は声を揃えて言い放つ。
綺麗に揃ってる辺り、訓練されている。
「言われてみれば、カッコいいかも……」
フィリスは指を咥えて図面を見つめる。
「騙されちゃダメよ!フィリスちゃん!」
リア姉は、妹をかばうポーズを取る。
……そして謎のにらみ合い……
「……我々を……手ぶらで帰らせないでくれぇ……」
そして6人はフィリスとリア姉を拝む。
……お父さんが完全に、この6人に溶け込んでいる……
「しょうがないなぁ……」
結局は美味しそうな匂いに、フィリスが陥落し、そしてリア姉も続く。
フィリスとリア姉の部屋で、エロ忍者衣装、ナイトレスセイバーを着る事に。
意外と難解でもなく着れて、6人に御披露目という流れ……
「うう……でもさすがにこのドア開けづらいよぉ……」
フィリスは尻込みする。
「まあ、着ちゃったものはしょうがないし、出るしかないでしょ」
リア姉を先頭にドアを出ると……
なんかすぐにテーブルが置かれて、離れた壁に6人が並んでいる。
そしてそのテーブルの上には、6枚のロッククッキーが重ねて置かれているのだ。
「それを!それを投げてくれ!我々の口に!」
……どういうリクエストなのか。
「ていっ☆」
フィリスが投げる。そしてルーカスに命中!
「スリケン……ぼりぼりぼりぼり……ごくっ、ごくっごくっ……」
ルーカスはロッククッキーを食べ、手に持っている酒を飲むと、後ろに倒れる。
「……確かにヘンタイだわ……恐るべし……」
6人を倒し、フィリスとリア姉は、謎の包みの食事にありつく。
なんと!肉の王様ともされる、牛の分厚いステーキだった。
「うはぁぁ……おいひぃ……」
倒れた6人の目が光る中、ステーキに夢中のエロ忍者フィリス。
「これが……確かに美味しいわ!しかも香草なんかもポイントの高い……!」
リア姉も、ステーキに夢中のエロ忍者状態になった。
「実は……ここに倍プッシュが!と、言うか本命が!」
ステーキを堪能した後、ステーキを堪能するエロ忍者を堪能した後……
6人は更に謎の包みを出した。
「こ……これは!」
エロ忍者フィリスとエロ忍者リア姉は、その包みの前に構える。
……なんと優しい、そして甘ずっぱい香り……
そして差し出される2着の水着……
完全に布面積が小さい。
「やりましょう!」
やる気のリア姉。
「甘いモノに弱すぎじゃない~?」
フィリスは、そんなリア姉に付いていく形になった。
「ぅはぁっ!我が人生に……」
「1片の……」
「悔い……」
「無し……!」
水着に着替えて出てみたら、4人が倒れた。
「おおおおおぉぉ……フィリスもこんなに大きくなったとは……あーすりすり……」
ベルント長老がフィリスに飛びかかり、素早くリア姉が駆けつける。
「フィリスちゃん!」
そしてティベリウスのシールドで、ベルント長老を弾き返した!
戦闘訓練が、ここに来て活きて来る!
「ああぁぁ~……すりぃ……すりぃ……」
弾き返されたベルント長老は、4人の上に倒れる。
……ともかく、ハチミツヨーグルトを堪能するフィリスとリア姉。
やはり倒れている6人の目が光っていた。
「衣装が増えたね~」
ティベリウスのゴーストは、ぽんぽんと弾みながら壁を見る。
リチュアルクレリック、リチュアルクレリック姉
ナイトレスセイバー、ナイトレスセイバー姉
空色パピヨン、夜のオニキス
と、6着の衣装が壁に貼り付いている。
「でもこうして見ると……どれもお外に着て行く感じの衣装じゃないよねぇ……」
フィリスが呟く。
リア姉も頷いた。
「でも、この水着は特に妙な希望が詰まっているから、凄い能力が取りつきそうなんだよね……」
ティベリウスのゴーストは話す。
「だとしても……」
フィリスとリア姉は、首を傾げる。
ともかく、調合と訓練で時間は流れる。
……そして約束の1ヶ月まで、あと16日……
中和剤(青)なんて閃いて作ると、井戸水が無くなるものだから、また井戸水を汲んでいると、今度はお母さんに呼ばれる。
「フィリス、リアーネ!もしもだよ……?もしも外に出られる事になったなら……もっと動き易くて、機能性のある服がいいだろうと思ってね!」
食事にも誘われて、フィリスとリア姉は家へと帰る。
「おお、フィリス。錬金術の方はどうなんだい?なめし液も爆弾も薬も、評判がいいみたいだけど」
なんか顔に青アザを作っている、お父さんが尋ねる。
「お父さん!?顔……どうしたの!?」
フィリスもリア姉も驚く。
「いや、あれだ……宿屋の階段、そう宿屋の階段!あるだろ?あれから軽~く落ちちゃってなぁ……」
お父さん、ルーカスはそう話す。
「もう、お父さんたら深酒が過ぎるんだからねぇ……それよりも卵と燻製肉スライスの、さわやかサンドがあるから、たくさん食べて行きなさい」
お母さんは何事も無かったかのように、そう話し、お料理を並べて行く。
お母さんが、ソフィーとプラフタから習ったという、お洒落なパンのサンドが出て来た。
リア姉のは、葉レタスがサンドされている。
「葉レタス!?凄い貴重品じゃない!?いいの?」
リア姉は驚く。
「なんかエルトナの水が売れるみたいでねぇ……最近は結構色々な物が入って来るんだよ」
お母さんは、そう話す。
「なんか商人の拠点がエルトナの近くに出来た、とか話していたなぁ……人生何があるか、分からないもんだよ」
お父さんもそう話して、家族団らんの、ゆったりとした時間が流れる。
「さて、新しく作った服を着てみてごらん?」
魔法使いの帽子的なフォルムの麦わら帽子。
肩ベルト付き半ズボン……
「なんか!今度はお外に着て行けそう!」
「なんか、男の子の服みたいねぇ」
フィリスとリア姉は、また部屋へと入り新しい服を着てみる。
今回こそは、普通に着てお外で活動出来そうな服だ!
「お父さんお母さん!これ気に入った~!」
服を着て、フィリスは両親に御披露目する。
「違う違う、もっとこう……開けて外して……ラフに着こなさないと……」
お母さんは、フィリスの半ズボンの前を開けて、肩に掛けるベルトも片方外して……
「こうよね!こんな感じで完成よ!」
丸い白いランタンが可愛い、なんか男の子的な雰囲気もある。
露出は多めだけど、動きやすそうでお外の世界にも飛び出せそうな1着。
リゾートバケーションという名前の衣装を貰った。
「そうだ。フィリス、この前作ったエルトナ軟膏、まだあるかい?」
お父さんは尋ねる。
「あるよ~また1個作ったんだ~」
麦わらフィリスは答える。
「ベルント長老の所で欲しがっていてな……どうだい?折角の自信作でもあるし……また中央クリスタル広場にでも……」
忙しそうなフィリスとリア姉に、お父さんは誘いづらそうに話す。
「行こう!また皆で御披露目に!この服も絶対みんな喜んでくれるよ!」
麦わらフィリスは快諾する。
「これ、動きやすくていい!あはは~!」
そして南に向かうミストルート家。
フィリスは先頭を歩く。
「リアーネには、少し子供っぽかったかな?」
お父さんがそう話して、お母さんを見る。
「そうねぇ……リアーネの場合、もうちょっと顎髭が似合う的な雰囲気にしたら、大人の魅力が引き立つんじゃないかしら……」
お母さんはリア姉を見て呟く。
色々とお洒落な服、装飾品を作り出して来た、職人の眼差し。
「髪を短くしちゃうと、この服に似合いそうよね?」
リア姉はお母さんにそう話す。
「服の為に髪を切るなんてダメよ?」
「そうだぞ。お父さん、リアーネのその髪が短くなってしまったら、悲しんじゃうからな?」
そんな家族の会話をして歩く。
そんな中央クリスタル広場への道。
……ともかく、フィリス達は中央クリスタル広場へと到着。
長老の家へと向かう。
「あらあら可愛らしい事。ベルントは夜には帰ると言って、今は出てますのよ?」
長老の奥さんが迎えてくれて、長老の家で待つ事になる。
お父さんとお母さん、そして奥さんの話は盛り上がる。
なんか色々な計画があったりして、今は特に南への進出に力を入れているみたいで、そんな話をしていた。
……そんな時間は続き、狩人組の人とか採掘組の人とかが訪ねて来る。
「結構、来客があるんですね……」
フィリスは奥さんに言ってみる。
「今日は少ないくらいよ?いつももっと来るんだから」
奥さんはそう話す。
……フィリスとリアーネが待ちくたびれて眠る頃、ベルント長老が帰って来た。
「待たせたの!はぁ……はぁ……ぜぇ……ぜぇ……」
何故か息を切らしていて、背後には狩人組のおじさん達と採掘組のおじさん達が……
「長老!見て下さい!またも我々の傑作を!」
お父さんが凄いハイテンションになる。
お母さんはガン寝してた。
「飲みに!行きましょう!」
また、宿屋という酒場へと流れて行く……
「……更に衣装が増えたのか~」
アトリエに戻り……
例によって、ティベリウスの中の壁に飾る。
「なんかもう、パーティーばっかりで錬金術が進まないよぉ……」
アトリエに戻るなりフラムを調合して、またもティベリウスの中……フィリスは脱力する。
「でもフィリスちゃんお気に入りの1着、増えたじゃない?しかもこんな出来のいいお洋服、他にないわよ?」
リアーネは壁に並ぶ衣装達を眺めて、頬に手を当てる。
「それはそ~なんだけど~……」
そして飽くなき調合の連打、訓練と勉強の時間……
段々と、うにょうにょ大草原がうにょうにょの海になるくらい大きくなって、強化されてる事が分かる。
「随分と大きくなった?」
寝起きに、フィリスが尋ねる。
てかてかハダカ族で、片足をうにょうにょに巻かれて上げて、そしてティベリウスのうにょうにょの海の中で、目を覚ます。
いつもこんな感じの寝起きで、うにょうにょの海のどこかに、着ていた物は漂流している。
「随分と楽になったよ。今までは縮む事で栄養不足をどうにか耐えていた……って状態だったからね」
ティベリウスのゴーストは、ぽんぽんと弾みながらそう話す。
「あと何時間?」
「あと1時間と、半分くらいだね」
フィリスは漂流して来て、フィリスの近くに流れ着く服を着る。
ティベリウスのうにょうにょで漂流した服は、めっちゃ綺麗になっていたりする。
「リア姉は……」
フィリスはリア姉を見る。
やはりてかてかハダカ族で、片足をうにょうにょに巻かれて上げて、気持ち良さそうに眠っていたりする。
片足上げてると安眠出来る疑惑。
「ティベリウスの中って寝心地最高なのよねぇ……起きたら髪の毛も整えてくれるし、お肌も髪もピンっピンだもの!」
リア姉は服を着ながら絶賛する。
実際にフィリスも、髪も肌も爪までも、コンディションが良い。
……ダメージ訓練で受けてるダメージが、回復しきらないのだけど……
ともかく、調合と訓練!
「絶対に!絶対にお外に行くんだから!」
フィリスは努力を怠らない。
……そして3月19日。
約束の1ヶ月までは、あと11日。
「9個目のフラム完成!完成~!」
調合を終えて、フィリスとリアーネがアトリエ、1番目の部屋に戻る。
なお、調合中はアトリエに入ると2番目の部屋に入る事になるみたいで、1番目の部屋が無くなる。
……という、不思議構造をしているようだ。
戻ったフィリスとリア姉を、ソフィーとプラフタが待っていた。
「師匠!今までどこに行ってたんですか!?」
暫く見掛けなかったソフィーに、抱きつくフィリス。
「おおっとぉ……えへへ、あたしはあたしの錬金術をしてたんだよね」
それを受け止めるソフィー。
「おお~!師匠の錬金術!凄いんだろうなぁ……」
フィリスは離れつつ、そう話す。
「今回はフィリス。あなたの両親の熱意に、ソフィーの錬金術を乗せた物を作っていました。もしあなた方が戻ったら、是非自宅の方に、と」
プラフタがそう話して、4人はミストルート家へと向かう。
お父さんとお母さんが、満を持して待ち受けるその場所には……
「うわぁぁ……可愛いらしいぃぃ……」
フィリスは、渋い顔で感想を漏らす。
……ここまで可愛らしいのは、趣味じゃないし。
そこには、ワンダーランドと名付けられた、恐ろしく可愛らしい、お母さんの趣味全開の衣装があった。
「これはリアーネの分が無いんだけれど、フィリスには似合うと思うのよっ!」
お母さんは1人うねうねしながらそう話し、お父さんはあまり興味が無いみたいで、「あっそふーん」的な感じだ。
「フィリスちゃんっ!これよこれっ!早く着てみて着てみてっ!」
リア姉の瞳が輝いてしまった。
「え~……」
リア姉に連れられて、更衣室(フィリスとリア姉の部屋)へと連れて行かれるフィリス。
「あーーーーもーーー私はお人形さんじゃないんだからああぁぁ~……」
ワンダーランドフィリスになると、お母さんとリア姉にもみくちゃにされるフィリス。
「フィリスちゃんの家族って、本当に仲がいいよねぇ」
呑気に笑顔のソフィー。
「愛されている、というのは良い事ですが、少し羨ましくもありますね」
いつの間にかリゾートバケーション衣装になっている、麦わら帽子プラフタがそう話す。
……ともかく、約束の1ヶ月まではあと10日……
「フィリスちゃん、長老さんからお手紙を託されたから、これ」
ソフィーから手渡されるベルント長老の手紙。
「これは……ついに試練の時……!」
フィリスはその手紙を開く。
……近日中に、中央クリスタル広場、ベルント長老宅へ来られたし。
但し、衣装は水着かエロ忍者で来られたし。
外へ出る許可が出来るのか出来ないのか、試験を行う!……
「エロ忍者とか書いてるけど、いつもの服で行こうっと。お外にはいつもの服だし」
フィリスは手紙を握りしめ、フラム達とエルトナ軟膏を携えて、試験会場へと向かう事にする。
「ど、どんな試験なのかしら……」
移動するティベリウスの中で、リア姉が呟く。
「どんな試験でも、突破して見せるよっ!」
やる気のフィリス。
そしてベルント長老宅に到着すると、ベルント長老と採掘組4人が待ち構えていた。
「来たか……」
ベルント長老は腰を上げ、フィリスへと顔を上げる。
「はい!試験、突破して見せます!」
意気込むフィリス。
「不合格!」
そして言い放つベルント長老。
「ええ~!?」
フィリスは怯み、疑問の声を上げる。
「いつもの服ではないか!不合格じゃ!不合格なんじゃ!」
駄々をこねるベルント長老。
「コホン、茶番はこのくらいにして……フィリス!この4人の見届け人と共に採掘場の奥へと行き、住み着いた野良プニを倒して来るのじゃ!今回、リアーネの同行は認めん!リアーネなら、普通にシバいて帰って来るだけじゃからな!」
ベルント長老に言われて、フィリスは採掘組4人のおじさんと共に南の採掘場の奥へと向かう事になった。
…………
「さて、わしらは待つとするかのぉ」
フィリスを見送ったベルントとリアーネは、ベルントの家で5人の帰りを待つ事にする。
「フィリスちゃんも、きっと野良プニを倒して帰って来ますから……」
リアーネは呟く。
「まあ、そうじゃろうの。そして、流石にそうでないとイカン」
ベルントは腰を降ろす。
そして2人は、リアーネの試練の思い出話なんかをしたりして、過ごす。
……ベルントの家から南の採掘場、野良プニの出るポイントまでは、片道で16時間……
「あの……奥様は居られないのです?」
いつも居るベルントの妻、メリッサが居ないのでリアーネは尋ねる。
「長い事、この家を守って貰っておったからな。今は羽を伸ばしておる頃かのぉ……まあ、採掘場近くの釣り場だろうがなぁ……」
ベルントはそう話すと、机へと向かう。
机には幾つもの手紙があり、書きかけの書類に筆を降ろす。
「なんか、ヘンタイ6人組!とかしていたのに、長老の仕事もされてるんですね」
リアーネはソファーに腰掛け、そう話し掛ける。
「そりゃ、そうじゃろう。ヘンタイ6人組する為にもな、やる事はやらにゃいかん」
ベルントは幾つもの書類に向かい、書き上げて行く。
リアーネはただ待ってるのも何だし、中央クリスタル広場辺りで、狩人組の人にでも挨拶をしておこうと、出掛ける事にした。
グランド、バストンの2人組に出会い、リアーネは挨拶する。
「おお、リアーネ。妹の様子はどうだい?旅立ちももうすぐで、お前も行ってしまうらしいじゃないか」
バストンはそう話す。
ベルント長老から話が既にあるみたいで、リアーネも旅立つ話になっている。
「むしろ私が初耳なんですが……私も行く話になってるなんて……!長老様ったら話が分かるわ……!」
リアーネは頬に手を当てる。
「妹を溺愛しているもんなぁ……リアーネは」
グランドはそう言って笑う。
それからも狩人組を見つけては挨拶するけど、狩人組の人は、リアーネが抜ける話を既にされているようで、むしろリアーネが知らなかった。
「長老様!」
ベルントの家に戻り、リアーネはベルントに聞いてみる。
「んむ?手紙は送ったが……そうか、ミストルート家に届けたので、目にしなかったのかの?」
眼鏡をしている、机に向かうベルントはそう話す。
「ええ!?……あ、でもそれでお父さんもお母さんも私の分の服も……?」
リアーネは考え込む。
「まあ、どちらにせよリアーネ、お主の場合はフィリスと一緒に居るのが、気分的にも効能的にも良いじゃろう。引き離すような事は望んでおらんのだが……行く行かないは、勿論リアーネ、お主が決めると良い」
ベルントはそう言って、また書類に視線を落とす。
……そしてリアーネは、これから始まるであろう旅に夢想する。
「ただ、フィリスもリアーネも居なくなるのは寂しい、という話でな。1年という期間を設けて納得してもらっとる。一応、錬金術師の試験とやらが、1年後にあるらしいからのぉ……それに合格する程の錬金術師ならば、ワシも皆を説得出来るんじゃが」
ベルントは顔を上げる。
「……そんな試験があるんですか?」
リアーネはベルントの机に寄る。
「ワシのメモじゃが、これじゃ」
ベルントは1枚の紙をリアーネに渡す。
……錬金術公認試験……
ライゼンベルグにて行われる、公認錬金術士になるための試験を定期的に行っておる。
毎年結構な人数がこの試験を受ける。
合格者の数は、やたら少ない。
おそらく、生半可では受からない、厳しい試験だと思われる。
錬金術を始めたばかりのフィリスには、荷が重い試験となる。だろう。
これに合格したなら……
1年で帰る、という話も無しにして、無期限とする。
そう書いてある紙だった。
「この字……誰の字です?」
ベルント長老の物とは思えない字に、リアーネは尋ねる。
「この紙は皆に配っておるからな。テアに写しをしてもらったんじゃが、やたら可愛い字を書くもんでな」
ベルントはため息をついて、身体を伸ばす。
「ともかく、1年だったんですね」
リアーネもため息をつく。
「そりゃそうじゃ。居ないと寂しいからな」
ベルントは立ち上がり、うろうろし出す。
「リア姉~!」
そろそろ帰る頃だろう、と偵察が来て、ベルントとリアーネは外でうろうろしていると、フィリスと4人の採掘組が帰って来た。
「満面の笑顔で帰って来た……という事は、無事に倒せたようじゃな」
ベルントは顔を綻ばせながら、帰って来るフィリスを眺める。
…………
試験にも合格を貰えて、フィリスとリアーネは家へと帰る。
「4月から、お外デビュー!憧れのお外に行けるううぅぅ!」
興奮覚めやらぬフィリス。
「私も監視する為に同行しろ、なんてベルント長老も分かってるわぁ……」
リア姉も、ほくほくしながら帰る道。
「やったね!フィリスちゃんっ!」
アトリエにて、ソフィーと抱き合って喜ぶフィリス。
しかも4月1日の早朝に、ちゃんと送り出し会もするみたいで、ソフィーもそこに合わせて旅立つという。
ただ、ソフィーの持っているマナの柱「パスカー」の都合で、同じ道にはならない。
「そうかぁ……師匠はマナの柱の主を、探しに来たんだもんねぇ……」
残念そうに、フィリスは呟く。
「ですが、ライゼンベルグで行われる公認試験には、ソフィーも行きますので、そこでは会える筈です。フィリス、貴方も公認試験に合格しなければ、またエルトナに帰らなければならない身の上だそうですから」
リゾートバケーション、麦わら帽子のプラフタはそう話す。
「え!?」
目が点になるフィリス。
「フィリスちゃんは知らなかったんだ~!」
何故か冷やかし笑いのソフィー。
「聞いてない!聞いてないもん!」
じたばたするフィリス。
「ただ、貴方は無期限、とも聞かされてないのでは?」
そこに冷や水を掛ける、麦わら帽子プラフタ。
「う~!う~?」
フィリスは首を傾げる。
「まあ、ひと月、などと区切られるよりは良心的ではありませんか。それに、試験に受かれば無期限、と来たなら、長老までも貴方に優しいのではないでしょうか」
そして麦わら帽子プラフタは続けた。
ともかく、ミストルート家では、パーティーとなった。
「試験をパスしても、魔物が弱くなる訳じゃないからね!」
お母さんは、やっぱり心配みたいで……
色んな小言を言われるし、そこにプラフタが乗っかって来るけど、ご馳走を並べられて、もうお外に出られるのは確定事項となっているみたいで、フィリスは安堵する。
……パーティーの翌日には、その分の買い出しなんてのもあったりして……
出発の4月になるまでは、錬金術も出来ずに日常に追われていたり。
片道4時間の中継所小屋の往復……
フィリスはお母さんと歩く。
リア姉は、お父さんと掃除と片付け。
そんな日常生活は続く……
……そして4月1日になった!
……コーンコーン……コーンコーン……
月始めの鐘が鳴る0時。
月始め恒例として、中央クリスタル広場に皆が集まり、その中に旅支度を終えた、フィリスとリアーネも居た。
「くれぐれも街道を離れるんじゃないよ!」
どこまでも心配そうなお母さんが、フィリスに言い聞かせる。
「街道を外れると、魔物が増えるし……とてつもない魔物も出たりするからな?くれぐれも道を外れるんじゃないぞ?」
狩人組のおじさんも集まっていて、旅支度全開のフィリスとリア姉に話して聞かせる。
そんな賑やかな中央クリスタル広場。
色んな人と色々と話して……
朝の5時の鐘が鳴り、採掘組のおじさん達が扉を開く。
「まずは無理をせず、丁寧に歩む事じゃな」
ベルント長老はそう言うと、フィリスの背負うでかいリュックをぽん、と叩く。
「みやげ話、待ってるからな」
お父さんも、リュックを叩く。
「リアーネ、宜しく頼むよ?フィリスじゃあ、やっぱり不安だからさ……」
お母さんは、リア姉にそう話す。
……もう0時からそんな話をずっとしてるのに……
そして、盛大に見送りを受けて、フィリスとリア姉は、ソフィーとプラフタと共に、扉から外の世界へと旅立った。
ここには、ゲームには無い、勝手に付け加えた設定を書いておく所。
[無限キノコポイント]
これはゲームにも出てくる。かなりの勢いで無限だけど、1回アトリエに帰らなければならない。そう考えると、ほぼ全てが無限ポイントだけれど。
[支払いの12時間]
調合に掛かる時間。この小説では、ティベリウスの中で過ごさなければならない時間。と、なっている。ティベリウスの中で過ごす事で、ティベリウスが強くなる。らしい。
[ティベリウス]
マナの柱の子供。地中を泳ぐ巨大な魚のような存在で、この世界の魔法パワーと不思議パワーを、人間に繋ぐ。
マナの柱の力を受けて、錬金術等を行っている。
[マナの柱]
不思議パワーの源。
[採掘組]
ベルント長老の指揮の元、主に採掘をしているおじさん集団。でも中継所に物質を運び回っていたり、外に商売に出掛けたりヘンタイ6人衆とかしていたり、活動の幅は広い。
[スリケン]
手裏剣の事。
[リチュアルクレリック姉]
リアーネ用のリチュアルクレリックは、ない。残念。
[ナイトレスセイバー姉]
リアーネ用のナイトレスセイバーは、ない。非常に残念。
「リゾートバケーション(プラフタ)」
プラフタ用のリゾートバケーション。これもない。非常に残念。
[メリッサ]
ベルントの妻。
[グランド]
狩人組のおじさん。
[バストン]
狩人組のおじさん。