※この作品はR-18です。

錬金術のアトリエF   作:東京のぷるぷる

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ティベリウスのツノ

入り口

1番目の部屋←→ティベリウスの中、コンテナ
↑
↓
2番目の部屋
↑
↓
3番目の部屋

乾いた平野帯
☆エルトナ
◯◯◯◯↖️
◯◯◯◯◯↘️
◯◯☆エルトナ付近の焚き火←←→☆
◯◯◯◯◯◯↖️◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯↑
◯◯◯◯◯◯◯↘️◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯↑
◯◯◯◯◯☆オアシスの焚き火◯◯◯◯↑
◯◯◯◯◯◯◯◯◯↖️◯◯◯◯◯◯◯↗️
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯↘️◯◯◯◯◯↙️
◯◯◯◯◯◯◯◯☆三叉路の焚き火
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯↖️
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯↙️↘️
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯☆看板の焚き火
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯↑
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯↓
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯ファーヴェ丘陵へ

ファーヴェ丘陵
☆乾いた平野帯
◯↖️
◯◯↘️
◯◯◯☆麦屋敷の焚き火
◯◯◯↑
◯◯◯↘️
◯◯◯◯☆ディオン側の焚き火
◯◯◯◯◯↖️→☆メッヘン村
◯◯◯◯◯◯↘️→☆





錬金術のアトリエF 7

☆

錬金術のアトリエF 7

 

麦わらフィリスとリア姉は、2人の旅人をアトリエに連れ帰り、ティベリウスの中に入る扉を開ける。

 

……ティベリウスの中は、夕焼けのオアシス。

そしてティベリウスのカメが頭を伸ばしている。

「ようこそ!怪我をしているね」

ティベリウスのカメは平常心で、そう話す。

「ティベリウス!怪我をしてるんだけど、治せたりする?」

麦わらフィリスとリア姉は尋ねる。

「マナの柱と無関係の男の人かぁ……それだとボクは干渉出来ないね。料理は食べさせてあげられるけれど」

ティベリウスのカメはそう話す。

「そんなぁ……」

麦わらフィリスは、ガッカリする。

リア姉もため息をつく。

「でも、フィリスかリアーネと交われば、マナの柱の力を与える事が出来るよ。そうすれば、彼らも魔法不思議パワーを獲得出来て、HPMPLPバリアも備わり、ボクが干渉出来るようになるね」

ティベリウスのカメは平常心のまま、そう話した。

 

……交わる……?

麦わらフィリスはエロエロな予感がして、2人を見る。

黒い剣士もイケメンだし、快活なナイフの人も、髪型こそ男の子だけど、女の子な髪型なら女の子に見えるくらい、顔が整ってる……

「交わる……契約を交わす事で力を与える……まさか……マナの柱……」

麦わらフィリスに寄り掛かる黒い剣士が、顔を上げた。

「知ってるの?」

麦わらフィリスは、黒い剣士を見る。

「話には聞いている……古代より在りし、人と魔の世界を繋ぐ存在……まさかこんな形で顕現するとは……」

黒い剣士は、ふらふらとティベリウスに近付く。

「ぐっ……くうぅっ……」

そして痛めた足を折り、膝を付いた。

「怪我してますから!無理しないで……」

麦わらフィリスが心配する。

取り敢えずのエルトナ軟膏も医者いらずも、折れている足は繋がらないようだ。

「取り敢えず、オアシスの方へ。体勢を固定してあげられるから、楽になるよ」

ティベリウスのカメは、オアシスへと向かう。

麦わらフィリスと黒い剣士も、リア姉とナイフの人も、オアシスへと向かう。

 

「これは……!」

オアシスの水の上を歩き、腰を下ろすと、水が都合良く沈み、折れた足を圧迫して楽にした。

「ふぅ……」

水に座り、足は水に沈む。

その水はぷにぷにしていて、痛む足をうまい具合に圧迫してくれる。

黒い剣士はため息をつく。

「すげえ!なんだこれ!?」

ナイフの人の方が怪我は軽いみたいで、元気を取り戻してきた。

 

黒い剣士はレヴィ・ベルガーと名乗り、ナイフの人はハインツと名乗った。

「俺はもう、すっかり元気になったぜ!」

ハインツさんはスパッ!とバク転しながら前に飛び、そして着地すると踞った。

「うぐぐ……」

「ちょっと!何の強がりなの!?」

リア姉が寄り添う。

バク転前進1回で、なんか随分とフィリスから遠くなった。

……どういうバク転なのか。

 

ハインツさんのバク転で、少し離れてしまった事で、なんかすっかりフィリスとツーショットになった。

黙ってるのもナンだし……

「レヴィさんは、強くなる為に旅をしてるんですか?」

フィリスは、そう話しかけてみる。

「そうだ。古代の遺宝を求め、強さを求めて旅をしている……まさかナメルダケに遅れを取るとは……笑い話にもならん話だが……」

レヴィさんは、そう言って俯く。

「交われば……契約を交わせば、良くなるんですよね?でも、交わる……ってどういう事でしょう?」

麦わらフィリスは尋ねる。

「んな……っ!?」

レヴィさんは顔を赤くして、フィリスから顔を背けた。

 

「どういう事?」

麦わらフィリスは、ティベリウスに尋ねる。

「交尾をする事だよ?」

ティベリウスのカメは、フィリスの方に首を伸ばして答える。

「交尾?」

麦わらフィリスは首を傾げる。

「……男なら、股にキノコが生えてるよね?フィリスの股には穴があるよね?その穴にキノコを入れて、子種を受けると、交わった事になるよ」

ティベリウスのカメは、そう詳しく話す。

「え!?キノコが生えてるの!?見たい!」

麦わらフィリスは目を輝かせる。

「んなっ……!?」

レヴィさんは更に顔を赤くして、狼狽える。

 

「フィリスは交わる気満々?」

ティベリウスのカメは、そう尋ねる。

「ん?ティベリウスがサポートしてくれるなら……それでレヴィさんは、怪我が治って強くなれるんでしょ?」

麦わらフィリスは、ティベリウスのカメを見る。

「じゃあ……服はボクが脱がすとして……服着たまま、レヴィの股に、フィリスの股を重ねる感じになろうか。レヴィが良ければ、だけど」

ティベリウスのカメはそう言って、麦わらフィリスは素直にそれに従う。

「……ほ、本当にいいのか?」

レヴィさんは顔を赤くしたまま、フィリスを見る。

「レヴィさんは、大丈夫ですか?」

麦わらフィリスは尋ねる。

「あ……ああ……」

レヴィさんは頷き、麦わらフィリスの足が水に沈む。

お互いに服を着たまま、股を重ねる格好になっていく。

「近っ!?」

麦わらフィリスが驚く。

……顔と顔が近い。

 

「ちょっと!何やってるのフィリスちゃん!?」

慌ててリア姉が駆けつける。

「え?交わるとレヴィさんの怪我が治って、強くなれるって」

麦わらフィリスは、リア姉を見る。

「好きでもない人と……そんな事をしちゃ……!」

リア姉もうろたえる。

「でも放っておけないじゃん!リア姉はハインツさんを見てて!」

麦わらフィリスはそう言って、リア姉は顔を赤くする。

「ええっ!?お姉ちゃんも……まさか!?」

リア姉もうろたえる。

 

 

麦わらフィリスは、レヴィさんに向き直る。

……顔が近い……

「これ……キノコ見えなくない?」

麦わらフィリスは、ティベリウスのカメを見る。

「あまり見る物じゃないんじゃない?そんなに見たい?」

ティベリウスのカメは言う。

「そ、そうかぁ……見る物じゃないのかぁ……」

麦わらフィリスは、レヴィさんに向き直る。

……顔が近いけど高い所にある……

 

「そ……そうだな……あまり人に見せる物ではないな……」

レヴィさんは、そう言うと目を逸らす。

「じゃ、交わるなら、そのまま胸をくっつけて?」

ティベリウスのカメが言う。

「う?胸を……?」

麦わらフィリスは、レヴィさんの身体に身体を寄せる。

近過ぎて、麦わら帽子が後ろにずり下がる。

オアシスの水に沈むフィリスの足が、違う角度で固定されて、胸をくっつけて離せなくなった。

「顔もくっついてるけど……」

もはや抱き合うような近さに、麦わらフィリスもレヴィさんもうろたえる。

 

「うわぁ!?キノコの波動を感じる!?」

麦わらフィリスが、身体を捩らせる。

でも、沈んだ足が水の中で固定されていて、キノコの波動を感じたままになる。

「いや……!これは……!仕方ないと言うか……!」

レヴィさんは両手を空に泳がせて、ふらふらさせる。

 

 

「さて……レヴィ……汝に問う。我の主、フィリスと交わり……その力を以て我に報いる事を誓うか?」

ティベリウスのカメは、なんか目を光らせて……

渋い声と、変な口調で尋ねる。

「……なっ!?……誓おう。我は生涯を掛けて力を求めし者也……何を迷う事があろうか。……我はその力を以て、汝に報いし者である事をここに誓おう」

レヴィさんも、なんか変な口調で答える。

……ノリノリ?

……でもちょっとカッコいいかも……?

フィリスは思う。

 

「うあぁぁ……」

そう思った時、麦わらフィリスの右足の太ももに、熱いキノコの波動を感じて、そして縦に伸びる、うにょうにょした水が、2人の周りに伸びる。

「これは……?」

レヴィさんは、そんなうにょうにょ林に変化していくオアシスの中、水のうにょうにょを見る。

360度、うにょうにょに包囲されている……

キノコの波動が収まって、フィリスはひとつため息を吐く。

「さて、服を着たまんまじゃ失礼だからね……」

ティベリウスの声がして、フィリスの服の中に潜る、うにょうにょ達が蠢く。

これは、服を脱がすやつ……

「いや、レヴィさんも服を着てるし!」

フィリスは脇を閉じる。

麦わら帽子は、もう取られてしまった。

フィリスの全身に及ぶ、うにょうにょの波動……

脇を閉じていても、ペラペラになってスリ抜けていたりする。

「ぐぬぬぅ~っ!」

うにょうにょの波動に、耐えるフィリス。

「フィリスは、レヴィを助けたいんじゃなかったの?」

そんなフィリスに、ティベリウスが尋ねる。

「あ……そうだった……」

抵抗する事に夢中で、思わず目的を忘れていたフィリス。

閉じていた脇も弛む。

うにょうにょの波動は弛んだ脇を通り、背中を通り……

服を浮かせて脱がす感じになる。

「ぬはぁ~っ!もお~っ!」

そしておっぱいの先っちょに、うにょうにょが通ると、んちゅっ、と吸い付いてくっつく。

フィリスは諦めて服を脱がされながら、エロエロ特有のうにょうにょの波動にやられて、声を上げる。

 

オアシスから上に伸びる、うにょうにょの檻の中……

レヴィとフィリスは、てかてかハダカ族となって抱き合う。

 

うにょうにょ達は、エロエロ特有の動きでお股の口を開かせて、そこに熱いキノコの波動を侵入させる。

レヴィさんと身体を合わせて、色んな所を撫でられて……

「んっ!……はっ……んっ!」

てかてかハダカ族フィリスは、されるがままに身体を震わせる。

熱いキノコの波動が深く浅く前後して、フィリスは、荒く呼吸をする。

「うぅっ……はっ……ひゃんっ!」

「くっ……ふぅ……くうぅっ!」

男の声と女の声が混じり、レヴィさんが呻く。

そしてキノコの波動は動きを止めた。

「はうぅ……はふぅ……」

てかてかハダカ族フィリスは脱力して、レヴィさんの身体に身を任せる。

レヴィさんの腕に、頭を抱かれるようにして、てかてかハダカ族2人で脱力状態になった。

 

 

……少しして、フィリスは身体を起こす。

その時には足を沈めてた水が浮き上がり、身体を起こしてレヴィさんから離れられた。

うにょうにょの檻を作っていたうにょうにょ達は、オアシスに帰って行く。

フィリスの足の所からも、幾つもの水のうにょうにょが帰って行く。

……一応、これで終わった感じ……

 

 

「完全合体しちゃったよぉ……これで交わった事になった?」

フィリスは、檻が解けて見えるようになった、ティベリウスのカメに尋ねる。

「バッチリだね!レヴィの骨は3日くらいで繋げて見せるよ!ボクが干渉出来るからね!」

ティベリウスのカメは、頭をふんふんと上下しながら、そう答える。

「なんか、元気になってる?」

てかてかハダカ族フィリスは、聞いてみる。

なんか……ティベリウスのカメが、ヒートアップしてる訳だし。

聞くと、ティベリウスのカメはごろん、と転がり、白目をむいて横回転を始めた!

「カメファイアだ!」

てかてかハダカ族フィリスは、その姿に喜ぶ。

別にファイアはせずに、ティベリウスのカメは普通に戻る。

「2人とも交わった訳だし、ボクも強くなってるよ!今、一気に強くなるエネルギーが来てるからね!こうなっちゃってるんだよね!」

ティベリウスのカメは頭を上下にふんふんしながら、そう話した。

 

「フィリス!」

てかてかハダカ族レヴィさんに強く呼び止められ、てかてかハダカ族フィリスは怯みながら、レヴィさんの方を向く。

「な……何ですか?」

大いに怯んでるフィリス。

「いや……驚かせた。そんなつもりじゃなかったんだが。ただ、礼を言いたかっただけだ」

てかてかハダカ族レヴィさんは、少し照れくさそうに顔を背けて、そう言った。

「えへへ……怪我、良くなるといいですね!」

てかてかハダカ族フィリスは頬に指をやって、照れくさそうに返す。

「姉さん!3回目!出ちまうっ!」

「もう!あっ!アンッ!アアンッ!」

そんな色めく声に、フィリスとレヴィさんは声のする方を見る。

てかてかハダカ族ハインツさんが、てかてかハダカ族リア姉をめちゃくちゃにハジケさせてて、それをティベリウスのゴーストが見守っていた。

「……あ。音とか声とかシャットアウトしてたんだけど、外れちゃった……」

ティベリウスのカメが上下ふんふんしながら、てへぺろしてる。

 

「あっ!ハインツさんならお股キノコ見せてくれそう!見せて見せて!」

てかてかハダカ族フィリスは、そんな2人に走り寄る。

「……んなっ!?」

レヴィさんは、遠くなるフィリスのお尻を見送る。

 

てかてかハダカ族リア姉を解放した、てかてかハダカ族ハインツさんに、てかてかハダカ族フィリスが駆け寄る。

「ハインツさん!お股キノコ見せて!」

好奇心に目がキラキラしてるフィリスを、ハインツさんは見る。

「ん?お前、お父さん居なかったのか?ほれ」

ハインツさんはフィリスに向いて、キノコを見せる。

「おおぉ……私と違う……!これがキノコ……」

フィリスは顎に手をやって、まじまじと見つめる。

「今はさすがに萎んでるけど……今立たせて見せるから待ってろよ……」

ハインツさんは、そう言って目を閉じる。

キノコがむくむくと大きくなった!

「おおぉ……!?」

フィリスは感嘆の声を上げる。

そしてキノコは萎んだ。

「いやぁ、なんかすげえ助かったし元気出たよ!あと、さん付けで呼ばれるのはこそばゆいからさ、ハインツ!か、ハインツ君!って呼んでくれよ」

ハインツ君は言う。

「ハインツ君!」

早速、呼んでみるフィリス。

「おう!」

てかてかハダカ族で両手を広げ、ガニ股で妙なポーズを取るハインツ君。

「ぷっ!あはは!」

笑い転げるフィリス。

キノコぷらぷらさせて変なポーズするのは、破壊力ある。

 

「キノコって言うけど、フィリス。お前にも胸に2つキノコあるだろ?」

フィリスが笑い終えると、ハインツ君が言う。

「え~?こんな丸いキノコある~?」

フィリスは、自分のおっぱいを両手で掴み、首を傾げる。

「あるある。他にもな、キノコの根本にも玉的なキノコもあるんだぞ?キノコは色んなカタチのやつがあるからなぁ……」

ハインツ君はそう言うと、自分のキノコを持ち上げる。

「ええ~?」

フィリスは膝を付いて姿勢を低くすると、その場所に注目する。

「なんか!ぶら下がってる!」

そして尻もちをつきながら、後ずさりする。

……なんか見てはイケナイ秘密を見た気分。

「はっはっはっ!こんな感じのキノコもあったりするけど、毒キノコなんだよな……」

そんなフィリスを見て、ハインツ君は笑った。

 

 

「さて、レヴィの旦那はともかく、俺は元気だからな!旅を一緒させてくれよ!命の恩人の行く所、俺も行かないと男が廃るからな!」

落ち着いてから、水に埋まって安静状態のレヴィさんの元に3人が集まる。

てかてかハダカ族が4人になった。

「俺も、怪我が治り次第力になるぞ!正に命の恩人、それにマナの柱の主なら、願ってもない事だからな」

レヴィさんも、そう話す。

「おお~!頼もしい仲間が!って事?」

フィリスは尋ねる。

「そうだね!レヴィもハインツも、マナの力を得ているのなら、恐ろしい戦力になるよ!リアーネも今までの実力+マナの柱パワーで、かなり強くなったでしょ?」

ティベリウスのカメは、上下ふんふんしながら話す。

上下ふんふんのスピードは、少しゆっくりになった。

「うおおお!早く戦ってみてえ!」

ハインツ君が張り切る。

 

そして早速旅立つ事になった。

 

看板の焚き火から出て、昼間。

「街道を南、かぁ……ファーヴェ丘陵、メッヘン村に戻るって事かぁ……」

歩き出して、ハインツ君は呟く。

「ハインツ君は、どっか目指してたの?北って事はエルトナ?」

麦わらフィリスは尋ねる。

「うんにゃ。全然」

即答に、リア姉もずっこける。

「も、目的とか無かったの?」

そしてリア姉が尋ねる。

「目的はあるぜ?強くなる事だな!レヴィの旦那も同じような物だったからな。一緒にやってたんだよ」

ハインツ君は答える。

3人で歩く旅の道。

 

 

もうファーヴェ丘陵は、すぐに到着。

緑の広がる大地、そして少し湿った風。

「うわあぁぁ……何これ!?何これえ!?」

麦わらフィリスは目を輝かせて、くるくる回る。

「ん?なんか、変な感じだけどさ、どうゆう事なの?姐さん」

ハインツ君はリア姉に尋ねる。

「実はね……」

リア姉は状況を説明する。

「なるほどねぇ……男のキノコも知らない、ファーヴェ丘陵も見た事無い、お嬢様かあ……」

ハインツ君も納得して、はしゃぎ回るフィリスを眺める。

 

そして続く旅の道……

すぐさま夕方になり、夕焼けの赤い世界。

プニプニとの戦闘が2回ばかり起こるも、ハインツ君がめちゃくちゃ強い!

風を巻いて襲い掛かるナイフ攻撃は、プニプニ3匹同時アタックとかになり、しかもこの風爆弾、頻繁に爆発するというオマケ付き!

その上で華麗なバク転でフィリスをかばう、ティベリウスシールドも使いこなす!

「……ハインツ君、かなりの実力者なの?」

リア姉が尋ねる。

「まあ、プニしか相手にしてないからな。姐さんと言えども、まだ実力は計れないんじゃないか?」

ハインツ君は答える。

……なんかハインツ君は、リア姉に敬意を感じる。

2人のやりとりを見るフィリスは思う。

 

「なんか、ハインツ君、リア姉を恐れてない?」

そしてフィリスが、そう聞いてみる。

「姐さんを恐れてなんていないぞ?でも、なんか尊敬出来る人って匂いがするんだよな!」

ハインツ君はそう答えた。

……匂い?

「私は?」

ついでに聞いてみる。

「なんか、俺たち仲良くやれそうな気がするんだよな!勿論フィリスもいい女だけどさ!それよりもこう……兄妹みたいな、親友みたいな付き合いが出来そうでさ!」

ハインツ君は答える。

 

そして歩いて夜になり……

麦の生える謎の屋敷付近に、焚き火跡を見つける。

 

「出でよ!ティベリウス!」

ぽこん!

アトリエテントが現れる。

折角なので小休止。

レヴィさんも一緒に食事をするのがいいという話で、ティベリウスの中へと行く。

 

ティベリウスの緑プニが居て、ぷにんぷにんしてる。そんなオアシスの景色。

でも、綺麗な星空の夜のオアシスだった。

「レヴィが療養中だから、景色変わらないんだけどね」

ティベリウスの緑プニはそう話す。

 

……食事はちゃんと4人分出て来て、シェアして食べる甲羅スープが出て来た。

レヴィさんの全快も早まるかもだし、元気になれる美味しい食事だ。

「カメってこんなに旨かったのか!?」

ハインツ君も驚く。

「これは……どうすれば作れるんだ!?」

レヴィさんも、衝撃を受けていた。

カメは強い魔物でもあり、その上で臭みが凄いので、そうそう食べるモノでは無いのだそうだ。

 

 

レヴィさんは、もう旅に同行出来ると話したけれど、ティベリウスの緑プニに止められて留守番。

麦わらフィリスとリア姉、ハインツ君の3人でまた旅立つ。

もうメッヘンの村も近いらしい。

「エルトナからは隣の村だものね。」

リア姉が言う。

そこに雨が降り出した。

「ん?お?おお?」

フィリスが麦わら帽子を外す。

「今度はどうした?」

ハインツ君が足を止めたフィリスに合わせて、足を止める。

「水が降って来た!私の世界!水も降って来たよ!」

またもや大はしゃぎするフィリス。

もはや夜の雨。

そして、そこそこ冷たい。

「水だ~!冷たい~!」

麦わら帽子も外して、ガニ股でばたばたするフィリス。

「マジか……雨が初めてか……」

フィリスを眺めて、呆れるハインツ君。

 

そんな3人の旅は続く。

「この辺りの名物、巨大岩だな!」

ハインツ君が得意気に紹介する。

「ふーん」

フィリスは、ほぼ無反応だった。

「……コイツ何が何だか分からないな……」

ハインツ君は1人呟く。

雨の中の旅路……

 

そして朝焼けの時間、雨も止んで朝焼け紫の空、遠くにメッヘン村の名物、風車が見えて来た。

「うわぁ~……何これ凄い~!」

フィリスは目を輝かせる。

「そう言えば姐さん、風車って何の為にあるんだ?」

リア姉に尋ねるハインツ君。

「水を汲んだり、粉を挽いたりしてるのよ?衣付きの揚げ肉、ビーグラーを出すお店が、ここの名所よね」

リア姉がそう説明する。

「うおおぉぉ!食べたい!レヴィさんもそろそろ復活するかな?皆で食べたいよね?」

そんな話をしながら、3人は進む。

そして朝焼けの紫は消えて、水色の朝になる。

 

メッヘン村に渡る橋の手前に、焚き火の跡があり、その橋を渡ってくる赤い女の子が見えた。

錬金術師!って感じの杖を持っている。

その杖は小振りで細いけど立派な装飾で、フィリスは錬金術師の匂いを感じ取る。

 

 

「ちょっと!通しなさいよ!」

3人で道を塞いで待ち受けるフィリスに、赤い女の子は怒る。

「ちょっとだけ!ちょっとだけ話を聞かせて欲しいんだ!」

ハインツ君が交渉に入る。

「何よ?あたしはイルメリア・フォン・ラインウェバー!今をときめく超一流の錬金術師よ!?」

赤い女の子はそう自己紹介をする。

今をときめくんだから、ハインツ君も知ってる人なのかも……とフィリスは思う。

「すまん!知らん!」

ハインツ君は素早く謝る。

「あ!でも超一流の錬金術師なら!ライゼンベルグの公認試験の場所、知ってるかも!」

フィリスが飛び出す。

「そりゃ……ライゼンベルグでやるに決まってるじゃない?ライゼンベルグの公認試験、なんだから」

赤い女の子は、半ば呆れて答える。

そして、赤い女の子は続ける。

「あなた、ライゼンベルグを目指すって言うなら、推薦状は持ってるのかしら?3枚集めないと、試験は受けられないのよ?」

赤い女の子は言うと、フィリスを指差す。

 

「……何それ?」

フィリスは目が点になる。

「何それ?……ってどういう事よ!?そんな事も知らないでライゼンベルグを目指しているの!?」

なんか、赤い女の子に怒られる。

「あうぅぅ……錬金術も始めたばっかりだから、知らなかったんだよぉ……でも!推薦状を3枚集めたら、試験を受けられる!って事だよね!」

フィリスは点だった目を輝かせる。

「そ、そうよ……メッヘンの村ならディオン、って錬金術師が公認錬金術士だから、推薦状も書けるわ。この橋を渡ってすぐ左の家が、ディオンのアトリエよ?」

赤い女の子は、親切に教えてくれる。

「ありがとうございます!なんか希望が沸いて来ました!」

フィリスはお礼を言う。

「ま……まあ、頑張る事ね。今年落ちても来年もあるし、頑張った……って事実は残るんだから」

赤い女の子はそう言うと、1人どこかへと歩いて行った。

 

「……なんか、落ちる前提で励まされたな……」

ハインツ君は呟く。

「よし!まずはティベリウスの中へ!焚き火をチェックしないとだよね!」

フィリスは意気揚々と、焚き火跡に向かう。

 

「出でよ!ティベリウス!」

ぽこん!

アトリエテントが現れる。

 

3人揃ってティベリウスの中へ。

まずは採取品を預ける必要もあるし、食事の魅力が強いし。

「おかえり~」

ティベリウスのカメがお出迎え。

「ただいま~」

取り敢えず、ティベリウスのカメに抱きつくフィリス。

「ふんふん……ふんふん……」

「ぎゃあ!匂い嗅がないで!」

そしてティベリウスのカメから、離れるフィリス。

「匂い嗅いでた訳じゃないけども」

のそのそと追いかける、ティベリウスのカメ。

「まあ、ここは小休止!これからちょっとメッヘン村を探索します!」

 

レヴィさんを含めて4人で食事して、これからの予定を話す。

LPの都合に縛られるので、メッヘンの村探索~

ディオンさんのアトリエにて、推薦状を要求してみる。

そして次の焚き火、もしくはディオンさんのアトリエ付近の焚き火に戻って、怒涛の48時間くらい、錬金術の調合の為に足止め。

そんな感じの予定だ。

「……レヴィの旦那、安静が48時間伸びる感じだな!」

ハインツ君が、安静にしてるレヴィさんを励ます。

 

そして、フィリスは飛び出す。

リア姉とハインツ君も続く。

 

 

……朝のメッヘン村、橋を渡ってディオンさんのアトリエに行ってみる。

 

「……おはようございます!」

取り敢えず飛び込んでみるフィリス。

「うわぁ!?な、何!?」

なんか意思の弱そうな若い青年が、驚いて飛び退く。

「あ、ごめんなさい!驚かすつもりじゃなかったんですが……」

フィリスは丁寧に頭を下げる。

「あ、これはご丁寧に……何か困り事かな?」

 

なんかちぐはぐなやり取りをして……

その果てに、ディオンさんに推薦状の話が出来た。

「そうか~……でもね、推薦状はそうそうホイホイと書けないんだよね。一応、僕なりの試験として……」

そう言って出された課題を、フィリスは紙に書く。

 

…………

『乾いた平野帯、エルトナ付近のソウルストン商隊にハンコを貰って来る』

・ソウルストンはこれからも錬金術で有用な金属。

是非とも自分用のストックも持つと良い金属。

 

『乾いた平野帯、南の洞窟より、黄金色の岩を持って来る』

・黄金色の岩はとてもクサイけれど、これも錬金術で有用な鉱石。

採取した物は、提出ではなく、見せてくれたら良い。

是非とも自分用のストックも持つと良い。

 

『ファーヴェ丘陵、東の平原で強い獣を倒す』

・ちゃんとメッヘン木材隊と共に行く事。

メッヘン木材隊と行く事で、負けても撤退してくる事は出来る。また、難易度が高いので、この課題は最後に行う事。強い獣、マジで強い。

…………

 

「おお!これをやれば、推薦状が貰えるんですね!」

フィリスは紙を見て、目を輝かせる。

「あはは!……大体この課題を出すと嫌な顔をされるんだけど、フィリスさんは変わってるね?」

ディオンさんは笑う。

「なんか、凄い思いやりがあるじゃないですか!錬金術士として、大事な素材なんですよね?」

フィリスはそう言って、ディオンさんを見る。

「黄金色の岩は、今持ってるのなら、それを見せてくれたら、それでいいよ。まあ、ソウルストン商隊からは程近い場所かな、とは思うけど」

ディオンさんは丁寧に、そう話してくれる。

 

 

「課題ゲット!行かなきゃいけない所があるのって、なんか大人になった感じするね~……」

ディオンさんのアトリエを出て、フィリスは意気揚々と話す。

「ん~……東の平原の強い獣……興味あるなぁ……黄金色の岩も、獣避けの香の材料だから、俺もちょっと欲しいし……」

ハインツ君も紙を見て、感想を言う。

 

そんなこんなでメッヘン村を探索して、なんか商人が集まる1角を見つける。

しかも、その向こうに焚き火の跡も見える!

3人で行ってみると、露店として広げられた商品が並び、目を引く。

「いらっしゃい。良ければ買ってってよ!」

商人のおじさんはニカッと笑って言う。

値札もあって、手の届く価格だ。

それに、やたら安い物もちらほら。

「ぅわ、魅力的~……」

3人はそれなりに買い物をして、商人の向こうの焚き火跡へと行く。

 

 

「出でよ!ティベリウス!」

ぽこん!

煙多めでアトリエテントが現れる。

 

3人はアトリエへと帰る。

これからは調合とLP回復の時間だ……

 

 




ここには、ゲームには無い、勝手に付け加えた設定を書いておく所。

[ティベリウス]
ソフィーとプラフタが連れて来たマナの柱。コルネリアの子供がマナの柱となったもの。

[ティベリウスのカメ]
ティベリウスは地中を泳ぐ魚の影のような存在。フィリスとリアーネと会話する為に、同じようなサイズのマスコットを使っている。マスコットは魔物の形を取っており、今は砂漠ガメの姿をしている。本物と違って、甲羅が柔らかい。

[マナの柱]
不思議パワーの世界の住人。錬金術によって人間に魔法パワー不思議パワーをもたらす者。
[マナの柱の力]
魔法パワー不思議パワー。
[エロエロ]
人間同士の営み的なやつ。
[てかてかハダカ族]
うにょうにょエキスで身体がてかてかする。てかてかが乾く時、汚れとかがスッキリ無くなる!

[折れている足は繋がらない]
骨折は瞬時に治らない感じ。痛みが緩和したりする。
[交尾]
動物同士の営み的なやつ。人間同士の営み的なやつの事を指す事はあんまりない。

[股に生えてるキノコ]
液体状の胞子を飛ばすことも。
[キノコの波動]
存在感。
[レヴィさん]
ゲームでも登場する。勿論、出会い方が違う。
[ハインツ君]
ゲームでも登場する。勿論、出会い方は違う。

[ビーグラー]
牛カツ。自然油と風車製粉の麦粉から出来る芸術品。お高い。
[ディオンの課題]
ゲームでは、全く違う内容。
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