やっぱり最後にあった本番の都合かな?
「俺のターン。 【悪夢の団員ナイフピエロ】を手札を1枚捨てることによりリリースなしで召喚。 再度【ショーのプレゼント】の効果により1枚ドロー」
悪夢の団員ナイフピエロ 星5 攻撃力2000
「う……またこれ。 もう……」
ナイフをジャグリングするピエロと共にまた現れた飲み物に対して不安そうにする柚子。
先ほどは特に何もなかったようだが、やはり得体の知れないものを飲むのには抵抗があるのだ。
だが飲まれば進まないのが分かっている柚子は覚悟を決めて飲んだ。
しかし今回はそれだけではなかった。
「【悪夢の団員ナイフピエロ】の効果発動。 相手がライフを回復する時、その効果をダメージに変える」
「きゃ! くぅ、コンボね……え?」
ジャグリングしていたナイフを投げつけられ思わず顔を腕で守るようにした柚子。
だがナイフは柚子に当たった様子は感じなかった。
しかしナイフは当たっていた。
器用に柚子のスカートが切れて足元に落ちていたのだ。
「きゃぁぁぁ!? な、何てことするのよ!」
「下はスパッツだし問題ないだろう?」
「う……それでも恥ずかしいわよ!」
直也のなんの悪びれもない言葉に柚子は少しだけ言葉を詰まらせたが、頬を染めながらスカートを広い何とか隠そうとしていた。
たがどんな職人芸だかもはやスカートというよりあちこち切られたボロ布になっていたため肩を落として柚子は諦めてスカートを捨てていた。
柚子 LP4500 → LP4000
「終わったかい? じゃあ魔法カード【入れ替えマジック】を発動。 相手の手札を1枚ランダムに貰うカードだけど……アクションデュエルならこういう使い方も出来る。 場のアクションカードをランダムに1枚入手」
「ま、また!? というか私が取ったらどうなっちゃうの!?」
「これか……あぁ柊柚子が取った場合は普通のアクションカードだから気にしないで良い。 俺はカードを1枚セットしてターンエンド」
先ほど味わった淫のアクションカードの破壊力に柚子は警戒していたが、直也はこのデュエルのルールを説明しながらもいきなり効果を発動したりはせずにターンを終了した。
効果や戦闘によって破壊されずダメージも通らないブルームに今出来ることはないだけかもしれないが。
「私のターン。 私は手札より【フォトンリード】を発動。 【幻奏の音女アリア】を特殊召喚!」
「罠カード【悪夢のビックリ箱】を発動」
すぐにアクションカードを使わないのならば一気に決めてしまおうと手札を消耗しながら攻めようとしたが、不意に現れた黒い箱に勢いを止められてしまう。
「相手がモンスターを特殊召喚した時、その効果を無効にし、攻守を500落として、次の俺のターンのエンドまで戦闘で破壊される以外で場を離れなくなる」
「狙われてたってこと? え……?」
黒い箱がひとりでに開くと中からピンク色の煙が噴き出しアリアを覆うと、同時に手だけ付いたピエロの顔のようなものがアリアの顔を掴むと、そのままアリアの口をピエロの口が塞いだ。
「なっ何をして……わわ!」
アリアに起こっていることも疑問だったが、柚子の意識はそれよりヤバそうなものに向けられた。
いつの間にかまたデュエルディスクなどを持っていない直也が目の前まで来ていたのだ。
柚子は嫌な予感がした。
「淫アクションカード【主従同一】を発動。 相手はこのターンバトルフェイズを行えない……そして相手のモンスターと同じことを相手プレイヤーにも行う」
「同じ……ってまさか!」
直也の言葉の意味を理解した柚子は顔を青くして逃げ出そうとしたが、相変わらず足が動かなかった。
そして直也に腕を引かれ、そのまま正面から抱き寄せられてしまう。
「や、やだ! 私、始めてで……始めては遊矢と……」
「……」
無言で迫る直也の顔に柚子は必死に言葉で止めようとするも直也は止まらない。
そして唇同士が触れ合うかという距離まで近付くと柚子はギュッと目を閉じるも、中々触れることはなかった。
「……あれ?」
中々来ない直也の唇に柚子は戸惑ったように声を上げた。
ただ怖いのか、間近で異性の顔を見るのが恥ずかしいのか目は閉じられたままだったが。
だから気付かなかった。
いつの間にか耳元に直也は口を向けていたのを。
「愛してるよ柚子」
「な゛〜〜〜〜なに言っんん!?」
不意に囁かれた愛の言葉にボンッと音が聞こえてきそうなくらい一気に柚子の顔が真っ赤に染まる。
そして目を開いた柚子は間近に居る直也に文句を言おうと口を開くもそこを直也の口が塞いだ。
チラリと見えた直也の表情は愛の言葉を言った割には悪戯が成功したような悪餓鬼のような笑みであったが、柚子がそれに気付く暇はない。
(私……キスしちゃってる……)
会ってまだそれほど経っていない男にキスをされる。
それに内心ショックを受けていた柚子だが、二つ不思議な感覚があった。
一つはファーストキスを奪われたというショックはあるが、それほど気分が嫌ではないこと。
まごうことなき強姦であるにも関わらず柚子は気持ち悪さはそれほど感じていなかった。
それは直也の強く抱き締めながらも拘束するようではなく、愛しきものを抱くような抱き締め方によるものか。
先ほどの愛の言葉によるものかは分からない。
(私……なんか……へん……)
もう一つは霞がかかったように頭や体がふわふわとするのだ。
時折お腹の奥が熱くビリビリする感覚も味わっていた。
それは柚子には分からないことだったが、強力な媚薬を間近で食らい、ピエロのディープキスを受けて快楽を感じているアリアの快楽が柚子に影響を及ぼしていた。
柚子自身も毎ターン弱めの媚薬を飲まされているのも理由ではあった。
「ん……ん……んん!? ん……ぁ……」
その二つの感覚が故に始めは目を見開いていた柚子だったが、徐々に力を抜いていた。
流石に舌が入り込んできた時はまた目を開いたが、優しく柚子の口内を舐める直也の舌にまたゆっくりと目を閉じ身を任せ始めていた。
いつの間にか柚子からもやんわりとだが、直也を抱き返している。
「んちゅ……んぁ……ん♡」
廃棄された遊園地に響くいやらしい水音に混じり、時折甘い声が聞こえてきていた。
直也の舌が柚子の舌に触れる度に甘い痺れが柚子を襲っているのだ。
その感覚にやがて時折直也の舌に柚子自らも舌を触れさせていた。
「んん!♡ ふぁ♡ んん♡ んん♡」
不意に直也の舌の動きが変化した。
先ほどまでの触れ合うような舌の動きから柚子の舌を巻き取るように絡ませ、舐め回すような動きになったのだ。
始めは驚いた柚子であったが、ゆっくりと解されていたせいかすぐに受け入れ、むしろ舌を差し出すように出していた。
そしてその瞬間は必然のように訪れた。
「んん♡ んんんんん!♡♡♡」
今まで柚子を襲っていた甘い痺れが不意に特に強くなった。
体を強く痙攣させながら直也を抱きしめる腕にも力が入る。
もし口を塞いでなければきっと柚子は大きく甘く淫らな声を上げていただろう。
キスだけで軽くながら絶頂してしまったのだ。
「ん……ふぁ……はぁ……はぁ……あ♡」
やがてどちらともなく口が離されると、最後まで名残惜しそうに絡む舌から唾液の糸が引く。
そして柚子は脱力したように直也を抱きしめるのを止め、舌を少し出したまま激しくなった息をゆっくり整えていた。
軽い絶頂ながらもまだまだ快楽に疎い柚子には衝撃的だったのだ。
それを見て直也はからかうような笑みを浮かべる。
「ククッ……気持ち良かったかい、柚子?」
「……バカ」
そのからかう問いかけに柚子は頬を一際赤くすると目線を反らしながらそう一言だけ呟いた。
自分は柚子をゆっくりじっくり責め立てて遊矢から寝取るつもりだったのに……この二人、もうイチャイチャしてないか?
そして下手すりゃ5までいきそうな進みの遅さですみません。
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