薄くてすみません。
「快……楽?」
少年の言葉が杏子にはすぐには理解出来なかった。
闇のゲーム自体は何度も見てきたが、そんなものは見たことも聞いたこともなかった。
だが、事実杏子は今まともに思考が回らない状態になっていた。
「俺の淫虫の媚薬をきみの【アップル・マジシャン・ガール】が耐えられなかったんだよ。 そして更に楽しみが待ってるよ? 【アップル・マジシャン・ガール】の守備は今0……【淫虫の巣】の効果発動。 淫虫カードの効果で攻撃力または守備力が0になったカードを除外する」
「ヒッ! アァ! い、嫌ぁ!!」
少年の言葉が理解出来ない間もデュエルは進行する。
巨大ミミズこそ仕事を終えたとばかりに帰っていくも代わりに巨大な肉の山から肉の触手が次々と伸びてきた。
身悶え正気を取り戻せていないアップル・マジシャン・ガールの四肢に絡みついていく。
強力な媚薬のせいかアップル・マジシャン・ガールの剥き出しの太ももに触手が撫でるように巻き付くだけでアップル・マジシャン・ガールが身悶え、杏子の太ももにもまた同じ快楽が襲いかかってきた。
「ァア! イヤぁ!! こん……なの……〜〜〜ァァァ!!」
既に意識が殆どないのか脱力したアップル・マジシャン・ガールが引きづられていくと背中に快楽が走り、時折悪戯するように首筋や脇の辺りを撫でる。
本来性感帯に当たる場所でなくても杏子は強い快楽を受けていた。
杏子とて年頃の女子である。
オナニーの経験がないわけではないが、その時に感じた快楽よりも遥かに強い快楽である。
そして今から起こることに杏子は気付いてしまった。
(こんなの……胸やあそこを触られたら……)
ここまできてそれをしないとは思えない。
そしてその瞬間はすぐに訪れた。
「ッ〜〜〜〜ひゃめええええぇぇぇぇっっ!!」
触手は肉の山に辿り着くとアップル・マジシャン・ガールを肉の山に押し付けた。
肉の山は柔らかくアップル・マジシャン・ガールの体を飲み込んでいくが、その間全身をマッサージするように蠢きながら飲み込んでいくのだ。
飲み込まれてたったの数秒、ただそれだけの時間でアップル・マジシャン・ガールが絶頂したのかその快楽が杏子にも伝わった。
アップル・マジシャン・ガールの体が意識がないにも関わらず何度も痙攣する。
その快楽にまた杏子も座り込むだけではなく倒れてしまい陸にうちあげられた魚のように痙攣していた。
実はプレイヤーが簡単に壊れないようモンスターが受けている快楽の半分しか受けてないにも関わらずである。
「くぅぅ〜〜〜あっ!あぁぁぁっっっ!!!やああぁぁっ、も、もうやだぁ!そんなに連続で……だめえええぇぇぇぇっっっ!!!」
アップル・マジシャン・ガールが完全に呑まれるまで30秒もなかったが、その間に何度も絶頂し、その快楽は杏子自身も絶頂してしまうほどであった。
アップル・マジシャン・ガールが除外されても杏子は倒れたまま動けなくなっていた。
仰向けに倒れてなお形を保つハリのある胸の頂点は動きやすさを重視して着ていたノースリーブのシャツの上からも分かるほど勃起しており、健康的な足は投げ出され、ショートパンツの股の部分は大きくシミを作っていた。
「たった一体でもうギブアップかい? ハハッ脆いもんだねぇ」
「……け……なぃ」
「……へぇ」
起き上がれない杏子を馬鹿にしたような言葉を吐き、嘲笑っていた少年であったが、すぐに歓心したように声を上げた。
ゆっくりではあるが、杏子がゆっくりとその身を起こし始めたのだ。
「遊戯の……みんなの……友情を繋いでくれたデュエルモンスターズを……」
ゆっくり、ゆっくりではある。
だがハッキリとした意思で杏子は立ち上がった。
足は震え、しっかりと立つのもキツそうだがその眼は全く死んでいなかった。
そして少年をにらみつけると、
「こんなことに使う貴方に私は負けない!」
そう言い放った。
「ハハハハッ! 頑張るねぇ真崎杏子。 いいよ。 そうじゃなきゃ最初の獲物に選んだ意味がない……せいぜい、俺を楽しませてくれ。 ターンエンド」
本当に楽しそうに少年は額に手を当てて笑っていた。
だが、その目は相変わらず爬虫類のように冷たく獲物を狙う目だった。
自信はあるが油断はしないといった表情だ。
(でも……この場をどうすれば良いの……)
許せない気持ちからほぼ無意識に言い放ったが、少し落ち着いた杏子は場の状態に悩んでいた。
チョコ・マジシャン・ガールの攻撃力は300下げられた今でも相手の攻撃力を上回っている。
だが相手の中級淫虫ババは戦闘では破壊出来ず、逆に相手の効果を受ければチョコ・マジシャン・ガールの守備力が0になってしまう。
そうすればチョコ・マジシャン・ガールもアップル・マジシャン・ガールと同じ運命を追うだろう。
「……ぅん」
余韻が残っているのか、想像しただけで杏子の体に甘い痺れが走る。
その想像を防ぐには中級淫虫ババか淫虫の巣を破壊するしかないが、今の杏子の手札では不可能だった。
かといってそのままでターンを終わればアップル・マジシャン・ガールが除外された以上、確実にまた攻撃を仕掛けてくるであろう。
それでも同じ結果が待っている。
(あのカードを引ければ……でも引けなかったら……)
確かに少年のやり方は許せない。
だが、杏子はまだ16歳の少女なのである。
さっき味合わされた快楽に恐怖しないわけではない。
(怖い……でも遊戯なら……)
思い浮かぶのは自分の居場所に帰ってしまった好きだった人。
彼はどんな絶望的な状態でもやらずに諦めてしまうことはなかった。
それを思い出した杏子は一度目をつぶり、ゆっくり息を吐いた。
「私のターン……ドロー!」
恐怖に勝ち引いたカード。
カードは勇気あるものに答えてくれる。
故にこのカードが引けたのは必然であった。
「きた! 私は【チョコ・マジシャン・ガール】をリリース! 来て! 【ブラック・マジシャン・ガール】!」
チョコ・マジシャン・ガールがどこかホッとしたような表情で消えていき、代わりに杏子のエースモンスター、遊戯との絆の証であるブラック・マジシャン・ガールが登場した。
恐怖に打ち勝った杏子には少し笑っていたものの、少年は現れたモンスターには欲上したような馬鹿にしたような目線を向けた。
「【ブラック・マジシャン・ガール】か……またいやらしい雌の獲物を用意しただけじゃないかい?」
そんな少年の目線と言葉を嫌がるようにあっかんべーをして、杏子の横に立つブラック・マジシャン・ガール。
そして杏子もまたそんな少年に恐怖することなく、強い目を向けていた。
「それはどうかしら!魔法カード【黒・魔・導・爆・裂・破】発動!」
今の状況を打開出来る最良のカード。
そのカードはブラック・マジシャン・ガールがいなければ発動出来ない黒・魔・導・爆・裂・破であった。
その効果によりブラック・マジシャン・ガールは上空に一度上がると魔法弾を作り出し、巨大ミミズの元へと放った。
「ぐぁぁぁ!?」
小さなミミズや割れる前提の卵と違い、巨大ミミズが破壊されると少年は流石に痛みに悶えるような叫びを上げた。
だが、それだけでは終わらない。
「バトルよ! 【ブラック・マジシャン・ガール】でダイレクトアタック! 更に罠カード【マジシャンズ・サークル】発動! 再度来て! 【チョコ・マジシャン・ガール】!」
ここで畳み掛ける。
そんな気持ちで杏子は伏せていたカードも使った。
マジシャンズ・サークルはお互い魔法使い族を出せるカードだが、相手のデッキは昆虫族を中心に組まれたもの。
ならば出せないだろうと考えたが、やはりその通りらしく少年の場は空のままだった。
「が……ぐぁぁぁぁぁ!?」
そのまま二人のマジシャン・ガールの魔法弾が直撃すると少年は叫び声を上げながら吹っ飛び、地面に倒れ込んだ。
闇のゲームは無論仕掛けた方ばかりが有利なわけではない。
仕掛けた少年もまた本当にマジシャンズ・ガール達の魔法弾を食らったような痛みと衝撃を受けるのだ。
怪しい少年 LP3800 → LP200
遊戯王に詳しい方なら分かる流れ……鉄壁入りました。
どの編が一番好き?
-
DM編
-
GX編
-
5D's編
-
ZEXAL編
-
ARCーV編
-
番外編+IF編