※この作品はR-18です。

闇のゲーム   作:ムマ・N

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難産……でした。
でもやっと本編更新です。
今回は神代璃緒。
解釈違いがあるかもですが、自分の中ではこんな感じなので、間違ってても気にしないで下さい。
あと口調めっちゃ難しいね。


不気味な挑戦者(神代璃緒1)

 

私は流牙が大切。

私がいないと仕方ない兄。

大好きな兄。

でも……今、私は悩んでいる。

 

「「デュエル!」」

 

直也 LP4000

 

璃緒 LP4000

 

璃緒に挑んできた不気味な少年、名前を直也と名乗っていた。

デュエリストとして挑まれたデュエルから逃げることはしない。

だが、璃緒は直也の不気味な気配を警戒していた。

璃緒の中に僅かに残る、メラグとしての力や記憶の残り香が伝えてくるのだ。

彼は危険な男だと。

 

そしてそんな不気味さとは裏腹に直也の言葉には驚いた。

自らの名前を名乗り彼はこう言ったのだ。

 

「一目惚れしました。 デュエルして下さい」

 

璃緒は自覚があるがモテる。

容姿良し、成績良し、スタイル良しなのだから当たり前だが、流牙にしか基本興味が薄い璃緒は男性と付き合うことを考えたことはなかった。

しかし皆、完璧過ぎる彼女にどこか一歩引いているのか口説かれても内容はマネージャーになってくれなど遠回しなものばかり。

ハッキリと惚れたと口にし、デュエルで実力を見せようとしてきた男は直也が始めてであった。

だから不気味に感じていても、少しだけ璃緒は直也を評価していた。

あくまで少しだけではあるが。

 

「俺のターン。 俺が勝ったら貴女は俺の物、それで良いんですね?」

 

「……えぇ貴方が私に勝てましたらね。 でもまずは勝てたら言って下さい」

 

不気味さはあるが、直也の目は真剣そのものだった。

だから璃緒は本来なら有り得ない条件を受け入れたのだ。

璃緒が負けたら、直也の物になるというデュエルを。

 

「貴女ならそう言って貰えると信じてましたよ。 俺は永続魔法【スライム召喚器】を発動。 1ターンに一度、【ベビースライムトークン】を特殊召喚する」

 

ベビースライムトークン 星1 守300

 

「スライム……それだけですか?」

 

弱々しい水色の小さなスライム。

だがこんなスライム一匹であの自信は持てないだろう。

そう考え璃緒は口では挑発するも警戒を緩めない。

 

「いいえ、これは下準備です。 俺は【ベビースライムトークン】をコストに永続魔法【ヒーリングスライム】を発動。 さぁ行け!」

 

「……!? 何を!?」

 

ピンク色で平べったいスライムが地面を高速で走る。

そのスライムは瞬く間に璃緒の足を上ると、スカートの中にまで入り込んできた。

これには流石の璃緒も驚きを隠せない。

そして少し冷たさがあるスライムの体が服の中で広がっていくのを感じていた。

不思議と服自体は濡れていないのは、カードの効果だからだろう。

 

「……アンタ」

 

「おっと、勘違いしないで下さい。 俺は悪ふざけなんてしていません。 俺は俺に出来る全力で貴女を倒し、屈服させようとしています」

 

「……ならせめてその胡散臭い敬語は止めて頂けますか?」

 

璃緒が激昂しようとしたのを察したように直也が言葉を遮った。

出鼻を挫かれた璃緒は、少し黙ったが結局気になっていた点を指摘するだけで、それ以上は言えなかった。

 

スライムに取り憑かれたことで直也の戦略の一部は察せた。

だがそのあまりにふざけた戦略に璃緒は怒ろうとしたのだが、自分は全力でやっていると言われればそれ以上は言えない。

それも目的なのだろう。

そう思うしかなかった。

 

だが、敬語は止めて欲しかった。

彼の敬語は常識や目上の人に対するものではない。

詐欺師が人を騙すために使う敬語のようで璃緒は不快に感じたのだ。

 

「……一応礼儀を弁えたんだけどねぇ」

 

「敬う気のない礼儀なんていりませんわ。 別に年下というわけでもないでしょう?」

 

「……まぁね。 なら続けよう。 俺は手札より【バウンドスライム】を召喚。 カードを2枚セットしてターンエンド。 ターンエンド時に手札がない場合、デッキから【ハウリングスライム】を手札に加える」

 

バウンドスライム 星3 攻1200

 

璃緒のバッサリと切り捨てるような言い草に直也は苦笑しながらもどんどん展開していく。

場に現れた緑色のスライム。

璃緒に取り付いたピンク色のスライム。

間違いなくスライムデッキなのだろうが、璃緒は見たことないカードを警戒していた。

何よりまだ璃緒に取り付いたカードは何の影響も及ぼしていないのだから。

 

「私のターン。 私は【ブリザードファルコン】を召喚。 更に【沈黙の翼】を装備。 これによって【ブリザードファルコン】の効果発動! 相手ライフに1500のダメージを与える!」

 

「ぐっ……ぐわああああ!! ───ガハッ!」

 

ブリザードファルコンから放たれる凄まじい氷の竜巻に直也が巻き込まれ、吹き飛ばされる。

そのまま無力にも地面へ叩き付けられた、直也は血を吐いて倒れた。

本来のデュエルよりも激しいダメージを負っているように見えるが、璃緒は冷静だった。

予想はしていたのだ。

彼と今行っているデュエルが普通じゃないこと。

そして直也もリスクを背負っているのだろうということを。

そしてあのダメージはきっと直也の背負っているリスクだと、璃緒は気付いていた。

 

直也 LP4000 → LP2500

 

「ごめんなさい。 貴方の戦略に乗ってあげるつもりはないんです。 バトル。 【ブリザードファルコン】で【バウンドスライム】に攻撃!」

 

殆ど謝る気のない謝罪をしながらも、倒れたままの直也は放置してバトルを始める璃緒。

沈黙の翼には装備したモンスターに魔法罠への耐性を付ける効果がある。

だから伏せカードを警戒せずに攻撃していた。

だが直也もまた予想している。

璃緒の戦略を。

 

「くはっ、罠カード【スライム集合】を発動。 デッキから1枚スライムと名の付いたカードを墓地に送ることで、そのモンスターの攻撃力を場のスライムに足す。 墓地へ送るのは【ローションスライム】。 その攻撃力は600」

 

「相打ち!?」

 

バウンドスライムとブリザードファルコンが同時に攻撃を行い、お互いが破壊される。

この時点で璃緒は直也が何かしらを狙っていることに気付いた。

ただブリザードファルコンを倒すだけなら、同じバウンドスライムを送り更に攻撃力を上げれば良い。

実際にやったのは相打ち。

これで狙いがないなら、ただ直也がデュエルが下手なだけになる。

 

「バウンドスライムが戦闘で破壊された時、バウンドスライムと墓地のスライムと名の付いたカードを除外することで、その素材のモンスターを融合召喚出来る。 現れよ【ヘルキャノンスライム】」

 

ヘルキャノンスライム 星8 攻2900

 

「……やっぱりそれが狙いでしたか。 ガッカリせずにすみました。 私はカードを1枚セットしてターンエンド」

 

「ククッ酷い言い草だ」

 

璃緒はある程度、デュエルの腕があると信じてた直也がミスをしたわけではなかったことに安心していたのだが、微妙に口が悪くなっていた。

それに普通の男ならば驚くだろうが、直也は違う。

調べているのだ。

全て。

 

「俺のターン。 まずはベビースライムトークンを守備表示で特殊召喚。 【ヘルキャノンスライム】は攻撃宣言が出来ない代わりに、場にスライムモンスターが出る度、そのカードを墓地に送ることが出来る。 送った場合、相手ライフに600のダメージを与える。 さぁ始めるよ璃緒。 ここからが俺のデュエルだ」

 

「っ……ん! これまず、っんんんんんんんん!♡」

 

巨大な砲塔のついたスライムから撃たれた緑色の弾が直撃すると、強い衝撃が璃緒を襲った。

その衝撃の正体は強い快楽であった。

弾を受けた途端に全身に強い快楽が走ったのだ。

直也が予告したことと、まさかとは思いながらもある程度直也の戦略を予想していなければ、咄嗟に口を押さえるのも間に合わず、嬌声を上げていただろう。

それほどの快楽だった。

 

「相手プレイヤーがダメージを受けた時、【ヒーリングスライム】の効果発動。 お互いのライフを今受けたダメージの半分回復し、俺は1枚ドローする」

 

「っ……なに、か広がって……ん♡」

 

直也 LP2500 → LP2800

 

璃緒 LP4000 → LP3700

 

服に入り込んだピンク色のスライムが璃緒の肌を滑る。

そこに性的な動きはなかったが、優しくマッサージするように動くため、先ほど快楽を受けた璃緒には弱いながらも刺激にはなってしまっていた。

 

「それは媚薬だよ」

 

「媚薬……くっ」

 

あまりに簡易な説明だったが、それだけで十分であった。

マッサージのような動きは璃緒の肌に塗り込み、浸透させるものであろう。

しかしこれだけなら耐えられるが、璃緒は分かっていた。

まだ直也は召喚権すら使っていないのだ。

 

「このターン中にスライムモンスターが召喚されている時、手札より【ハウリングスライム】を特殊召喚。 墓地へ送り600ダメージ!」

 

「ん、んんんんんん〜〜〜〜〜〜あふううぅ……ああっ、ああぁんんんんんん!」

 

再度来た衝撃に備えてはいたが、手で口を覆っていたにも関わらず、口の端からは小さく甘い嬌声が漏れていた。

直也の説明通り、スライムが媚薬を塗り込んだ場所から先ほどよりも強い快楽がきたのだ。

背中や脇の下や脇腹、お腹など本来の性感帯とは少し違う場所ながらも強い快楽だった。

膝も震えてきているが、璃緒はみっともないのを見せるつもりはないとばかりに耐えている。

 

「やっぱり……来ますわよね……んん!♡」

 

そしてやはりセットとなっているライフの回復と媚薬の塗り込みもきた。

弱めの刺激が今度は巨乳とまではいえないが、同世代でも割と大きく形の良い璃緒の美乳と、引き締まりながらも若さのためか弾力性は高く同じく形の整った美尻にも広がる。

意外と胸の感度が元々高めの璃緒は、胸に広がる快楽に少しだけ腰を痙攣させていた。

 

直也 LP2800 → LP3100

 

璃緒 LP3700 → LP3400

 

「凄いなぁ璃緒。 普通は1200もくらえばイクもんだけど、きみは強いね。 いや、強くあろうとする。 美しいよ」

 

「はぁはぁ……褒めても……手は抜きませんわよ?」

 

「必要ないさ。 その強さを打ち破り、中身の素のきみを手に入れる。 そこに価値があるのだから。 【ハウリングスライム】が効果のコストになった時、デッキから同名カード以外のスライムモンスターを手札に加える。 3発目だ。 手札に加えた【ローションスライム】を召喚し、墓地に送り、600ダメージ!」

 

「これは……ちょっと……んんんんんん〜〜〜〜〜〜〜!!♡ んんうう! んんんんんん!!♡♡♡」

 

璃緒にも限界はある。

だから分かっていたが、せめてもの抵抗だった。

自らの指を口に加えた璃緒は食いしばりながら快楽の衝撃を受けた。

それにより全身に2発目よりも強い快楽が襲い、璃緒は耐えきれず絶頂した。

だが意地のためか嬌声は出さないよう必死に堪えている。

絶頂しながらも尻もちすらつかず、璃緒は立ったままであった。

 

「ふぁ♡ くっ、このため……んぅ♡」

 

そしてやってくる媚薬マッサージ。

ここに来て璃緒はこの責め方の理由に気付いた。

彼女の予想だが、直也がダメージを受けると痛みが与えられ、自分がダメージを受けると快楽が与えられるのだろう。

その快楽ダメージだけならば覚悟していれば耐えられる。

だがこの媚薬マッサージが厄介だった。

単純に受ける快楽が上がっていくのもそうだが、身を固め快楽に耐えようとする璃緒の体を解してくるのだ。

段々弱い刺激でも気持ち良くなるのが非常にまずかった。

 

直也 LP3100 → LP3400

 

璃緒 LP3400 → LP3100

 

「はぁはぁ……♡ おほん。 これが……本気というわけ?」

 

自分の吐息に甘いものが混じっていることに気付いた璃緒が、若干頬を染めながら一息つき、恥ずかしさもあってか少し強めの口調で問いかけた。

そんな璃緒の強がりに気付いているのか、直也は笑っていたが。

 

「そうだよ。 俺は女のデュエリストを辱めて勝利を奪う。 軽蔑したかい?」

 

「……いいえ」

 

直也の問いかけに目を閉じ、暫く考えた璃緒は目をゆっくり開けながら首を振った。

彼女が思い浮かべたのはかつて仲間で裏切られ、そして何の因果かまた仲間?と呼べる間柄になった男。

記憶も力もいつか薄れていくと言われた後に立ち去った彼は今頃何をしているのだろうか?

少し気になったが、今は、目の前のことだった。

 

「……変態だとは思いますが」

 

「ハハッ良いね。 カードを1枚セットしてターンエンド」

 

人によってはご褒美なるかもしれない璃緒の冷たい氷の目線も直也は愉快そうに受け止める。

璃緒とて一人の女の子だ。

直也の変態的なやり方に思う所がないわけではない。

だが、不快感は……それほど高くはなかった。

 

「私のターン。 ただそいつは厄介です。 私は再度【ブリザードファルコン】を召喚。 【ブリザードファルコン】を対象に【ブリザードジェット】を発動! 効果で相手に1500のダメージ!」

 

「ククッアハハハ! ─────ガハッ! ───ハハッ」

 

直也 LP3400 → LP1900

 

1ターン前に繰り広げられた動きがまた行われると、また地面に叩き付けられた直也が苦悶の声を上げる。

ただ飛ばされても、叩きつけられても直也は笑っていた。

狂気じみているが……どこか楽しそうにも聞こえた。

 

「……随分と余裕ですね?」

 

「……ふぅ……まぁ、根比べ、だからね」

 

璃緒の指摘に笑うのを止めると、ゆっくり直也が立ち上がる。

笑い声こそ出さないが、やはりその口元には笑みが浮かんだままだった。

 

「璃緒が屈服するのが先か、俺がくたばるのが先か……楽しいだろう?」

 

「楽しくはないです。 あと……名前を呼び捨てにしないでくれますか?」

 

「まぁそれくらいは許してくれよ。 結構善戦してるし、負けたら止めるからさ」

 

「……まぁ……そうですけど」

 

直也のペースに飲まれてきたのか、それとも自分が焦り気味なのに気付いたのか、璃緒は小さく呟きながらそれ以上何も言えなかった。

煙に撒かれ、言い負かされた感じがあって悔しい気持ちはあったが。

 

「……調子狂いますね……バトル。 【ブリザードファルコン】で【ヘルキャノンスライム】を攻撃!」

 

邪悪さもあり不気味さもある。

それはかつての裏切った仲間と似た雰囲気だ。

だが、璃緒は彼は苦手だったが、直也は苦手には感じていない。

それが何故か分からない璃緒は、モヤモヤとした気持ちを抱えていた。

 

「罠カード【スライムの盾】を発動。 デッキから星4以下のスライムモンスターを特殊召喚し、相手の攻撃をそっちに移す。 俺が特殊召喚するのは【マッドスライム】」

 

マッドスライム 星2 守500

 

泥の塊にブリザードファルコンの攻撃が刺さる。

しかし次の瞬間、泥ごとブリザードファルコンも消えていた。

何が起こったのかすぐに気付いた璃緒は悔しそうな表情になる。

 

「守備表示の【マッドスライム】を攻撃したモンスターはバトル終了後、デッキに戻る。 【ブリザードファルコン】は破壊しないよ。 【サルベージ】されたら笑えないからね」

 

そう、直也は璃緒の戦略に気付いていたのだ。

1ターン目から伏せられ、使われないカード。

いくらヘルキャノンスライムが厄介だからといってカードが2枚伏せられている状態で璃緒が不用意に攻撃してくる。

そこで直也は気付いたのだ。

 

璃緒はブリザードファルコン2体を場に揃え、一気に強化することでバーンダメージで勝とうとしていることを。

直也が璃緒のデッキを調べていた成果だった。

 

「…………」

 

「そんな睨まないでくれ。 デュエルをしてる所をストーカーしてただけだよ」

 

「……十分です。 ターンエンド」

 

璃緒の本気の凍てつく視線に直也は肩を竦めた。

直也が璃緒のデッキを調べる。

それが前に神代凌牙、彼女の兄がやった罪を思い出させたのだ。

璃緒を調べる過程で、その出来事を知っている直也は勘違いされるのも嫌なので素直に白状した。

十分に酷い理由だったが、璃緒の目線の冷たさは変態呼ばわりした時くらいに戻っていた。

 





今更ですが、時期に関してなどは細かい突っ込みはなしです。
多分この世界では最終回後は平和で、人間として未だに暮らしているのでしょう。
途中まで書いてから、詳しく知ったのは秘密。
キャラだけじゃなく周りもきちんと調べるべきでした。

どの編が一番好き?

  • DM編
  • GX編
  • 5D's編
  • ZEXAL編
  • ARCーV編
  • 番外編+IF編
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