でも触ると致死性の寄生虫に感染するリスクがあるという
そして、なめくじというのは変温動物であり軟体動物だ。要するに貝類の一種であり、湯女蛞蝓が『立っている』のも、殻が退化した『甲羅』を更に進化させて構築した『背骨』によるものである。
だが湯女蛞蝓には他の貝類とは決定的に違う特徴がある。
この魔物は、恒温動物なのだ。なめくじの癖に。
その原因についてだが、背中に開口した合計8箇所の孔がその鍵を握っている。
これらは全てが呼吸孔であり、何と湯女蛞蝓には肺が8つもあるのである。
これが何を意味するかといえば体内での莫大なエネルギー生産能力だ。食物を体内でエネルギーに変えるための呼吸を強化した湯女蛞蝓の肉体には大量のミトコンドリアが存在し、およそ軟体動物ではあり得ないレベルの運動能力を手にしている。
その体温は40度に達しており、ホカホカと湯気が立っている事が名前の由来にもなっている。……新種魔物の名前の由来というのはおかしな話に思えるが、魔物のネーミングは邪神によるものなので、何らかの由来で付けられているものなのだ。ランダム生成ではないのである。
そして、そんなホカホカの湯女蛞蝓だが、なめくじとは思えないほど活発に運動できる。人間であればこんな体温では『頭がのぼせる』ので肉体の動きが鈍るものなのだが、湯女蛞蝓にはそれは当てはまらない。
彼女の8つの呼吸孔から通じる気管は『脳』の周囲を取り囲むように通って肺に達するのだが、これによって彼女は『体温は高いが頭は冷えている』状態を生み出しているのである。
そして、肉体も自身の高体温に当然適応している為、高体温の良い面だけを活かせるのだ。
ちなみに、湯女蛞蝓の身体を流れる血はヘモシアニンを高濃度に含み、かつ彼女の酸素取り込み能が非常に高い影響もあって、彼女の肉体は紺色をしている。血の青色が透けているのだ。
さて、そんな青い血の流れる貴婦人と対面した少年の反応は、『ヒッ』と短く息を呑む事だった。
……無理もない。この湯女蛞蝓、別に人間に擬態していないのである。鎌首をもたげた紺色のナメクジが、シルエットだけは人間っぽくしつつも全身から湯気の立つ粘液を流しまくっているというのがその外見なのだ。普通はビビる。
当然腕も足もない。目は触角で、鼻も触角だ。というか顔はそのまんまカタツムリ系だ。
その癖に驚く程素早い。滑るような動きで迫る湯女蛞蝓は大きく広げた腹足で、逃げようとする少年を背後から包み込む。
ドレスのような肉体のヒダが引き延ばされた事で広く大きく広がったその肉体は、少年の身体を丸ごと包み込み、密閉し、そして程なくして呼吸のために顔の上半分、眼と鼻だけが、肉襞の中から露出させられる。その後、少年の身体をもぞもぞと検分して、下半身の一部、ちょうど股間から太腿にかけても解放する。
そして、湯女蛞蝓は少年の太腿に何かをブスリと突き刺した。
直後、くぐもった絶叫。肉に突き刺さるそれは、特大の注射のように見える針状の何かだ。
これはいわゆる『恋矢』である。カタツムリやナメクジが交尾の前に相手に突き刺す文字通りの『キューピッドの矢』だ。
内部や表面に『特殊なホルモン』が付着している影響で受精確率が上がるというのが本来の機能だが、湯女蛞蝓の場合もう少し凶悪だ。
この矢には、『猛毒』が詰まっている。具体的には、大量の媚毒と共に、対象を『ふたなり』に変えてしまう特殊な成分が含まれているのだ。
これは魔術的な毒とホルモン剤、ゲノム書き換え機能を持つレトロウイルスなどによる複合的な毒であり、凄まじい即効性を持つ。同時に注入される特濃の媚毒が細胞を異常に活性化させ、変異を加速させてしまうのだ。
これによって少年は体内に子宮を形成した挙句、それが『蟻の門渡り』に開口した事で、いわゆる『男ふたなり』へと変貌を遂げてしまう。
当然彼は自らの急激な変化に困惑するが、それ以上に『視界に映るヤバい物』に恐怖した。脈動する、青い触手。異常に長く、腕どころか太腿程の太さがあるそれが、『ペニス』だというのは動物的な本能しかない牧場生まれの少年でも理解出来る。出来てしまう。
「————ッ!?!!?」
拘束されたまま、必死にもがく少年。だが、湯女蛞蝓の腹足は凄まじい力で少年を包み込んでおり、脱出することは不可能だ。
そう。カタツムリやナメクジは、雌雄同体。そして特に、ナメクジのペニスは『自分の体長より長い』場合もあるのだ。湯女蛞蝓の場合も、自分の体長より長い。そしてどういう訳なのか『左右に1つづつ合計2本』ある。
多くのナメクジ同様に頭部のすぐ下からペニスが伸ばされるのだが、その姿はまるで太く長大な触手腕だ。
そして、湯女蛞蝓はその『極太クソ長触手チンポ腕』を少年の身体に巻きつけていく。それと並行して腹足による拘束は解除されていくが、解放された端からチンポに巻き取られ、少年はチンポで簀巻きにされた挙句、そのまま持ち上げられてしまう。
全身を暖かく、ヌルヌルと包み込む、湯女蛞蝓のおちんぽ。
それが蠢くたびに、湯女蛞蝓の粘液から媚毒が少年に染み込み、少年は艶やかな嬌声を漏らしてしまう。
その結果として少年は自身の陰茎をボッキさせるが、そのサイズは少年自身が知る己のモノよりも大きくなっている。ふたなり化と同時に、湯女蛞蝓の毒はペニスを巨大化させていたのだ。
そして、少年を持ち上げる湯女蛞蝓のチンポ腕は、彼のチンポを湯女蛞蝓の膣へと導いた。
正面中央に開口するそれは、他のなめくじとは異なるが、それは胴の前半分を直立させる形に進化した影響によるものだ。
そして湯女蛞蝓の膣は、他のどんな生物の膣とも異なる構造を持っている。
『膣壁』を構成する組織が腹足の構造から変異したモノであるため、湯女蛞蝓の膣は『激しく蠕動する』のだ。
そんな膣穴に、少年のチンポが飲み込まれるや否や、湯女蛞蝓は自身の特殊マンコのポテンシャルを最大限に発揮した。
————じゅッ♡ じゅるるッ♡ じゅぼッ♡ ブピッ♡ ボボボボボボッ♡♡♡ ずごっ♡ グプッ♡ ぎゅぼぼぼぼッ♡
喧しい、うるさい、騒々しい。そう表現して間違いない、異常な音を立ててチンポを喰らう驚異の雌穴。
パルス状の筋肉の収縮と特殊な粘液によって、湯女蛞蝓の膣はペニスを『真空吸引しながら激しくシゴく』。
その強すぎる刺激は、少年を即座の屈服アクメ射精へと導くが、射精してもなお行われる強制的な刺激によって、少年は射精し続ける羽目になってしまう。
当然、精液は無限では無いし、何よりちんこを本気で真空吸引している以上、陰茎へのダメージも大きい。
だが、それらの問題は湯女蛞蝓の粘液に含まれた媚毒が無理やり解決する。
そして、少年が受ける責め苦はそれだけではなかった。ペニス腕の一つが、彼の尻穴から内部に侵入したのである。
細く伸ばされた柔らかなそれは、直腸を制圧し、大腸を埋め尽くし、小腸をかけめぐって胃の近くまで到達すると、大量の粘液を分泌し始める。
そしてその粘液を介して大量の媚毒を流し込まれながら、少年の肉体は徐々におかしな事になっていく。
破壊と再生を繰り返す度に、恋矢によって打ち込まれたゲノム組み込みレトロウイルスによって改造された細胞が増殖し、肉体は変貌を遂げていく。
栄養機能を司る内臓がことごとく萎縮し、呼吸器すらも退化してしまった少年は、今や湯女蛞蝓の粘液を介して供給される媚毒とATPによって生きながらえているのだ。
そして、完全に少年の生殺与奪を掌握した上で、湯女蛞蝓は最後の仕上げに入る。今や単なる腹腔への入り口と化した尻穴からチンポ触手を抜き去ると、両方のそれを少年の『おまんこ』へと挿入したのだ。
当然、本来入るわけがないが、拡張による破壊と同時に暴走的な細胞分裂がそれを修復し、少年の伽藍堂だった腹腔内は、見る間に子宮に埋め尽くされていく。
そして、同時に、卵巣の遺伝子改造が完了して、彼の胎内に無数の卵子が供給され始めると、湯女蛞蝓は、子宮から触手を後退させ、1本は完全に引き抜いて、再び尻穴から腹腔内に戻し、栄養供給として粘液を放出し続ける。
唯一少年の生命維持器官として残っている心臓は、腹腔内壁の毛細血管から流れ込む栄養とATPを脳に供給し、彼は臓器がほぼ失われているにもかかわらず完全な意識を保っている。
だが、肺はないので声は出せない。ただ快楽に打ち震え、湯女蛞蝓の子を宿し、同時に射精によって湯女蛞蝓を孕ませる為だけに、その脳機能は維持されているのだ。
そして、やがて少年のマンコと湯女蛞蝓のマンコから、チンポの隙間を掻き分けるようにして、青い蛞蝓が這い出し始めた。
湯女蛞蝓は、タニシのように卵胎生。少年の卵子と受精した湯女蛞蝓の精子、少年の精子と受精した湯女蛞蝓の卵子。その双方が、ナメクジとなって生まれ落ちてくるのだ。
そして溢れる青いナメクジの群れは、少年の胸を目指して這いずると、その乳首を刺激する。
その刺激に呼応する様に、少年の乳首の下で急激に乳腺が発達、乳首が尖った思春期の少女のような胸の構造になってしまう。
そんな胸から吹き出す母乳を浴びてうねる青いナメクジ達。少年の血を引く彼らは、分類的には魔人であって然るべきだが、遺伝子を改造してしまう湯女蛞蝓のウイルスによって、限りなくナメクジに近い存在になっている。このまま成長すれば、やはり湯女蛞蝓になる事だろう。
そして初乳を飲んだ彼らは、十分に成長するその時までの間精気を得るべく、少年の口から腹腔内へと侵入する。
大量のナメクジ達が蠢きながら喉を降る感覚すら、少年の脳にはもはや快感に感じてしまう。
それどころか、愛しい我が子を迎え入れるべく、彼は大口を開けてナメクジ達が入りやすいようにと間抜け面を晒すのだ。
その段階に達した少年の尻穴から、湯女蛞蝓の触手チンポが引き抜かれ、両方がおまんこに挿入されるスタイルへと変更がなされる。
子ナメクジ達の哺育嚢として腹腔内を利用する為だ。
そうしてここに、少年は湯女蛞蝓の繁殖システムとしての完成をみる。
相互に射精と受精を行う事で大量の子供を出産し、それらを少年の胎内で哺育する。
溢れ出す青いナメクジの群れに埋もれる少年は、もはやナメクジの中でしか生きられない身体となったのだ。
新魔物、湯女蛞蝓。意外にも凶悪なその巨大ナメクジは、迷宮内で早くも繁殖し始めていた。