※この作品はR-18です。

業深迷宮日誌   作:黒山羊

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ドスケベ魔物リクルート④

 娼蟻(しょうぎ)。名称からして娼妓のもじりと思しきその生き物は、なるほど確かに『娼婦の様』だった。美しい女体、大きなおっぱい、優しげな顔立ち。

 

 やべえ奴が多い今回の新魔物達の中で、意外にも唯一の当たり枠である。

 

 全体的なフォルムはいわゆる『アラクネ』に近く、蟻の頭部があるべき場所から、女性の腰から上が生えている様な外見だ。大きさは、かなり巨大。騎鰐姫並の身長3歩のその体躯は、巨女と言って良いだろう。

 

 その女体は非常に美しいが、関節が『節』になっているあたりに蟲らしさの滲み出た、球体関節人形の様な外観は好みが分かれるかもしれない。

 

 だが、生贄にされた少年はそのたわわな乳房と美貌に目を奪われており関節のことなど気にもしていない。

 

 無理もないだろう。娼蟻の乳房は、大きくズドンと張り出した、上向き超乳。

 

 外骨格を持つ存在だけに許されるその造形は、男の子なら生唾を飲んで見つめてしまうのも無理はない。

 

 そして、そんな少年に対し、娼蟻は優しく微笑み、彼をその胸に抱きしめる。

 

 大きく丸い、娼蟻のおっぱい。その質感は、例えるのならば『高級な革張りクッション』だ。柔らかくも『外骨格』らしさもあるその感触は、ムギュっと埋もれた少年に安心感と心地よさを覚えさせるには充分。

 

 だが、娼蟻は何も甘やかす為だけに彼を抱きしめたわけではない。

 

 少年を抱いた直後から、彼女の身体からは甘い果実の様な芳香が立ち昇り、それを肺一杯に吸ってしまった少年のチンポは、ムクムクと膨れ上がる。

 

 それは媚毒混じりのフェロモン。男をたまらなく発情させるその芳香によって興奮させられた少年はモジモジと娼蟻の腕の中で身をくねらせ、娼蟻はそれに応じる様に女体の下部にある『女性器』へと少年のボッキした陰茎を導いた。

 

 言葉を交わす事もなく行われる一連のその動作は、淡白な交尾に思えるかもしれない。

 

 だが、その実、娼蟻の交尾ほど情熱的なものも珍しい。

 

 ズブズブと根元まで挿入された、少年の勃起チンポ。その直後、少年は本能的にピストンをしようと腰を動かそうとして、困惑する事になる。

 

「っ……? んんっ!?」

 

 ニッチもサッチも動かないのだ。チンポを奥まで差し込んだっきり、抜けなくなったのである。

 

 それどころか、少年は、己のチンポに灼熱感を覚えた。……チンポを通じて、何か凄まじい『熱』が迫り上がる感覚。それが『媚毒』であると気付くより先に、彼の心臓は無情にも込み上げるそれを血流に乗せて全身へと行き渡らせる。

 

 さて、ではなぜ、いきなりチンポが抜けなくなり、それどころかチンポから媚毒が流れ込んでくるのか。

 

 その答えは、娼蟻の生態にある。トゲオオハリ蟻に近いのだが、交尾を行った瞬間、性器同士が完全に融合してしまうのだ。

 

 トゲオオハリ蟻の場合は、オスがセックス しながらバラバラ死体にされる事で、性器同士を分離させるのだが、娼蟻の場合は『産卵管と生殖器を別にすればオスを殺さなくても良いじゃない』という方向で進化した。

 

 つまり、『チンポとマンコで繋がったまま延々と交尾しつつ生きる』事になるのだ。娼蟻の体液は全て媚毒であるが故に、融合したチンコから媚毒が流れ込む事で少年の生命は維持され、その代わりに精液を供給する役目が与えられる。

 

 だが、性器が融合していては、射精を促すためのピストンも出来ないのでは? そんな疑問が湧いてくるだろうが、娼蟻もその辺りは対策している。

 

 彼女はまず、腕をフリーにする為に、困惑する少年を固定しにかかる。どうやってかと言えば、その大きな胸を使うのだ。

 

 巨大な谷間に少年を押し込んだ彼女は、その胸に体液を流し込んで膨らませ、少年を拘束してしまう。膨らむ2つの乳房でムッチリと固定された少年は、ほんのり嬉しそうな声を漏らすが、これによって少年を抱きしめていた両腕——というか前足——がフリーになった娼蟻は、スルスルと少年の腰に手を回すと、その尻たぶを揉みしだきつつ、やがて尻穴を優しくほぐし始める。

 

 媚薬が全身に盛られている少年がそれに耐えられる訳もなく、すみやかに娼蟻指を受け入れた少年の尻は、その内側から前立腺を刺激されることで、程なくして射精に導かれた。

 

 その直後、娼蟻は卵管から卵を産み始める。そう、この個体は女王蟻。蟻とは群体で動く生物である以上、娼蟻としての本質は、むしろまだ発揮されていないとすら言える。

 

 本来は幼虫になるまで2週間。そこから数度の脱皮を経て繭になり、成虫になるまで1月半。それまでは女王がせっせと巣を切り盛りするのだ。

 

 が、そこに忠実になるのはもっと繁栄してからでも良いという判断で、観察していたアバドン端末は、卵に精気と瘴気を流し込み、強制的に成虫まで成長させてしまった。

 

 その結果現れたのは、数匹の『働き蟻』達。女王と違って人間大の彼女達は、すぐに元気よく動き出し、自らの役割に勤しみ始める。1匹は、『餌』を探しに迷宮へと這い出し、残る者たちは女王の産み続けている卵の世話や、女王と少年の世話に回る。少年の交尾を促すことは、『巣』の繁栄にとって重要だ。

 

 ある個体は、その美しい顔を躊躇無く少年の尻穴に押し付けて、肛門にむしゃぶりつくと、長い舌を挿入した。

 

 この個体は、地味に特殊に分化した個体である。というのも、本来、蟻である彼女たちに『舌』はないからだ。その役割は『オスの排泄管理』。つまるところ、トイレである。

 

 で、この個体はその長い舌に特徴がある。舌とは言っても人間の舌とは似ても似つかず、硬く、形状としては『数珠』の様になっている。そしてその先端には穴が開いており、其処から『針』を出すことが出来る。

 

『なぜアナルに針を?』と思うかもしれないが、この針は『手術用』だ。中空になったその針は、一度きり利用される特殊な器官で、『直腸と膀胱をバイパスする』という目的で用いられる。少年のチンポは射精用に女王に結合されてしまっているので、尿も尻から出してもらう必要があるのだ。

 

 魔術的な麻酔と共にブチ込まれ、娼蟻から切り離されたその針は、ちょうどストローの様に膀胱と直腸を連結すると、人体と癒合し柔らかな管となる。あとはこの穴から尿が漏れ出てくるので、便と共に排泄担当の娼蟻に食べられる。

 

 そして、排泄担当の娼蟻はその無数の球が連結した様な舌を自在に動かしながら出し入れして、直腸内を綺麗に舐め回しつつ、とんでもないアナル性感を少年にもたらすのである。

 

 まぁ、自在に動くアナルパールが常に出し入れされるのだから、開発され尽くすのも仕方のない話と言えよう。

 

 ちなみに、この『排泄担当個体』は異常な個体に思えるかも知れないが、職業を分化させるというのは蟻の生態としてはごく普通。蟻は基本的に『自らの肉体をとある機能に特化させて巣の役に立つ』という生態を持っているのである。

 

 で、そんな排泄担当の頑張りもあって少年がドバドバと射精する中で、外に旅立っていた1個体が、『獲物』を捕らえて……というか人間牧場から配給を受けてきた。

 

 両手で両肩に担いだ2人の『少年』。それがこの娼蟻という魔物にとっての獲物なのである。

 

 まぁ何をするかといえば、セックスなのだが、女王用の繁殖目的ではなく、栄養用に用いられる場合、融合はしない。ただ、排泄処理は同様に行われ、常に精液が搾取されるのだ。

 

 そして、『獲物』の存在は彼女たちの繁殖力を強化する。精気によって卵や幼虫の成長が促される為だ。人間牧場と巣を往復し、せっせと人員を確保した事で加速したその繁殖速度は、かなりのもの。其処に『ある程度群れが大きくなった場合どうなるのか』に興味を示したアバドンがエネルギーを追加した事で、その増殖速度は異常な域に到達した。

 

 その結果生じたのは、『巣』であった。『穴掘り担当』と思しき個体はなんと、『迷宮の壁を掘った』のである。

 

 驚いたアバドンが調査してみたところ、正確にいえば、『迷宮は無傷』であった。ただ、娼蟻達が集団で行使する、空間系の魔術によって生成された異空間の『巣』が迷宮にポン付けされていたのである。いわばこれは、小規模な迷宮なのだ。

 

 そして、その巣の内部には多くの分化を遂げた娼蟻たち。

 

『働き蟻』はこの種族の基本形態であり、人間大で最も数が多い。特徴は無いが、逆にこのタイプを知る事で、娼蟻についての理解が深まると言える。

 

 まず特徴的なのは『素嚢』だろう。蟻以外にも同様の器官を持つ生物は多く『食べ物を蓄えておく』ための袋状の器官である。

 

 娼蟻の場合は、『おっぱい』に見える器官がそれにあたる。女王は番であるオスを固定する為に使用していたが、本体の用途は食料庫なのだ。

 

 そして彼女達が食料を集めてくるのは、自身の為ではなく、『獲物』の為である。つまり、人間用の食事を此処に蓄えて持ってくるのだ。迷宮では、魔淫蟲の体液や夢魔睡蓮の蜜を主に集めており、素嚢の先端に『乳首』のように存在する開口部からそれを与える事で、『獲物』の健康を維持しているのである。

 例外的に出産の連続で消耗しやすい女王もこの『授乳』を受けるが、基本的には人間用だ。

 

 そして、次なる特徴は『尻』にある。蟻の尻、といえば嫌な思い出がある者も居るのではなかろうか。そう、ギ酸噴射器やら毒針やらがあるのである。

 

 娼蟻の場合は針なしの噴射器タイプで、吹き付けるのは媚毒液なのでまぁ被害は少ないといえば少ない。だが、その媚毒液の成分が問題であった。これには特殊な『セルラーゼ』と『ケラチナーゼ』そして補酵素が大量に含まれているのだ。

 

 セルラーゼとは、植物を構成する繊維質『セルロース』を分解する酵素のこと。『ケラチナーゼ』とは毛髪や皮膚を構成する『ケラチン』や『コラーゲン』を分解する酵素のこと。

 

 恐ろしく反応性の高いそれらは、目に見える速さで対象となる物質を分解し、ドロドロと溶かしてしまう。しかし、皮膚が溶けると聞くと凄まじく恐ろしそうだが、媚毒がたっぷり含まれている事で『再生力』の方が上回ってしまう為、生きている動物には精々『除毛クリーム』程度の効果しか無い。

 

 だがしかし、だ。植物繊維と動物繊維を溶かすこの毒は、恐るべき事に『服だけを溶かしてしまう』のである。ついでにいえば、革や木も溶けるので、留め具やベルトまで完全に金属製な鎧でも着ていない限りは武装解除されてしまう。

 

 その結果起きるのは、全裸で娼蟻に立ち向かう絶望的な光景というわけである。

 

 そして最後に娼蟻の特徴を挙げるならば、彼女たちは力持ちである。怪力無双という意味ではなく、単純に荷役として『重いものを難なく持ち運ぶ』能力が強い。

 

 何しろ彼女たちは、地形踏破の為に『組体操で橋をかける』事に始まり、挙句の果てには『荷物を脚で持って、天井を懸垂しつつ移動』などという変態的な技すら見せるのだ。

 

『だがしかし、外骨格では筋肥大が出来ないので出力に限界があるのでは?』という疑問が当然アバドン達にも湧いた。だがそれは、半分正解で半分間違っている。

 

『内骨格生物と同じ動力』ならば、外骨格生物は筋力が弱くなる。だが、娼蟻の肉体は、決して『筋力』で動いてはいないのだ。

 

 彼女達の肉体は『筋力に加えて液圧による駆動方式』で動いている。ザックリいえば、筋肉の他に『油圧シリンダーで動く重機』と同じ構造が体内にある。これにより、細い手足でありながら、液圧を掛ける動力部分は胴体に大型の機関を用意することで、蓄積した圧力による超出力を発揮できるのだ。

 

 細かな動きは筋肉で行い、パワフルな動きは液圧で賄う。その構造によって、高出力が維持できているのである。

 

 大怪我を負うと体液が凄まじい勢いで噴き出して死んでしまうのが欠点だが、昆虫的に考えると『怪我する状況=死』なので支障は無い。むしろ、媚毒を含む体液を吹きかけられるので、圧力で自ら自爆する個体も多いぐらいだ。

 

 だがもちろん、戦闘方法が自爆だけという事はない。

 

 彼女らの内で戦闘に特化した『兵隊蟻』達は重武装を武器に戦う戦士達だ。

 

 まず、見た目からして通常の個体とは大きく異なる。体格が大きく、何より両腕が『武器になっている』のだ。

 

 細かな作業などは完全に不可能。『戦って勝つ』以外の機能を削ぎ落として戦闘力に変えた彼女たちは、戦いや冒険に出る働き蟻の護衛時以外は眠っているというのだから、本当に兵器としての運用だけを考えられている。

 

 その『両腕の武器』だが、幾つかの種類がある。

 例えば代表的な武器は『両腕全体が巨大なニッパー』である。液圧駆動の高出力を生かした『ギロチンベアハッグ』に特化したこの構造は単純明快、相手に組みついて首でも胴体でもなんでも良いから挟み切るだけの武器だ。

 

 その一方で『女体部分の腹が妊婦の様に膨らんで、両胸も凄まじい超乳』という変わった個体もいる。彼女達の腕は『盾』になっており、また超乳妊婦に見える部分も全部装甲だ。役割は単純明快『盾』であり、敵の攻撃を身を張って受け、防御を頼みに押して押して押しまくるタンク役である。

 

 次にに『両腕が毒液噴射器』な個体。自由自在に毒液をばら撒く彼女たちは戦場では遠距離攻撃を担う。さらに、その尾部にある『本来の毒液噴射器』は大型化しており、曲射砲撃によって味方の盾越しに敵を襲う『迫撃砲部隊』としても活躍するのだ。

 

 そして最後に、小型で幼女の様な、小さく足の速い個体。役割は単純で、高速で敵に向かって走り、自爆する。特攻専門の個体がいる辺りが『蟻』らしい。

 

 で、そんな殺伐とした兵隊達の一方で、ただただ『エロい』だけの個体も存在する。

 

「じゅぽッ♡ ぐぽっ♡ ぬぷッ♡」

 

 そんな音を立てて、熱心に、丹念に、獲物である少年達にフェラチオを行う個体がそれだ。

 

 特徴はすごく美人で優しそう……だけでは味気ないのでもう少し解説すると、彼女らは絞り取った精液の貯蔵も担当する個体であり、蜜壺蟻の様に素嚢を大きく膨らませることができる。

 

 元より、娼蟻は胸が大きい。およそ超乳と呼ばれる類であり、まるで胸に特大サイズのスイカが付いているかの様だ。実際に素嚢が満タンならその重量は片乳だけで小樽2つ分(20kg)はある。

 

 だが、貯蔵担当であるこの個体は格が違う。何しろ、『獲物』である少年を自分の胸の上に乗せてフェラチオをしているのだが、その乳房はさながらベッドの様に巨大なのだ。ある種、迷宮のミルクタンクであるルウシャを彷彿とさせるが、中に詰まっているのは母乳ではなく精液である。

 

 働き蟻に授乳の様に食事を与えられ、アナルをアナルパール舌で穿られて、チンポはふやけてもなお濃厚フェラで精液を搾られる。

 

 迷宮の種馬として牧場で育てられた少年たちにとっては、まさに天職ではあるが、中々に過酷な環境でもある。

 

 そして、最後は『主婦』を担当する蟻達だ。料理文化は流石にないが掃除と育児は『ただの蟻』でも大事な仕事。成虫は自分の身体を自分で洗えるが、幼虫ではそうもいかない。そしてそれは、絶えずセックスを行う女王と『獲物達』も同様だ。

 

 故に、主婦担当は、排泄担当とはまた違った形で『舌』を発達させている。

 

 この舌は、やはり人間の知るそれではなく、ブラシ状の器官。その表面は柔らかな毛に覆われており、絶えず『唾液』で濡らされている。

 

 この唾液が中々優秀で、強い抗菌消毒作用を持ち、おまけに媚毒もたっぷり含んでいて肌にも優しい。これを使って全身を舐め回し、垢や汚れを取り除くのが主婦蟻達の役割である。あとは、獲物の掃除ついでに貯蓄担当から『配給』を受け、赤ちゃん達に新鮮なザーメンを授乳する仕事も彼女達の担当だ。

 

 そして、この主婦蟻に集られて代わる代わる金玉をしゃぶられ、竿は貯蓄担当によって濃厚フェラ、アナルには排泄担当がしゃぶりつき、自身の口には働き蟻達がおっぱいを使って流動食を授乳してくるという状況が、『獲物』である少年達の日常となる。

 

 本来は此処にオッサンが混じってもおかしくはないのだが、業深迷宮内の娼蟻達は牧場について学習しており、そこから少年たちを入手するルーチンを構築した様である。

 

 更に獲物用の餌として『牛角大福乳鬼』の乳を集める事で、少年の若さが維持できる事も早々に学んでしまったらしい。

 

 そしてこの魔物、言語能力は無いが知性はあるようで、牧場に対して『代金』を支払うシステムを周囲の行動で学習してからは、思い思いの『代金』を巣から持ち出して少年と交換する様になった。

 

 その結果として、娼蟻達が交易品に選んだのは、『ワックス』と『不織布』であった。

 

 ワックスは、娼蟻達が自身の分泌腺から出しているもの。不織布は幼虫が成虫になる際の繭。

 

 初期に持ち込まれたそれらは素材そのままであり、利用価値は正直微妙であった。

 

 だがしかし、しばらくした頃にその品質は急上昇を見せたのだ。

 

 それが『繭糸をひたすら出しまくり、幼虫のまま成虫にはならない個体』や『ハチからの祖先形質である蝋分泌能力を再獲得し、モリモリ蝋を作る個体』の分化によるものである事はすぐにアバドン達にも伝わり、娼蟻達の『群体としての可能性』が一躍注目される様になるのだが、それはまた別の話である。

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