※この作品はR-18です。

業深迷宮日誌   作:黒山羊

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今回も夕凪さんからのリクエスト『業深迷宮の武器事情』の続きです。

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邪神軍兵器コンペ in業深迷宮 ②

 さて、アバドンが『1番まとも』『それなりにまとも』と評価した面々でさえあのザマである訳であるが、会場を奥へと進めばいよいよ業深迷宮らし『過ぎる』兵器達が来場者達を圧倒しつつ苦笑させてくれる。

 

 その中でも『業深迷宮らしい』と人気なのが、『12指(120mm)種付け砲』の展示だ。

 

 人間牧場で特別生産した専用人間10体を内包する培養ポッドに接続された砲身からなるそれは、ポッド内の専用人間の超肥大金玉から放出されるザーメンの『射精圧』で弾頭を投射する極めて頭のおかしい迫撃砲である。

 

 そのくせ曲射と弾道計算をしっかり行えば最大有効射程1万歩というのだからもはやギャグだ。

 

 しかも『炸薬ではなく高粘度の液体で爆発的に押し出して投射する』という方式の関係で気密が多少ガバガバでも問題なく放出できるため砲弾をあまり選ばず、なんなら砂利を詰めておけば散弾砲になる簡単仕様。

 

 また薬室が無い関係で砲の管理自体は簡単であり、ポッドを積み増せば大口径化も可能というその取り回しは固定砲台としては悪くない。

 

 ついでに言えば極論何も弾を入れなくてもザーメン砲として運用でき、トリモチ並みにネバネバベトベトモチモチな特濃精液が相手に襲いかかるのである。

 

 とはいえ、正直この砲、業深迷宮では運用の価値はない、あくまで販売用の機体と言える。

 

 その理由は言うまでもなく、レーニアのチンポに直接砲弾を捻じ込めばこの砲より余程強力になってしまうからだ。

 

 事実、アバドンが特設した試射用空間での砲撃試験の結果、レーニアのチンポのフルパワー射精は10万歩という超絶射程を実現しており、文字通り桁が違うのである。

 

 もちろん彼が普段からそんな射精圧を出しているわけではないのでセックスに支障は無いが、魔王バビロンがアンナ同様に11年間改造を続けていた迷宮最強の種馬は伊達ではないのだ。

 

 そしてもちろん、これには及ばずとも迷宮の種馬達も小規模ながら似たような芸ができるので、業深迷宮の場合『俺の股間のマグナムはそんなチャチな砲より強烈だぜ』が純然たる事実になってしまうのだ。

 

 だが、もちろん外部で運用するのなら、種付け砲が便利な迫撃砲なのは言うまでもなく、それなりに需要はあるのだった。

 

 

 * * * * * *

 

 

 そんな迫撃砲や今までの兵器とはうってかわって『兵站的』な兵器も今回の展示に出展されている。

 

『行軍用おやつ生成器』と題されたそれは、人間牧場の最新型である複乳複根複膣化ふたなり人間が組み込まれた等身大のポッドであり、異世界の『自動販売機』に良く似た形状をしている。

 

 選べるのは『キャラメル』『ミルクジェラート』『ミルク(ホット/アイス)』普通に美味しそうなお菓子3種に加えて『精気たっぷり生搾り精液』というなんとも淫系統向けなもの、そして『特製ハンバーグ』というなんだか原料を想像するとヤバげなものが並んでいる。

 

 これらについて解説するならば、まずは普通のお菓子からだろう。原料はもちろん母乳である。

 

 人間の母乳といえばオリゴ糖を少し含んでほんのり甘いのが特徴だが、業深迷宮産の人間母乳は文字通り『ひと味』違う。通常の母乳がオリゴ糖率0.5%程度であるのに対し、なんと業深迷宮の場合は20%。加えてタンパク質や脂肪の濃度も高いため、その味わいは濃厚なクリームに近い。

 

 こんなにも高栄養なのは業深迷宮の人間の成長が異常に早い点とも関連しているのだが、それについては余談だろう。今重要なのはこのミルクだ。

 

 まず、もともとクリームに近いので、ジェラートを作るのは容易である。常時母乳でたぷたぷの6つの乳房から搾乳された母乳が直接おやつ生成器内の冷却攪拌装置に蓄えられており、販売時にはセットされた食器の上に規定量が押し出されるようになっている。

 

 その一方で、ミルクとキャラメルの生成には、二つのタンクを用いて濃縮と希釈が行われ、『あっさりした甘さのミルク』と『めちゃくちゃ甘い濃厚クリーム』に分けられたのち、甘いクリームは加熱攪拌機でキャラメルとなって、自動で切り分けられ冷蔵保管されるのだ。

 

 では生搾り精液はといえば、これに関してはエンタメ性も高い。

 

 まずこの生搾り精液をオーダーすると、販売機についた小窓にライトが点灯し、ポッド内を見る事が可能になる。

 

 そして、ポッド内で機械式の搾精器が内部の複根ふたなりおちんちんに被せられ、激しい搾精行為でおちんぽアクメをするところを見学できるのだ。

 

 そうして出てきた生搾り精液だが、質感は『葛餅』に近い。プルプルもちもちの濃厚ザーメンゼリーであり、意外にもほのかに甘い。

 

 これは精液に含まれる果糖が通常人類では0.2%であるのに対し、迷宮産ザーメンは5%程度の果糖を含む為だ。

 

 そしてよく冷えているこのザーメンゼリーにはお好みで練乳ソースかキャラメルソースをかける事ができ、存外に美味しい冷菓なのである。

 

 では最後に『ハンバーグ』だが、これは別にグロ案件ではない。培養ポッド内の複乳複根複膣ふたなりちゃんが胎内と腸内で愛情込めて増やしている魔淫蟲を産み落とさせ、ミンチ加工しているだけだ。

 

 そしてこの排出行為はある種の淘汰圧となり、魔淫蟲の内で喰われまいと子宮や腸の奥に逃げている賢い個体は経験値蓄積により淫猥大蟲や淫猥大邪蟲に成長する。

 

 この効果により、運用を続けていくほどにポッド内でふたなり娘の『熟成』が進み、ミルクやザーメンの質が上がっていくのが特徴だ。

 

 会場では昨日仕込んだばかりの初々しい『おやつ生成器』と加速空間内で10年がっつり使い込んで熟成を重ねた『完熟おやつ生成器』を並べて展示しており、実際におやつを食べ比べる事もできる。

 

 熟成の効果として量の多さと濃厚な味わいが得られることを明確に体感できるこの仕組みは、ついでにある種の休憩スペースとしても人気であり、来場者は思い思いに甘味を楽しむのであった。

 

 

 * * * * * *

 

 

 さて、そんな兵器コンペの片隅にて『1番やべーやつ』として逆に衆目を集めている展示がある。

 

 その名もズバリ『戦略兵器・白い雨』。

 

 実に簡素な名前だが、この兵器、サラッと『戦略兵器』と題されている通り非常に酷い。

 

 そしてその正体はといえば、業深迷宮に敷設された大規模転送装置である。

 

 だが、これは何も生命体を転送するものではない。単なる物資輸送装置であり、転送物の安全保証もへったくれもない『指定座標に届けばそれでいいんだよ』的な装置なのだ。

 

 そして、販売されているのはこの装置に対して座標を指定する魔術的な『標的』を射出できる銃型端末と、起動要請用の連絡機である。

 

 ちなみにこの連絡機、お支払い装置も兼ねており、規模と座標を指定した後、ガチガチの魔術契約を掛けられた見積もり書と発注書が転送されてくる。これに署名し連絡機で返送する事で要請者に魔術的誓約が掛けられ、後日請求された物資を業深迷宮バビロンに納品する義務を負う。

 

 そんな結構面倒な手順を踏んで起動されるこの兵器、何かといえば、指定された座標の上空1000歩の位置に業深迷宮の『廃棄物』を転送させるだけの装置なのだ。

 

 では、廃棄物とはなんぞや? 

 

 その答えは、大量の母乳を主成分とする廃液である。

 

 おっぱい小惑星と化しているルゥシャを筆頭に多段式のソウビやその他牧場産の搾乳用人員を用いて運営されているバビロン全域をカバーする『母乳配管網』。

 

 それは異世界でいう上水道網に近いが、しかし水と違い母乳は腐敗するため根本的に運用が異なる面がある。

 

 常時衛生的な母乳を各所に送るために、バビロン全域を巡る母乳配管には『最終排出口』があり、常時垂れ流されているのだ。

 

 しかしいわゆる温泉の掛け流しと同様に『古いものを押し出し続ける事で鮮度を保つ』この手法は『大量の廃棄母乳』という問題を生み出している。

 

 そして最終排出口の先に設けられたプールはバビロンが100年分の廃液を投棄できる事を見積もって設計したものなのだが、この寿命、現在ではかなり短くなると見込まれている。

 

 その原因は実にシンプル。バビロンが深い眠りについた後、他の廃液の貯蔵にも使われるようになってしまったからなのだ。

 

 まずは、大量のザーメン。正確にいえば、ザーメンそのものではなくその残滓なので『廃精液』と呼ぶべきだろう。

 

 精気抽出用に使われて『食用に適さなくなった精液』や精子濃縮の際に出る『精漿廃棄物』、『賞味期限切れの精液』。

 

 その他もろもろの事情で廃棄に回された精液が此処に流し込まれるようになったのだ。

 

 そして次に『羊水』。業深迷宮では、しょっちゅう赤児が産まれている関係で街角のトイレなどに設けられた分娩コーナーや往来のフリー分娩台から破水後の羊水がかなりの量放出されているのである。

 

 母乳に加えそれらの廃液を延々と溜め込むことになった廃棄プール。

 

 腐敗防止と『煮詰める』事で少しでも量を減らす目的で熱いお茶(60℃)程度に加熱されている事でむせ返る様な甘いミルクと精液の香りと共にどんどんと濃度を増しているその場所が限界を迎える前に、何かに利用出来ないか? 

 

 その発想から生まれたヤバい兵器こそが、『指定座標の上空に廃液をポイ捨てする』という『戦略兵器・白い雨』なのだ。

 

 上空から噴射するように投下されるため地上に落ちる頃には冷えているし、液滴も空気抵抗で引き裂かれて雨粒のようになるため、この兵器に物理的な威力は少ないが、問題なのはその量。

 

 街一つを容易に沈められるほどのネバネバのミルクとザーメンの混合液が降り注ぐというのは、環境負荷が尋常では無い。

 

 何しろ、栄養が豊富すぎるので『確実に物凄い勢いで腐る』のだ。牛乳をうっかり室温で放置したことがあれば、その危険性は容易に推察できるだろう。

 

 土地も水も汚染し尽くす母乳と精液が土壌の細菌などに異常なまでの富栄養状態を齎し、爆増する細菌やカビが何もかもを腐らせるのである。

 

 まさにそれは腐敗地獄。洗い落とそうにも高粘度のそれらはあらゆるものにべっとりと張り付いており、そして先程言った通り街を沈める程多いのだ。

 

 当然人類にとってはこんな状況に置かれた街や砦は放棄する他になく、逆に屍人や粘魔などの魔物にとっては腐り果てた街という過ごしやすい空間が提供されるのである。

 

 また、漁場を狙えば海域を重度の汚染状態に落としいれ、農地に落とせば食料供給網に激甚な被害を与えられる為、工夫次第で無限の可能性があるというのも魅力だろう。

 

 そんなエグい兵器を売っているのは、この迷宮の中で最も重要な『苗床』である『魔太后・一級』のアンナ。

 

 バビロンの最愛の妻であり、今迷宮を切り盛りしているバビロンの子供達の親である。

 

 最近ではアポリオンという孫にも恵まれた『おばあちゃん』なのだが、彼女の年齢はまだ20代中盤。

 

 視界に入れるだけであらゆる男が勃起する様な強烈なドスケベ爆乳巨尻ボディから色香を放ちつつも、顔立ちは地味でそばかすの目立つ素朴な雰囲気という、少し矛盾した印象を他者に与えるお姉さんである。

 

『業深迷宮のゴミ問題も解決、兵器の発射代金で儲かるのでむしろプラス!』

 

 そんなプランを構想して実行に移してしまう彼女はまさに、迷宮の優秀な王后陛下なのだった。

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