今回の話はカルメサッキさんのアイデアを元に書かせていただきました。
https://twitter.com/krmski/status/1276835077645692929?s=21
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過日に開催された兵器コンペが生み出した迷宮と外部を繋ぐ商流。それを通じて入手される魔物達は、業深迷宮に新たな可能性を次々に齎している。
たとえば恋茄子から進化した蔓蕩麗躯はその身に濃厚な媚毒を宿し、中毒すれば恋のトキメキを感じてしまう他、その絶叫は周囲の魔物を一斉に誘き寄せる効果を持つ中々有用なトラップ系モンスター。
他にも乳毒井守は母乳を増産するユニークな毒を発射するという生態を持ち、一度浴びれば男女問わず母乳と乳腺で膨れ上がる乳房が対象の行動を著しく妨害する。
そして、今日はそんな妨害役としては最高位とも言える魔物が、兵器と引き換えに迷宮にやってきていた。
邪眼牛。又の名をカトブレパス。妙に首の長い牛のような魔物であり、普段は目を閉じて嗅覚と聴覚を頼りに周囲を探っている大人しい魔物である。
彼らが目を閉じている理由は名前の由来の通りの『邪眼』に起因する。その視界に入った者に状態異常の過重攻撃を行う事で並大抵の冒険者では即死を免れず、段位持ちでも邪眼に対抗するよりは『避けて通る』事を選ぶほど。
その効果は『感覚麻痺』『肉体石化』『精神呪縛』『動作遅延』の4種。並の人間ではひと睨みされれば感覚の麻痺と動作の遅延で逃げる事も出来ず、精神を呪いで閉じ込められた物言わぬ石像と化してしまうのだ。
もちろん、完全に内部にまで石化が進行した時点で死ぬのは言うまでもないだろう。
さて、そんな能力を有する邪眼牛だが、あらゆる魔物は業深迷宮に加入した時点でその進化先は淫系統へと派生させられる。
その例に漏れず瘴気と精気を注ぎ込まれて『邪淫眼牛』へと進化した彼らが宿す能力は随分とスケベにリニューアルされていた。
『全感覚快感化』『肉体石化』『魂魄封印』『動作不能』の4つの能力を帯びたその邪眼は進化前同様に対象を石化させる。
だが、重大な相違点はこの邪眼で石化しても『死ねない』という点だ。『魂魄封印』の作用により肉体に封印された魂は死ぬこともできず『動作不能』により動くことも出来ず、石化したままそこにあり続けるのである。
当然、生きているとはいえ全身が石化しているわけだが、いかなる作用なのか感覚は残存しており、砕かれればおぞましい痛みが走り、苔蒸せば不快感に襲われる。
更にはどういう訳か石化してガラス玉になっているのに目も見えるらしいというのが、検証の為に捕虜を石化させ分析した結果判明している。
これらの状況から下された結論は『相手をバビロン端末の様な生きた石像に変える』というのがこの邪眼の効果らしいというもの。言うなればゴーレムや生き人形の類という訳だ。
そして、残る『全感覚快感化』が、この石像の価値を無尽蔵に引き上げている。
この石像、砕かれても死ねず、砂にまで粉砕されてもその一粒一粒に自分の身体としての感覚がある悍ましい末路なのだが、粉砕の痛みやらなんやらは全て快感に変換されるため、常時イキまくるヘンテコな砂になるのだ。
あまりに業深迷宮に都合が良いその特徴。それを有効活用するべく、即座に工業化ラインが組まれたのはいうまでもない。
そしてそのラインの上工程として上等な牛舎に入れられた邪淫眼牛達は石化人間を生産するべく、迷宮に囚われた捕虜達を睨むお仕事に就かされるのであった。
* * * * * *
勇者侵攻の爪痕が復旧され、以前同様に復旧された業深迷宮の外観は、相変わらず卑猥の極みである。
具体的にいえば『高さ百歩にも届く自立稼働する少年少女の巨像』が乳首と膣口、尿道から白濁した媚毒液をブチ撒けながら、東西南北に蹲踞オナニーを見せつけており、更にその周囲では、乱立する身長6歩ほどのバビロン像が同様にオナニーをしつつ媚毒をブチ撒けているので、呼吸するだけで即イキするエロ地獄が形成されている。
そして、そんなバカみたいなエロダンジョンに侵入する冒険者達も、最近では勇者侵攻前と同程度までにその数を増やして来ていた。
勇者侵攻への反撃として湿地帯の周辺地域を根こそぎ略奪し、ヒ素を井戸に撒くという嫌がらせを行なっている業深迷宮。
そこに挑む命知らずが絶えないのは、各国が人口政策のカンフル剤や軍用回復薬として業深迷宮産の媚毒を求めているというのが一つ。そしてもう一つは、その迷宮の攻略情報に対する莫大な懸賞金だ。
故に、僅かでも情報を持ち帰り一攫千金を目指す者と、薬剤原料として淫系統魔物を狙う者が最近の侵入者のトレンドと言える。
そして、今日この日、第一界層で迷宮に捕獲された冒険者二級のセナーアは後者に当たる少女だった。
淫系統魔物を捕獲しようとしていた者が、逆に淫系統魔物に捕獲される。その逆転現象の種は、迷宮の新顔である邪淫眼牛の石化の邪眼。
迷宮が転送した邪淫眼牛に生きたまま瞬時に石像にされた彼女は、即座に邪淫眼牛ごと回収され、生きたまま『迷宮の実験』に使用される事となったのだ。
————何が起きたの?
そう困惑しても、彼女は眼球を動かすことすらできず、自身の身体が全く動かない理由を察することは出来ない。
だが、その身に常に微弱な快感が生じている事から、とりあえず『淫系統魔物に何かされた』事だけは察した彼女は、己の不幸を呪いつつも、謎の拘束を逃れるべく聖気と精気を練り上げようとする。
しかし、その集中は、直後彼女の腕を襲った絶えがたい程激烈な『快感』によって妨害された。
————ッッ♡! ♡? ♡!?
声無きアクメ声を内心で叫び、力んで快楽を逃す事も出来ぬまま快感の渦に囚われた彼女。だがしかし、幸か不幸か閉じぬ瞼によって視界を閉ざすことなく、自身に何が起きたのかを理解する機会を得る事となる。
『安全第一』『「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」 「すけべ」6S活動推進中』などと書かれたヘルメットをかぶっている白泥淫魔が持ち運んでいるのは、どう見ても彼女の腕。
石化し、根本から折り取られたそれにはまだ不思議な事にセナーアの腕としての感覚が残っており、彼女は腕に触れる淫泥魔の感触すらも快感として受け取りながら、折られた腕と両肩の断面からの快楽と化した痛覚に内心で悶えることしかできない。
そして、彼女の眼前で巨大な機械の中に投入されたその腕は、恐ろしい音を立てながら破砕され、小石にまで砕かれて吐き出される。それを革袋に詰めて次工程へと運ぶ白泥淫魔を見送りつつも、早くも彼女は快感の渦に精神を破壊されつつあった。
粉砕されても感覚があるその腕から伝わるのは、人間が到底味わえない様な無限の快感。だが幾ら彼女の精神が絶頂を重ねてもその感覚が収まることはなく、絶頂の周期は加速する一方なのだ。
————お゛ッ♡ お゛ッ♡ お゛ッ♡ お゛お゛ッ♡
そんなオホ声汚喘ぎを内心で叫びまくるセナーア。
次に両足、それから胴体、そして頭部が腕同様に破砕され、もはや全身が小石にされても彼女の魂は軋みをあげつつ快感を訴え続ける感覚器からの情報濁流でイキ続ける。
そんなアヘり続ける小石のセナーアは、次に粗めの粉砕器へと掛けられて砂利となり、更に何度も何度も粉砕をへて、きめ細かい微粒子にまで砕かれる。
だがそれでも彼女の感覚は残されており、加工の際に空気を舞う埃と化した肉体の一部すらもが、相変わらず痛みとしての快感を彼女の魂に押し付けてくるのだ。
そして、眼球すらもが砕かれてなお機能を保った影響なのか、彼女は現在、漠然と周囲の光景を理解できる砂へと変貌していた。
快感を浴び続けて狂った魂は、もはやその視界を深く理解する事も出来ないが、それでも次の工程で自身に『何か』が染み込まされ、何かの機械に投入された事は認識できている。
彼女に染み込まされたのは、白泥淫魔の媚毒ザーメン。そして彼女が投入されたのは土練機。そして、練り上げられた彼女の姿は、上等な粘土のそれだ。
そして、圧力鋳込み機で皿やカップの鋳型に流し込まれた彼女は、乾燥後に取り出され、素焼きの為に窯へと送り込まれる。
————ッ♡
全身を1000度の熱で焼き固められるという拷問を超えた拷問すらも、今の彼女にとっては文字通り灼ける様な快感。
素焼きを経て絵付けを施され、釉薬を塗られ、本焼きに至った頃にはもはやその意識は絶頂し続けるだけの機構と化している。
そんな彼女に施される上絵付けは、『私がなりました』『冒険者二級・セナーア』という文字で縁取られた可愛くデフォルメされたセナーアの似顔絵だ。
物としては絵皿とカップとソーサーとポットのお茶セットであり、人体を丸々使った事でざっと20セットは作られている。
それらに宿るセナーアの意識は焼き固められたまま絶頂し続け、使用の度に芳醇な瘴気と淫気を発生させて魔物達を楽しませる極上の食器となるのだ。
そうして、捕虜を原料に次々に製造される似顔絵付きティーセット達は、業深迷宮の新たな名物として、迷宮市民の常用品やお土産として親しまれるのであった。