豚、と聞いてどのような生物を想像するだろうか。
不潔? 肥満? 意地汚くて汚物を食う?
それは、ある意味正解で、ある意味間違いだ。
貧困地域において、残飯や人糞などの不衛生な飼料で肥育される例もあるのは間違いないが、豚という生き物は本来は自分の寝室、食事をする餌場、トイレをきっちりと区別し、熱心に身体を洗う習性を持つ、非常に綺麗好きな動物である。
さて。なぜ私ことバビロンがそんな事を考えているかといえば。現在業深迷宮には10頭ほどの豚——ちなみに全てメス——が暮らしているからである。今日はこの豚たちの魔物化と淫系統化を進めていく予定……なのだが。
「おはよう、豚の諸君。今日は君たちの進化の予定日だが、体調はどうだろうか?」
「ぷぎっ!」
「……うーん、良さげか。……しかし、なんというか、割としっかり躾を仕込まれてて、魔物化に罪悪感が……どうする、セウロア」
「いや、愚生に振られてもな。……魔物化すれば良いのでは?」
「
「確かに豚鬼は繁殖力が高いが、淫系統では無いだろうに」
「そうなんだがな。……まぁ私の感傷は良い。戦力を欲する我が迷宮にとって魔物の増加は必須だしな。……早速魔物化しよう」
————規定の瘴気と経験を蓄積した為、『豚』が進化します。
————『豚』は【豊満白豚】に進化した!
「あ、可愛い。……2段階目は無理か。流石に大型動物はネズミと貝の様には行かないな」
「豚人間、というべきか? 4頭身とはなかなかデフォルメが効いているが、それを加味しても愚生には結構な肥満に見え……いや、違うな、あれは腹が出ているのではなく大量の乳房が張っているのか」
「ああ。背中を見る限り、むしろ筋肉質だな」
「背中? ……確かに凄まじい背筋だなこれは。……そういえば豚は背筋力で土や外敵をしゃくり上げるのだったか」
「筋肉質かつ豊満とは素晴らしい。……問題があるとすれば、どう見ても身長が2歩はあるところだ」
「豚は育て方によってはそのぐらいには育つらしいが、それが立ち上がるとなると……大きいな、確かに」
ざっくり言うなれば巨大な4頭身ふとまし豚娘、というべきだろう。で、その能力を確かめる為に、今回は拿捕した冒険者を1人連れてきている。
如何にもどこにでもいそうな、幸と髪が薄いヒゲのおっさんだが、まぁ、可愛い豚さんと遊んで幸福になってもらおうでは無いか。
「というわけで、セウロア。『餌』を与えてみよう。……さあ可愛い豚ちゃん達。餌だぞー!」
「嫌だ! 豚に食われて死ぬのは嫌だあぁぁあああ」
「安心しろ、私も可愛い豚さんにオッサンを喰わせるのは嫌だ。……投下」
セウロアの蔦で宙吊りにされていたそのオッサンは、私の号令により投下され、豊満白豚達の群れの中に落ちると、早速一体の豊満白豚に捕らえられ、いとも容易く持ち上げられた。
そうして、持ち上げられたおっさんに対して豊満白豚がまず行ったのは、顔を胸に押し付けての強制授乳である。
「豚乳……? 気になるな、おーい、暇そうな……そこの巻き毛がチャーミングな子。私にもおっぱい飲ませてくれ」
「あーい、ばびろんさまー」
「……可愛いな。……おほん。では遠慮なく、いただきます。——むちゅぅ♡」
「随分と豚を気に入っているな、バビロン様……で、味は?」
「凄いぞセウロア。蜂蜜ミルクだコレ」
「何……? ……本当だ。何故に豚で蜂蜜? それにこの成分……媚薬補正を抜きにしても恐ろしく高栄養価、高タンパクだな?」
「豚の成長は早いと聞くが、母豚の母乳にも一因があるのだろうな。それにしても美味い」
「愚生が思うに、これは冷やして氷菓にすれば最高なのではなかろうか」
「さては天才か、セウロア博士。……と、馬鹿な事を言っていたら、おっさんが凄いことになってるな」
圧倒的な膂力さで組み敷かれ、ハニーミルク味の媚薬母乳でボフルッキした陰茎を豚マンコに咥えられたおっさんは、苦悶の表情……ではなく幸福の絶頂のような、だらしない顔でカクカクと腰を振っている。
「あー。あれだけの筋肉量を考えると締まりも相当良いだろうしな……」
「騎乗位なのに押し潰されていない辺り、豊満白豚が腰を微妙に浮かせているのだろうが……にしても、随分と餌の活きが良いな?」
「ミルクに原因があると見たが……ああ、なるほど。高濃度のタンパクを投与し強壮効果と媚薬作用で精子を爆増させているわけか。典型的な淫系統の『肥料を撒いて収穫を得る』スタイルだな」
「ミルクの旨さと身体能力以外は無難に淫系統というわけか。……おや。バビロン様、早速豊満白豚が妊娠して居るぞ。数は12だ」
「いつの間に透視魔術を? だが、そうか。繁殖能力が豚並みならかなり強いかもしれんぞ、この豊満白豚」
「一回で10以上の子を産む筋肉ダルマか。確かに素直に強そうだ。……ならば、やる事は決まったな。愚生は『種豚』を準備しよう」
「ああ、なら私は部屋の模様替えだな」
そうして、阿吽の呼吸で次の行動を決定した私とセウロア博士は、テキパキと準備に取り掛かるのだった。
* * * * * *
種豚、もとい豊満白豚に充てがう人間。その条件で集められた9名の男達は、バビロンが用意した部屋で、自分の『つがい』となる豊満白豚と対面した。
そんな、種豚のメンバーの中で『喜んだ』のが、カマゲイの紹介で解放連盟から業深迷宮に転属してきたコヤニーだ。
彼の解放した欲望は獣姦。農村を襲撃し、ありとあらゆる雌の家畜をファックした事で牢に繋がれた事もあるという、筋金入りだ。更に獣人もカバー範囲だったらしく、積極的に声をかけていたのだが、彼の変態性を知って寄ってくる女性などいるはずもなかった。
そんな彼にとって、豚の獣人とのセックスというのは実に心踊る体験だったのである。
「ああ、可愛い巻き尻尾、発達した背筋と曲率の大きい牙! なんて素晴らしい豚だ! ……バビロン様、本当にこんなに素敵なレディを僕の妻にしても良いのですか……!?」
『無論だとも。大いに励み、良い子供を沢山産ませてやってくれ。ああ、彼女の名も君が考えてくれて良い』
「本当に!? 一目で彼女の名前はヘンウェンが似合うと思っていたんです! ……ああ、ヘンウェン、僕はコヤニー……その、本当に僕と、セックスしてくれるのかい?」
「いいよーおいでー」
そう言って脚をおっ広げてしゃがみ、オマンコをクパクパとヒクつかせる彼女の姿に、コヤニーの理性は一瞬で崩壊した。
脱ぐ手間も惜しいのか自身の衣服を一気に引き裂いて全裸になったコヤニーは、血管がバキバキに隆起した本気チンポを激しくボッキさせながら、ヘンウェンに近づき、その豚鼻にキスを落とす。それに応じたヘンウェンがその大きな舌でベロリとコヤニーを舐めると同時にコヤニーの陰茎は先走りを勢いよく噴射するが、なんとか挿入前に果てる悲劇は回避した。
そして、ヘンウェンの求めるまま、乳房に吸い付き膣にチンポを捧げたコヤニーは、その襞が幾重にも重なる膣内と、それを締め付ける筋膜の快感に思わず射精してしまう。
まるで、口で飲んだミルクが、そのまま股間から噴き出しているかのような感覚。止まらない射精に、コヤニーは驚愕しつつも腰を止める事はせず、その両腕でヘンウェンの巨躯を撫で回しながら夢中でセックスを続行する。
「んふー、きもちいー」
「僕もッ、僕も気持ちいいよヘンウェンちゃんッ! うおぉぉ、出るッ!」
おそらく、無事に受精したであろうと傍目にも思える程の大量射精。その果てに、実に気持ち良さそうにヘンウェンのおっぱい布団に埋もれて気絶したコヤニーの身体を舐めて綺麗にしたヘンウェンは、彼をベッドに寝かせるとバビロンから『交尾が済んだら食べて良い』と言われていた食事を部屋の戸棚から取り出して食べはじめた。
迷宮内で栽培された燕麦の押麦を夢魔睡蓮の糖蜜で固めただけの菓子だが、喜んで頬張っている辺りヘンウェンのお気に召したらしい。が、彼女はその菓子を半分ほど食べると、眠っているコヤニーをチラリと見て少し悩み、もう一度戸棚へと戻すとコヤニーの隣に身体を潜り込ませ、彼を抱き枕にして眠り始めた。
「あとでいっしょにたべようねー」
そう言った彼女の声に応えるように、コヤニーは柔らかな彼女の胸に身を沈め、安らかな表情で性交後の脱力感の命じるまま、眠り続けるのだった。
* * * * * *
そんな、幸せなものが居る一方で、「豚に犯されるなんて絶対に嫌だ!」というものも多い。
というより、9人中6人はその手の『普通の少年』だ。元冒険者の彼らにとって、この種付セックスはかなりの苦痛だった。
「嫌だッ、嫌なのにッ! あぁぁあああッッ!?!!?」
気の強い個体にいわゆる『ちんぐり返し』の姿勢でマンコキされ、屈辱の中で果てる者。
「んぶ♡ がぼぼぼ……♡」
強靭な筋力で抱きかかえられ、胸に埋もれて媚薬母乳に文字通り溺れる者。
「ぎぃぃぁああぁぁああっ!?!!?」
本気で生理的に無理だった為陰茎が萎えまくっていたところを、尻穴を広げられてそこに母乳を流し込まれ、直腸粘膜からブチ込まれた媚薬で強制ボッキさせられる者。
「ひぐっ、ひっ、ひぎっ……カハッ……」
全裸に剥かれた状態でも勇敢に豊満白豚に殴りかかったものの、強烈なタックル、からのリフトアップ・スラム、そしてトドメのボディプレスという流れるような三連撃で全身を痛めつけられ、苦悶の声を上げながら犯される者。
「あっ……♡ くっ♡ だめぇ、僕、豚以外でイケない身体になっちゃうぅッ♡」
新たな扉を開く者。
「あへぇ……♡」
強烈な『種付け“られ”プレス』と媚薬母乳の快楽に屈し、自我が壊れた者。
パワーを武器に問答無用でレイプしてしまえるという点では豊満白豚は淫角大妖鬼などに通じるところもあるが、投げ技や組み技を用いて戦うそのレスリングスタイルは戦闘でもレイプでも有効だ。
体重の乗った投げ落とし系の技は、受け身をとれない姿勢で受ければ即死もあり得る。そして組み技にさえ持ち込めば、相手の武装を解除しブチ犯すのは容易い。
それに、豚の顎は強靭だ。組みついて噛み付けば肩甲骨ぐらいは余裕で粉砕する。組み付かれた冒険者が無事に逃げ出すことは、まずないだろう。
豚とまぐわう事を拒否した男たちは、そんな豊満白豚のスペックを、その身をもって示したのである。
* * * * * *
さて。では、まだまぐわっていない残り2体の豊満白豚はと言えば。……今までとは打って変わって、責められる側に回っていた。それも、2匹まとめて、だ。
だが、その状況も種豚を務めている男を見れば納得する事だろう。華奢な体躯と、妖精族特有の翅。金髪の似合う可愛らしい容姿。そして、それらに見合わぬ圧倒的巨大さと造形を持つ、おちんちん。————そう。残る2体の豊満白豚を犯しているのは、何を隠そう、迷宮の種馬筆頭、『おちんちん』の称号を持つ男、レーニアである。
太く、長く、硬く、熱く、女の膣を悦ばせる為だけに存在するような造形のおちんちんで、膣内の性感帯を苛め抜き、豊満白豚を全力で喘がせているその姿には、10年間セックスだけをして、おちんちんとして生きてきた彼の、凄まじい腕前が見て取れる。
「ふふふ、気持ちいいでしょ、僕のおちんちん……♡」
「きもちー♡ あっ♡ んふっ♡ ぷひっ♡」
2体を器用に手玉に取り、片方に挿入しながらもう一方を愛撫する事で、男1女2の3Pで男がガン攻めするという滅多にない状況を生み出したレーニアは、2匹の豊満白豚の胎が膨れ上がるほどの濃厚な聖液を流し込み、繊細で小刻みなストロークと大きく豪快なストロークの使い分けで2匹を蕩けさせる。
更にその精液は粘液、ゼリーを通り越して『つきたての餅』の域。そんなものを豚特有の大きめの子宮がパンパンになるほど注がれた事で2匹はすっかり満足そうに脱力している。
が、竿を務めていたレーニアの方はそうでもなかったらしい。
「バビロン様ー? あの、僕プルナちゃんとセックスしたいから帰ってもいいですか?」
『ん? ……ああ、構わないぞ。仕事が済んだようだし。……しかし、私がそう改造しておいてなんだが、レーニアは凄まじいな』
「えー、そんなことないですよ。僕はただみんなの公衆おちんちんとして頑張ってるだけで」
『そうか。……ああ、引き止めて悪かったな。プルナの所に戻ると良い』
「わーい! 早く帰って肉バイブに使ってもらおっ!」
そう言って、スタスタと部屋を去るレーニアは、その勃起した陰茎から濃厚精子餅をボトボトと噴射しつつ、迷宮の居住区へと帰っていく。
その、風が撫ぜるだけで感じ、射精する程の敏感さを持ちながら、あれ程までに女を悦ばせるのが、レーニアの恐ろしい点なのだが、その点について本人は違和感を抱いていないらしい。
バビロンは撒き散らされた精子に群がる鼠娘を引き連れたレーニアを見て苦笑すると、全ての豊満白豚の受精を確認し、彼らについては子供が生まれ、ある程度成長するまで戦線投入は控えるように指示を出して、幾人かの淫精芙蓉樹や白泥淫魔に世話役を任せるのだった。