男の子は穴と棒が両方ついててお得!
ボフッ、という柔らかな衝突音と共に落ちた先は、大きな寝台の上。慌てて起き上がろうとした僕を、細く、けれど女の子のそれでは無い、少年の腕が抱き戻した。
「キルカさん、まずはボク達と仲良くしましょうよ。ね?」「そうそう。そんなに急がなくても大丈夫。ね?」
透き通る色付きガラスでできているかのような美少年と、名工の手になる彩色彫刻の様な美少年。液体と粘土という、明らかに人と異なる身体。
だが、そんな事が些細に思えるほどに、彼らは可愛らしかった。
「えっと……」
「ボク達は沙汰童子。キルカさんの助手だよ」「そしてキルカさんの恋人。だから恋人らしいこと、しよ?」
そう言って、口付けを両の頰に行ってくる彼らから香る、甘い匂い。単なる体臭、ではない。ほんのりとつけた香水と、少年の汗の混じった匂い。
それを感じた僕の陰茎はスカートの下、ドロワーズの割れ目から這い出して、興奮を否応無しに自覚させてくる。
そんな僕を追い詰める様に、彼らは2人同時に僕の唇へと口付けた。右、左、右、左。まるで武闘家の猛打の様なコンビネーションで入れ替わる唇。
粘土の様に感じていた少年の、飴のように甘い舌。透き通るような少年の、甘露の如く甘い唾液。
甘いそれらを口にする度に込み上げる性欲が全身を駆け巡り、僕の股間はいよいよ熱を帯びて屹立する。
「あっ……ダメっ……」
「ふふっ、キルカさん、可愛い……♡」「あはっ、キルカさん、カチカチ……♡」
ドレス姿で身を寄せ合う僕ら。その中心、僕の股座でピョコンと跳ねるピンク色の男性器に、沙汰童子たちの手がドレス越しに触れる。
彼らはしばらくその布地越しの愛撫を続けた後、手をスルスルと足元へ下げて、僕のスカートをたくし上げた。
僕の陰茎は、可愛い身体を保つべく投与した薬剤の副作用で、かなり小さい。精通前のまま、中指ほどのサイズと薄桃色を保っているのだ。
ドロワーズの割れ目から覗いている包茎気味のそれを、2人は優しく、包皮の上から撫で回す。
「可愛いおちんちんだね」「食べちゃいたいくらい」
「んっ、いきなり、そんな」
「あ、ごめんなさい。まだ早い?」「ごめんね。ゆっくりするね」
ゆっくりと、陰茎を弄びつつも、キスを再開する2人。甘い口づけに理性が蕩け、先走りが彼らの手を濡らして、一層強い快感を僕に与えてくる。
「やぁ……んっ」
「可愛い声」「顔蕩けてるね」「もっとキスする?」「おちんちん、舐めてもいい?」
シンクロする、2人の声。……いや、1人なのだろう。沙汰童子という魔物は、2つの身体を持つ、二体で1匹の魔物なのだ。
でなければ、僕の身体を責め立てるコンビネーションが精密すぎる。
繊細で、しかし男の子特有の角張りのある指が、ドレスを脱がせ、ドロワーズを剥ぎ取って、僕を裸にする。その手際は二人掛かりだとしても、あまりにも一瞬だった。
その後に続く愛撫も高いコンビネーションが伴ったもので、明らかに以心伝心しているか一心同体としか思えないのだ。
「腋舐めちゃお。……れぇろ♡」「おちんちん食べちゃお。……あむっ♡」
「ひゃっ!? そんなとこ、汚いよぉ」
「汚くないよ?」「美味しいよ?」「そうだ、僕たちのも見てよ」「服脱いじゃうね♡」
言うなり一瞬で沙汰童子の衣服は消え失せ、その肢体があらわになる。きめ細やかな、子供の肌。
ピョコンと勃起した包茎おちんちんは僕のものと同じ子供サイズ。剃毛ではなく無毛のパイパンで、乳首は淡いピンク色。
脇腹にうっすらと透けた肋骨。細い鎖骨。薄く筋肉がついた、思春期寸前の少年の身体は、子供のあどけない可愛さと、思春期の強烈な色気が融合した、ひどく美しいものだった。
その身体のうち、今僕の陰茎を頬張っている『粘土の沙汰童子』の身体が、仰向けに寝る僕の顔を跨ぐ姿勢に移行する。
目の前で、ひくひくと切なく揺れるおちんちんが眼前に差し出され、甘い香水の香りよりも濃く香る、勃起チンポの香りが、僕の鼻腔を満たしていく。
すごく、エッチで、クラクラする、男の子の汗の匂い。自然と僕の鼻息は荒くなり、はしたないとわかって居ても、美少年のおちんちんの匂いを胸一杯に吸い込もうと、身体は浅ましく反応する。
「れろれろ〜♡ ふふふ、おちんちん見てるねキルカさん」「ちゅぷ♡ えへへ、舐めても良いよ? キルカさん」
「……えっと、うん」
ぼうっとした頭で、目の前のおちんちんを口に含む。……ちょっとしょっぱくて、でもそれ以上に、甘い。淫魔でしかありえない味だ。……昔舐めてみた自分のソレより、ずっと美味しい。
何よりも、可愛らしい少年のおちんちんを舐めながら、その少年におちんちんを舐められているという相互フェラチオの倒錯感が、僕の理性をドロドロと溶かしていく。
「んちゅ、んっ、ちゅ、ちゅる、ぷはッ、ん、ちゅ、じゅる、んく、ぷふぁッ」
「あぁん、キルカさん凄いッ♡ んちゅ、じゅるるッ♡」「わぁ、気持ち良さそう……! 僕も混ぜて♡」
言うなり、パシャ、と突如水の様に崩れた『液体の沙汰童子』。その直後、僕の身体は、グン、と下から持ち上げられ、気づけば僕の下に『液体の沙汰童子』が移動していた。
彼の股間を枕にし、彼に尻穴を舐められている。その状況を、ぼうっと受け止めた後で、ようやく知覚が追いついて、僕は尻から与えられる快感に震えた。
「ひぁッッ……! お尻ぃ……♡」
「ふふ、お尻の穴、ヒクヒクしてて、ピンクで可愛いね、キルカさん♡」「おちんちんもね♡」
股間を前後から挟み撃ちにされ、僕はもう快楽から逃げる術がない。
腰を反らせて尻穴の快感から逃れようとすれば、おちんちんが『粘土』の喉奥に呑み込まれて刺激される。
おちんちんの快楽から逃れようと腰を引けば、『液体』の舌が尻穴を割り開いて直腸を舐め回す。
「もう、もう、ダメ、イッちゃ……!」
火花がスパークする様な感覚が徐々に増し、射精感が込み上げ、僕の陰茎は小さいながらにより硬く勃起する。
だが、その瞬間、2人の沙汰童子は僕の股間から顔を離すと、するりと僕の体から離れて、その傍に添い寝してきた。
「なんで、もうちょっと、イケそうなのに、そんなぁ……」
「イクならナカでしょ?」「どっちのナカに挿れたい?」「どっちのをナカに挿れられたい?」
意地悪な質問だ。そんなの————。
「————選べないよ……ッ」
「じゃあ僕が挿れるね」「僕のナカに挿れたげるね」「2回目は交代」「そうしよう」
「ちょ……! んッ、ぁぁぁあ……♡」
有無を言わさぬ即断即決。2人は絶妙なコンビネーションで僕を抱きおこすと、座位の姿勢で僕を挟んだ。
ずぶり。
ずぶり。
僕のおちんちんが、とろっとろの粘液地獄みたいな『液体』のアナルに咥えられた音。
立て続けに響くそれらの音が僕の体内を駆け巡り。程なくして快楽の奔流となって、男根の先から溢れ出した。
気持ち良く、長い射精。僕は可愛い男の子の尻穴に精子を出して、浅ましくカクカクと腰を振る。
そして、そんな僕が、今度は受け止める番になる。
尻穴にジュポジュポと音を立てて出入りする『粘土』のおちんちん。それが一度擦れる旅に、濃厚な媚毒が腸粘膜越しに流れ込み、下腹部の快感が飛躍的に増大していく。
そんな状況で、トドメのように濃厚な媚毒精液を放出されれば、どうなるか。
量が多いわけではない。おちんちんの可愛さに見合った、ぴゅっぴゅと出てくる少量の射精。だが、『粘土』のそれは泥の様に、濃い。
そして、僕を包む『液体』の尻穴から、海綿体に染み込む媚毒は、まるで皮膚など無いかのように、僕の全身に染み込んでいく。
肉体的にも、毒的にも『挟み撃ち』にされた僕は、異常に活力漲り、鋭敏化した肉体で、快感のままによがり狂う。
「あっ……んぅ、いやっ、あぁ……♡ 出てるし出ちゃうっ♡ こんなのおかしくなるッ♡ バカになるぅ……♡」
「へへへ、バカになっていいよー♡」「ちょっとおバカな方が可愛いよ♡」
毒に侵され、酩酊する僕の頭は、快楽に酔いながらも、今、理解した。この『沙汰童子』という魔物は正に、錬金術の秘奥そのもの。
『溶かし、固めよ』。情報の分析と統合。薬品の精製と濃縮。さまざまな意味をこの言葉こそ、彼らに相応しい。
精製され尽くした毒液の化身である『液体』。濃縮の果てに粘土状になった毒液の化身である『粘土』。
「ソルヴ、コアグラ……」
「ん? ああ、僕たち?」「溶解、凝固? 名前としては良いかも?」「でもさ」「今はそういうのは後でいーよっ♡」
入れ替わり、立ち代わり、挿れ代わり、勃ち代わる。二人掛かりの猛烈な責め立てによる、どうしようもない気持ち良さが、僕の意識を飛ばす。
たっぷりと注がれた、『
それらの感覚を夢見心地で感じながら、僕は暗い、快楽の底へと落ちていった。