勇者率いる迷宮攻略隊。
フナワがその名誉ある集団に志願したのは、自らの力で人々を救うという青臭い英雄願望からだった。
初段に至り人外の領域に達した者の1人とは言え、フナワという青年の胸には人間らしい正義の志が確かに燃えていたのだ。
だが。第一界層で不意打ちによって捕らえられたフナワを待ち受けていたのは、そんな志の炎を容易く消し去る程の、人知を越えた悦楽であった。
バビロン端末によって大量の媚毒を流し込まれ、朦朧とする意識の中で記憶を吸い出された彼は、自我が軋みをあげる感覚と共に意識を手放し、迷宮の虜囚へと成り下がったのである。
そして、現在。
気絶し脱力する彼は、鋼の数十倍の引張り強度と、天然ゴムの数倍の伸縮性を持つ、極太の蜘蛛の糸で編まれた網に囚われていた。
それこそは、業深迷宮バビロンへと妊娠祝いに贈られた魔物の一種、鋼糸蜘蛛が進化した『蜘蛛女郎』の巣である。
巨大な蜘蛛の頭部から人間の女の上半身が生えたような姿を持つ蜘蛛女郎。
特徴的なのはその女体部分だろう。まるで『胸部が4つ縦に重なっている』かのようなその姿は、初見では脳が混乱すること請け合いだ。
肩も、腕も、乳房も含めて4セットずつを有するその女体。頭部に髪飾りの様に煌めく6つの単眼と正面の双眸も相まって、上半身だけ見ればまさしく蜘蛛女と言うべき姿と言えるかもしれない。
だが、蜘蛛女郎の場合、下半身も蜘蛛だと言う点が、話をややこしくしている。彼女は上半身と下半身を合わせれば、手足が合計16本存在する多腕多脚の魔物なのだ。
そんな手足たっぷりな蜘蛛女郎は、バビロンから捕獲後に脳記憶情報を抜き取り用済みとなったフナワを下賜され、進化の為に瘴気と精気を存分に貪るよう言い含められていた。
蜘蛛らしく麻痺効果のある媚毒を牙から流し込む能力と、糸疣から繰り出す強靭な糸による拘束能力を見込まれての采配である。
そして、そんな蜘蛛女郎に首筋を噛まれ、麻痺媚毒をたっぷり流し込まれる痛みによって、フナワは気絶から目覚めることとなった。
「ぎっあ……が……!」
「ククク、無様ね人間。貴方が本来の実力を出せるのなら、私など一蹴できるでしょうに。巡り合わせが悪かったのだと諦めれば、少しは気楽になるかもしれないわよ」
そう言いながら、蜘蛛女郎はその8つの腕を器用に動かしてフナワの衣服を引き裂き、その陰茎を剥き出しにすると、その根元を縛る様に胸の糸疣から噴き出す糸で輪を掛けた。
そう、蜘蛛女郎の8つの乳房は母乳の代わりに蜘蛛糸の原料となる体液をたっぷりと詰め込んだ器官であり、乳首に見えるのは糸疣なのである。
たわわなおっぱいから噴き出たミルク色の糸に締め付けられ、一層硬く聳り立つフナワの男根。
それを女体の付け根、蜘蛛の頭部分にある第二の口で咥え込んだ蜘蛛女郎は、その巨大な巣をゆっくりと8本の脚で揺すり始める。
ゴムの数倍の伸縮性は伊達ではなく、その動きによって凄まじい速度と勢いでフナワの身体は弾み、彼が動かずとも彼の肉体は激しいピストン運動によって、蜘蛛女郎の第二の口へとチンポを激しく抜き挿ししてしまう。
身体全体がぶつかり合うその激しい行為は否応なしにフナワの射精欲求を高め、噛み付かれた肩口に流し込まれる媚毒によってパンパンに膨れ上がった精嚢の中で、精液が発射の時を今か今かと待ちわびる。
だが、射精出来ない。
尿道をしっかりと閉じる様に陰茎を締める蜘蛛女郎の糸が、射精を許さないのだ。
その苦しみに悶えるフナワに追い打ちを掛けるように、蜘蛛女郎はその乳袋の一対から、さらに追加で乳白色の糸を放ち、自身とフナワの乳首を連結させた。弾む蜘蛛の巣の動きに合わせて、ビンビンと音を立てて乳首を引き合うゴム紐の様な蜘蛛糸。
強烈な乳首責めの苦痛すら、媚毒によって快楽に変えられ、フナワの壊れかけの意識は脳を茹でられているかの如く、熱に浮かされ朦朧とする。
バキバキに勃起した陰茎は爆発寸前。陰嚢にビキビキと血管が隆起し、目は血走り、呼吸が荒くなる。そんな苦悶がピークに達し、血管が千切れるのではないかと錯覚したその瞬間。突如として蜘蛛女郎が陰茎を拘束から解き放った。
「————ッ ♡♡♡」
「クヒッ、どうかしら。緊縛からの解放のカタルシスは。……いえ、言わなくても分かるわ。私の中にブチまけてる貴方の雄汁が気持ちいいって言ってるもの」
満足気に下腹部をさする蜘蛛女郎の声も、フナワには届かない。頭が真っ白に漂白される程の射精の快感が、フナワからおよそ思考機能と言えるもの全てを奪っていた。
そして、そんな無防備なフナワの身体に蜘蛛女郎は8つの乳首から糸を放ち、8つの腕でそれを操って、繭の様にフナワを縛りあげるとその陰茎のみを外気へと開放する。そして、その陰茎にガブリと牙が突き立った。
フェラチオと呼ぶにはあまりにも凶暴なそれ。陰茎に直接媚毒を注入する暴挙によってフナワは悶え苦しむが、もがけばもがくほど、糸が彼を締め上げる。
苦悶の瘴気と、芳醇な精気。それらをしゃぶり尽くそうとする蜘蛛女郎の噛み付き混じりの口淫は、フナワを骨の髄まで屈服させてしまう。
「ああ、良いわよ人間。貴方の精気、とっても美味しい。ほら、もっと出せるでしょう?」
そう言って蜘蛛女郎が糸を手繰れば、繭の中でフナワの乳首が引っ張られ、尻たぶが割り開かれる。
その尻穴に指先をめり込ませ、前立腺を揉みしだきつつ陰茎をジュッポジュッポとしゃぶり倒す。
その快感に屈したフナワがまたもや夥しい量の精液を解き放てば、蜘蛛女郎は満足気にそれを飲み干すのである。
それはまるで、蜘蛛が消化液を注入し、獲物の中身を啜る様に。媚毒を注がれ精液を啜られる獲物と成り果てたフナワは、その精神を再び昏い気絶の淵へと沈めてしまう。
だが、その程度で容赦する蜘蛛女郎ではない。今度は乳首から粘液状の媚毒をたっぷり含んだ糸を放つと、8つの乳房をダイナミックに使った全身を擦り付ける様なパイズリでフナワの性感を刺激し、快感で強制的に意識を叩き起こした。
卑猥な水音とともに複数のおっぱいで全身を擦られるという異常な感覚が限界を超えてフナワを勃起させ、残り滓すら残さぬ程に彼の精液を絞って絞って絞り尽くす。
やがて、蜘蛛女郎がしゃぶり尽くして満足すれば、彼は尻穴から卵を産み付けられ、蜘蛛の子を産む苗床へとなり果てる事だろう。
だが、それより先に、迷宮にアナウンスが響いた事で、その未来は変わることになる。
————規定の瘴気と経験を蓄積した為、蜘蛛女郎が進化します。
————蜘蛛女郎は【籠絡蜘蛛女郎】に進化した!
孕む蜘蛛がより凶悪になる、という意味で。