今は苦しくてもいつかきっと素敵な魔法でお姫様に!
そんな感じのお話です。
一般社会においてスラム居住者の人生は、大抵の場合悲惨なものだ。そして同時にそれは、悲惨な奴はスラムに行くしか無いという逆説としても正しい。
見目がよければ皆が憧れる娼婦にもなれる。力があれば冒険者にもなれる。裕福な街なら教会の炊き出しもあるから死にはしない。
だが、見目が良くて、力がある者はそもそもスラムに住まないし、裕福でない街や村には炊き出しなんてものはない。
そんな村でも多くの場合、近隣住民が孤児の世話をしてくれるが、どうしても、取りこぼしが出るのが世の常だ。
そして、カレヘォアも、そんな孤児の1人だった。
だった、というのは、彼女が孤児というには歳をとっているからである。
彼女は24歳。世間では結婚して子供が2、3人は居る筈の年齢だ。
だがカレヘォアには身寄りがない。どうにかこうにか娼婦の真似事——世間で尊敬される『精気処理のプロ』である娼婦と比べるのは余りに酷な仕事——をして食い繋ぎ、食い扶持を稼いできた。
幼少時からの無茶苦茶な性行為により生殖機能を失っている彼女。ただ欲望を吐き出す為の『穴』として犯罪者や性病持ちに身を委ねる他に生きる道が無かったが故の結果だ。
それもこれも、全ては彼女の生まれ持つ病のせいである。先天性前肢欠損。産婆曰く、母の腹の中で羊膜の一部がカレヘォアの両の手に絡みつき、腕を萎えさせたのだ、との事だが理由なぞ彼女にとってはどうでもいい。
ただ重要なのは、腕を生やす程の魔術の使い手を呼べるような大金がなかった事。両親はそれでもカレヘォアを育てようとしてくれたが、運悪く村を襲った大鬼に攫われ、行方知れずだ。きっと死んだか、カレヘォアの知らないところで、邪悪な弟妹を産んでいるのだろう。
そしてカレヘォアは近くの街のスラムに流れ着きなんとかどうにか生きてきた。
だがもう、疲れてしまったのだ。生きるのに。
生きる事への絶望が身体から瘴気を生み出し始めている事に気付いた時、もうカレヘォアは、街には居られないと悟ったのである。
「せめて、誰にも迷惑が掛からないように死にましょうか」
そう考えて、カレヘォアは死に逝く為の旅に出た。身辺を整理してなけなしの家財を売り飛ばし、マントを買って街を発った彼女のアテは、自分を買っていたゴロツキの与太話。
————この街から、街道沿いに西へ。余裕を持って1ヶ月程歩いた所に、魔王の大迷宮がある。並みの者が足を踏み入れれば、決して生きては帰れない。その異形の外観から、誰が呼んだか業深迷宮と呼ばれている。
ただそれだけの話を頼りに、カレヘォアは旅立った。
路銀はない。携えた干し肉と乾パンが尽きればその時が死だろう。西に行った先はネミツ湿地帯。水には困るまいと、カレヘォアは大胆にも水袋を持たずに旅に出た。
ドブ川の水を飲んで暮らしていた彼女にとって、水溜りの水を飲むのは苦にならない。むしろ湿地帯の湧き水の方が、今まで飲んでいた水よりも上等かもしれないぐらいだ。
そして、カレヘォアは歩いた。歩き続けて、疲れたら寝て、また歩く。生まれてこのかた足二本で生きてきたカレヘォアは健脚だ。
客が幼少からズコバコと無茶苦茶に犯したせいでガニ股だが、この足で物を持ち上げ、手のように使って生きてきたのである。24年鍛え抜かれたその脚は、死出の旅の心強い相棒だった。
そして、幸か不幸か、カレヘォアの旅は無事半月ほどで終わりを迎えた。
乳のように濃い霧の向こうに見える、四体の巨像。南北の美少年像と東西の美少女像が、四方に向かって蹲踞の姿勢でガバリと大股を開き、激しく自慰をしながら、乳首と性器から白濁液をブチまけている異様な威容。
「ああ、業が深いから業深迷宮なのね」
そんな納得をカレヘォアに齎したその光景は、何処か感慨深いものだった。
ここまで露骨に人外魔境であれば、いっそ死に場所としては良いかもしれない。普通の所で死ねば迷惑だろうが、死地に死体が転がっていても誰も気にしないだろう。
「それに、心なしか体調が良いような……今から死にに逝くのにおかしな話ね」
クスリと笑うカレヘォアだが、その実感は嘘ではない。
本来なら、一般人が業深迷宮を覆う霧の中に入れば媚毒によって忽ちに発情してしまう。しかし、複数の病に侵され、加えて無理な旅程で疲労困憊しているカレヘォアの肉体には、媚毒が発情よりも強壮剤として作用したのである。
それはつまり、冒険者が業深迷宮対策に用いるデバフ以上にカレヘォアの身体がズタボロだということを意味していた。
だが、それを冒険者でもないカレヘォアが知るはずもない。死ぬまであと少し、迷宮にまで辿りつけば、魔物なりトラップなりで死ねる筈。そう考えながら、一歩ずつ、業深迷宮に進むのみだ。
そんな彼女には当然業深迷宮の外にいる夢魔睡蓮や淫猥大蟲が近づくが、病の毒気と枯渇寸前の精気を感じ取り、あまり良い獲物では無いなと思ったのか彼女を襲うことはなかった。
斯くして、カレヘォアは奇妙な偶然によって業深迷宮の入り口まで辿り付き、その巨大な竪穴を降り始める。
一歩一歩、螺旋階段を下るたびに、地上は遠ざかり、降り注ぐ乳のような媚毒がカレヘォアの身を濡らし、枯れていた精気を少しずつ蘇らせていく。
唇についたそれをふと舐めて、カレヘォアはその甘さに驚いた。
「甘いもの、久し振りに口にした気がする。ミルクみたいな落ち着く味だわ……」
抱えていた抑鬱的な気分が、少しだけ、楽になったような感覚。身体に漲り始めた活力に、ふと、死にたくないなと思ってしまう。
だが、それでも。カレヘォアには生きていく場所も、生きていける職も無い。進むより先に道はなく、ただ階段を下るのみだ。
一歩、また一歩、カレヘォアは階段を下り。
そして。
————冒険者であればまず掛からない典型的すぎる落とし穴トラップを踏んで、一瞬にして滑り台のような穴へと落とされた。
* * * * * *
業深迷宮第七界層。迷宮運営の練習のため、バビロンの娘であるアバドンに管理権が貸与されている、業深迷宮では少々毛色の違う空間である。
そんな第七界層は『擬似天国』とでもいうべき構造だ。蜜酒の池や川が流れ、たわわに果実を実らせた木々が生え、気候は温暖。
水辺には半魚人から進化した美しい人魚姫『
見た目重視なのか、
だが極め付けはやはり、小悪魔から進化した『淫魔種』である。
地方によっては夢魔とも呼ばれる淫系統の悪魔族で、『物凄い美形』『セックスが上手い』『魅惑の美声』『良い匂い』などという基本的な淫系統の能力を持つ。
だが、なにより淫魔を特徴付ける能力は夢魔の異名の通り「夢を叶える」事だ。『相手が望む姿、シチュエーション、プレイ内容で迫る』というシンプルだが『絶対に強い』エロ能力。
妄想を実現できるその存在は淫系統の魔物としては例外的に有名で、7人の大魔王の内『大魔王系アイドルあすみん』こと大罪色欲女帝『放蕩売女・涜神淫婦』大魔王アスモデウスを輩出した種族でもある。
要は淫系統の始祖とも言えるエリート種族なのだが、そんなのがこの第七界層には犇めいているのだ。
まさに酒池肉林。美男美女選り取り見取り。
そんな第七界層の中心、上空数百歩から、落下する女性が1人。
落とし穴を踏んでしまったカレヘォアである。
落とし穴からの、上空落下。控えめに言って地獄なトラップにかかった彼女だが、幸いにも事態を目撃していた淫魔によって空中でキャッチされ、事無きを得た。
一歩間違えると大惨事なこのトラップ。業深迷宮的では無いが、何を隠そうアバドンの仕業である。とりあえず人間を攫って第七界層での精気生産を開始しようと、単発使い捨てのトラップをよりにもよって入口の階段に仕込んだのだ。
掛かったのが受け身も取れない一般人、どころか両手の欠けたカレヘォアだったのはアバドンにも予想外なのだが、上空落下は仕様な辺り、アバドンは人間の耐久力に期待をしすぎである。
身の回りの人間が、不死身のミダワルと仙人のアンナしか居ないのが問題なのかもしれないが。
閑話休題。ともあれ、淫魔の機転で無事に着陸でき、その介抱で意識を取り戻したカレヘォアだったが、彼女は自分が穴に落ちた事は覚えていても、この状況が飲み込めてはいない。
だが人間とは理屈を付けたがる生き物だ。彼女も彼女なりに考え、その末に生まれた結論は『自分はもう死んだのだ』だった。
「此処は……天国なの? それとも、地獄?」
「強いて言うなら地獄だろうか。ようこそお嬢さん、地の底へ」
そう返すのは、カレヘォアをキャッチした淫魔。彫刻の如く引き締まった肉体をタイトな礼服で包む長髪の美丈夫である。
そして、淫魔は持ち前の『相手の望む姿になる』能力の副産物として、高度な読心術を体得している。素人のカレヘォア相手なら、その心の機微は手に取るように判るのだ。
「お嬢さん、心配する事は無い。君は選ぶ事が出来る。邪神に帰依し地獄で幸せに暮らすか、それを拒み永遠の苦痛を得るか」
「邪神に帰依……」
「そうとも。君はその不幸な身の上を儚んで自ら命を絶ったのだろう? そんなに苦しむ君を、聖神は君を救わなかった。邪神様はそれを憐れみ、君に機会を与えてくださったのだよ。スラムでの苦しみが、病の痛みが、報われる時が来たのだ。既に死んだ身ならば何を躊躇う事があろうか?」
嘘八百である。詐欺である。
だが、話してもいないスラム暮らしや苦しい身の上、そして自殺した事を言い当てられた事で、カレヘォアはすっかり淫魔の言う事を信じてしまった。
「……邪神に、邪神様に帰依すれば本当に幸せになれるの?」
「約束しよう。邪神様に誓って」
「……えっと、その……帰依するわ、私」
————職業『賤業婦』から転職が行われます!
————『カレヘォア』は職業『邪教徒』に転職しました!
脳裏に響くアナウンス。それと同時に、淫魔の抱擁がカレヘォアを包み込んだ。
「ようこそ地の底の業深迷宮へ! 君を全力で歓迎しよう! ……と、まずはその酷い性病を直して滋養をつけないとね。臓器も結構酷い有様だし。寄生虫も結構いるね。ま、一個ずつ片付けようか」
「あ、え、はい。えっと?」
混乱するカレヘォアだが、そのままお姫様抱っこに持ち直されて、淫魔にされるがまま、治療とやらを受ける事になる。
淫魔から薬湯というには甘く美味しい飲み物を飲まされ、催恋女に何やらキラキラとした魔法をかけられる。すると身体の不調が嘘のように消えてなくなり、カレヘォアはすっかり元気になった。
そして、薬湯で全身の病を直され、魔術で全身に巣食う寄生虫を摘出し、子宮を修復したことで、カレヘォアの体にようやく『媚毒』が回り始めた。
ときめく心。蕩ける脳髄。疼く下腹部。だが、カレヘォアにとってそれは未知の感覚で、解消の仕方も分からない。
彼女にとってセックス とは苦痛であり、腹の痛みのせいでオナニーなどしたこともない。春を
それを機敏に察知したのは、やはり淫魔たち。彼女の性行為への恐怖感を刺激せずに、かつ性的快感を覚えさせるべく、彼らはカレヘォアを第五界層へと連れて行くことにしたのだ。
入浴の介助に
「……! お湯がこんなに……!?」
「温泉、と言っても分からないか。まぁお湯だな。ここに水浴びのように浸かるんだ。……カレヘォア、君は随分歩いてきたんだろう? ここで疲れを癒すと良い。入浴は私たちが介助しよう」
「カレヘォアちゃんに、お姉さん頑張ってマッサージとかしちゃうよっ」
「え、そこまでしてもらっても、その……いいの?」
「勿論だとも」
「そうと決まれば服脱いじゃいましょ!」
最初にカレヘォアをキャッチした男淫魔と、カレヘォアが無意識のうちに選んだ……のを察知して付いてきた女淫魔。二人の淫魔の入浴介助は、それはもう甲斐甲斐しいものだ。カレヘォアが潜在的に抱く男性への不信感への対策として、男淫魔は服を脱がずにあくまでサポートに徹し、実際の入浴は女淫魔が介助する。
牛角乳鬼の乳脂肪から作ったミルク石鹸で身体を洗えば、ほんのりと発揮される若返り作用で肌は艶と輝きを取り戻し、女淫魔の指先で肌や髪をしっかりと洗われつつ、カレヘォアの性感帯は少しずつ開発されていく。
そして、石鹸を洗い流して浸かるのは、少しとろみのある薬湯。媚毒温泉が無数にある第五階層の中でも『精気を充足させる』事に重きを置いた処方の湯であり、カレヘォアの身体がより素直に性感を受け取れるようにという配慮からのチョイスだ。
「湯加減はどうかね?」
「気持ちいいわ……ん……何だか、変な感じ……触られるとフワフワする」
「あら、嫌だった?」
「えっと、嫌じゃない、その……何だか、気持ちいいけど、怖い感じがするの」
「大丈夫さ。君はもう地底の仲間だカレヘォア。安心して良いんだよ。君はこれからずっと幸せに楽しく暮らすんだ」
「幸せに、楽しく……ずっ、と……ぅ、ごめんなさい、何だか眠くって」
「あら。じゃあお部屋に行く? カレヘォアちゃんの部屋の用意はしてるの?」
「居残り組が十全に準備をしているはずだ」
カレヘォアを優しく抱え上げ、蜘蛛女郎の極細糸で作ったフカフカのタオルでその身体を丁寧に拭いて、バビロン端末を介した転移で第七階層に戻った淫魔たち。
彼らが到着したのは、小さなお城のような可愛らしいデザインの一軒家だ。アバドンに掛かれば建築など一瞬。あとは淫魔達が家財道具を揃えればあっという間にカレヘォアの家が建つというわけである。
「今日から此処が君の家だ。……さあ、ドアを開けてみたまえ。君が開けやすいように、足元に取っ手がつけてあるからね」
手の無いカレヘォアを前提にした、彼女の為の一軒家。ドアノブというそのワンポイントだけでも、カレヘォアには十分にその意図が伝わった。
まだ、実感がわかない。死んだと思ったら、こんなに幸せな日々が始まるなんて、走馬灯ではないかと今でも思う。
本物のカレヘォアはまだ暗い穴の中を落ちていて、今のカレヘォアは末期の夢なのだと、そう疑ってしまうほどに、幸せが過ぎる。
震える足でドアを開ければ、そこにあるのは可愛らしい、桃色と白を基調とした内装。……遠い記憶、まだ両親が生きていた頃に、カレヘォアはこんな色が好きだったのだ。
寝室にはフカフカの大きな天蓋付きベッドと、その下の収納スペース。ダイニングにある椅子は座部が回転する固定式で、高さ調整ペダルや回転用の取っ手兼足置きが組み込まれた絡繰仕掛け。
リビングにはフカフカのソファ。そして、なんと床がガラス張りで下が水槽になっており、色彩豊かな幻燈海月や震撃蝦蛄が泳いでいるという豪華な部屋になっている。
このガラスはサファイアガラスと呼ばれるコランダムの巨大結晶で出来ており、並みのガラスの様に割れる心配はない。水槽に汚れがついてしまいそうにも感じるが、心配無用。この水槽は外の池と繋がっており、毎日そこから蕩魚郎や催恋女がやってきてガラスを磨いてくれるのだ。
……カレヘォアは、確信を持って言える。どんな姫君でも、こんなに豪華な家には住んでいないだろうと。否、豪華さには負けるかもしれないが、こんなに『自分のためだけに作られた』家は知らないはずだ。
収納、ドア、そして椅子に至るまで、『足で動かす』事を前提とした設計。足元を見がちなカレヘォアを楽しませる為の水槽の床。ダイニングのテーブルを除くあらゆる家具が腰より低く作られており、カレヘォアでも家具の掃除が出来る。そして、中のものが見やすい様に、天板や引き出しはサファイアガラス製。
「すごい……!」
「喜んで貰えて嬉しいよカレヘォア。……さあ、こっちへ。布団を用意してある。今日は疲れただろう? ゆっくりおやすみ」
そう促されてベッドに横になったカレヘォアに布団をかけて、そっと頭を撫でる男淫魔。そんな優しい温もりに、カレヘォアはゆっくりと眠りに落ちるのだった。
* * * * * *
そして、カレヘォアはその夜、淫らな夢を見た。
夢の中、どこまでも続く布団の上で『目覚めた』カレヘォア。そんな彼女を見守る様に、昼間に出会った淫魔達が、寄り添っている。
彼らは、皆、裸だった。そして、カレヘォアもまた裸だ。だが、カレヘォアは不思議なことに恥ずかしさを感じず、寧ろ期待や喜びの様なものを感じた。……蓄積された媚毒が、性の喜びを知らぬ彼女の中で眠っていた性欲を刺激しているのだ。
そんな彼女の機微を察したのか、入浴を手伝った女淫魔がカレヘォアへと近づき、その柔らかい肢体で、カレヘォアを優しく抱く。擦れ合う肌。カレヘォアの華奢な体を這う淫魔の指が、乳首を捏ね、女陰を優しくかき回す。
たったそれだけの事で、カレヘォアの中で、未知の快感が爆発した。
「ッ……♡ あッ……!」
「カレヘォアちゃん、良い子ね。大丈夫、もっともっと、気持ちの良い事をしましょう……? ほら、横になって。みんなに、気持ちよくしてもらうのよ」
そんな甘い声に、カレヘォアは蕩けた顔で、コクコクと頷く。それを合図に、周囲の淫魔達が、カレヘォアへと群がった。
在るものは優しく、ねっとり、じっくりとカレヘォアの女陰を舐める。淫魔の舌は長く、柔らかなそれがカレヘォアの膣内を蠢き、弄り、快楽を与えていく。
カレヘォアにとって、今まで女陰は男に乱暴に犯され、苦痛を与えられる器官だった。だがこの瞬間彼女の女陰は真の機能を取り戻したのだ。
だが、カレヘォアを襲う快楽はそれだけではない。全身に這い回る手が彼女の肉体に眠る性感帯を呼び覚まし、大きな胸の淫魔から、甘い母乳を授乳される。
そして蕩ける夢の中、カレヘォアは、夢ならではのめちゃくちゃな感覚を覚えた。
カレヘォアが、増えたのだ。そして、その増えたカレヘォアそれぞれが、それぞれ別の淫魔とセックスする。有り得ざる感覚だが、カレヘォアは、全く同時に複数のセックスをする感覚を確かに感じている。
そうして、凄まじい淫夢の中で、心地よい疲労を感じつつ意識を失ったカレヘォアは、浮上する様な感覚をに包まれ、現実へと帰還するのだった。
お姫様扱いの現実。淫らにまぐわう夢。2つの側面を持つ新しい生活が、カレヘォアにもたらされる。
それは、彼女にとっては正に、生まれ変わった2度目の人生なのだ。