ずらりと並ぶ、生体工学の趣を感じる寝台と、そこに拘束された無数の女性達。
4対8つの乳房を持ち、肛門、女陰、8つの乳首からボトボトと魔淫蟲や淫猥大蟲を産み落とす彼女らは、業深迷宮に囚われた『量産型苗床』だ。
そのうち3割は白目を剥いて痙攣し、別の3割は嬌声をあげまくりながらアヘアヘとヨダレを垂らし、そして残る4割の面々は寝台の上で会話を交わしながら、平然とこの場に馴染んでいる。
白目、嬌声、談笑の順で年季が延びていくのは言わずもがな。ベテランになればなるほど出産や快感に慣れ、苗床業務と私事を並行して行える様になるのだ。
特にこの量産型苗床達全ての先達であるマイノーラに至っては、迷宮内で流通している新聞——石版状の魔道具に魔力で内容が投影される仕組み——など読みつつ、氷を浮かべた蓮葉茶を片手に朝のティータイムを楽しんでいるほどである。
8つのたわわな乳房の先端から太さ
「ふぅん、淫猥大邪蟲の更なる進化に目処がついたのか。こっちに影響が波及するまではまだかかりそうだけど……あれ以上のサイズになったらアンナさんしか産めないんじゃないか? というか、淫猥大邪蟲の時点でここにいる量産苗床で産める面子は限られてるし……どうなるんだろ?」
新聞の記事を見て自分の業務への影響を憂慮するその姿は、10年前に女戦士だったとは思えない。『苗床・八段』に達するほどの経験が、彼女をプロの苗床へと昇華したのだ。
まぁ単純に、年齢が40歳を超えて落ち着きが出たともいう。段位の向上と肉体改造により容姿はむしろ若返っているが、重ねた歳月は精神的な落ち着きを醸し出してしまうものなのだ。
そんな大人の女になったマイノーラは寝台脇の置き時計に目をやって時間を確認すると、ティータイムを切り上げ、新聞を畳んで脇に置き、傍に侍っていた淫猥大邪蟲の頭を撫でて1日の業務の始まりを告げた。
魔淫蟲、淫猥大蟲ときて淫猥大邪蟲と進化しているこの個体。魔淫蟲が子供のチンコサイズ、淫猥大蟲が蛇並みに長い大人チンポだとすれば、淫猥大邪蟲は『大黒柱』だ。
太さ
虫を超えてもはやドラゴンかなにかなのではないかと思わせるその巨大さは、到底『女を犯す肉触手の魔物』とは思えない。
だが、性と業の極北たる業深迷宮においては、この魔物を貼り型に使い、その巨体を丸々胎内に受け入れられてしまう女達が数名いるのだ。
何を隠そう、マイノーラもこの淫猥大邪蟲の苗床たり得る異空間マンコの持ち主なのである。
「さて、今日もよろしくな、相棒」
そんな彼女の声に応え、鎌首をもたげる淫猥大邪蟲。その頭部を軽く手で誘導し、自身の女性器へと導いたマイノーラは寝台の上で妊産婦の様に開脚する。
すると淫猥大邪蟲の頭部がゆっくりと、しかし確実にマイノーラの膣へと入り込んで行き、外から見ても明らかにわかるほど、マイノーラの下腹部が淫猥大邪蟲の形に盛り上がった。
職業『苗床』の中でも技能『子宮拡張・大』を獲得しているものでなければ股が裂けてしまうほどの巨体が緩やかなピストンを行う様は圧巻の一言。
腹の隆起によって外からでもその動きがわかる上に、犬猫や豚の様に胴体に乳房が複数並んだマイノーラの身体が挿入のたびに大きく乳房を揺らしてバルンバルンと激しく揺れるその様はひどく卑猥で生々しい。
「お゛っ♡ お゛ほっ♡ あっ、あっあっ、ふ、ングゥッ♡」
そんな鼻にかかった嬌声を漏らし、淫猥大邪蟲の体液と抽送が齎す快楽を堪能するマイノーラ。
その身体の内部、8つの乳房の乳腺内や子宮内には淫猥大邪蟲によってたっぷりと淫蟲の卵が産みつけられており、魔淫蟲や淫猥大蟲の苗床になっている。
それらの卵は彼女が本格的に放出し始めた淫気と精気を喰らって一斉に乳房内部で孵化し、産まれたばかりの淫猥大蟲が8つの乳首から争う様に飛び出して、ボチャボチャと音を立て寝台の下、迷宮の床に満ちる水の中へと消えていく。
腕ほどの長さとボッキした陰茎ほどの太さを持つ淫猥大蟲。
マイノーラの精気を吸い上げて、孵化直後に一気に成体まで育ったそれらが改造された乳房内の擬似子宮から這い出す度に、マイノーラは複数の陰茎が乳管を凌辱しているかの様な感覚を覚え、その強烈な快楽によって更に多くの淫気と精気を放出する。
そんな彼女の様子をみて、徐々に抽送速度を速めていた淫猥大邪蟲が更なる産卵を行い、卵が細い子宮頸管を掻き分けて子宮内部に次々と押し込まれた。
殻は無く、膜に包まれたゼリーの様なその卵は、子宮をどんどんと内側から広げ、それに伴ってマイノーラのお腹はばかばかしいほどの大きさに膨れ上がる。
まるで臨月の妊婦の如き、ドンと突き出た孕み胎。
その中に蠢く淫猥大邪蟲の卵を感じ取り、マイノーラは昏い快楽によって背筋に鳥肌を立てながら歪な笑みを浮かべてその腹を撫でた。
その姿に満足した様にマイノーラの相棒は彼女の膣から身体を引き抜き、今日の仕事は終わったとばかりに他の苗床を冷やかしに行ってしまう。
が、マイノーラにそれを気にする様子はない。……否、気にしていられる余裕はない。
ギュルリ。
胎内で感じる蠢き。その大きく回転する様な感覚に、マイノーラは今自身の子宮で『今日の一匹目が孵化した』と自覚し————その直後、盛大な雄叫びをあげた。
「んぶぉぉぉぉぉぉぉぉおおぉぁんッ♡ ん゛ッ♡ ぶぎっ、ひぎいぃぃぃぃッッ♡♡♡」
成長の為に母体から淫気を得ようと、何の加減もなく媚毒を胎内で垂れ流す『淫猥大邪蟲』の幼体。その猛毒が子宮から全身へと流れ込み、マイノーラの全身を強烈な性感帯へと変貌させたのだ。
呼吸する度に自分の吐息で絶頂し、嬌声を上げれば陰核並みに敏感になった喉が声の振動に晒され、絶頂が絶頂を呼ぶ無限淫獄。
保有する技能『淫乱・大』の効果により高濃度の淫気を生成し、快感で精気を回復できるマイノーラがそれほどに善がり狂えば、必然的に胎内の淫猥大邪蟲はスクスクと成長することになる。
その結果起こるのは、急速成長した淫猥大邪蟲による殺人的なボテ腹だ。
流石に成体にこそ劣るが、太さ10指、長さ5歩の生きた肉の柱とでもいうべき怪物が子宮の中に居るのである。
当然マイノーラの腹は丸々と膨れ、ボテ腹の上にたわわな乳房がコブのように付いている様は丸サボテンを彷彿とさせる外観だ。
その腹がグネグネと蠢き、まるで破水したかのように膣から媚毒がゴポゴポと溢れでると共に、産道をこじ開けて淫猥大邪蟲の幼生がマイノーラの腹から這い出してくる。
「おっごぉぉッ♡ ンゴッ♡ ンォァアァッッ♡♡♡」
ビチビチと身を捩りながら腕より太い肉蛇が膣を出ていく感覚は、人間の粗末な肉棒による抽送では決して得られぬ人外の快感をマイノーラに与え、媚毒との相乗効果によって産み出された神経パルスの暴走がその脳髄を蹂躙する。
永遠にも思える、巨大な生物の出産。その果てに息を切らすマイノーラだが、これは所詮、一匹目に過ぎない。
出産時に放たれた激烈な淫気と精気を喰らって孵化した胎内の卵達が成長し、マイノーラはまるで生まれたての鮭の稚魚の如く腹を膨らませる。
その巨大な腹を支えるべくマイノーラは無意識に全身に精気を迸らせて筋力を底上げし、更に事態を察した近くの淫精芙蓉樹がその蔓で熱気球のように膨れたその腹を持ち上げた。
そして、その直後。ボコン、という音と共にマイノーラの骨盤が『3分割される』。
これこそ、マイノーラに搭載された最新式肉体改造、『蛇顎式骨盤』だ。
仙腸関節と恥骨結合に細工を施し、蛇の顎のように『左右に分かれた上で付け根が外れる』ような仕掛けが施された事で、骨折などを心配することなく『大物の大量出産』が可能となっているのである。
子宮拡張技能を前提とした、骨格改造。アンナのような天才でなくとも生産力を強化できるこの改造は、この10年で開発された迷宮内技術の1つであった。
その性能が遺憾無く発揮されたその瞬間、限界まで拡張されたマイノーラの膣から、争う様に淫猥大邪蟲の頭が突き出し、絡み合いのたうつ太さ1歩の肉の縄のようになって膣から捻り出される。
更に、散歩から帰ってきたマイノーラの『相棒』が、その肉の縄の隙間を縫うように膣内に侵入し、追加の卵を仕込んでいくのだから端的に言って地獄絵図だ。
そうして、出産と胤付けを同時に行い、肉の河を垂れ流すマイノーラは、もはや一個の装置と化し、ただひたすらに快楽に溺れる『苗床』となった。
……これから一日、終業時間の夕刻まで、気絶すらできずにイキ続けるマイノーラ。彼女の生み出す群勢は、この迷宮を支える原動力の一翼を担っている。
だが、そんなことは今の彼女には関係ない。苗床はただ、嬌声を上げるのみである。
「お゙ぉおォおんほお゛お゛っ♡」
噴き出す潮と共に、膣を拡張しながら飛び出していく淫猥大邪蟲の子供達。
そして異常に膨れた子宮に圧迫されてか、8つの乳房に詰め込まれていた淫猥大蟲の卵が一斉に孵化し、マイノーラの乳管から我先にと飛び出していく。
太さ3指の肉蛇が乳首から無数に突き出しのたうつ様は、まるで8輪の巨大なアザミの花が咲いたよう。
そんな淫靡で醜悪な花畑からは激しく母乳が噴き上がり、その勢いで射出された淫猥大蟲が周囲の苗床達に勢いそのまま飛びかかる。
淫猥大蟲なぞ、所詮雑魚。成長し淫猥大邪蟲になるのならばともかく、現在の迷宮における彼らは、冒険者に襲い掛かっても返り討ちにされ狩られる確率の方が高い。
故にこそ、量産の為に苗床が必要なのだ。
それを知るマイノーラだからこそ、狂気的な出産の渦の中、覚悟と意志を込めて蟲を産み、迷宮に貢献せんとその身を捧げるのである。
「おぉん゛♡ ゔぉッ♡♡ ん゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁ……♡♡♡」
漏れる獣の如き喘ぎも、噴き出し天井にまで届くイキ潮も、飛び散りまくってミルク臭い雲を発生させる母乳も、全ては彼女の忠節の証。
故にこの迷宮において、触手を穴という穴から産み落とす複乳女をバカにする者は一人としておらず、むしろマイノーラは確かな尊敬を以って讃えられているのである。
淫獄と呼ぶに相応しい、狂気の園。
其処に堕ちた女の一つの集大成が、其処には存在していた。