業深迷宮。魔王の巣窟にして、皮肉にも世界最大の『強壮剤』の産地である此処は、周辺地域にとって、商売と苦悩の種である。
そんな業深迷宮に、新たな魔物が増えた事を知るには、生還者の報告を待つ以外に道は無い。
————はずだった。
だが、この日、人類はあまり嬉しく無い事に、業深迷宮の新魔物を最速で知る事が出来た。
迷宮の入り口近くでスケベ虫こと魔淫蟲を捕っていた貧民街の住人達に、迷宮から飛び出した新魔物が襲い掛かったのである。
唸る様な重低音の羽音は、異世界の勇者ファントムが聞けば『ラジコンヘリ』や『ドローン』を連想した事だろう。
体長1歩半、翅長2歩の、巨大な蜂の魔物。人型を模してはいるが、その体表は外骨格に覆われており、柔軟性と強度を併せ持つその骨格は素人の武器などでは傷一つ付かない。
蜂の例に漏れず、尾部に毒針を備えているが、特筆すべきはその毒針が多節棍じみた触手の様になっている事だろうか。
自由自在のその毒針で獲物を麻痺させ、巣へ連れ去るというその習性を人類が知ったのは、目の前でその実演を見たからに他ならない。
次々と攫われていく貧民達。彼らを攫う蜂達は、妙に肉感的な体型をしており、淫系統なのは確実。もちろんその場に居合わせた冒険者は抵抗したものの、人間を抱えた魔物に攻撃魔術をブチ込む行為は躊躇われたのか、救助できたのは少数の貧民に留まった。
そんな迷宮からの人攫いに怯える貧民達がスケベ虫集めを渋った結果、強壮剤の相場が変動し、いくつかの商会が赤字になったり黒字になったりしたのだが、それはまた別の話だ。
* * * * * *
発端は、めでたく進化したセウロアが、珍しくバビロンに泣きついてきた事だった。
曰く、蜂に集られて痒い。
なんでも第二界層に生やした部分にスズメバチの巣が出来て、セウロアの体の上を蜂が這い回り、女群花にも集っているとのこと。除去しようにも自分自身に魔術をブチ込むのは嫌だし、バビロンの方で何とか出来ないか、というその要請に、バビロンが出した答えは『魔物化して平和裏に引っ越してもらう』であった。
そして誕生したのが、『
ババアと名があるものの、老いているわけではない。むしろ腰がギュッと括れ、胸と尻が大きなメリハリのあるシルエットからは若々しく印象を受ける。
まぁ、シルエット意外は人ではなく虫なのだが。
頑強な装甲と、伸縮自在の毒針を備え、口元には化け物じみた大顎を持つこの鬼婆蜂だが、習性は淫系統らしく穏やかなものである。
幼虫は馬鹿デカい芋虫としか言えないような姿をしており、この時期は精液を主食としてタンパク質を得て成長する。そして成虫はといえば意外にも草食性で、淫精芙蓉樹や淫奔女皇海神華から蜜を貰って生きるのだ。
その対価として、鬼婆蜂は淫精芙蓉樹たちに攫ってきた女を献上する。美しい相利共生と言えよう。
そして、そんな鬼婆蜂の巣は、スズメバチの巣を思わせる構造物である。それはさながら迷宮の中に作られた集合住宅の様相を呈しており、素材は何と『漆喰』だ。
鬼婆蜂はその強靭な顎で石灰石や貝殻、骨などを齧りとって噛み砕き、体内で反応させて水酸化カルシウムを作り出す。これを
空気中の二酸化炭素と反応して徐々に石灰岩に変化していく漆喰の巣は頑丈で、抗菌性と調湿性に富み、幼虫の飼育にうってつけなのだ。
巨大なその巣は迷宮の壁にガッチリと固定されており、晴れてセウロアは蜂の巣から解放されている。
そして、現在。
迷宮から出撃して行った鬼婆蜂が、貧民達を抱えて、巣に舞い戻り、慌ただしく仕事を行なっていた。捉えた貧民はもれなく麻痺毒注入済みなので、抵抗の心配はない。
男は身包みを剥いで膠状の唾液で手足を拘束し、幼虫の餌用に確保。女は淫精芙蓉樹達に捧げるべく身包みを剥いで再度輸送。
奪いとった衣服は掃除用のボロ切れや女王の寝床の材料にするべく、水で念入りに洗濯して、部屋干し。翅で仰いで洗濯物を乾かす担当が居たりするのはさすが社会性昆虫と言ったところだろうか。
そして、最も大事な仕事として、働き蜂達は貧民の中でも若い少年を1人見繕い、その身を綺麗に舐め清めていく。
彼は女王への献上品。念入りに清めるべく、数匹の蜂がその身体へと群がっている。
大顎を開いたその間からズルリと伸びる『舌』はびっしりと毛の密集したブラシの様な構造で、蜜を舐めとったり、唾液を塗りつけたり、漆喰を塗装したり、物を舐めて洗ったりと便利に使える優れもの。
これに抗菌性の強い唾液を含ませて、少年の体を洗うのだ。
だが、これがなかなかの責め苦なのである。
「あ……が……あ゛……」
流石は媚毒とでも言うべきか、麻痺していてもバッチリ感覚が残っている少年は、ブラシ責めに掠れた喘ぎを漏らし、その陰茎をビクビクと痙攣させる。
脇の下や鼠蹊部、金玉に肉竿、尻の穴、ついでに口内に舌を突っ込んでの歯磨き。全身をゴシゴシと擦られる感覚は、若干の痛痒と共に、媚薬に痺れる肉体に激烈な快感をもたらすのだ。
そして、そんな地獄めいた洗浄の末に、少年を襲う次なる試練。女王の相手を務めるだけの体力を与えるべく、強制給餌が行われ始めた。
少年の口に押し付けられたのは胸と呼ぶにはあまりに固く、しかし装甲にしては柔らかな鬼婆蜂の『おっぱい』。
勇者ファントムに言わせれば『ちょっと空気の減ったバスケットボール』、バビロンの所感は『でっかいブンタン』であるが、その正体は飲んだ蜜を貯蔵する蜜胃と呼ばれる器官だ。
この蜜胃は通常の蜂であれば胃と口に繋がっており、胃側に弁を設けることで蜜を貯蔵し、吐き戻して仲間に与えたり、弁を開けて必要な分だけを胃に送ったりできる。
だが鬼婆蜂の場合は、吐き戻しはしない。人間でいう乳首の様な蜜腺が胸に存在し、ここから蜜を外部に放出できるのである。
その蜜腺から放たれる『蜂蜜』は、鬼婆蜂の媚毒と淫精芙蓉樹の媚毒が混ざった一級品の媚毒で、強烈な強壮作用によって少年の身体にはビキビキと血管が隆起し、飢餓浮腫でむくんでいた身体はみるみるうちに健康な少年のそれへと変化する。
そして、夥しい量の精液を作り始めた金玉が大きく膨らんで垂れ下がり、海綿体の膨張と再生が繰り返されて、肉割れを引き起こしつつも陰茎が成長。 女王の相手に相応しいチンポへと強制的に成長を遂げた。
それに満足したらしい働き蜂は、少年を担ぎ上げ、女王の間へと連行する。
巨大な巣の中で最も広いその部屋は、まさに女王の居室に相応しい豪華なもの。迷宮から提供された布で拵えられた寝床にその巨大な腹を横たえる女王は、人間の身体の様に見える『頭と胸』だけでも3歩近い巨体で、胸と腹の付け根部分、ちょうど人間でいうヴァギナの位置に、雌性器が付属している。
何もかもが巨大な女王。働き蜂によって彼女に引き渡された少年が『喰われる』恐怖を抱いたのも、無理はない。しかし、喰われたのは、少年自身ではなく彼の童貞であった。
ぐぱぁ♡ と淫らな音を立てて開いた女王マンコが、何と金玉ごと少年の巨大化馬並みチンポを飲み込んだのだ。
そして同時に少年は、挿入しながら『挿入される』。尿道に挿し込まれる柔らかな触手。尿道の奥、前立腺の部分で直接精管と結合したその触手は、女王が効率的に精液を取り込む為の吸引装置である。
その接続をキーにして駆動し始めた女王マンコは、全くピストン運動を必要とせず、内部機構が自ら動いてペニスに快感を流し込む様に出来ている。カリをがっしりと掴んでシゴきまくる触手、金玉に媚毒を揉み込む触手、茎を擦る肉イボ、マンコからにょきりと飛び出して少年のケツ穴をほじくる触手。そして何より尿道の触手から与えられる、無限に射精が続いているかの様な激烈な快感。
そんなものを脳にブチ込まれた少年は麻痺したまま脳味噌が蕩け、よだれを垂れ流しつつ射精するだけの生き物と化す。
そして、そんな少年の精子によって受精した卵が、女王の巨大な腹からボトボトと産み落とされ始め、働き蜂によってどんどん運ばれていく。
生殖に人間のオスを用いる特異な生態。その影響で、実は鬼婆蜂は『働き蜂が女王に出世出来る』という特殊な性質を持っている。
女王からチンポ用のオスを下賜された働き蜂は、そのチンポを使って処女を喪失し、新たな女王になるのだ。そして新女王の部屋が設けられ、女王が増えた分だけ巣の拡張も進む。
この性質の為に、良質なオスが手に入れば爆発的に女王が誕生し、巣が巨大化していくのが鬼婆蜂の最大の特徴と言えるだろう。
彼女たちは一つの巣に複数の女王、いわゆる多女王性の蜂なのだ。
つまり、オスの数だけ巣のポテンシャルは向上する。それに着目しないバビロンではない。
鬼婆蜂の貧民狩りから程なくして、その巣に送り込まれたのは迷宮で育成された少年達。バビロンからの命を受け、『鬼婆蜂とセックスする』為にやってきた彼らは、邪教徒故に蜂に刺される事もなく、あっさりと近くにいた働き蜂を押し倒してしまう。
ある種、システムの悪用。非処女が女王認定されるという機構をハッキングし、強姦で女王にしてしまうという目論見である。
そして、業深迷宮産のエリートチンポボーイたちは見事にその任務を果たしてみせた。
「おっぱい甘いんだ、素敵だねっ♡♡♡」
「ああッ♡ 蜂マンコ触手ミチミチで気持ちいいよッ♡♡♡」
「ほら、ボクのおちんちんしっかり飲み込んで♡ まだ半分しか入ってないよ♡」
そんな妄言を吐きながら鬼婆蜂をレイプした少年たちは、そのまま女王化した鬼婆蜂の番となり、巣の一員として組み込まれる。
強引に増殖した十数匹の女王が卵を産み、働き蜂が大急ぎで部屋と卵の世話を行い、活発化する鬼婆蜂たち。まさに蜂の巣を突いた様な騒ぎとなった彼女達の生活は、しかし爆発的な増殖力でもって発展していくことになる。
* * * * * *
さて、そんな大騒ぎな巣の中でも、幼虫たちはいつも通りだった。
貧民のおっさんや、下級冒険者の青年達のチンポにしゃぶり付き精液を啜る日々。おっさん達には時々働き蜂達が胸の毒蜜を与えており、チンポは萎えずにビュルビュルと精液を吐き出してくれる。
だが、デカい芋虫に常人が発情する訳はない。それでも幼虫が精液を飲めるのは、その卓越したフェラテクのせいだった。
締まりの良い喉奥は亀頭を刺激的に弄び、のたうつ舌が竿の裏筋を柔らかくも激しく擦り上げ、口蓋の段差がチンポの抜き差しの度にカリを擦りあげる。
魔性のフェラとしか言えない、最高の感覚。目を開けばチンポを怪物芋虫に喰われる悪夢だが、目を閉じて居れば最高の快感が待っている。
ゆえに、囚われの男たちは、現実から逃れる様に目を閉じた。
やがて、快楽で腰が引け、へたり込む彼らは、働き蜂によって壁に埋め込まれ、その部屋専用のチンポとなって、代々部屋を利用する幼虫にチンポをしゃぶられ続けるのだ。
幼虫から働き蜂、働き蜂から女王。生態の全ての過程で淫らに男を食らう魔性の虫、鬼婆蜂。その痺れる様に甘い毒は、やがて迷宮周辺の確かな脅威としてネミツ湿地帯に広く知られていくことになる。